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神奈川県微生物検査情報

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第305号

平成30年5月18日発行
病原体検出は平成30年3月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成30年3月

<検出状況>

  • 3月の病原体検出数は合計171件、細菌は19件、ウイルス・リケッチアは152件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が13件、ウイルスが51件、インフルエンザ定点からウイルスが22件、基幹定点からウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成30年3月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者17検体中13検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T4が1検体、T6が1検体、T9が1検体、T12が3検体、T25が5検体、TB3264が1検体、UTが1検体であった。
  • レジオネラ症患者2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清型は1群であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、56検体中1検体からカンピロバクター コリが検出された。
  • 依頼検査では、1284検体中1検体からサルモネラO4群が、1検体からサルモネラ O7群(S.Infantis)が、2検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成29年3月~平成30年3月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成30年3月

  • デング熱疑い患者1例(2検体)からデングウイルスが検出された。患者には海外渡航歴があった。
  • 咽頭結膜熱患者3例中2例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス5型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者6例中5例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ロタウイルスが3例、サポウイルスが1例、ノロウイルスおよびロタウイルスの同時検出が1例であった。
  • 手足口病患者1例からライノウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者88例中80例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が4例、インフルエンザウイルスAH3が56例、インフエンザウイルスBが20例であった。
  • 無菌性髄膜炎患者1例(3検体)中1検体からヒトヘルペスウイルス6が検出された。
  • A型肝炎疑い患者1例から、A型肝炎ウイルスが検出された。患者には海外渡航歴はなかった。
  • 食中毒様胃腸炎検査では、便92検体について検査を実施したところ、59検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成29年3月~平成30年3月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成30年3月


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