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更新日:2019年12月3日

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おさかな図鑑(全雌ヒラメ)

おさかな図鑑(全雌ヒラメ)

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ヒラメの成長は雌雄により著しく異なり、雌魚の成長が優れています。このため、当研究所では平成三年度から染色体操作を利用したヒラメ種苗の全雌化試験に取り組み、ヒラメ種苗の全雌化を技術的に確立しました。今後は品質(成長、体形、耐病性等)の優れた全雌種苗を作出するためバイテク技術を応用して、全雌クローンヒラメの作出を目指しています。

【通常の発生】 ヒラメの卵は受精すると極体が卵の外へ放出され発生が始まります。x精子が受精すれば雌魚が誕生し、y精子が受精すれば雄魚が生まれます。

通常の発生

【全雌ヒラメの発生】 精子に紫外線を照射して遺伝子を破壊します。この精子を用いて受精させると雌親の遺伝子(xx)だけで発生が始まります。受精5分後に低温の海水に卵を入れると極体の放出が阻止されて全雌種苗が作出されます。

また、ふ化後2-3ヶ月の全雌種苗の一部に、雄性ホルモンを投与すると遺伝子がxxの雄魚が作出され、この雄魚を偽雄といいます。偽雄はx精子だけを排精するため、偽雄との交配によっても種苗の全雌化が可能です。

全雌ヒラメの発生



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