第9回「黒岩知事との“対話の広場”Live神奈川」開催結果

掲載日:2018年4月20日

概要

第9回黒岩知事との対話の広場Live神奈川

テーマ マグネット・カルチャーでにぎわいのまちづくり-神奈川の文化芸術の魅力を考える-
日時 平成25年10月17日(木曜) 18時30分から20時
会場 神奈川県庁 本庁舎3階大会議場
参加者数 74 名

実施結果(動画版)

当日の録画映像をご覧いただけます。





実施結果(テキスト版)

知事

こんばんは。ようこそ神奈川県庁へいらっしゃいました。ありがとうございます。

対話の広場。この大会議場を使いまして、ときどきこうやって開催しています。

対話をしながら、行政を進めていきたい。ここでいい話が出てきたら、すぐに実行しようということで進めております。直接皆様の生の声が聞けるので、私もとても楽しみにしているところであります。

しかも、これはLive中継、インターネットで同時中継、世界中に向けて発信しています。

日本以外ではあまり見ている人はいないと思いますけれども、世界中に生中継であります。そして、そこで見て、自分も議論に参加したいと思われた方は、Twitterで意見をどんどん寄せていただきます。それもここで御紹介しながら、議論を展開していきたいと思っているところであります。

今日のテーマは『マグネット・カルチャー』。

文化の力で引きつけようということでお話をしていきます。その前に、司会からもありましたが、短い時間ではありますけども、神奈川の新しいエネルギー政策について、ちょっと御説明をしたいと思います。
(資料:かながわスマートエネルギー計画(骨子案)-独立型電力システムの実現に向けて-[PDFファイル/341KB]

私も知事になって2年半ですけれども、当初は福島第一原発の事故直後でした。私が知事選挙を戦っているときというのは計画停電とかをやっていました。

早く新しいエネルギー体系をつくらなければいけないということで、ソーラーパネルを一気に普及させようというところから始まり、神奈川からエネルギー革命を起こすんだと言って、やってまいりました。

そして2年半が経ちました。私の実感として、エネルギー革命は確実に起きていると思っています。当時は想定できなかったような新しい技術がどんどん今、出てきています。

そのことを踏まえた上で、今度、かながわスマートエネルギー計画というものをまとめましたので、それを若干御説明したいということであります。

かながわスマートエネルギー計画、独立型電力システムの実現に向けて。

独立型とはいったい何なのかということですね。集中型電源と分散型電源

今までのエネルギー体系というのは、集中型電源ということでありました。つまり、大きな原子力発電所、大きな火力発電所でつくって、送電線で遠いところから電気を持ってくる。そして、それぞれの各家庭に配っていくということですね。その長い送電線の途中ではどんどんロスが起きます。

でも、ロスが起きたら起きたで、もっといっぱいつくればいいじゃないかと、どんどんつくってそれぞれの家庭に運んでいたということ。

しかし、この原子力発電所がああいう事故に遭ったということで、やはり発想は根本的に変えなければいけないということですね。

それで今我々が目指しているのが、分散型電源ということであります。

太陽光発電、御自分の家にぽんとつけたならば、そこの電気をそのまま使えるということですね。風力発電もそうですね。あの大きな風力発電は、若干集中型に近いところがありますけど、風力発電なんか今どんどん新しいものが出来ていまして、御自宅につけるだけで電気が取れるような風力発電も出てきています。エネルギーの地産地消ということですね。これを目指していこうということ。

ガスコージェネレーションシステムガスコージェネレーションというのもあります。これはあまりなじみがない言葉です。ガスコージェネレーションで、これも非常に有力な電力の源になっております。

使うのはガスです。ガスで、今までだったら暖房に使うとか、そういうものがありましたね。ガスで発電するんです、御自宅で。ガスをつないで、御自宅で発電して使う。そのときにやはりガスですから、そこで発電するときに出る熱を使ってお湯を沸かす。非常に効率的に使うということですね。これも家で発電できるんですね。そういう意味で分散型ということであります。

太陽光発電の普及拡大。実は、私が知事に就任してから、ものすごい勢いで増えてきました。どんどん増えてきました。

ところが、我々が想定していた目標というのがありました。2014年度までに195万キロワットを太陽光発電でつくっていこうと。

2010年は13万キロワットでした。ここまでいこうという目標をつくっていました。太陽光発電の普及拡大

しかし、残念ながら、2014年度では125万キロワットにとどまるということで、これは正直に申し上げました。ここの部分では若干目標に届かなかった。

こういうことを受けて、一部に誤解といいますか、黒岩知事は、あんなに太陽光発電どんどんやるんだと言っていたのに、結果的にはだめだったんじゃないのか、後退したんじゃないのか、こういうふうに誤解を受けている部分もありますので、そうじゃないということを言いたいんですね。

何故ここが目標に達しなかったかというと、正直言って若干の誤算がありました。

これは、太陽光発電を神奈川で一気に普及させていくために、屋根貸しという制度を考えた。これ神奈川が初で考えたアイデアです。

つまり、公共施設の屋根を貸す、工場でも屋根を貸す。そうすると、そこで電気が生まれます。これを売電収入、買ってもらう。そうすると、その工場でありますとか、公共施設とかは、賃料が入る。または、売電収入の一部をもらえるということですね。屋根を貸すだけで、賃料が入る。

それによって広げていったならば、あの京浜臨海部に工場の屋根がいっぱいあります。あそこに一気にいくだろうと思っていた。工場の人にも実際に話を聞いて、それはいいですねと言われた。工場の屋根にそういうものをつければ、断熱効果もあるから、これは非常にいいですと言われたので、これはいけると思って計画を立てたんです。

そうしたら、設置してくれた人が非常に少なかったんですね。

どうしてですかと聞いて回ったら、屋根につけるには重いというわけですよ、今の太陽光発電では。

ということで、じゃあ軽ければいいんだなと言ったら、技術革新はすごい。今は、ガラスの板みたいなソーラーパネルですけども、新しいソーラーパネルはフィルムです。これがもう開発されてきているんです。

暫くしたらこれが一気に普及してくる。これが出来上がるとどうなりますか。工場の屋根に張ったって、全然重くない。重くないどころか、これならば、どこでも張れる。それこそ、ビルを丸ごとパッケージもできる。電車にだって張れる。

技術革新がここまできているということ。これが普及することを見込めば、この後一気にぐーんと伸びていくということです。

そして、2020年度には、今のもう3倍、そして2030年度の815万キロワットというのは、私は当初は4年間で200万戸分のソーラーパネルをつけると言っていたんですけども、240万戸を超える自宅のソーラーパネルの発電量になる。

ちょっと時間がかかりましたけど、ここまで行くということが見えてきたということなんですね。

そのぐーんと行くというのは、これがグリッドパリティ、ちょっと難しい言葉ですけれど、これは何かというと、発電コストが電気料金よりも安くなる。つまり、今どんどん発電効率が上がっています。発電コストというのはどんどん下がっているんですね。

発電コストをベースにして売電価格は決まっています。この売電価格の方が電気代よりも安くなったら、売りたくないですよね。売っても、儲けにならないです。

だから、自分のところで使う。これによって実は自立型、売らないんですよ、自分のところで全部使う。

自分のところでソーラーパネルでつくった電気を全部自分のところで使い、蓄電池でも使って、そして先ほどのガスコージェネレーションも組み合わせ、これにICTで、電力をうまくコントロールしながら使うということになれば、2020年、東京オリンピック・パラリンピックの年には送電線を引いていなくても、住宅は独立型の電気になるということなんです。

