更新日:2023年6月12日

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野生鳥獣による農業被害・生活被害など

野生鳥獣による農業被害・生活被害など

野生鳥獣による農作物被害等の状況


野生鳥獣による被害を防ぐために(1)

野生鳥獣による被害を防ぐワンポイントアドバイスです。確実に防げる!わけではありませんが、以下の内容を現場に合わせて応用して下さい。皆さまの事例をもとに、少しずつ充実させていきたいと考えています。

鳥類による被害対策編

農作物への被害

 
Q.1 スズメによる稲への被害を防ぐには?
A.1 次のような対策があります。
  • 目玉風船や かかし による防除、キラキラ光る防鳥テープやテグスを張る。

    いずれも一時的には効果がありますが、ほとんどは数日から数週間で鳥が慣れてしまいます。

  • 完全に防ぐには防鳥網(ネット)の設置

    ただし、相当小さな網目でもスズメは物理的には入ることが出来ます。費用や日照の問題を考えず 細かい網目のものを張る方法もありますが、完璧に侵入を防ぐのは困難です。ネットは心理的なもの・ある程度食べられるのはやむなし、と考えて価格の安い網目の広いネットまたは防鳥テープ(キラキラ光る幅1~2cmのテープ)やテグス、目玉風船、かかし等と組み合わせる方法もあろうかと思います。

    通常、防鳥網は、費用がかかるため、販売単価の高い果樹や野菜で使われます。

    注意!

    防鳥網(特に目立たない色のもの)やテグスでは、鳥が絡んで死亡する事故が発生しています。時には絡んだスズメを狙ってタカやハヤブサの類が飛来し、これらも絡まる場合もあります。タカなどは爪も鋭く、生きたまま絡まっているとはずすことにも危険が伴いますので、人・鳥双方の安全のために、目立つ色のネットにするか、所々にキラキラ光る防鳥テープなどを結びつけると有効です。

    ワンポイント!

    イネでは周りにたくさんの水田があれば、スズメによる被害は分散し問題にならないことも多いようですが、周りの水田が鳥よけを徹底していたり、森林に隣接した小さな水田であったり、早生種で周りの水田より早く実ったり、といった場合には集中して被害を受けることがあるようです。こうした対策のユニークな例として、地域で一斉に実るように植え付けを揃えてスズメが集中しないようにする方法、や、スズメ用に少し早く植え付けする畑(麦の例)を設けてそこへスズメを集中させて本体の麦畑を守る方法もあったようです。

生活上の被害

 
Q.1 ドバトがベランダにすみついて糞で困っている。対策は?
A.1 ドバトによる被害には2種類あります。
  1. 慢性的にベランダが休息場になっている場合は・・・
    • 慢性的にベランダが休息場になっている場合は・・・手すりなどの少し上に手すりと平行に、鳥がとまりにくいように、テグスやピアノ線を張る方法があります。また、プラスチック製の剣山のようなものを手すりに設置して鳥がとまりにくくするような製品も市販されています。

      キラキラ光るCDをぶら下げるなどの対策も一時的なものですが効果がある場合もあるようです。

  2. ベランダに巣を作られてしまった場合は・・・
    • 巣を除去して、きれいに清掃します。ある日突然急に巣ができる訳ではありません。普段から整理につとめ、巣作りが始まったら卵を産まれないうちに除去して下さい。ドバトなどの巣の撤去には規制はありませんが、卵やヒナがいる場合、その殺傷・除去には鳥獣保護法に基づく捕獲等の許可が必要です。最寄りの市町村の鳥獣保護担当課にご相談下さい。
  3. 以上の対策をしてもどうしてもドバトなどが居着いてしまう場合は防鳥網(ネット)の設置が有効です。
    • コンクリートの建造物にネットを付ける場合は、工務店等に依頼するかホームセンター等で外壁などに設置できる強化フックなどを購入し、これを使用してネットを架設して下さい。網目はドバト対策であれば、3~5cm以下で十分ですが、スズメなども完全に防ぎたいのであれば、2.5cmより小さな網目のものにして下さい。
    ワンポイント!

