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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第271号

平成27年7月23日発行
病原体検出は平成27年5月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成27年5月


<検出状況>
  • 5月の病原体検出数は合計55件、細菌は27件、ウイルス・リケッチアは28件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が5件、ウイルスが5件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が22件、ウイルスが19件、インフルエンザ定点からウイルスが1件、基幹定点からウイルスが3件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成27年5月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者25検体中20検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型は、T1が7検体、T3が3検体、T6が2検体、T12が2検体、T28が1検体、TB3264が3検体およびUTが2検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者5検体中2検体から病原細菌が検出された。その内訳は腸管凝集性大腸菌(OUT)が1検体、カンピロバクター ジェジュニが1検体であった。
  • 依頼検査1809検体中5検体から病原細菌が検出された。その内訳はサルモネラO4群(血清型不定)が1検体、サルモネラO7群(Infantis)が4検体であった。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成27年5月

 

 


表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成27年5月

  • デング熱患者3例中2例からデング熱ウイルスが検出された。いずれも海外(タヒチ島)移住者で日本帰国時に発症した。
  • 咽頭結膜熱患者17例中11例からウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が4例、アデノウイルス3型が6例、コクサッキーウイルスA9型が1例であった。
  • 手足口病患者4例中3例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
  • ヘルパンギーナ患者3例中2例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA4型が1例、ライノウイルスが1例であった。
  • インフルエンザ様患者4例中3例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3型が1例、インフルエンザウイルスB型が2例であった。
  • 流行性角結膜炎患者1例からアデノウイルス37型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者2例(6検体)中1例(3検体)からコクサッキーウイルスA9型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎患者便4検体中3検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成27年5月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成27年5月


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