これを神奈川はどこよりも早く実現できるぞということを言っています。

というのは、パネルの値段、ソーラーパネルをつけるのにどれぐらい値段がかかるのかというと、私が知事になったときが2011年、1キロワット当たり54.4万円かかりました。

それが、かながわソーラーバンクシステムというのをつくりました。

太陽光発電システムの価格神奈川県が全部一手に引き受けますから、つくりたい人は県に申し出てください、我々が紹介しますから。

そうしたら、値段がどんどん下がってきました。

全国平均の値段は、ソーラーパネルが一気に普及し始めましたから、どんどん下がってきたんですけど、神奈川の料金は、県が関わっていることによって、さらに安くなっているんです。

今や神奈川は、ソーラーパネルは、自己負担なしでつけるような状況になっているんです。

これがこの後どんどん下がっていく。29万円まで下がったら、先ほどのグリッドパリティが実現するということです。

だから、国全体の流れよりも、絶対神奈川が早いんですね。なので、どこよりも早く独立型電源というものが実現するということを言っているんです。薄膜太陽電池

これは先ほどの太陽光発電、これが薄膜太陽電池。もう出てきます。

そして、そうなったときに、2030年度、全体の電力消費量の中で、今より15パーセントぐらいは省エネで削減しているということを想定しています。

その中で、再生可能エネルギー、太陽光発電、これは、いわゆる先ほど言った分散型電源による発電量が、全体の45パーセントまできているということです。

とにかくこれを早くどんどん上げていけば、それこそ原子力発電所に頼らなくても自立型にできるというのを、神奈川が先にいこうとしているということであります。

そしてもう一つ革命的というのは、こういう新しいエネルギーも出てきました。

水素エネルギー。神奈川県は神奈川発エネルギー革命、次世代エネルギーの主役は水素だといって、春にフォーラムを行いました。

水素エネルギー水素エネルギーって何だというと、皆さんは昔、理科の勉強でこんなのがあったことを思い出してください。

水を電気分解すると、酸素と水素になる。私も理科は苦手だったですけど、これは何となく聞いた、そんなことあったなと思い出します。実は、水素エネルギーって、この逆をやるんですね。つまり、水素と酸素を反応させるんですね。

そうすると、逆ですから、水になる。水になるときに、電気が生まれる。だから、水素を圧縮してタンクに入れておいて、それを酸素にふれさせると、電気と水が出てくる。これを燃料電池といいます。これを使った車、燃料電池自動車という。

これがもう2年後には発売される。そこまできているんです。水素ガスをぎゅっと圧縮したものを積んだ車です。どういうことかというと、ガソリンは一滴もいらない。出てくるのは排気ガスじゃない。水が出てくるんです。究極のクリーンエネルギー。

ところが、皆さんが心配なのは、水素ガスなんか積んで走ったら危ないんじゃないか、爆発するんじゃないかって思うでしょう。

だから、その辺のことをこの間のフォーラムで全部確認したんです。スマートハウス

すごいものですね、その技術というのは。ありとあらゆる耐久性の技術実験をして、普通の車に載せられるところまでもう来ているって言うんです。2年後にはこれが発売される、というところまで来ています。究極のエネルギーです。

また、エネルギー革命と言ったのは、スマートハウス。これはもう、住宅展示場なんかで今もうどんどん売り出していますね。

ソーラーパネルを上につけます。そして、家庭用燃料電池、これらによって発電し、そしてICTの力によって全部コントロールする。スマートハウスって言うんですね。

これは、先ほどのようなグリッドパリティが実現できると、この家だけで独立型になるということです。

そして、こういったものを全部組み合わせていきます。スマートコミュニティと言っています。今言ったようなエネルギーの全部自立型。スマートコミュニティ

これが完璧にでき上がっていけば、大きな発電所をつくって、送電線をずっと持ってきてやらなくても済むような時代へ、ここを目指していくというのを、神奈川はどこよりも早く行きますよという宣言をしたんですが、残念ながら、目標は下がったっていうだけを、勘違いされている向きもあるので、この思いだけは伝えたいということで、今日は全然違うテーマの会なんですけども、ここだけは話をさせていただきました。

ありがとうございました。

では、今日の本題にいよいよ入っていきたいと思います。

今日のテーマですけれど、マグカルというテーマ、マグネット・カルチャー。

何を言っているかというと、私は神奈川県で、もっと人がどんどん集まってくるようなマグネットの力を持つような、そういうところにしたいとずっと思っていました。

例えばニューヨーク。私はニューヨークが大好きですけれど、何が大好きかというと、ブロードウェイが好きなんです。ミュージカルが好きなんです。

ミュージカルを見たいがために、わざわざニューヨークまで行く、ブロードウェイまで行く。そういう人はかなりいらっしゃるんじゃないでしょうか。

実は神奈川、この横浜も、そんなところにしたいなという思いがずっとあった。

だから、知事になるときには横浜ブロードウェイ構想と言っていたんです。

それで、そういうことを具体化していこうと、横浜市と神奈川県で一緒になってラウンドテーブルをつくり、そして議論を始めました。

その議論の中身の中で、横浜ブロードウェイ構想じゃなくて、何かいい言葉がないかなと話して、実はマグネット・カルチャー、文化の力がマグネットになる、引きつけるんだという。そういう言葉の方がいいだろうということで、マグネット・カルチャー、略してマグカル。

「マグカルって何だろう?」というので、それがいいんだみたいなことになって、マグカル構想が今進んでいるということであります。

今日はこのマグカル構想について、皆さんと共にどんどん話を膨ませていきたいと思っているところであります。

今日はゲストの皆さんに来ていただきました。

このマグカルラウンドのボスを務めていただいております、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんさんです。どうぞ。

西川さんはたいへんな有名人で、愛・地球博の『モリゾーとキッコロ』、平城遷都祭の『せんとくん』の選定と広報、また焼酎の全国的な人気づくりなど、地域の活性化のようなことに関してはもうプロ中のプロであります。

そして次に劇作家・演出家で、扉座主宰の横内謙介さんです。

横内さんもこの西川さんと同じく、マグカル・テーブルのメンバーでありまして、県立厚木高校在学中に処女作『山椒魚だぞ!』で演劇コンクール優秀賞を受賞されました。

以後オリジナル作品を発表し続け、スーパー歌舞伎などにも幅広く作品を提供されています。

次はマグカル劇場を開催しています、神奈川県立青少年センターの薄井英男館長です。

青少年センター、元々神奈川の演劇の殿堂だと言っているんですけれど、今はダイナミックにどんどん開放して、無料で貸しているんです。

無料で貸して、すばらしい才能がどんどん出てきてくれというのを、この薄井さん、館長として仕切っているんですね。

こういう皆さんとともに議論をしていきたいと思います。

それでは、事務局の方から、今このマグカル構想というのはどんなふうに進んでいるのかということを解説させていただきたいと思います。

よろしくお願いします。

文化課長かながわ文化芸術振興計画

神奈川県文化課の遠藤と申します。

私の方からは本日のテーマにつきまして、御説明をさせていただきます。
資料:マグネット・カルチャーでにぎわいのまちづくり-神奈川の文化芸術の魅力を考える-[PDFファ イル/518KB]

