神奈川県の薬剤師確保対策について
神奈川県の薬剤師確保対策について、お知らせするホームページです。
神奈川県の状況 神奈川県の主な取り組みその他の取り組み
薬剤師確保検討調査事業薬剤業務向上加算
概要
- 令和3年6月に公表された国検討会(薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会)資料によると、全国における薬剤師の従事先には地域偏在や業態(病院と薬局)偏在があり、特に病院薬剤師の確保が課題であると指摘されています。
- 神奈川県内の状況は、国が令和5年6月に示した薬剤師偏在指標(※)によると、県全体では指標1.0を超えており、薬剤師多数県となりますが、業態別(薬局・病院別)では、薬局薬剤師が薬剤師多数県、病院薬剤師が薬剤師少数県となっています。
- こうした状況を踏まえ、神奈川県では薬剤師の確保対策に取り組んでいます。
※薬剤師偏在指標:薬剤師の必要業務時間(需要)に対する、薬剤師の実際の労働時間(供給)の比率。例えば1.0を下回っている場合、需要が供給を上回っています(薬剤師少数・不足)。
薬剤師数(令和2年薬剤師統計)
神奈川県 |
総数 |
23,872(人) |
人口10万対 |
258.4 |
全国 |
人口10万対 |
255.2 |
薬剤師偏在指標(令和5年6月公表)
|
薬剤師全体 |
病院薬剤師 |
薬局薬剤師 |
|
偏在指標 |
区域 |
偏在指標
|
区域 |
偏在指標 |
区域 |
神奈川県 |
1.12 |
多数 |
0.80 |
少数 |
1.25 |
多数 |
全国 |
0.99 |
|
0.80 |
|
1.08 |
|
- 国が示した薬剤師偏在指標では、神奈川県は薬剤師全体では充足しているものの、病院薬剤師が不足しているとの調査結果が示されました。
- そのため、今後の適正な医薬品提供体制の確保にあたり、薬剤師の確保について検討する必要があることから、本県における薬剤師(主に病院)の確保に向けた現状分析・課題等について調査を行います。
- この調査により、特に不足が懸念される病院薬剤師の就労状況を把握し、課題の整理、施策の検討及び実施をしていきます。
第8次神奈川県保健医療計画(令和6年度~令和11年度)
神奈川県薬事審議会での議論
- 令和5年11月20日に神奈川県薬事審議会を開催し、「薬剤師確保について」「第8次保健医療計画(薬務関係)について」の各議題について、協議を行いました。
- 薬事審議会の結果等については、リンク先をご覧ください。
(公社)神奈川県病院薬剤師会との取組み
- 県内の病院薬剤師の不足状況や病院薬剤師の確保策の検討を行うため、県薬務課と県病院薬剤師会では随時打合せ等を行い、意見交換等を行っています。
- 令和6年度診療報酬改定にて、病棟薬剤業務に関して、チーム医療の推進と薬物治療の質の向上を図る観点から、地域医療に係る業務の実践的な習得を含めた病院薬剤師の研修体制が整備された医療機関の病棟薬剤業務について、新たな評価「薬剤業務向上加算」が新設されました。
- 主な施設基準として、次の項目があります。
・免許取得直後の薬剤師を対象とした病棟業務等に係る総合的な研修が実施されていること。
・都道府県における薬剤師確保の取組を実施する部署(神奈川県では薬務課)と連携して、自施設の薬剤師を他の保険医療機関(特別の関係にある保険医療機関は除く。)へ出向を実施する体制があること。
薬剤業務向上加算の算定を検討している医療機関のみなさまへ
- 県薬務課では、薬剤師出向体制に係る協議について随時受付をしています。
- 検討段階からの御相談も承っていますので、お気軽に薬務課薬事指導グループまで御連絡ください。
- 本加算に係る薬剤師出向に関しては、このホームページで随時情報発信をいたします。
- 県内の医療機関における本加算の活用に関する意向調査(出向予定調査)を実施しています。
詳細については下記通知をご覧いただき、本ホームページに出向予定の掲載を希望する場合は、薬務課まで調査票を提出してください。
薬剤業務向上加算に係る県内医療機関からの出向予定について
- 県内医療機関から提出のあった出向予定は下記のとおりです。
- 出向薬剤師の受入希望や相談をしたい医療機関は、直接リスト記載の問合せ先に御連絡ください。
へき地医療機関への看護師等(薬剤師含む)の派遣に係る事前研修について