神奈川県衛生研究所

トップページ > 感染症情報センター > 微生物検査情報 > 2015年(平成27年) > 第268号

印刷用はこちら(PDFダウンロード形式)pdf

神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第268号

平成27年4月28日発行
病原体検出は平成27年2月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成27年2月

<検出状況>

  • 2月の病原体検出数は合計128件、細菌は17件、ウイルス・リケッチアは111件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が3件、ウイルスが40件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が14件、ウイルスが56件、インフルエンザ定点からウイルスが14件、基幹定点からウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成27年2月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者15検体中13検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT1が2検体、T3が3検体、T4が3検体、T6が3検体、TB3264が2検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者5検体中1検体からその他の大腸菌(血清型O111)が検出された。
  • レジオネラ症患者2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ(血清群1)が検出された。
  • 食中毒の発生は県域2事例で、15検体中1事例2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成27年2月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成27年2月

  • 咽頭結膜熱患者6例中5例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が3例、2型が1例、3型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者16例中7例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルスが6例、サポウイルスが1例、アストロウイルスが1例であった。そのうちノロウイルス1検体からノロウイルスGT1例、ノロウイルスGU1例が同時に検出された。また集団感染性胃腸炎の発生は2事例あり、便6検体について検査したところ、5検体からノロウイルスが検出された。
  • 麻しん疑い患者5例(14検体)中1例(3検体)から麻疹ウイルスが検出された。
  • インフルエンザ患者63例中60例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が4例、AH3型が41例、B型が15例であった。また集団かぜ1事例5検体について検査をしたところ、4検体からインフルエンザウイルスAH3型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、17事例(県域8事例、関連調査9事例)で、便64検体について検査を実施したところ、8事例26検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成27年2月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成27年2月


トップページに戻る感染症情報センターに戻るこのページのトップに戻る

お問い合せは
トップページ:お問い合わせから