本県では、文化芸術振興条例に基づきまして計画を策定しております。

計画では左に記載の二つの基本目標を目指しまして、基本施策の柱を三本立てております。

この三つの基本施策、互いに関連するものでございますけれども、本日は、このうち『文化資源を活用した地域づくりの推進』につきまして、県の取組を御紹介させていただきます。

マグカルとはマグネット・カルチャー、本日のテーマとなっております、この言葉でございます。

先ほど、黒岩知事の方からもお話がございましたけれども、この言葉、文化芸術の持つ人々を引きつける力で、まちに魅力と賑わいをもたらすことを目指すという取組でございまして、略してマグカルと称しております。

本日のゲストの西川様、横内様に御参加いただいておりますマグカル・テーブルにおきまして、このネーミングを考えていただいたものでございます。

県庁周辺の、横浜市中区から西区にかけてのエリア、このエリアには県民ホールや、神奈川芸術劇場、音楽堂や青少年センターといった、拠点的な文化施設がございますので、まずはこのエリアから、文化芸術の魅力を生かした、賑わいづくりの取組を始めているところでございます。

MAGCUL.NETの開設今後でございますが、こうした取組を全県に展開し、それぞれの地域に根ざした文化資源を生かしまして、新たなコンテンツの創出などを行ってまいりたいと考えております。

このマグカルの取組でございますが、昨年度平成24年度から開始をしております。

取組の一つは、MAGCUL.NET(マグカル・ドット・ネット)の開設でございます。Facebookポータルサイトを設けております。

今、画面の方に映しておりますのは、ポータルサイトの検索画面でございます。

ポータルサイトでは、これまでは、文化施設ごとに発信されておりました文化芸術関係の講演やイベント情報など、一元的に発信をいたしまして、この画面のように、日にち別、地域別、ジャンル別という形で検索をすることができるようにいたしまして、現在皆様に便利にお使いいただいている状況でございます。

マグカルフェスティバルの開催次に、今年の2月に行いましたマグカルフェスティバルでございますけれども、KAAT神奈川芸術劇場を使いまして、このマグカルの取組を開始したことのアピールを含めまして、人出が少なくなります冬場の賑わいづくりとして、マグカルフェスティバルを行いました。

具体的には、地元出身の俳優の方々と知事とのトークショーや、シルク・ドゥ・ソレイユ出身の方たちによるアートサーカスなどを実施いたしました。

また、このアートサーカスにつきまして、街中でのパフォーマンス等も行ったところでございます。

今年度に入りましてからは、MAGCUL.NETの内容の充実を図っておりまして、インタビュー記事ですとか、特集記事の掲載、また掲載施設を増やすといった取組を進めております。MAGCUL.NETの充実

先日は、マグカルをもじりました『モグカルさんが行く!』というような新たなコーナーを設けまして、地域のジャズバーの御紹介をするなど、多様な方々に関心を持って御覧いただけるような工夫を行っているところでございます。

また、横浜エリアの賑わいづくりの取組でございますが、一つは歴史的建造物であります三塔、この県庁本庁舎および横浜税関、横浜市の開港記念会館と、エースのドームと呼んでおります県立歴史博物館、この4館を活用いたしまして、三塔の日に、地域と連携した賑わいづくりのイベントを開催したいと考えております。

内容といたしましては、神奈川フィルハーモニー管弦楽団に各会場で、その会場ごとの雰囲気に合わせたタイプの異なるコンサートを開催していただくことを、現在予定しているところでございます。

横浜エリアのにぎわいづくりの取組みまた、今年度から、マグカル劇場の取組を開始しております。

詳しくは後ほど、青少年センター薄井館長の方からもお話をいただけるかと思いますので、簡単に御紹介をさせていただきますと、青少年センターでは、大きくこの四つの取組を行っております。

ひとつは『青少年のための芝居塾』ということで、公募した青少年の皆さんによって、数カ月間で演劇やミュージカルをつくり、発表していただくもの。

また、毎月1週間の『マグカル・シアター』ということで、若者の演劇サークル等が、練習や公演をすることができる場所を無料で御提供をさせていただいております。

また、毎週金曜日を『マグカル・フライデー』といたしまして、こちらは同じく若者の皆さんがダンスや音楽など、舞台芸術に関する発表等を行う機会を無料で御提供をさせていただいているというものでございます。

マグカル劇場の開催4点目、『ハイスクール演劇フェスタ』でございますけれども、こちらは高校生の県演劇コンクールの優秀作品を御紹介させていただくというものでございまして、このような様々な形で、皆さんに活動機会を提供し、取組を支援していこうというふうにしているものでございます。

マグカルの取組、今後の展開でございますけれども、一つには、神奈川発の魅力的なコンテンツをつくり出し、発信をしていくということ。

また、二つ目といたしまして、ステップアップシステム、といたしまして、活動をされている方たちの励みとなりますように、大会等で勝ち抜いた先に、もう少し大きな舞台を御用意させていただくような仕組みをつくっていくということ。今後の展開(予定) 発信力の強化を目指して

また、三つ目といたしまして、マグカルの全県的な展開を進めていくことを予定しているところでございます。

こうした取組を進め、賑わいづくりの核となるコンテンツを展開してまいりたいというふうに考えております。

この3点目の、今、御説明させていただいたマグカルの全県的な展開でございますけれども、具体的には、地域の伝統的な文化資源や文化遺産を活用いたしましたイベントの開催でございまして、今年度は、本日御手元に配布させていただきましたチラシの中に『リ・古典』というものがあるかと思います。

ちょっと後ほど御覧いただければありがたいのですけれども、内容としましては、創作人形浄瑠璃や能、邦楽とクラシック音楽とのコラボなどを紅葉坂にございます三つの文化施設で行います。マグカルの全県的な展開

来年度につきましては、江ノ島で地域のイベントでございます『江no・Fes』と連携した、イベントの開催を予定しているところでございます。

また、もう一点、各地域におきまして、これまで様々な主体により開催されている各種のアートフェスティバル、こうしたもので活動をしていらっしゃる皆様が、ネットワークをつくるきっかけとなるような緩やかな連携の場というものを設けることはできないかということを、現在考えているところでございます。

ここまで、マグカルの取組につきまして、御紹介をさせていただきました。

先ほど冒頭で、この文化芸術振興計画につきまして、少しお話をさせていただきましたけれども、現行計画の計画期間は、今年度いっぱいとなっております。

かながわ文化芸術振興計画改定素案来年度からの5カ年計画におきましては、記載のような、重点施策、1から5、この5点を重点施策といたしまして、県として力を入れて取り組んでまいりたいと、考えているところでございます。

また、この次期の計画期間よりも先の平成32年度、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定でございますので、その際には、魅力あるコンテンツが県内に満ちあふれ、海外からオリンピックを見に来られた方々も、神奈川に引きつけられるような、そうした姿になっているようにマグカルの取組を進めてまいりたいと、考えているところでございます。

事務局からの説明につきましては以上でございます。

知事

ちょっと長い説明で申し訳なかったです。

要するに、普通ならば、横浜ブロードウェイみたいなことをつくろうと思うと、まず劇場街をつくります。まず劇場街をつくって、さあ、そこで出し物をどうするか、というのが普通の発想だと思うのですが、そうではなくてソフトからつくっていこう、おもしろいものつくっていこうと。そのつくり方はどういうのがいいのかといったときに、神奈川の潜在力を吹き出してもらおう。

