更新日:2024年8月24日
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令和5年度の神奈川県内における消費生活相談をまとめましたのでお知らせします。令和5年度は、屋根や給湯器等の点検商法に関する苦情相談が過去最多になりました。
令和5年度に神奈川県内の消費生活相談窓口で受け付けた消費生活相談総件数(「苦情」と「問合せ」の合計)は63,859件(前年度比99.6%(▲284件))でした。
「点検」と称して電話や訪問をし、「工事をしないと危険」などと不安をあおって契約させる「点検商法」に関する苦情相談件数は2,471件で、前年度(1,348件)と比べ、約1.8倍と過去最多の件数となっており、50歳代以上からの相談が多く寄せられています。特に屋根の工事、給湯器の交換に関する相談が増加しています。(別紙P4以降参照)
高齢者(契約当事者が65歳以上)の苦情相談件数は18,492件で、前年度(17,578件)と比べ5.2%増加しました。高齢者の傾向として、点検商法に関する相談の中でも、特に「給湯システム」に関する苦情相談件数が、前年度と比べ約2.8倍に増加しています。また、パソコンのウイルス除去サポート契約等の「役務その他サービス」に関する苦情相談件数は、前年度と比べ約1.6倍に増加しています。(別紙P6以降参照)
若者(契約当事者が29歳以下)の苦情相談件数は7,397件で、前年度(8,128件)と比べ9.0%減少しました。一方、「美容医療」に関する苦情相談件数は、前年度と比べ約2.3倍に増加しています。また、「インターネットゲーム」に関する苦情相談件数は、前年度と比べ約1.2倍に増加しています。(別紙P9以降参照)
令和4年4月に成年年齢が18歳に引き下げられてから、2年が経過しました。令和5年度の18歳の相談件数は258件で、過去5年間で200件から300件台で推移しています。また、19歳の相談件数は385件で、過去5年間で300件から400件台で推移しています。(別紙P12以降参照)
点検商法とは、「点検」と称して電話や訪問をして、「工事が必要」「修理をしないと危険」などと言って、不安をあおり契約させる商法で、令和5年度の点検商法に関する苦情相談件数は過去最多の件数となっています。
〇屋根工事 突然「屋根がはがれているのが見えたので無料で点検する」と訪問してきた事業者に、「このままだと屋根が飛ばされて近所の人に迷惑がかかるかもしれない」と不安をあおられ契約をしたが、うそだった。 〇給湯器
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〇屋根工事
周りに相談しましたか?
その場ですぐに点検させず、家族に相談する等、慎重に判断しましょう。
その工事、本当に必要ですか?
家を建てた工務店やハウスメーカー等、地元の信頼できる事業者等に確認しましょう。
〇給湯器
それは必要な点検ですか?
すぐに点検を承諾せずに、契約しているガス会社、メーカー、購入した販売店等に、本当に点検を実施しているか確認しましょう。
点検を断りたくなったら…
断りの連絡を入れても、事業者が訪問してきた場合は、インターホン越しに点検を断りましょう。断っても事業者が帰らない場合は、最寄りの警察署又は110番に通報しましょう。
〇共通
見積りは取りましたか?
工事を勧められてもすぐに契約せず、複数の事業者から見積りを取る等、慎重に検討しましょう。
消費者ホットライン局番なし188(いやや)
クーリング・オフ等ができる場合があります。不安に思ったら消費生活センターに相談しましょう。
【記者発表資料】
屋根や給湯器等の点検商法に関する苦情相談が過去最多に!令和5年度 神奈川県内における消費生活相談概要
【令和5年度の消費生活相談のポイントを知りたい方は…】
(別紙)令和5年度 神奈川県内における消費生活相談概要(PDF:1,424KB)
【令和5年度の消費生活相談に関するデータを確認したい方は…】
令和5年度 神奈川県内における消費生活相談に関するデータ集(PDF:3,557KB)
【オープンデータ】
令和5年度 神奈川県内における消費生活相談概要のオープンデータ
このページの所管所属はくらし安全防災局 くらし安全部消費生活課です。