    地域内でハトに餌付けをしていたり、生ごみが散乱していたりすると、エサ場となり、周囲から多数のハトが集まります。被害を防ぐはじめの第一歩は、こうした直接・間接の餌付け行為を断つことです。なお、餌付けは野鳥観察や希少種の保護活動に伴って慎重かつ最小限に行う場合には有効な場合もあり、法律では禁止されていません。地域での話し合いで餌付けをしない輪を広げることが必要です。

Q.2 ゴミ集積場がカラスに荒らされる、ゴミ集積場にカラスが集まって怖い。対策は?
A.2 カラスの「エサ」を断つことが重要です。
  1. ゴミ集積場が荒らされている場合、そのゴミがエサとなって、さらにカラスを集めていることになります。つまり被害を受けている地域は、間接的・結果的にカラスをさらに集め、増やしていることになるのです。

    カラスのエサを断つためには、ゴミ集積場にネットをかけることが有効です。私有地などに集積場所が確保される場合には、プラスチックパイプとネットなどで枠(ボックス)を作るとより効果的です。カラスネットや集積ボックスは既製品も市販されていますが、ホームセンターの材料で手作りも容易です。

  2. カラス避けネットのポイントは、次の3点です。
    • ゴミの量に対して十分な大きさを確保する。

      →はみ出たゴミ袋が狙われます。ゴミの減量も大切。

    • 網目の大きさは、5mm以下が理想。

      →大きすぎるとくちばしが入ります。ボックスタイプではこれより大きくても被害には遭いにくいのですが、ゴミ袋にかけてあるだけの場合は、ネットごと動かして袋を破ります。網目の小さいものが入手できない場合は、2重にしましょう。

    • ネットには重しを置く。

      →ネットの周囲に重りが縫い込んである製品もありますが、周囲にブロックなどを置いて、カラスに動かされないようにしましょう。

    ワンポイント!

    生ゴミなど狙われやすいゴミを新聞紙などでくるんで、「目隠し」をしてからゴミ袋に入れるのも一案です。

    カラスが子育てをする5月~7月は、カラスによる人への威嚇や攻撃が多くなる季節です。ほとんどはヒナの巣立ちとともに、被害も無くなります。営巣期の巣の近くはなるべく通らないようにし、どうしても通る時も足早にカラスを刺激しないように注意しましょう。カラスによる威嚇は、後ろから頭の上をかすめるように飛来することが多いことから、威嚇が心配な場合は帽子やタオルなどで頭と首を念のため守ると良いでしょう。

    また、巣立ち前後のヒナが、人を恐れずに地面に降りていることがあります。簡単に捕まる場合も多いのですが、飛ぶ練習をしているだけですので、手を触れないようにしましょう。ヒナに近づいただけで、親鳥に攻撃される場合があります。

    防鳥網(ネット)とは?

    農作物(イネ、果実等)の食害防止やマンションのベランダ汚染(糞や営巣)防止のために設置をするナイロン等で出来た網です。素材はいろいろですが、釣り糸のような細い糸を網にしたものが多いようです。ホームセンターや農協で入手できると思います。いろいなタイプが市販されてますので、価格等ご検討下さい。価格は高くても1平米あたり数百円だと思います。

十分な効果が発揮されないカラス避けネットの設置方法

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野生鳥獣による被害を防止するために(2)

野生鳥獣による被害を防ぐワンポイントアドバイスです。確実に防げる!わけではありませんが、以下の内容を現場に合わせて応用して下さい。皆さまの事例をもとに、少しずつ充実させていきたいと考えています。

哺乳類による被害対策編

農作物への被害

 
Q.1 大型獣(シカ、サル、イノシシ)による農作物被害で困っている。対策は?
A.1 総論編
  1. まずは農地・集落周辺を見直してみましょう。
    • 農地周辺に耕作放棄地はありませんか?

      >そこにススキなどが茂っていませんか?