僕は高校生の演劇も見せていただきましたけれど、びっくりしました、レベルの高さというか。こういう才能があるのだったら、それを発揮する場所だけをつくっていけば、どんどん新しい才能が出てくるんじゃないのか。

それによって、ここにこんなおもしろいものがあるぞというので、今Facebookなどで話題になって、ソフトから立ち上がってきている。

気がついてみると、おもしろいソフトがずらずらっと並んだ、なんかブロードウェイのようなものになっていると、こういうふうにやっていこうということであります。

さあ、ここからは皆さんとともに、お話をしながら進めてまいります。

どんなことでも結構です。質問でも結構です。私はこんなことやっているんですよ、是非こんなことやりたいんですよ、皆さんの夢も語ってください。

どんなことでも結構です。皆さんからの話があってこそ、進んでまいります。

それではまいりましょう。

参加者1

こんばんは。知事、いつもお疲れのところ、御苦労さんでございます。ありがとうございます。

特に黒岩知事になってから、ものすごくファイト満々で、神奈川県も非常にいい県政になったと、私は本当に感謝しています。

今言われた構想ですけど、東京オリンピックに間に合うかどうかわからないけども、今もう地上は満タンです。交通機関一切機能しません。

しかも、海外からいろいろなお客さんがお見えになる。

その迎えるに当たって、神奈川県が随時発信しなきゃならないのは、空中を上手に使う、空間の利用の仕方。

要するに今モノレールが走っている、新杉田から金沢八景に行ってる、あの延長を羽田空港まで入れたらどうか。

一級河川の多摩川もあります。鶴見川もあります。これを上手に運用して、高架を利用する。

それによって架橋は必要であるけども、その架線をしっかりと壊れないような架線の計画決定をして、予算づけをして、20年のオリンピックまでにそれをぜひ。

黒岩知事だとできると思う。がんばってください。

知事

ありがとうございます。

そういうモノレールもでき上がればまた、見に来ることも、来やすくなると思いますけど。

参加者2

イナキと申します。

非常にすばらしい。文化の盛り上げについて、非常にいいと思うんですけれども、私美術の方に関わっているんですけれども、美術も文化も非常に重要な部分だと思うんですけども、全然美術に関しては触れていないので、ちょっとその辺をどういうふうにお考えかということを、お聞きしたいです。

 

知事

ありがとうございます。

美術を別にないがしろにしているわけでも何でもなくて、マグカルの今ホームページを見ていただきますと、電子版『ぴあ』みたいなもんですね、いろんな催しが入っています。

その中には、今ここで、こんな美術館で、こんなのやっていますよというの全部入っています。そこは我々は全部含めた意味で。だからマグネット・カルチャーと言っているわけですから、それも入って。それは入れなきゃいけない重要な要素だと思います。ニューヨークなんかへ行くとやっぱり、ブロードウェイのすぐそばに、すばらしい美術館なんかもたくさんありますから。

参加者3

川崎市多摩区から来ました、日本アンサンブル協会、代表のカワサキケイコと申します。

私二つほど提案がありまして、若い演奏者たち、アーティストたちと、地域の方々、特に高齢者や障害があり、なかなかコンサートホールなどに行くことが難しい方々を結びつける仕組みを行政レベルでつくっていただきたいということです。

もう一つは、既に民間演奏者、私も含めてですが、地区センターによって、新たにつくられたアーティストと地域の方々を結びつける仕組みがオーディションなんですが、もうできております。

それを県知事さんにも是非一度見にいらしていただいて、ほかの都道府県でも真似をしてくださるように宣伝していただけたらいいなと思っております。

具体的には、アーティストと地域の高齢の方々、障害のある方々を結びつけるということは、当コンクール、アンサンブルが専門のコンクールですけれども、横浜市旭区にありますサンハートホールさんが4年前から共催でコンクールやっていただいています。入賞者たちがそこのサンハートさんからの依頼で、ロビーコンサートや、地区のコミュニティセンターや、障害者の方々の療育医療センターなどにボランティアで訪問コンサートに行って、喜ばれております。

ロビーコンサートなどは、毎回100人とか、150人とか、たくさんの地域の方々がお見えになっていて、帰りに赤ちゃん連れのお母さんたちなんかもお見えになっています。コンサートホールには未就学児や赤ちゃんなんて入れませんけど、そういう方たちもいらして、高齢者の方たちや、赤ちゃん連れの方たちも一緒に、帰りには地区でお買物して、活性化にも役立っているのではないかと思います。

何年かやりました経験で、いらっしゃれる方はまだいいんですけども、車椅子とかベッドにいる方たちも、訪問コンサートに行くと大変喜ばれる。一部の地区じゃなくて、ほかの市や、ほかの神奈川県下、本当は神奈川県外もですけれど、もっとそういった障害のある方々の施設とか、老人ホームとか、そういうボランティア演奏を望んでらっしゃるところがあるんではないか。

そういう情報を知りたかったんですが、横浜市芸術文化振興財団さんに相談しても、アーツコミッション・ヨコハマというところで相談するように言われ、行ってまいりましたけれども、そういった情報というのは、文化行政と福祉行政がリンクしていないので、市とか県のレベルでなくては対応できないと言われました。相談窓口もないと。

個人的にはとても親切にしていただいて、紹介してくださいますよと言われましたが、そういう文化的、福祉的な意味で意味のあることは、個人ではなくて公のレベルでも必要ではないか。

知事

ありがとうございます。

確かにこういう芸術の魅力というのはいろんな福祉にもつながるし、いろんな広がりがある話ですね。

例えばこの間、先ほどちょっと見せた『光る航跡』。あれは『青少年のための芝居塾』という、青少年センターで企画をして、素人さんだけどれもいっぱい出演していて。

ちょっとあれについて、話をしてください。

薄井英男神奈川県立青少年センター館長

ちょうど芝居塾の関係でそれを演技指導してくれた笹浦君が来ていますので、是非、笹浦君に一言。

知事

あれはものすごかったです。僕は見ましたけど、皆さん素人さんですよね。

参加者4

そうです。ほとんどの方が。舞台が初めての人がものすごくいっぱいいますし、基本的には小学校2年生から、オブザーバーで30代ですけど、29歳までの青少年の方を中心にやりました。

知事

あの中に障害がある方もいらっしゃいましたね。

参加者4

そうですね。 脳性麻痺の男の子が一人、高校生の子が参加していました。

知事

でも、見事でしたよね、彼。

参加者4

そうですね。彼は、音感は正しいので歌はちゃんときっちりやれるということなので、じゃあ歌を中心に出そうと。

本人は何でもやりたがるし、やっぱりなるべく差をつけないでやるっていうのも一つのやり方かなと思っていたので、そういうやり方でやっていただきました。

知事

あれは、舞台に何人上がっていたんですか。

参加者4

98人。

知事

98人ですか。あんなたくさん舞台上がっているミュージカルは見たことないです。

どう見ても素人さんなんですが、すごく感動した。

しかも、その障害がある方も一生懸命やっているわけです、歌うんです。台詞もちゃんと言っていて。

そうしたら、そのまた感動というのは、どんな高いお金出して見る芝居よりも、もっと何か伝わってくるものが実はあって。

終わった後に、そのお子さんとお父さんに会いました。そうしたら、そのお父さんが言われた。

うちの子だってこんなことができるんだと。

こういう障害がある子はもう出さないと、隠しておくと。そうじゃなくて、機会さえ与えてくれれば、これだけのことができるんですよ、と言われたら、ものすごく胸に染みましたね。

