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更新日:2024年5月5日
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「ゲートキーパー」とは・・・こころに不調を抱える人や自殺に傾く人のサインに気づき、対応することができる人のことです。
表1:神奈川県におけるゲートキーパー養成実績
養成対象者 | 平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 |
令和2年度
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(1)一般住民 |
1,805 |
2,338 |
1,438 | 1,596 | 2,174 | 2,103 | 1,381 | 1,551 | 299 |
(2)かかりつけ医 |
334 |
330 |
308 |
310 | 248 | 276 | 256 |
262 |
4 |
(3)教職員 | 1,389 | 1,635 | 1,536 | 869 | 1,118 | 1,009 | 1,759 | 4,982 |
1,960 |
(4)地域保健や産業保健関係職員 |
542 | 805 | 526 | 346 | 209 | 164 |
136 |
152 | 82 |
(5)介護支援専門員等 | 525 | 542 | 741 | 576 | 546 | 326 | 361 | 347 |
101 |
(6)民生委員、児童委員、健康普及員 | 2,060 | 1,817 | 1,478 | 494 | 879 | 1,334 | 869 | 509 | 232 |
(7)社会要因に関連する相談員(弁護士、司法書士等) | 198 | 235 | 679 |
4 |
10 | 80 | 12 | 46 | 2 |
(8)警察官 | 1 | 1 | 10 | 138 | 165 | 115 | 139 | 127 | 1 |
(9)消防職員 |
170 | 468 | 90 | 93 | 393 |
379 |
284 | 284 | 209 |
(10)行政職員 | 2,788 | 3,759 | 3,375 | 2,483 | 3,856 | 3,394 | 3,838 | 3,784 |
12,268 |
(11)その他 |
5,770 | 3,815 | 4,062 | 4,133 | 3,991 | 3,101 | 2,846 | 4,649 | 2,126 |
合計(人) | 15,582 | 15,745 | 14,243 | 11,042 | 13,589 | 12,281 | 11,881 | 16,693 |
17,284 |
※政令市を含む市町村、保健福祉事務所・センター(保健所)、精神保健福祉センター、神奈川県、団体等の実績を集約
※平成20年から23年までの養成数は15,000人で、令和2年度までに県内で養成されたゲートキーパーは、合計143,340人になりました。
こころに不調を抱える人や自殺に傾く人のサインに気づき、対応することができる人のことです。(神奈川県のモデル事業では「こころサポーター」という名称を使ってきました。以下「ゲートキーパー」とします。)
ゲートキーパーの役割の中で、主に次の点が大切です。
さらに、自殺やその関連事象について正しい知識を普及することも大切な役割です。
ゲートキーパーの養成については、「かながわ自殺総合対策指針」(平成23年3月策定)の重点施策となり、さらに「かながわ総合計画(かながわグランドデザイン)」の具体的取組みの目標値として定められ、24年度から26年度に年間5,000人の養成目標を達成しました。
平成30年3月に策定された「かながわ自殺対策計画」においても、施策体系の大柱に「3早期対応の中心的役割を果たす人材(ゲートキーパー)を養成する」が位置付けられています。計画の数値目標として、平成20年から令和4年度の養成数132,701人を目指し、既に目標を達成しています。また、ゲートキーパー養成指導者フォローアップ研修に、市町村30か所及び保健福祉事務所・センター8か所の60%以上が参加する目標になっており、各地域で養成研修を受けた方のフォローアップ研修を進めていくことが必要です。
ゲートキーパーは特別で専門的な役割ではなく、誰もが住民として生活の中でできる対応をし、さらに社会的立場や役割の中で実践していくことが基本です。
今後も継続してゲートキーパー養成に取り組むことが求められています
「ゲートキーパー」とは、こころに不調を抱えた人や死にたい気持ちに苦しむ人のサインに気づき、必要な時に声をかけて傾聴し、支援につなげ、見守る人のことです。
市町村や保健福祉事務所・センター(保健所)、精神保健福祉センター、県がん・疾病対策課等が養成の役割を担っています。
表1のように、令和2年度に県全体で養成されたゲートキーパーは、17,284人で、これまでで最も多い養成人数でした。コロナ禍においては対面での研修が困難でしたが、一方で自殺者数の増加によりゲートキーパーの必要性は高くなり、書面開催や行政職員対象のオンライン研修等が工夫され、多数の養成に繋がったと考えられます。
養成されたケートキーパーの内訳は、行政職員が最も多く、教職員がその次でした。その他の中の学生等が多くなりました。
ゲートキーパー養成研修の内容は講義と演習で、受講した方には、ゲートキーパー手帳(1)1-8ページ(PDF:5,033KB)、ゲートキーパー手帳(2)9-16ページ(PDF:5,134KB)、リボンバッジ[その他のファイル/91KB]が配布されます。
ゲートキーパーは、上記5つの役割(気づき・声かけ・傾聴・つなぎ・見守り)と普及啓発を中心に、それぞれが住民として、さらに業務や活動を通じて、できることに取り組みます。地域によっては、街頭キャンペーン等啓発活動への参加など、様々です。それぞれが無理せず出来ることを実践していくことが、長続きのコツです。
また、養成研修を受講した後、再度受講し(ゲートキーパーフォローアップ研修)復習確認することも、ゲートキーパーの役割を継続するためには大切です。
ゲートキーパーの輪が広がり、誰もが自然にその役割を取れるような、つながりのある地域づくりが求められています。
図1 いつの日かみんながみんなのゲートキーパーに
精神保健福祉センターでは「ゲートキーパー養成指導者研修」を開催し、市町村や保健福祉事務所・センター(保健所)等の職員が講師になり地域に合わせた人材育成が可能となるよう、支援しています。実際に外部講師を呼ぶだけでなく、日頃の業務の中で職員が講師を務めることが増えてきました。
また、養成したゲートキーパーへのフォローアップのための指導者研修を平成26年度から実施しています。
平成20年度から「こころといのちの地域医療支援事業(自殺対策)」を開始し、4県市(県・横浜市・川崎市・相模原市)が医師会と協力して開催しています。
※令和4年度は、新型コロナウイルス感染症対策を講じて開催予定です。
<参考> 図2:うつ状態の方がまず受診する診療科
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