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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第260号

平成26年8月27日発行
病原体検出は平成26年6月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成26年6月

<検出状況>

  • 6月の病原体検出数は合計51件、細菌は13件、ウイルス・リケッチアは38件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が9件、ウイルスが10件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が4件、ウイルスが26件、基幹定点からウイルスが2件検出された
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成26年6月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、2事例4検体中2検体から腸管出血性大腸菌が検出された。血清型はO157(VT1 VT2)が2検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者16検体中2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。また2検体からその他の大腸菌が検出された。血清型はO25が1検体、O146が1検体であった。
  • レジオネラ症患者2検体中2検体からレジオネラ ニューモフィラ(血清群1)が分離された。
  • その他、侵襲性髄膜炎菌感染症疑い患者1例から髄膜炎菌(血清型Y群)が検出された。
  • 食中毒1事例1検体中1検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 有症苦情(関連調査)1事例5検体中1検体から腸管出血性大腸菌が検出された。血清型はO157(VT1 VT2)であった。
  • 依頼検査1事例3検体中2検体から腸管出血性大腸菌が検出された。血清型はO157(VT1 VT2)が2検体であった。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成26年6月

 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成26年6月

  • 咽頭結膜熱患者9例中9例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、1型が2例、2型が3例、3型が2例、4型が1例、6型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者25例中11例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1例、ノロウイルス4例、アストロウイルス4例、サポウイルス2例であった。また集団感染性胃腸炎が1事例あり、便5検体について検査を実施したところ、5検体からノロウイルスが検出された。
  • ヘルパンギーナ患者2例中1例からコクサッキーウイルスA2型が検出された。
  • 麻しん疑い患者7例19検体について検査を実施したところ、2例5検体から麻疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者3例中2例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者1例中1例からインフルエンザウイルスAH3型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者1例中1例からパレコウイルス3型が検出された。
  • その他、ウイルス感染症疑い患者2例中1例からライノウイルス、他の1例からコクサッキーウイルスA4型が検出された。またGianotti-Crosti症候群患者1例からEBウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成26年6月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成26年6月

 

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