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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第262号

平成26年10月29日発行
病原体検出は平成26年8月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成26年8月


<検出状況>

  • 8月の病原体検出数は合計42件、細菌は16件、ウイルス・リケッチアは26件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が12件、ウイルスが9件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が4件、ウイルスが9件、基幹定点からウイルスが8件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成26年8月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、9事例32検体中2事例2検体から腸管出血性大腸菌が検出された。血清型はO157(VT2)であった。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者7検体中3検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT4が2検体、T12が1検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者2検体中1検体から、マイコプラズマ ニューモニエがPCRによって検出された。
  • 食中毒5事例(県域2事例、関連調査3事例)37検体中1事例5検体から毒素原性大腸菌が、1事例1検体から腸管凝集性大腸菌が、1事例2検体からサルモネラO9群(S. Enteritidis )が検出された。また1事例1検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査1事例1検体からサルモネラO7群(S. Singapore )が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成26年8月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成26年8月


  • 咽頭結膜熱患者3例中2例からアデノウイルス3型が検出された。
  • 手足口病患者5例中1例からコクサッキーウイルスA4型が検出された。
  • ヘルパンギーナ患者3例中3例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA4型が2例、コクサッキーウイルスA5型が1例であった。
  • 麻しん疑い患者8例18検体について検査を実施したところ、3例5検体から麻疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中2例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ患者1例中1例からインフルエンザウイルスAH3型がされた。
  • 無菌性髄膜炎患者7例中7例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA4型が1例、パレコウイルス3型が5例、コクサッキーウイルスA4型とパレコウイルス3型の同時検出が1例であった。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、7事例(県域4事例、関連調査3事例)で、便24検体について検査を実施したところ、3事例4検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成26年8月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成26年8月


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