更新日:2022年11月1日
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10月29日の「世界脳卒中デー」にちなんで、神奈川県庁本庁舎をライトアップします。
脳卒中は、わが国の死因の第4位を占め、患者数は平成29年の厚生労働省患者調査では112万人に達しています。また、発症後遺症に悩む患者・家族が多く、寝たきり老人の3割、要介護者の2割を脳卒中患者が占めており、社会的負荷の 極めて大きな疾患となっています。
脳卒中の危険因子には、高血圧や糖尿病、高脂血症や喫煙などがあるため生活習慣の改善や基礎疾病の適切な治療が重要になります。
そこで、日本脳卒中協会では、脳卒中に関する知識を広め、一般市民の脳卒中に関する理解を高めることを目的に、2021年から毎年10月を脳卒中月間と定め、脳卒中に関する啓発活動を行っています。加えて、10月29日は、世界脳卒中機構(WSO)の設立を記念して制定された、「世界脳卒中デー(World Stroke Day)」となっています。
神奈川県においても生活習慣の改善による脳卒中の予防と脳卒中に関する理解を高めることを目的として、県庁本庁舎を世界脳卒中機構のシンボルカラーであるインディゴ・ブルーにライトアップします。
令和4年 10月31日(月) 17時~21時
神奈川県庁本庁舎
(出典:公益社団法人 日本脳卒中協会HP http://www.jsa-web.org/citizen/93.html)
脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。いずれも高血圧が最大の原因です。高血圧が長く続くと、動脈硬化が進行し、やがて脳の血管が詰まって脳梗塞になります。高血圧の程度が強い場合、脳の血管が破れて脳出血になったり、また脳の血管の一部分に動脈瘤ができて破裂してくも膜下出血になります。これらの病気を脳血管障害(脳卒中)といいます。
脳梗塞を発生させる危険因子には、高血圧や不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。高くなった血圧や乱れた血流が血管を傷つけて血栓をつくり、血管はしだいに硬くなっていきます。そうしてできた動脈硬化が、脳梗塞を起こします。
脳出血やくも膜下出血の場合は、高血圧、喫煙、飲酒が発生に関連する要因です。脳出血の場合は、コレステロール値の異常低値(低栄養)も発生に関与します。
脳卒中の症状は突然現れることが多いのですが、典型的な症状は、片方の手足が動かなくなったりしびれる、顔の半分が動かなくなったりしびれる、ろれつがまわらなかったりうまく言葉を発することができない、という、「腕」「顔」「言葉」の症状です。こうした症状が現れたら、すぐに救急車を呼んで、検査を受ける必要があります。
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