      → イノシシの隠れ家(巣)になります。

      >クズが茂っていませんか?

      → サル、イノシシ等のエサです。特にイノシシの好物で、イノシシを誘引してしまいます

      >放置竹林がありませんか?

      → イノシシ等がタケノコを好み、誘引してしまいます。

      >収穫しない果樹等(カキ、クリ、ユズ、ビワ、クワ等)が農地周辺に生えていませんか?

      → サル等のエサとなります。誘引してしまいますので、思い切って伐採しましょう。

    • 農地周辺の森林はきちんと管理されていますか?圃場のすぐそばが藪になっていませんか?

      ネザサなどが茂り見通しの悪い雑木林やヤブは、鳥獣の隠れ場になり、大型獣の農地への容易な接近を可能にしてしまいます。

    • 農地周辺に出荷しない農作物を埋めたり捨てたりしていませんか?

      農家にとって被害にならない「農作物」であっても、鳥獣のエサとなりその「味」を覚えさせる原因です。

    • 農地周辺の草刈りや廃棄農作物の適正処理は、地域ぐるみで行うと効果的です。

      集落単位で、被害に遭っている畑、ヤブ化している場所、ケモノ道(動物の通り道)、農作物の廃棄状況などを地図として整理し、共通認識を持ったうえで、作業は地域で連携して行うと効果的です。何より、農地に人が大勢集まることも追い払い効果があります。

    • 農地周辺に出荷しない農作物を埋めたり捨てたりしていませんか?

      農家にとって被害にならない「農作物」であっても、鳥獣のエサとなりその「味」を覚えさせる原因です。

  2. 農地周辺の草刈りや廃棄農作物の適正処理は、地域ぐるみで行うと効果的です。

    集落単位で、被害に遭っている畑、ヤブ化している場所、ケモノ道(動物の通り道)、農作物の廃棄状況などを地図として整理し、共通認識を持ったうえで、作業は地域で連携して行うと効果的です。何より、農地に人が大勢集まることも追い払い効果があります。

  3. 最初の対策で効果が出なくてもあきらめずに対策を続け、改良させて下さい。また、最初の対策が効果絶大でも油断せずに観察を続けて、効果が落ち始めたらすみやかに次の手を検討、実施して下さい。
  4. 「特効薬」はありません。

    防護柵、忌避材、音声による防除機器など様々な手法が開発されていますが、いずれも「これさえあれば大丈夫。」という特効薬ではありません。農地周辺の草刈りや、防護柵の見回り、追い払いなどいろいろな対策を組み合わせ、少しずつ改善させることで、効果を持続させることができます。うたい文句を過信して、一つの防除方法に頼るのは得策ではありません。

  5. 鳥獣の生態を知ることが大切です。

    鳥獣の生態については、関連情報や関連リンクをご活用下さい。また、神奈川県の自然環境保全課、各地域県政総合センター環境部又は自然環境保全センターの各機関でも情報を用意しています。

畑をトタン柵で囲んでいます。圃場周辺(森林との境界部)をきれいに刈り払っており効果が高まります。
畑をトタン柵で囲んでいます。圃場周辺(森林との境界部)をきれいに刈り払っており効果が高まります
 
A.1 シカ編
  1. 防護柵の設置が有効です。

    ナイロンネットや金網などにより、高さ1.6~2.5m程度のネットで農地を囲みます。イノシシやサルの侵入も併せて防ぎたい場合は電気柵も有効ですが、シカだけの被害の場合は、電気柵でなくても構いません。ネットの編み目は細かい程良く、特に遮光ネットを使用した柵は、中の畑がシカから見えないため、侵入意欲が阻害され、効果が大きくなります。しかし、編み目を細かくすると、強風の影響を受けやすくなります。ゴルフ場や建築現場などで生じた廃ネットが入手できると材料費を節約できます。

    また、シカの対策には計画的な個体数調整も不可欠です。神奈川県ニホンジカ管理計画に基づいて、シカ猟の一部規制緩和(1人1日あたりの捕獲数の制限緩和)や狩猟期間の延長を行うほか、市町村や農協が実施主体となり被害防除のための管理捕獲を実施しています。

