神奈川県衛生研究所

トップページ > 感染症情報センター > 微生物検査情報 > 2014年(平成26年) > 第256号

印刷用はこちら(PDFダウンロード形式)pdf

神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第256号

平成26年4月28日発行
病原体検出は平成26年2月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成26年2月

<検出状況>

  • 2月の病原体検出数は合計254件、細菌は32件、ウイルス・リケッチアは222件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が13件、ウイルスが26件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が17件、ウイルスが110件、インフルエンザ定点からウイルスが76件、基幹定点から細菌が1件、ウイルスが5件、その他の医療機関から細菌が1件、ウイルスが5件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成26年2月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者1検体中1検体から腸管凝集性大腸菌(血清型O26:H2)が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者14検体中11検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT4が5件、T1が3件、TB3264が2件、T12が1件であった。
  • 感染性胃腸炎9検体中1検体からサルモネラO4群(S. Schwarzengrund)が、1検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。また4検体からその他の大腸菌(血清型O146、O6、O111、O15)が検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者1検体中1検体から、マイコプラズマ ニューモニエがPCRと分離培養によって検出された。
  • 細菌性髄膜炎患者1検体中1検体からレンサ球菌(Streptococcus constellatus ssp constellatus )が分離培養によって検出された。
  • 食中毒1事例29検体中12検体から毒素原性大腸菌O153が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成26年2月

 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成26年2月

  • 咽頭結膜熱患者3例中3例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス3型が2例であった。
  • 散発の感染性胃腸炎患者21例中14例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルス11例、アストロウイルス3例であった。また集団感染性胃腸炎が1事例あり、便7検体について検査を実施したところ、7検体からノロウイルスが検出された。
  • 手足口病患者4例中1例からコクサッキーウイルスA10型が検出された。
  • 麻しん疑い患者2例中1例から麻疹ウイルスが検出された。麻疹ウイルスが検出されなかった1例から風疹ウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者220例中77例からインフルエンザウイルスAH1pdm09、11例からインフルエンザウイルスAH3型、86例からインフルエンザウイルスB型が検出された。また1例からインフルエンザウイルスAH1pdm09とインフルエンザウイルスB型、1例からインフルエンザウイルスAH3型とインフルエンザウイルスB型が同時検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は3事例(関連調査)で、便41検体について検査を実施したところ、17検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成26年2月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成26年2月

 

トップページに戻る感染症情報センターに戻るこのページのトップに戻る

お問い合せは
トップページ:お問い合わせから