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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第255号

平成26年3月31日発行
病原体検出は平成26年1月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成26年1月

<検出状況>

  • 1月の病原体検出数は合計328件、細菌は26件、ウイルス・リケッチアは302件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が16件、ウイルスが106件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が9件、ウイルスが118件、インフルエンザ定点からウイルスが70件、基幹定点からウイルスが6件、その他の医療機関から細菌が1件、ウイルスが2件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成26年1月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者11検体中9検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT6が3件、T1、T12およびTB3264が各々2件であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者2検体中1検体から、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)がPCRと分離培養によって検出された。
  • 食中毒(関連調査)1事例19検体中13検体からウェルシュ菌(エンテロトキシン陽性)が検出された。
  • 有症苦情(関連調査)1事例2検体中2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査1検体からサルモネラO3,10群が検出された。血清型はS. Weltevredenであった。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成26年1月

 

 


表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成26年1月

  • 咽頭結膜熱患者3例中2例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス4型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者26例中16例から下痢症の原因となるノロウイルスが検出された。また食中毒様集団感染症の発生は1事例で、便3検体について検査を実施したところ、2検体からノロウイルスが検出された。
  • 麻しん疑い患者3例5検体について検査を実施したところ、1検体から麻疹ウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者206例中100例からインフルエンザウイルスAH1pdm09、29例からインフルエンザウイルスAH3型、52例からインフルエンザウイルスB型が検出された。また集団かぜ発生に伴い7集団中33検体について検査を実施したところ、2集団6検体からインフルエンザウイルスAH1pdm09が、5集団23検体からインフルエンザウイルスB型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は12事例(県域4事例、関連調査8事例)で、便125検体について検査を実施したところ、10事例71検体からノロウイルスが検出された

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成26年1月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成26年1月


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