シカ用防護柵の例(強化金網タイプ)
 
A.1 イノシシ編
  1. 防護柵の設置と捕獲の組み合わせで対応します。

    防護柵には、ネットや金網を張るもの、トタンなどを張るもの、電気柵(電牧線を張って、イノシシが触れると感電する)などがあります。 防護柵を設置する場合にはイノシシの生態的特徴を踏まえて設置します。その特徴と対策とは・・・。

    • 実は慎重な動物ですので、中が見えないと侵入意欲は大きく減少します。

      →中が見えないトタン柵や波板、編み目の細かいネットを使うと効果は高いです。

      →防護柵の外側のヤブを刈り払います。防護柵周辺を探索する際に、イノシシの体がすべてヤブから出るようになると圃場への侵入意欲は大きく減退します。

    • 電気柵は、イノシシの「鼻」が電線に触れた場合に、鼻から足を経て地面(アース)へと電気が流れ感電します。

      →電線の高さは、地上20cm程度と地上60cm程度に電牧線が配置されるように設置します。傾斜地でもこの高さに電牧線があるように調整します。

      →地面の絶縁性が高いと感電しません(電気柵の外側をコンクリートで舗装すると感電しにくくなり、効果が激減します)。

    • 垂直方向のジャンプ力は想像以上に高い(高さ120cmをジャンプする!)のですが、幅のある構造物は苦手です。

      →ネットを圃場の外方向に向かって垂らすと飛び越えられにくくなります。

    • ワイヤーメッシュ(金網の一種)を使った簡易柵も効果的です。(→関連リンクにある島根県農林水産部森林整備課鳥獣対策室のしまね鳥獣情報ステーションで詳しく紹介されています。)
    • 捕獲は、罠や銃器による方法がありますが、いずれも許可や資格等が必要です。危険が伴うため専門的な技術が必要でもあります。お住まいの市町村の鳥獣保護担当課に手続きや方法はご相談下さい。
サトイモを防除するイノシシ用の柵。

高さは、イノシシが十分飛び越えられるものだが、イノシシの目線で中が見えないので侵入意欲がそがれ、

効果がある。ただし、周囲に収穫しないクリやユズが植えられていると、野生動物などを誘引する原因になってしまう。

サトイモを防除するイノシシ用の柵
 
A.1 サル編
  1. 農地周辺の環境管理、追い払い、防護柵の設置により行います。

    被害対策を行う上で、ポイントとなるサルの生態は次のとおりです。

    • 基本的に夜間は行動しません。(早朝からは行動しますが・・・)

      →イノシシのように深夜には現れません。

    • メスと子供を中心とする群れで、一定の範囲を数日から数週間かけて移動しながら暮らしています。

      →群れがいない場所には現れません。行動パターンが予想できれば、対応できます。

    • ハナレザルと呼ばれる一部のオスザルが、単独又は数頭で群れから離れて行動します。これらは、大胆な行動をとり、人に対しても威嚇的な行動をとります。

      →ハナレザルに対しては、女性やお年寄りなどは攻撃を受けないよう注意する必要がありますが、棒や投石などで逆にサルを威嚇しながら、断固として追い払います。また、ハナレザルに惑わされて、群れのサルの行動を読み違えないよう注意が必要です。

  2. 農地周辺の環境管理は総則編のとおりです。
  3. 追い払いは、投石、ロケット花火、爆竹、エアガン、パチンコ等を用いて、圃場への出没に即応して行うのが理想です。
    • 予め追い払う方向などを地域で話し合っておくことが大切です。
    • 追い払いの際に、圃場直近のヤブや茂った樹林に身を隠して、追い払いを困難にする事例が見られます。追い払いを容易にするためにも圃場周辺は、見通しを良くしヤブなどは刈り払っておくことが大切です。その上で、圃場直近からさらに一押し奥に追い払うことがポイントです。

