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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第258号

平成26年6月27日発行
病原体検出は平成26年4月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成26年4月

<検出状況>

  • 4月の病原体検出数は合計65件、細菌は26件、ウイルス・リケッチアは39件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が9件、ウイルスが20件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が16件、ウイルスが16件、インフルエンザ定点からウイルスが3件、基幹定点から細菌が1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成26年4月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者14検体中10検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT12が4検体、T1が3検体、T4が2検体、T3が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者5検体中3検体からその他の大腸菌が検出された。血清型はO44が1検体、O25が2検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者5検体中3検体から、マイコプラズマ ニューモニエがPCRと分離培養によって検出された。
  • 細菌性髄膜炎患者1検体から肺炎球菌が分離培養によって検出された。血清型は4型であった。
  • 食中毒1事例12検体中7検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 有症苦情1事例15検体中1検体から黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンA型)、1検体からウェルシュ菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成26年4月

 

 



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成26年4月


  • 咽頭結膜熱患者3例中3例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型2例、アデノウイルス2型1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者19例中8例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルス6例、アストロウイルス2例であった。
  • 流行性耳下腺炎患者3例中1例からムンプスウイルスとエンテロウイルス71型が重複して検出された。
  • インフルエンザ様患者9例中7例からインフルエンザウイルスB型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は7事例(県域2事例、関連調査5事例)で、便44検体について検査を実施したところ、4事例19検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成26年4月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成26年4月

 

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