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神奈川県微生物検査情報

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第307号

平成30年7月19日発行
病原体検出は平成30年5月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成30年5月

<検出状況>

  • 5月の病原体検出数は合計53件、細菌は29件、ウイルス・リケッチアは24件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が11件、ウイルスが10件、眼科定点からウイルスが2件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成30年5月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者16検体中12検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が3検体、T4が3検体、T25が3検体、T28が1検体、TB3264が2検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者3検体中2検体から腸管病原性大腸菌(EPEC)(血清型OUTeae+)が検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者2検体中2検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • レジオネラ症患者2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ血清群1が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、18検体中8検体から食中毒菌が検出された。その内訳は、サルモネラO8群が6検体、カンピロバクター ジェジュニが2検体であった。そのうち1名はサルモネラO8群とカンピロバクター ジェジュニの重複感染であった。
  • 依頼検査では、1656検体中2検体からサルモネラO4群が、1検体からサルモネラ群不明が、1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成29年5月~平成30年5月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成30年5月

  • 咽頭結膜熱患者8例中7例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が2例、アデノウイルス3型が1例、アデノウイルス5型が1例、アデノウイルス85型が1例、アデノウイルス(型未決定)が2例であった。
  • 手足口病患者4例からウイルスが検出された。その内訳は、エンテロウイルスA71型が3例、単純ヘルペスウイルス1型が1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者1例からコクサッキーウイルスA5型が検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者1例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者6例中5例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者1例(3検体)中2検体からエンテロウイルスA71が検出された。
  • A型肝炎疑い患者1例(2検体)からA型肝炎ウイルスが検出された。
  • 食中毒様胃腸炎検査では、便10検体について検査を実施したところ、2検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成29年5月~平成30年5月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成30年5月

  • 食品 その他の検査8検体中1検体からサルモネラO4群及びサルモネラO7群が同時検出された。
  • 環境 浴槽水等50検体中2検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は、群不明及び5群、6群の同時検出と5群1検体であった。

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