初期公開日:2024年3月29日更新日:2024年3月29日

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低濃度PCB廃棄物の調査方法

低濃度PCB廃棄物の調査方法に関するページです。

PCBに汚染された絶縁油を含む電気機器の調査手順と低濃度PCB廃棄物の適正処理に関する手引き(基礎編)(PDF:2,240KB)

低濃度 PCB に汚染された電気機器等の早期確認のための調査方法及び適正処理に関する手引き(技術者向け詳細版)

自家用電気工作物(変圧器・コンデンサー等)

対象機器

 ビル・工場等に設置されている高圧受電設備などで使われている変圧器・コンデンサー等に、PCB含有の可能性があります。
 キュービクルや倉庫に、使用を止めた電気機器を保管していないか、調査してください。
 なお、通電中の設備を調査する際は、感電の恐れがあるため、必ず電気主任技術者に相談してください。

判別方法

 変圧器類は平成6年(1994年)以降(※1,2,4)、コンデンサーは平成3年(1991年)以降(※3,4)に製造されたものには、PCBは含有されていません。

 上記の製造年よりも前に製造された電気機器については微量PCBが混入している可能性があります。
 したがって、銘板の情報を基に、各メーカーに問い合わせを行い、微量PCB混入の可能性が否定できない場合は、電気機器の絶縁油を分析し、PCB濃度を測定します。

(※1)絶縁油の入替や絶縁油に係るメンテナンスが行われていないこと。
(※2)富士電機(外部サイト)製の一部の機器については、平成6年(1994年)までに出荷された機器にPCB汚染の可能性が残るとされています。

(※3)ニチコン(外部サイト)製のコンデンサーについては、平成3年(1991年)以降のものでPCB汚染の報告があります。

(※4)東芝製(外部サイト)の一部の機器について、平成2年(1990年)以降にOEM供給を受けて販売した一部の機器において、微量PCB混入の可能性が完全に否定できないとの報告があります。

非自家用電気工作物(X 線装置・溶接機・昇降機・低圧コンデンサー等)

電気事業法の自家用電気工作物に該当しない、いわゆる非自家用電気工作物(X線発生装置、溶接機、昇降機制御盤、低圧コンデンサー等)の電気機器についても低濃度PCB汚染の可能性があります。
また、PCB油、PCB油が付着した汚染物、感圧複写紙、塗膜等についても、濃度に応じた適切な処理が必要です。

工業用X線検査装置

一般社団法人日本検査機器工業会に加盟する4社の製造機器のPCB使用状況は次の資料のとおりです。
・ 高濃度PCB含有絶縁油を使用した可能性のある工業用X線検査装置(PDF:170KB)
4社以外の製造機器は、直接メーカーにお問い合わせください。

医療用X線発生装置

一般社団法人日本画像医療システム工業会ホームページ(外部サイト)を参照いただくか、直接メーカーにお問い合わせください。

分析用X線検査装置

一般社団法人日本分析機器工業会ホームページ(外部サイト)を参照いただくか、直接メーカーにお問い合わせください。

溶接機

一般社団法人日本溶接協会に加盟する13社の製造機器PCB使用状況は次の資料のとおりです。
・ 高濃度PCB含有コンデンサを使用した溶接機(PDF:115KB)
13社以外の製造機器は、直接メーカーにお問い合わせください。

昇降機(エレベーター、エスカレーター)制御盤

建物の昇降機保守会社にお問い合わせください。

自作の機器

コンデンサーのメーカーを確認し、直接お問い合わせください。

PCB油・汚染物(塗膜・感圧紙等)

性状ごとに定められた濃度分析により判定します。分析の要不要・分析方法などについて不明な点がありましたら、問い合わせ先までご相談ください。

発見事例

見つけにくい場所等で発見された事例もありますので、今一度、ご確認ください。

 

低濃度PCB廃棄物掘り起こし事例(環境省)

微量PCB含有疑い安定器 

 令和3年頃より一部のメーカー(東芝ライテック(株)、日立グローバルライフソリューションズ(株))において、PCB使用中止後に製造した安定器の一部に微量PCB汚染の可能性が否定できないものが存在することが同メーカーのホームページで公表されています。処分方法は未定ですが、新規発見した場合は県(資源循環推進課又は各地域県政総合センター)までご連絡ください。

このページに関するお問い合わせ先

環境農政局 環境部資源循環推進課

環境農政局環境部資源循環推進課へのお問い合わせフォーム

適正処理グループ

電話:045-210-4151

内線:4151

ファクシミリ:045-210-8847

このページの所管所属は環境農政局 環境部資源循環推進課です。