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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第267号

平成27年3月30日発行
病原体検出は平成27年1月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成27年1月

<検出状況>

  • 1月の病原体検出数は合計204件、細菌は10件、ウイルス・リケッチアは194件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が5件、ウイルスが44件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が5件、ウイルスが99件、インフルエンザ定点からウイルスが39件、基幹定点からウイルスが12件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成27年1月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、8検体中1事例1検体から腸管出血性大腸菌O146(VT1)が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者4検体中3検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT3が1検体、T6が1検体、T12が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者16検体中2検体からその他の大腸菌O25が検出された。
  • レジオネラ症患者4検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ(血清群1)が検出された。
  • 食中毒の発生は、3事例(県域2事例、関連調査1事例)で、31検体中1事例1検体からカンピロバクター ジェジュニ、1事例1検体からウェルシュ菌が検出された。
  • 有症苦情16検体中1事例1検体からその他の大腸菌O165(astA+)が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成27年1月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成27年1月

  • 感染性胃腸炎患者23例中12例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルスが11例、サポウイルスが1例であった。また集団感染性胃腸炎の発生は2事例あり、便7検体について検査したところ、5検体からノロウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中1例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ患者169例中144例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09型が1例、AH3型が128例、B型が8例であった。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、12事例(県域4事例、関連調査8事例)で、便50検体について検査を実施したところ、10事例38検体からノロウイルス、1検体からサポウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成27年1月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成27年1月


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