更新日:2024年6月19日
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充電式シェーバーの充電中の温度変化について商品テストを実施しました。
電気カミソリを充電していたら過熱し本体が溶けた、焦げたにおいがして熱くなっていた、という相談が寄せられたため、充電式シェーバーの使用時の温度上昇、充電中の状態や温度、また表示や取扱説明書について調べ、その結果を消費者へ情報提供します。
調査対象品 | 充電式シェーバー 8種類
充電・交流式 6種類 充電式2種類 |
調査内容 |
(1)通常使用時の温度上昇 日本工業規格JIS C 9335ー2-8:2017に基づき、10分間運転した時の シェーバー本体各部の温度の測定を行いました。 (2)充電時の異常の有無 日本工業規格JIS C 9335-2-8:2017附属書Bに準じて充電を行った際の 異常の有無を調べました。 併せて充電時の温度を測定しました。 (3)表示および取扱説明書 家庭用品品質表示法、電気用品安全法、電気用品安全法施行令に基づく表示 がなされているか、精査をしました。 |
調査期間 | 平成31年1月から平成31年2月 |
検査機関 | 一般財団法人 日本文化用品安全試験所 |
(1)検体
検体 | 電源方式 | 充電池の種類 | 価格帯(円) |
1 | 充電・交流式 | ニッケル水素 | 5,000以上 |
2 |
充電式 |
ニカド | 1,000~2,000 |
3 | 充電式 | リチウムイオン | 5,000以上 |
4 | 充電・交流式 | リチウムイオン | 5,000以上 |
5 | 充電・交流式 | ニカド | 1,000~2,000 |
6 | 充電・交流式 | リチウムイオン | 4,000~5,000 |
7 | 充電・交流式 | ニカド | 5,000以上 |
8 | 充電・交流式 | リチウムイオン | 3,000~4,000 |
(2)通常使用時の温度上昇
付属の充電器を用いて満充電にした後、充電器を外して10分間運転をしました。刃と本体の温 度を測定し、限度値※との比較を行いました。
※限度値 環境温度より金属部分(刃)は+30℃、成形材料部分(本体)は+50℃と定められています。この試験は20℃の環境下で実施しているので、限度値は次の表のとおりです。
検体 | 刃 | 本体 | ||||
測定値(℃) | 限度値(℃) | 判定 | 測定値(℃) | 限度値(℃) | 判定 | |
1 |
27 |
50 | ○ | 22 | 70 | ○ |
2 | 25 | 50 | ○ | 22 | 70 | ○ |
3 | 30 | 50 | ○ | 23 | 70 | ○ |
4 | 27 | 50 | ○ | 23 | 70 | ○ |
5 | 26 | 50 | ○ | 22 | 70 | ○ |
6 | 32 | 50 |
○ |
23 | 70 | ○ |
7 | 29 | 50 | ○ | 22 | 70 | ○ |
8 | 30 | 50 | ○ | 25 | 70 | ○ |
(3)充電時の異常の有無
充電をしているときの異常の有無とその温度を測定しました。
検体 | 本体温度(℃) | 充電器温度(℃) | 充電時間(時間) | 状態 |
1 | 29 | 31 | 1 | 1時間以内で充電は完了し、その後各部の温度変化は見られなかった。 |
2 | 26 | 32 | 8 | 8時間程度で満充電状態となるが、「ランプ」は消灯せず、その後も充電を継続して温度変化は見られなかった。 |
3 | 30 | 33 | 1 | 1時間程度で充電は完了し、その後各部の温度は下がるが、約3時間おきに少量の充電を繰り返した。 |
4 | 26 | 32 | 1 | 1時間程度で充電は完了し、その後各部の温度変化は見られなかった。 |
5 | 25 | 23 | 8 | 8時間程度で満充電状態となるが、「ランプ」は消灯せず、その後も充電を継続して温度変化は見られなかった。 |
6 | 22 | 25 | 8 | 3時間程度で受電は完了し、その後各部の温度変化は見られなかった。 |
7 | 26 | 29 | 5 | 3時間程度で満充電状態となるが、「ランプ」は消灯せず、その後も充電を継続して温度変化は見られなかった。 |
8 | 25 | 36 | 2 | 2時間以内で充電は完了し、その後各部の温度変化は見られなかった。 |
(4)表示及び取扱説明書
家庭用品寝室表示法、電気製品安全法、電気用品安全法施行令に基づく表示がされているか調べました。
このページの所管所属はくらし安全防災局 くらし安全部消費生活課です。