      地区によっては、サルの群れの位置情報をホームページ等で公開していますので、関連情報及び関連リンクをご覧ください。

    • 防護柵は、地域ぐるみで設置する場合には、大がかりな電気柵も有効です。また、個人で設置可能な安価な電気柵や、電気を使わない「猿落君」(奈良県果樹振興センター開発)など簡易型のネットが開発されています。
  4. 女性、お年寄り、小さなお子さんなど、追い払いが難しい人がサルに威嚇された(恐れがある)場合は・・・
    • 無理をせず、目を見つめず、騒がず、慌てず、後ずさりしてサルと距離をとりましょう。コザルをいじめることも母ザルの思わぬ反撃を受けることがあります。
    • 付近にサルが出没している場合には、戸締まりを徹底し、人家への侵入を防ぎます。
手入れされない人工林林縁部に放置されたユズ(赤丸)。

サル等を誘引する「エサ」になります。

手入れされない人工林林縁部に放置されたユズ(赤丸)
集落周辺の墓地はサルがよく利用する場所です。

お供えの果物などサルがエサになり、身を隠すもの(墓石や植木など)

が多く、普段は訪れる人も少なく、格好の場所です。

お参りのあとは、お供えの食べ物は持ち帰るようにしましょう。

写真中、赤丸のあたりにサルの群れがいます。

集落周辺の墓地はサルがよく利用する場所

(1)県と市町村が設置した金網型電気柵(イノシシ対応型)。

柵で守られる場所では、放棄されていた農地で耕作が再開された。

(2)電気柵は、万が一人が触れても安全なものを使用します。さらに人が過って触らないような注意掲示が必要です。

金属型電気柵
注意看板

生活上の被害

 
Q.1 アライグマやハクビシンが屋根裏に侵入した。その対策は?
A.1 繁殖期を中心にアライグマやハクビシンといった樹に登る能力の高い哺乳類が天井裏に侵入し、糞尿等で汚損する被害が発生しています。
  1. まず侵入口を見つけて下さい。
    • 軒下、戸袋、基礎などが侵入ルートになりやすい場所です。3~5cm程度の隙間で侵入可能で、とくにアライグマの場合は、侵入口周辺の板などを咬んだり引きはがしたりして壊して広げることもあります。外壁に足跡で汚れていたりしていることもあります。
  2. 動物を追い出します。または、許可を受けて捕獲します。
    • 通常、こうした動物は人間と遭遇すると威嚇しながら逃走しますが、追いつめられると向かってくることもありますので十分に注意して下さい。捕獲には許可が必要ですので、手続きについてはお住まいの市町村の鳥獣保護担当課にご相談下さい。
  3. 動物を追い出したり、捕獲した後、侵入口をふさいで下さい。
    • 侵入口の状況に応じて、板や金網などでしっかりふさいで再び侵入されないようにしてください。侵入口が高い場所であるなど、場合によっては工務店等に作業を依頼する必要がある場合もあると思われます。
  4. 誘引要因を無くす。
    • アライグマやハクビシンは、いずれも雑食性ですので、生ごみは屋外に放置せず、やむをえず屋外に保管する場合は、頑丈なポリバケツ等を用いて下さい。また、ハクビシンの場合、特に甘味系のエサを好みます。取り残し果実、落ちた果実は強い誘引要因となります。これらの誘引要因を無くし、再び被害に遭うことを防止しましょう。

      また、屋根に庭木の枝が触れていると、枝をつたって屋根に移動しやすくなります。こうした枝は剪定しましょう。

左から(1)糞尿によりたわんでしまった天井、(2)壁の尿のシミ、(3)屋根に溜まった糞(写真提供:鎌倉市)
糞尿によりたわんでしまった天井 壁の尿のシミ 屋根に溜まった糞
     

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都市化が進む神奈川県で、人と野生動物が共に暮らすために人間が「少し」でも注意すれば「問題が発生しない」ことがあります。

餌付けは万病のもと!

