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更新日:2024年3月12日

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聴覚障がい者雇用に向けた見学会「ともに働く」【終了しました】

「聴覚障がい者雇用に向けた見学会」を開催します。

聴覚障がい者の雇用を検討している企業の経営者や人事担当者等の皆さまを対象に、県立平塚ろう学校の見学会を実施します。また、神奈川県聴覚障害者福祉センターの職員、聴覚障がい者の雇用経験豊富な企業の担当者及び企業で活躍されている聴覚障がいの当事者をゲストに迎え、聴覚障がい者とのコミュニケーション、配慮及び雇用事例について学びます。ぜひご参加下さい。

 

※本見学会は、終了いたしました。ご参加いただき、ありがとうございました。

当日の概要を掲載しました。

  • 日時:2024年1月30日(火曜日)13時30分から16時00分まで

県立平塚ろう学校の見学

はじめに、平塚ろう学校の概要(生徒数、設置学科、教育課程等について)や聴覚障がいの特性、聴こえ方の例等についてお話をいただいた後に、生徒の授業の様子や校内の見学を行いました。

売掛金や買掛金など、実践的な経理業務の授業を受けられている生徒の皆さんの様子を見学した際には、参加者の皆様からは驚きの声があがりました。

見学後には、進路状況や現場実習などについてお話いただいたほか、実際に企業での実習を行った高等部3年生からの実習報告と、音声認識ソフトやPC入力を介しての質疑応答を行いました。

先生からは、「ろう学校では、社会の中で豊かに生きるために必要なコミュニケーション能力を育むための指導を行っている。聴力や障がいの程度、聴こえ方は人それぞれで、加えてその場の環境によっても聴こえ方が変わる。単刀直入に「聴こえますか?」と聞くのではなく、どのような配慮が必要か、本人から直接言ってもらえるような聞き方や環境づくりをお願いしたい。」とアドバイスをいただきました。

学校

 

神奈川県聴覚障害者福祉センターによるミニセミナー

手話通訳者の派遣や聴覚障がい当事者からの相談事業、情報機器の貸出等を行う神奈川県聴覚障害者福祉センターより、企業向けに行っているコミュニケーション支援研修についてご紹介いただきました。

「企業向けコミュニケーション支援研修では、職場の担当者との打合せや当事者との面談を行った上で、適切な配慮やコミュニケーション方法など、企業のお困りごとに合わせた個別の内容を提案している。気軽に相談してほしい。」とお話をいただきました。

センター

 

先輩企業の雇用事例紹介

・先輩企業:アズビル株式会社湘南工場(製造業)

・聴覚障がい者:12名

・当事者従事業務:総務管理全般業務、品質管理業務、機器の組立・調整・配線業務、検査業務など

 

企業の障がい者雇用の担当者と、活躍されている聴覚障がいの当事者より、取組内容や職場環境、業務内容などについてご紹介いただきました。

担当者の方からは、音声認識ソフト(LiveTalk)やTeams等の導入に加え、職場内の進捗や個人の負荷状況を把握するために日中に必ず情報伝達を行う場や、コミュニケーションが図れるチャットの場を設けていることや、ひとりひとりの個性を活かせるよう、半年に一度の面談も交えつつ必要に応じた職務の変更の検討も行っていることなどについてご説明いただきました。

また、当事者の方からは、上記ソフト等が導入されたことで文字でのコミュニケーションや一緒にリアルタイムでの行動ができるようになり、格段に「働きやすさと働き甲斐」がアップした、加えて職場としても聴覚障がい者への意識が変わってきていると感じている、とのお話をいただきました。

 

【アズビル株式会社湘南工場で働く当事者複数名へのアンケート結果(一部紹介)】

Q:企業で聴覚障がい者が働く上で、配慮してほしいこと

A: ・会話する時は顔を見て、マスクをずらして口元を大きく開けて見えるように配慮してほしい。

  ・メールの文が長いと分からないので短く分けて文を作ってほしい。

  ・チャイム、放送があったら教えてほしい。

  ・時計に連動したランプ表示など、音のサポート。

  ・聴こえないからできないという考えを持たないでほしい。

  ・仕事に関する手話を覚えて会話に生かすと相手は安心感がもてる。

 

Q:聴覚障がい者にとって「働きやすい」職場を作るには、どんな工夫をすればいいと思いますか?

A: ・忙しいときでも分かりやすい文で筆談してくれる。

  ・仕事の理解度がどのくらいあるか?仕事を増やす場合も本人にできるか?

   本人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めるといい。

  ・「目」で情報を得られるよう、手順書は具体的な図解があると良い。

アズビル

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】神奈川労働局、ハローワーク平塚、ハローワーク藤沢

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