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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第314号

平成31年2月19日発行
病原体検出は平成30年12月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成30年12月

<検出状況>

  • 12月の病原体検出数は合計169件、細菌は12件、ウイルス・リケッチアは157件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が6件、ウイルスが62件、インフルエンザ定点からウイルスが10件、基幹定点からウイルスが8件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成30年12月

  • 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で8検体(陰性確認2検体、家族5検体、接触者1検体)中2検体(家族1検体、陰性確認1検体)から腸管出血性大腸菌O157(VT2)が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者6検体中4検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T4が1検体、T12が2検体、T28が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者7検体中2検体から病原細菌が検出された。その内訳は、その他の大腸菌(血清型OUT afaD+)が1検体、ウエルシュ菌が1検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者3検体中1検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、46検体中2検体から食中毒菌が検出された。その内訳は、腸管凝集性大腸菌(EAggEC)および黄色ブドウ球菌の同時検出が1検体、黄色ブドウ球菌が1検体であった。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成29年12月~平成30年12月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成30年12月

  • A型肝炎患者の陰性化確認を行ったところ、2検体中2検体からA型肝炎ウイルスが検出された。
  • つつが虫疑い患者1例(1検体)から、オリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 風しん疑い患者25例(69検体)について検査を実施したところ、患者10例(24検体)から風疹ウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者4例からウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が3例、アデノウイルス3型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者12例中5例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はアデノウイルス3例、アストロウイルス1例、サポウイルスおよびアデノウイルスの同時検出1例であった。
  • 手足口病患者7例中5例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
  • インフルエンザ様患者89例中82例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が55例、インフルエンザウイルスAH3型が27例であった。
    集団かぜ患者6集団の24例中13例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が7例、インフルエンザウイルスAH3型が6例であった。
    また、鳥インフルエンザ感染疑い患者1例からインフルエンザウイルスAH1pdm09が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者2例(6検体)中2例(2検体)からヒトヘルペスウイルス7が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、46検体中17検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成29年12月~平成30年12月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成30年12月

  • 環境 食中毒等検査17検体中2検体(手指のふきとり検体)から黄色ブドウ球菌が検出された。

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