ああいう可能性ってまだまだありますよね。

参加者4

そうですね。障害とか関係なく、舞台に立てる以上は、ああいう企画がやれた方がいいなというのは、僕は思っています。

知事

そういう意味で、今目指しているのはブロードウェイのようなものをつくっていこうと言っているんだけれども、要するに幅広い裾野をつくっていくということ。そうすると、いろんな人が参加できてくる。障害があってもなくても関係ない、みんなでやっていけるよという状況になったときに、「じゃあ私も私も」となってきたとき、その広い裾野ができ上がってくるときに、やはり演劇レベルというものがぐーっと上がってくるのかなと、私は思っているんですけれど、どうですか。

参加者4

そうです。僕、演劇って、やっぱりすごく閉鎖的というか人の目に触れないので、なるべく大勢の人が関われる環境というのがずっと整備されて、欧米のように選択科目になるのがやっぱり理想だと思うんですけれど、そういうレベルで若いときから常に演劇に触れていくっていうところからすると、多分コミュニケーションのツールとしても非常に便利な方法だと思うので、そういうのがやっぱり広がっていくということをすごく期待していて。

だから、今ずっと質問で手を挙げていたんですけど、そういうのでちょっとどうしてもやっぱり質問というのがありまして。

僕、『青少年のための芝居塾』と同時に今、今週やります『神奈川劇王』という短編の演劇祭の方もやっているんです。どちらとも、まさにマグネット・カルチャーの企画の中心にいるからこそ、一番困っているというか、今後どうしていいのかなというのが、僕らが市民レベルでやれない宣伝というものを、やっぱり行政レベルに対して、僕らはやってほしいなってすごい思っていたんですけれど、ちょっとこの点に関して。

先ほどMAGCUL.NETっていうのがありましたけど、ちょっと正直あまり機能してないなと思っていまして。

やっぱり僕らの『青少年のための芝居塾』は、子どもたちに対して説明するときも、その100人に、これは行政も関わっていて、一応マグカルって企画の目玉だから、と説明をしているのに、その中心のサイトで僕らの企画が一週間前まで何も載ってないんですよ、名前が。

西川りゅうじんさんが一生懸命書いてくれて。それで、西川りゅうじんさんの記事は載っていて、インタビューが載っていて、インタビューに名前が出ているのに、僕らのは検索してもMAGCAL.NETに載ってないっていう状態があったりとか。

そういうのって、やっぱり非常にこっちも、子どもたちにも悪いなと思うし、やっぱり宣伝にならなくて。もっと宣伝してもらえたり、例えば三大紙とかに僕らの芝居が載って、お客さんとか来てもらえるのがあるかなと思ったけど、やっぱり手売りでやっているという現実があって、それが非常に辛かったなというのがあって。

同じく、そう思っていたら今日ちょっと、劇王の方もMAGCUL.NETさんが取材に来ていただけるって話だったんですけど、来られなくなりましたっていうことで。

それで非常にがっかりしていて、来年の企画に短編ってあって、どういうことだってちょっと思って。

宣伝というのがたぶん、何かを広げていくときにすごい一番大事だと思うんですけど、それに対してどういうふうに皆さんは考えていて、どういうのがいいのかなというのが。

ちゃんと広がっていくと、この企画はものすごくすばらしい、マグネット・カルチャーってすばらしいことですので、それがどうなのかなということを是非お伺いしたくて今日ここに来ました。

知事

まさにそうですね。言われていることは、本当に私も痛いです。

その辺は前も西川りゅうじんさんからも、厳しく指摘されたところなんです。

西川りゅうじん氏(神奈川県マグカル・テーブル座長/マーケティングコンサルタント)

神奈川県のマグカル・テーブルの座長を務めさせていただいております、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんです。

県立青少年センターを青少年演劇の殿堂にしようと開放している「マグカル劇場」の目玉となる「マグカル芝居塾」では、笹浦暢大さんでなければできない、すばらしい演出を手がけていただき、ありがとうございました!

芝居塾の集大成のステージとなった『光る航跡』で初めて演劇に出演した、携わったという方々も多かったと思いますが、皆さん苦しみつつも楽しんでいたようですね。参加した人達全員に一生の思い出ができたに違いありません。心から感謝申し上げます。

先ほどの笹浦さんからの御質問は、たしかに最も大切なことですね。

今日は今までの議論でも皆さんからも様々な貴重な御意見をいただきました。例えば、アートをもっと盛り上げようというお話とか、2020年の東京オリンピックとつなげようといったアイデア。あるいは、障害者の方々ともつながるように福祉と演劇を結びつけようといったお話がありました。

笹浦さんや、今日、出席しておられる皆さんこそが神奈川県の宝なんです。結局、神奈川県のおもしろさって、人のおもしろさですよね。その一人一人が持っている人のおもしろさをつないでいくことが何よりも大切です。でも、それがともすればバラバラになりがちな点があることも否めません。

『光る航跡』についてや、今日のこの対話の場について、私もTwitterとfacebookで発信したり、新聞のコラムで御紹介したりすることで、皆さんの活動をより多くの方々にシェアしようと努めています。

MAGCUL.NETのスタッフの皆さんも、一生懸命、取材して、サイトやfacebookで紹介してくれています。一生懸命やっていただいているんですけれども、人数も限られていることもあり、笹浦さんのおっしゃるように、皆さんの活動がなかなか連動していなかったり、つながっていなかったりする点も少なくありません。

もっともっと皆さんの色々な活動をつなげて行くことこそが、これからの神奈川県の未来に大切なことだと思います。

例えば、アートと演劇の連携もできますね。欧米でも歴史に残るアート作品となっているものの中には、演劇のポスターやチラシが元になっているものもたくさんあります。演劇がきっかけとなってアーティストが育つって素晴らしいですよね。

今日いらっしゃっているアーティストの方々と、演劇の演出をされている方々が出会うことによって、後世に残る化学反応が起こるかもしれない訳です。

そういったことを生み出すためにも、忙しいとは思いますが、MAGCUL.NETのスタッフの皆さんにはさらに頑張っていただいて、せめて、県のプロジェクトと連動して盛り上げていただいている演劇などについては取材をしていただきたいですね。

また、たしかに神奈川県庁の中でも、マグカルの関係部局でも、皆さん忙しいこともあって、なかなか情報共有ができていない点もあります。

横内さんをはじめ、ラサール石井さん、白井貴子さんをはじめ、マグカル・テーブルの皆さんも、御本業の仕事も忙しい中、御自分のビジネスには何もつながらないのに、委員会に貴重な時間を割いて真剣に議論していただいているにもかかわらず、実際の県の施策とつながっていないとガッカリですよね。

横内さんや白井さん、ラサールさんらが県内で取り組んでおられる活動も、MAGCUL.NETのサイトやfacebookで、当然、もっと御紹介するべきだし、『光る航跡』で力を尽くしていただいた方々や、「マグカル劇場」に御尽力いただいている皆さんの活動を、もっと紹介するべきだと思います。

行政はどうしても縦割になりがちですが、同じ課の中でさえ連携ができていなかったり、隣にいても情報共有がなされていないような状況は解消していかねばなりません。

この黒岩知事との対話の場の役割の一つは、そういった当たり前のことを当たり前にすることでもあるに違いありません。

県庁の皆さんは一生懸命やっておられるし、MAGCUL.NETの皆さんもKAATの皆さんも頑張っておられます。皆さんが持ち場持ち場で取り組んでおられる。これらをつないでいく、横串をたくさん作っていくことが大切ですね。

私も頑張りたいと思いますし、皆さんも神奈川の文化のミツバチとなれるようにさらに努めていただきたい。

笹浦さんに演出いただいた『光る航跡』のポスターの絵のように、みんな同じ船に乗っているわけです。神奈川県は宝船なんです。

一人一人は地上で活躍しているんですが、宝船に乗って、黒岩知事のもと、みんなでクルーとなって大海原に漕ぎ出しましょう!

