更新日:2023年4月27日

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クリップライトの商品テスト

クリップライトの使用中の温度について商品テストを実施しました。

「クリップライトを使用していてカバーに触ったところ火傷した」という相談が寄せられたことから、クリップライトの温度を測定しました。

 クリップライトの各部を、白熱電球を使用したとき、LED電球を使用したときにそれぞれ測定し、また定められた表示がされているか調査を実施し、その結果を消費者の皆様へ情報提供します。

1 調査の概要

 
調査対象品 市販されているクリップライト 6検体
調査内容

(1)表示調査

 電気用品安全法に定められている表示内容を満たしているか。

(2)平常温度

 使用時の温度は電気用品安全法に定められている限度値以下か。 

調査期間 令和2年9月から10月まで
検査機関 一般財団法人 日本文化用品安全試験所

2 調査に使用した機器

(1)調査対象品

  口金形状 シェードの材質 付属品 使用電球についての記載
1 E17 金属製

ミニレフランプ

110V40W

LED電球もご使用いただけます
2 E17 樹脂製(首振り部は金属製) 110V36W 消費電力40Wまでの「白熱電球」「電球型蛍光灯」「LED電球」などを用途に合わせてお使いいただけます
3 E17 金属製 なし 使用電球 白熱電球40W以下 LED電球8W以下
4 E26 金属製

レフランプ

110V54W

適合ランプ60W

指定ワットの電球とお取替えください

5 E26 金属製 なし 使用電球 白熱電球60W以下 LED電球10W以下
6 E26 樹脂製(首振り部は金属製) なし 消費電力60Wまでの「白熱電球」「電球型蛍光灯」「LED電球」などを用途に合わせてお使いいただけます

(2)使用電球

  口金形状 白熱電球 LED電球
1 E17 (付属品)ミニレフランプ 110V 40W ミニレフLED電球 100V 3.9W
2 E17 (付属品)110V 36W 40形LED電球 100V 4.3W
3 E17 110V 36W 40形LED電球 100V 4.3W
4 E26 (付属品)レフランプ 110V 54W レフLED電球 100V 6.2W
5 E26 100V 60W 60形LED電球 100V 7.5W
6 E26 100V 60W 60形LED電球 100V 7.5W
  • 検体4はLED電球の使用を想定していないが、通常付属品の白熱電球と同様に使用できるものを選んで使用した。
  • 測定時の環境温湿度:30℃、60%RH 熱電温度計で測定

3 調査結果

(1)表示調査

すべての検体で、銘板表示、適用光源に関する表示を満たしていた。

  • 「銘板表示」電気用品安全法技術基準別表第八附表第六の表示項目

 PSEマーク(*)、事業者名、定格電圧、適用光源の定格消費電力

  • 「適用光源に関する表示」光源交換時に見やすい位置に表示

 口金形状、定格電圧、定格消費電力

(*)PSEマークとは:ProductSafetyElectricalAppliances&Materialsの略 一般家庭等で使用される電気用品で、電気用品安全法で定められる製品に付けられているマークで、国の定めた技術上の基準に適合していることを示す。

(2)平常温度

ア 白熱電球を使用したときの温度
  測定箇所 限度値(℃) 1 2 3 4 5 6
(1) ソケット口金 170 117 148 140 92 112 109
(2) 差込みプラグ 60 31 31 31 31 31 31
(3) 電源コード 60 55 45 55 44 48 47
(4) 中間スイッチ 75 32 30 31 30 30 30
(5) クリップ部 85 38 32 33 31 34 32
(6) シェード前部

85(金属製)

100(樹脂製)

79 61 85 52 82 73
(7) シェード中央部

85(金属製)

100(樹脂製)

77 58 93 47 78 76
(8) シェード後部

85(金属製)

100(樹脂製)

68 51 74 46 63 42
(9) シェード首振り部 85 52 36 51 35 47 36
(10) クリップで挟む木台表面 95 33 34 34 30 36 34
  • 検体3のシェード中央部で限度値を超えていた

イ LED電球を使用した時の温度

  測定箇所 限度値(℃) 1 2 3 4 5 6
(1) ソケット口金 170 46 51 53 50 69 69
(2) 差込みプラグ 60 31 31 31 31 31 31
(3) 電源コード 60 35 33 35 35 37 38
(4) 中間スイッチ 75 31 30 30 30 30 30
(5) クリップ部 85 31 31 31 30 31 31
(6) シェード前部

85(金属製)

100(樹脂製)

38 35 38 35 40 36
(7) シェード中央部

85(金属製)

100(樹脂製)

37 34 38 34 40 42
(8) シェード後部

85(金属製)

100(樹脂製)

36 33 36 34 39 35
(9) シェード首振り部 85 33 31 33 31 34 32
(10) クリップで挟む木台表面 95 30 31 30 30 30 31

クリップライト図

4 まとめ

  • 今回商品テストをした6検体全てで表示は適正に行われていました。
  • 使用中の温度を示す平常温度は、1検体1箇所で電気用品安全法で定める限度値を超えていました。
  • 限度値以下であってもクリップライトのシェードはかなり高温になることがわかりました。

5 消費者へのアドバイス

  • 電気用品安全法に準じている製品でも火傷等の危険性があります。特にシェード部分が熱くなるため、使用中、使用後はシェードには触れないように注意しましょう。
  • 熱くなる部位がありますので、子どもが触ってしまうことのないよう、設置場所には注意しましょう。
  • 熱くなる部分の近くに燃えやすいものを置かないようにしましょう。
  • 白熱電球よりもLED電球の方が温度が低く火傷をする危険度は少ないですが、LED電球は「LED電球使用可能」と表示があることを確認して使用しましょう。
  • PSEマークは国の定めた技術上の基準に適合していることを示すものなので、クリップライトを購入するときは、PSEマークが付いていることを確認しましょう。

 

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188

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