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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第303号

平成30年3月20日発行
病原体検出は平成30年1月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成30年1月

<検出状況>

  • 1月の病原体検出数は合計237件、細菌は17件、ウイルス・リケッチアは220件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が8件、ウイルスが94件、インフルエンザ定点からウイルスが48件、基幹定点からウイルスが14件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成30年1月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者12検体中8検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T12が2検体、T25が3検体、UTが3検体であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、46検体中7体から食中毒菌が検出された。その内訳は、サルモネラ 04群(S.Saintpaul)が1検体、カンピロバクター ジェジュニが5検体、黄色ブドウ球菌が1検体であった。
  • 依頼検査では、1738検体中1検体からサルモネラ 09群(S.Enteritidis)が、1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成29年1月~平成30年1月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成30年1月

  • 咽頭結膜熱患者2例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス3型が1例、アデノウイルス型未決定が1例であった。
  • 手足口病患者1例からエンテロウイルス71型が検出された。
  • インフルエンザ様患者200例中189例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が29例、インフルエンザウイルスAH3が47例、インフルエンザウイルスBが113例であった。また、集団かぜ患者2集団9例からインフルエンザウイルスBが検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者4例(15検体)中3例(4検体)からウイルスが検出された。その内訳は、1例目は咽頭ぬぐい液からEBウイルスおよびヒトヘルペスウイルス7の同時検出、2例目は咽頭ぬぐい液からヒトヘルペスウイルス6、3例目は咽頭ぬぐい液および便からヒトヘルペスウイルス6であった。
  • 食中毒様胃腸炎検査では、便55検体について検査を実施したところ、14検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成29年1月~平成30年1月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成30年1月


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