ライン稼動時間及び生産量の増加により原単位指標である標準卸金額が対前年比 104.7%と大きく増加したにもかかわらず、設備改善や運転管理によってエネルギー使用量(電気ガス合計)をCO2換算対前年比 99.4%まで抑えることができ、排出量では 100[tCO2]の削減を達成した。これによって原単位では大幅に改善し最終年度目標値である 0.79[tCO2/百万円]まで削減を達成した。
電気・ガス別で見ると、電気使用量については対前年比 99.7%となり、生産量に追従し付帯設備での電力使用量も増加傾向となるなか、冷凍機の適正運転管理や夏場の省エネ活動等の成果により昨年とほぼ同等まで抑えることができた。なかでも削減効果の大きかった改善としてガス焚冷凍機用300RT冷却水循環ポンプのINV化改善を行い対前年比で 80[tCO2]の削減を達成した。
ガス使用量では対前年比 99.1%となり、改善事例としては、生産ラインのオーブンにおいてヒーティングチェックを定着化させ過剰プレヒーティング防止によるガス使用量の削減によって対前年比 42.9[tCO2]の削減を達成、また箱洗浄機排熱回収装置の新規導入による蒸気使用量削減によるガス使用量削減効果で対前年比 35.0[tCO2]の削減を達成した。
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