神奈川県衛生研究所

トップページ > 感染症情報センター > 微生物検査情報 > 2015年(平成27年) > 第269号

印刷用はこちら(PDFダウンロード形式)pdf

神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第269号

平成27年5月28日発行
病原体検出は平成27年3月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成27年3月

<検出状況>

  • 3月の病原体検出数は合計148件、細菌は16件、ウイルス・リケッチアは132件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が2件、ウイルスが100件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が12件、ウイルスが20件、インフルエンザ定点からウイルスが12件、基幹定点から細菌が1件、その他の医療機関から細菌が1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成27年3月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者14検体中12検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT1が1検体、T3が1検体、T4が2検体、T6が6検体、UTが2検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者4検体中2検体から、マイコプラズマ ニューモニエがPCRと分離培養によって検出された。
  • 有症苦情1事例10検体中1検体からカンピロバクター コリが検出された。
  • 依頼検査1検体からサルモネラO7群(S. Infantis)が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成27年3月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成27年3月

  • デング熱疑い患者3例中2例からデングウイルスが検出された。いずれの患者も海外渡航者(インドネシア)があり、渡航先で感染したと推察された。
  • 咽頭結膜熱患者3例中3例からアデノウイルス2型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者11例中5例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルスが4例、アデノウイルスが1例であった。
  • 手足口病患者3例中2例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA16型1例、ライノウイルス1例であった。
  • 麻しん疑い患者3例(9検体)中1例(3検体)から麻疹ウイルスが検出された。
  • インフルエンザ患者25例中24例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が1例、AH3型が12例、B型が11例であった。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、便180検体について検査を実施したところ、92検体からノロウイルス、1検体からサポウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成27年3月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成27年3月


トップページに戻る感染症情報センターに戻るこのページのトップに戻る

お問い合せは
トップページ:お問い合わせから