知事

こういう厳しい御意見をいつも頂いていまして、僕もずっと課題と思っているんです。

確かに、「もっと宣伝しなきゃいけないな」、「なんだこのホームページは!」と思うことがいっぱいあるんですけれど、こういうやり取りを全部幹部が聞いていますから。責任者が全部いますから。そういうことをみんなで意識しようと思って、こういう会をやっているということですね。

だから、是非今日いらっしゃった皆様はマグカルというのを、ホームページを覗いてみてください。そこに参加してください。マグカルというのをもっとメジャーにしていって欲しいんです。

まだまだマグカルって何のこっちゃって、ほとんどの人が知らないという状態だから。マグカルというのがブランド的なイメージになってくると転がってくると思うんですね。

まだその立ち上げのところで、もそもそしているという感じは、どうしても否めない。正直なところですね。ありがとうございました。

参加者5

川崎市のニシマキと申します。

私、クラシック音楽に関わっておりまして、今皆さんがお話し頂いたとおりとても若いアーティストだったりとか、やる側のつながりというのをそこで大事にされていると思ったんですけれども、一つ大事なのはやっぱり劇場にいらっしゃるお客さん。お客さんに、先ほど知事が、裾野をもっと広げていきたいというふうにおっしゃっていたんですけれども、そのためには、もっとやらない人、普段演劇をやる人が劇場に行く、音楽をやる人がホールに行くというのは当たり前かもしれないんですけれども、そうじゃない人をできるだけ呼び込むことが大事だと思うんです。

そのことに関しては、もしかしたら広報ということにつながるのかもしれないんですけれども、そのやらない人、お客さんにどうやって伝えていくかということは、どういうふうにお考えなのか、お伺いしたくて質問させていただきました。

知事

それとても大事なことですね。

私は神奈川フィルの応援団長なんです。実は神奈川フィルハーモニー管弦楽団というのはつぶれかけていたんです。私は2年半前に知事になったんですけど、すぐに神奈フィル応援団長になって。

それで話を聞いてみると、新しい法人に移行しなければいけない。そのためには今までの借金を全部返して、いい経営体質をつくらなければお取りつぶしだと。

それで、この11月です、この11月までの間に5億円集めなければ解散の憂き目に遭うといって、その応援団長になって。これは大変だなと思っていました。

でも、何とかなるんじゃないかなと思っていたら、全然お金なんか集まらないんです。

これはまずいなと思いました。

今までも募金活動とかやっていた。どういう募金活動していたかというと、「神奈フィルに御支援ください」と言っていたんですね。「神奈フィル御支援ください」と言って、それで募金箱を持っていた。

ところが、それじゃ全然だめだと。

僕はロビーに行って、神奈フィルのコンサートが終わって出てきた人の前に行き、マイクを持って「神奈フィルがつぶれます!」と言ったんです。「つぶれます!」と言ったら、みんな「えっ!」となって、それでずらっと並んでくれて、どんどん募金されていくことになりました。

そして、今4億5,000万円を超えました。あと5,000万円弱まできたんですね。借金も全部返し終わって、神奈フィルは存続が決まりました。

このプロセスでいろんなことが起きたんです。

「神奈フィルがつぶれるぞ!」と言った瞬間に、神奈フィルの楽団員の意識ががらっと変わった。

というのは、今までは募金活動をやっていても、神奈フィルの肝心の楽団員は演奏が終わるとみんな帰っていた。みんなは募金活動をやっているのに。

ところが知事が出てきて「つぶれるぞ!」とやっていたら、みんな帰れなくなっちゃって、全員がステージ衣装のままでズラッと並んで、一緒になって募金活動をやるようになった。

それとともに、今までやっぱり気位の高い人が多いじゃないですか。そうすると、あまり小さなところに行ってやるのは嫌だとかっていうようなことも。ところが、もうなりふり構わず、どこへでも出かけていくと言って、どんな小人数でも、どこへでも出かけていくぞと。それでどんどんいろんなところに出かけていった。

そうすると、まさに初めて神奈フィルのメンバーが来て、初めてクラシック音楽を生で聞くという人が出てくるわけです。じゃあ今度足を運んでみようかなと言って運んでくる。

そうすると、神奈フィルに注目が集まったんですね。

そうしたら、どういう効果があったかというと、神奈フィルの演奏力がぐーんと上がってきた。

最近神奈フィル、音いいんじゃないかなと思っていたら、常任指揮者の金聖響さんが、最近神奈フィルの音楽レベルがぐんぐん上がってきたんですよというふうに言っている。

つまり、いい循環が巡っているということですね。

だから、幅広い裾野の人たちが巻き込んで入ってくることによって注目を浴びて、演奏もよくなり、みんなその演奏を聞いてハッピーになるという。こういういい循環を作っていくということが体感したことですよね。

だから、それは非常に大事なことだと私は思います。

参加者6

東京の国分寺市から来ました、ミヤザキと申します。

私、横浜開港アンデパンダン展という展覧会グループの事務局をやっているんですけれども。私は、東京在住ではありましたけれども、この展覧会に参加することによって、とてもそれまでに味わったことのない、すごく熱いものを感じて、横浜の人がメインなんですけれども、とても熱い展覧会だなというところで、事務局もさせていただいております。

アンデパンダン展というのは、無審査、無報償、自主独立の精神でやる展覧会なんですけれども、横浜開港アンデパンダン展は、ビエンナーレ形式、2年に1回、行っております。

今年7月に赤レンガ倉庫、プラス関内みなとみらい地区の周辺8ギャラリーを会場として、展覧会をやったんですね。

参加人数が約400名、出品点数が約500点集まりました。

これはプロの作家だけではなくて、例えば主婦であったりとか、学生さんであったりとか、一般の絵が好きです、絵だけではないんですけれども、美術が好きですという人たちが、たくさん参加してくださったんですね。

私事務局をやって、例えば行政の方にいろいろ助成金の申請に上がったりもしたんですけれども、なかなか予算的なものの問題もあって、助成をいただけなかったりしたんですけれども、赤レンガ倉庫を中心に、周辺8ギャラリーを回遊させるようなシステムでもって、集客を上げようと、いろんなところから人を呼び込んで、横浜の地域性というのをもっと発信していけたらなという思いでやっていました。

今日、その中で、懇話会という、今日の表現という現代美術の動向ですとかを話し合ったことを冊子にまとめたものと、全作品の作品画像をCDデータにしたものをお持ちしましたので、黒岩知事に差し上げたいと思います。お忙しいでしょうけれども、お時間ありましたら是非、御覧になっていただきたいと思います。

