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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第304号

平成30年4月19日発行
病原体検出は平成30年2月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成30年2月

<検出状況>

  • 2月の病原体検出数は合計174件、細菌は15件、ウイルス・リケッチアは159件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が10件、ウイルスが87件、インフルエンザ定点からウイルスが36件、基幹定点からウイルスが5件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成30年2月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者17検体中7検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が1検体、T12が3検体、T25が2検体、TB3264が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者 5検体中1検体からその他の大腸菌(astA陽性)が、1検体からカンピロバクター ジェジュニが、1検体から黄色ブドウ球菌(SEA遺伝子陽性)が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、2検体中1検体からカンピロバクター ジェジュニが、1検体から黄色ブドウ球菌(SEA遺伝子陽性)が検出された。
  • 依頼検査では、1542検体中2検体からサルモネラ04群(S.StanleyおよびS.Schwarzengrund)が、1検体からサルモネラ 09群(S.Enteritidis)が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成29年2月~平成30年2月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成30年2月

  • 咽頭結膜熱患者1例からアデノウイルス2型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者5例中2例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はノロウイルス1例、サポウイルス1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者1例から単純ヘルペスウイルス1型が検出された。
  • インフルエンザ様患者152例中146例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が8例、インフルエンザウイルスAH3が55例、インフエンザウイルスBが79例、インフルエンザウイルスAH3とBの同時検出が2例であった。
  • 食中毒様胃腸炎検査では、便14検体について検査を実施したところ、9検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成29年2月~平成30年2月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成30年2月


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