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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第259号

平成26年7月30日発行
病原体検出は平成26年5月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成26年5月

<検出状況>

  • 5月の病原体検出数は合計68件、細菌は14件、ウイルス・リケッチアは54件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が3件、ウイルスが22件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が10件、ウイルスが32件、その他の医療機関から細菌が1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成26年5月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者7検体中6検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT1が3検体、T12が2検体、TB3264が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者20検体中2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。また2検体からその他の大腸菌が検出された。血清型はO6が2検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者3検体中1検体から、マイコプラズマ ニューモニエがPCRと分離培養によって検出された。
  • 食中毒2事例13検体中、1事例2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。また1事例1検体からカンピロバクター コリが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成26年5月

 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成26年5月

  • 咽頭結膜熱患者6例中6例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型3例、アデノウイルス2型1例、アデノウイルス3型1例、アデノウイルス5型1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者29例中20例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルス15例、アストロウイルス3例、アデノウイルス2例、サポウイルス2例で、複数のウイルスが同時検出された例が1例あった。
  • 麻しん疑い患者7例19検体について検査を実施したところ2例5検体から麻疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中2例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者7例中5例からインフルエンザウイルスAH3型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は2事例(県域)で、便20検体について検査を実施したところ、2事例9検体からノロウイルスが検出され、このうち6検体からサポウイルスが同時に検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成26年5月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成26年5月


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