今度また2年後、第4回がこの予定でいくと開かれます。そのときには、横浜トリエンナーレとちょうど時期が重なるんですね。

これ私たちは市民運動でもあると思っていますので、市民運動のところから横浜、ひいては神奈川の芸術意識ですとか、文化レベルをもっともっと盛り上げていきたいなというふうに思っておりますので、先ほどの宣伝のお話もありましたけれども、例えばマグカルでもって展覧会の予定ですとか趣旨を発表していきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

知事

今おっしゃるように、やっぱりこの土地に来れば、ここに来れば何かがあるぞという、そのやっぱりブランドイメージを早くつくっていきたいですよね。

参加者7

今アンデパンダンの方と一緒にやっている者なんですけど、一つ、先ほど西川りゅうじんさんが、おっしゃっていたように演劇だけじゃなくて、アンデパンダンの中にはパフォーマンス、それからインスタレーションがあります。

こういうものを、例えばこういう県庁の部分にインスタレーションを並べたっていいじゃないかと。そうしたら県庁にも来られるし、横浜のそういう古い施設、それからそういう活用してない施設、いっぱいあるんですね。だったら、そういうのを神奈川県も。

例えば藤野。藤野には彫刻家がいっぱいいるんですよ。

何故かというと、都会ではものをつくれなくなった。そうすると、みんな藤野の森の方に行くんですね。

ただ、都会と神奈川県のつながりができてない。

じゃあ、そういうものも含めてつながりをつくっていったら、神奈川、横浜というのはすごく、文化的なレベルだけじゃなくて魅力的な資源のある場所だと思います。

知事

皆さんがいらっしゃるこの部屋。見てください。

結構いい部屋ですよ。昭和3年にできた神奈川県の本庁舎です。これは歴史的建造物です。

この中というのは、すごくクラシックな雰囲気が残っているでしょう。

すごい人気のスポットなんです、ここは。皆さん何気なく座ってらっしゃいますけど。ここでよく写真撮影とか、いろんな撮影とか行われるんですね。

例えば、どうですか、演劇やりたい人、ここでやりませんか。

参加者7

アートやりたいです。

知事

こういうことやろうとしているんです。

先ほどね、三塔ってありましたね。ここはキングというんですけど、クイーンとジャックというのがすぐそばにあります。

これは全部歴史的建造物です。こんなところを使ってやってしまおうじゃないか。

ちゃんとしたを劇場をつくって、ちゃんとした形にしてそれでやる、だけではなくて。これは、横浜らしいじゃないですか。これ神奈川県らしいでしょう。だって神奈川県庁なんだから。ここでやる。

例えば、ここでやるのもいいし、神奈川県庁の本庁舎、皆さん階段上がってこられた正面のところ、あそこの空間を使って、どうぞやってください、どんどん使えるところは使ってください、ということを今やろうとしているんですね。

この土地の魅力をつくりたいんです。ここに来れば、何かがあるぞという、土地。

つまり、今神奈川で、横浜の劇場なんかでも、東京公演があったものを横浜公演でやっているんですね。それもいいけれども、ここから新しいものをつくっていきたいということで、今青少年センターの薄井館長が全面で今やっています。

薄井英男神奈川県立青少年センター館長

ちょっと一言だけ、宣伝させていただければと思います。

今『マグカル劇場』というのを、青少年センター2階の多目的プラザというところでやらせていただいているんですけれども、今度1月には『出張マグカル』というのをできればと企画をさせていただいて。知事にはまだお話していないんですけれども。

実は、うちの青少年センター1階に『メルヘン』というカフェレストランがございまして、今、そこを使って劇をやろうという形の企画が、『お座敷コブラ』という劇団を主宰する伊藤裕一さんという方が企画を持ち込んで、うちに相談に来てくれたんです。

マグカルを始めて、そういう相談に来てくれたこと自体が非常に嬉しくて。

今メルヘンの支配人の人もいますけれども、彼も非常に若くて、引きこもっている子どもたちとか、そういう人たちの就職や中間就労にも力を入れているいい人なんですけれど。青少年センターで仕事をしてくれる中で非常に理解があって、カフェレストランを使って劇をやっていいよと言ってくれたということで、そこで出張マグカルをできるんじゃないかと思っています。

そういったことをすると、県庁の12階の食堂とか、例えばそういう場所を使って劇をやって。この大会議場も照明とか、いろいろ音響を工夫するとかしないと、できるかどうかはわからないですけれど、是非、そういった若者たちの力で、新しいいい企画をやっていければなというふうに思っていますので、マグカルってどんどん広がっていくのかなというふうに思っています。

知事

薄井館長は、県庁の職員と思えない自由な発想でどんどんやっている人ですから、大いに期待していただきたいと思います。

今、青少年センターは無料で貸しているんです、フロアーを。一週間まるまる貸して、金曜日にも貸している。

薄井英男神奈川県立青少年センター館長

マグカルの関係ですが、月の2回ぐらい金曜日はあんまり使われてなかったものですから、平日のそのときを使わせていただいて無料で貸そうとか、あるいは月の3週に特に使われてない週が今年は多かったものですから、それは一週間連続して劇団の方に使っていただこうとか、そういったような機会を通じて、是非、活動の場であるとか、練習の場であるとか、発表の場、発信の場をつくっていきたいと思って、やらせていただいています。

参加者8

どうもはじめまして。私、藤田と申します。横浜市に住んでおります。

先ほど障害者のお話が出ましたので。実は僕は障害者です。

脳出血で障害者になったので、脳の血管が破れる直前までは、普通のありふれた一男だったんですけれども、その前までは障害というと全然自分とは無関係の世界だと思ったり、例えば障害があるのにがんばって偉いねとか、ちょっと美談にしたりとか、ちょっと自分とは無縁の世界だと思っていた。そういう未知の世界にある日突然投げ込まれてしまったんですが。

というわけで、また僕も30代で発症したものですので、まだ食べていかなきゃならなかったんですけれども、なかなか、もう少し僕が高齢者だったりとかしたらセイフティーネットがあるんだろうと思ったんですけども、僕ぐらいの年代で突然ドロップアウトしても助けてくれる道がなかなかなかったんです。

それまであった学歴もなにも、資格もなにも意味をなさなくなってしまったんですが、そんなときに僕を助けてくれたのが実は、ささやかに漫画家をやっていた過去だったんです。

僕は医療のリハビリテーションの仕事をしたり、勉強をしたりしていたもので、ばらばらに存在していた漫画家だった僕、リハビリテーションを勉強していた僕というのが一つになって、今はリハビリテーションの専門出版社様とか、そっち方面の団体様とかからお仕事をいただくようにはなって、個人事務所も、まんがくんイラストオフィスという事務所もやらせていただいているのですが。

でも、その無関係のように思っていたもの、漫画というものを軸にして引きつけてくれたのも、それもマグネットだと思うんです。

なので、全体としてのマグネットもあるし、個人の一人一人の中にもマグネットってたぶん潜んでいるはずなんです。それを引き出せるまちになったらいいなと思います。

なので、そのためには汎用性というか、垣根の低さも大事だと思います。

と同時に、やっぱり行政様の意識の方も少し変えていただきたいなと思う。

僕は障害者で、漫画で少し収入を得ていますといっても、区役所の方とか、あんまり認識してくださらないんです。

例えば、僕も漫画家修業時代に出版社に持ち込みとかに行きまして、扱ってくださいとか、そういう感じで声かけていただいたりとかして、お仕事もらっていたんですけれども、例えばそこのハローワークに行って、漫画の仕事ないかなとか検索したら、ずらっと出てきたりとか、劇団員の募集はないかなとか、劇団員募集月何万とか、そういう行政様から発信してくださると、また裾野も広がって、好きな人とか、ある特別な選ばれた人たちのためだけのものではないカルチャーが生まれれば、もっともっといいと思いました。