生ゴミを荒らされ食べられるのも餌付けと同じです。ネットなどで防御しましょう。

 
餌付けにより様々な問題を発生させます。 (1)野生動物に餌付けをする。
(2)そのエサを食べる種だけがそこに集まり、増える。
(3)新たな被害が発生する(対策として捕獲が必要になることがあります)。野生鳥獣が過密化することで伝染病が蔓延しやくすくなります。そのエサを食べない種は不利。生態系のバランスを崩します。
写真:廃棄された果実を食べるニホンザル。農作物の味を覚えて被害が拡大。
廃棄された果実を食べるニホンザル

ペットは放さない!

ペットを捨てたり放したりすると、日本には本来生息しないはずの動物が野生化してしまう原因になります。こうした動物は、天敵がいないなどの理由でしばしば大発生して、社会問題となり、結果として、捕獲、殺処分されることになります。

写真:北米原産のアライグマ。ペットとして輸入されたものが、放逐され野生化。
人家侵入などの被害が発生し、捕獲されている。
北米原産のアライグマ

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各地域の鳥獣対策協議会で作成した被害防除方法などを掲載したパンフレット等

 
「シカ・サル・イノシシによる被害を防ぐために」(県央地域鳥獣対策協議会/県央地区行政センター/平成16年3月作成) 「シカ、サル、イノシシによる被害を防ぐために」(湘南地域鳥獣対策協議会/平成15年1月作成) 「シカ、サル、イノシシによる被害を防ぐために」(津久井地域鳥獣・ヤマビル緊急対策会議/平成15年3月作成)
「シカ・サル・イノシシによる被害を防ぐために」(県央地域鳥獣対策協議会/県央地区行政センター/平成16年3月作成) 「シカ、サル、イノシシによる被害を防ぐために」(湘南地域鳥獣対策協議会/平成15年1月作成) 「シカ、サル、イノシシによる被害を防ぐために」(津久井地域鳥獣・ヤマビル緊急対策会議/平成15年3月作成)
全8ページ(PDF)概要(txt) 全8ページ(PDF)概要(txt) 全8ページ(PDF)概要(txt)
 
「わぁかわいい でもちょっと待って! 野生動物はあなたのペットではありません。エサを与えないで!!」(横須賀三浦地区鳥獣対策協議会/平成14年度作成) 「かわいいだけでは解決しない -人と野生動物との共存のための豆知識-」(表面)(自然環境保全センター/平成14年3月作成) 「かわいいだけでは解決しない -人と野生動物との共存のための豆知識-」(裏面)(自然環境保全センター/平成14年3月作成)
エサをあたえないで 人と野生動物の共存のための豆知識(1月2日) 人と野生動物の共存のための豆知識(2月2日)
全2ページ(PDF)概要(txt) 全1ページ(PDF)概要(txt) 全1ページ(PDF)概要(txt)

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関連情報

関連リンク


参考文献(順不同)

このページは、国や各都道府県、試験研究機関がまとめた多くの研究成果を参考にしています。

鳥獣害対策の手引き2002,江口祐輔・三浦慎悟・藤岡正博編著,(社)日本植物防疫協会/農林業における野生獣類の被害対策基礎知識,農林水産技術会議事務局他/カラス おもしろ生態とかしこい防ぎ,杉田昭栄著,(社)農村文化協会/イノシシから田畑を守る,江口祐輔著,(社)農村文化協会/山の畑をサルから守る,井上雅央著,(社)農村文化協会/野生動物問題,羽山伸一著,地人書館/自治体担当者のためのカラス対策マニュアル,環境省自然環境局/鳥害の防ぎ方,藤岡正博・中村和雄著,家の光協会/鳥獣害の防ぎ方,由井正敏・阿部禎他著,(社)農村文化協会/共生をめざした鳥獣害対策,(社)農林水産技術情報協会編,全国農業会議所/里のサルとつきあうには,室山泰之著,京都大学学術出版会/鳥害・獣害こうして防ぐ,2005年現代農業別冊,農文協/

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このページの所管所属は環境農政局 緑政部自然環境保全課です。