知事

とってもすばらしいお話ですね。

我々行政のやるべき仕事で、つないでいくということというのは、すごく大事だと思うんですね。つなげる場をつくるということがやっぱり大事だ。

全部自分たちで関わって何とかするというのは、これは無理ですから、場をつくってくるという、マグカルと言っていろんなところで、いろんなこと今やっているというのも、そういう場づくりなんですね。

その中でいろんな出会いがあったときに、次に何か新しいもの生まれてくるという、それがまた新たなカルチャーになっていくんじゃないのかなって思うんですね。

すばらしいですね。

参加者9

私、横浜市中区を拠点にしています、NPO法人の『あっちこっち』というものの、アツチミカコです。

お話の機会をいただきまして、どうもありがとうございます。私たちは、芸術で社会貢献を考えて実行していこうということを基本にしています。

先ほど、行政の方にいろいろな出張して何かをするという仕組みをつくってほしいっていうふうに、アンサンブルの方がおっしゃっていたんですけど、まさに私たちはその仕組みをつくりたいと思っていろいろ始めていまして。今まで私たち3年ほど活動しているんですけども、その中で2年半ぐらいですか、阪神大震災がありまして、毎月、若いアーティストと、それと私たちのメンバーと被災地に行って、コンサートを仮設住宅、集会場で毎月、この間の週末も行ってきたんですけど、毎月欠かさず行かせていただいているんですね。

そこで何が起こったかというと、向こうの人たちが喜んだだけではなく、スタッフまたは、主に東京芸術大学の学生さんを連れて行っているんですが、彼もそうなんですけれども、彼らもすごく活かされることがある。

つまり、芸術の良さというのは、聴くだけではなくて演奏する人、またそれに関わる人が、それこそマグネットではないけど、関わって良くなる効果があると思っているんですね。

私たちは中区在住なんですけど、横浜でもそういうことをしたいと去年思いまして、横浜でも、KAATさんありますよね。神奈川芸術劇場で、子どものためのワークショップをさせていただいています。

でも、私たちもやっぱりテーマにしたいのは、みんながマグネットに引きつけられる何かをやりたいと思っていまして。若いアーティストが美術と音楽とダンスを、それぞれのワークショップ、たった2時間の中で担当しまして、小さなお子さんたちとか小学生の子たちに、総合芸術を2時間で体験させてしまおうと。

例えば去年は、ちょっとマニアックで恐縮なんですけど、ドビュッシーという人が亡くなって何百年とかって記念だったんですけども、裏テーマがあって、おもちゃ箱、KAATをおもちゃ箱にして、子どもたちがおもちゃになって、遊ぼうというのをテーマにしてやったんです。実はそれは美術を子どもたちがつくって、それで音楽も創作して、最後発表するっていう、普通舞台芸術でやることを、子どもたちが遊びで体験すると。最後それを先生たち、若いアーティストのものを聴くっていうことをやらせていただいたんですが、なんかそれも私たち、できれば私自身がクラシック音楽のマネージメントを20年間プロデュースさせていただいた経験もあるんですけれども、他の方もおっしゃっていたように、一般の人たちがなかなかとけ込めない、何か敷居の高い、芸術とかいうだけで引いてしまうその何かをはずす努力を、私たち製作する側も、そしてきっと行政の方も、それにおもしろいと思っている方もみんなでやっていける、何か知恵とか、テーマとか、そういうことがすごく必要だと思って、そういう三者の人たちが集まった何か場とか、そういうのを、マグカルでもいいですし、こういうところでも是非やっていただきたいなと思っています。

知事

ありがとうございます。

先ほど場づくりは行政の仕事だとか、つなぐのは行政が仕事だと言いましたけれど、そうは言ってもなかなかきめ細かいところまでできないです。

こういう形で、NPOでやってくださるというのは、本当に力強いことだと思います。具体の作業をされていただいているわけですから。

我々は、そこで生まれたものを何とかしてさらにメジャーにするような発信ということを心がけるべきなのかな、いい連携というのをしっかり取りたいなと思いました。

参加者10

こんにちは。神奈川県立大船高校の演劇部の顧問のノマと申します。生徒を連れてきました。

高校演劇のことで、県立青少年センターは高校演劇の聖地と我々考えておりまして、青少年センターでの活動というのが本当に大事な活動だということを、深く認識しております。

マグカルも本当に成功するといいと思います。我々も何とか、微力ながらお手伝いしていきたいと思っています。

実は、今回申し上げたいのが、私、藤沢市在住なのですが、湘南地区、江ノ島に県立かながわ女性センターというところがあるんですが、間もなく閉館するというふうに伺っております。

実はそこが湘南地区の小・中・高生の文化発信の拠点になっている場所なんですね。

何故かといいますと、こんな言い方するとあれなんですけど、お金が安い。学生お金ないんですよ。どんなホールに行っても、やはり相当な額のお金がかかってしまい、あのかながわ女性センターだけは、お金がかからない。宿泊棟もついている。

神奈川県の高文連の演劇専門部もそこで合宿をしておりますし、新聞部門も合宿をしておりますし、本校でも学習合宿というのがあるんですけど、そういうところで利用しておりまして。

特に春休み、夏休み、冬休みの宿泊はもう競争で、ほとんど取れないというのが現状で。

ただ、年間通すとおそらく、稼働率とか、お金の点で、今ひとつなのかなということで、閉鎖に追い込まれているんだと思うんですけれども、1泊1,650円なんですよ。こんな宿泊でできるようなところってないんですね。

あの江ノ島の女性センターがなくなってしまうというのは、湘南地区の小・中・高生にとって、本当に文化の拠点がなくなってしまうぐらい、非常に辛い情勢なんですね。

それがもう本決まりであるということを職員の方に聞いて、来年から、春の発表会もやっているんですけど、どこでやろう、お金ないからできないねっていう、そこにたどり着いているんですね。

もう今さらどうのこうの言ってもしょうがないのかもしれないんですけれども、是非何か術がないのかな。

特に施設が全部揃っている場所なので、古いですけれど、施設が揃っていますし、広大な土地もお持ちですので、何とか今後の活用をうまくしていただけないかなという、お願いなんですけれど。

知事

答えにくいというかね、しんどいお話でありまして。

江ノ島にある女性センターというのは、もうかなり老朽化をしているんですね。今のままじゃもう使えないですね。

だから、大規模な改修をしなければいけないんだけれど、そのためには莫大なお金がかかるわけですね。

そういう中で、今この神奈川県の財政状況というのはものすごい厳しいんですね。普通だと破綻です。それぐらい厳しい状況の中で、県有施設を全部洗い直しやっているんで、もう涙を飲んで、もうそこは売らざるを得ないという状況になっています。

その分、じゃあどうすればいいか。例えば、先ほどお話をした青少年センター。先ほど言ったように、どんどんあちこち無料で貸していますから、そういうところを御活用いただきたいと思いますね。

だから、みんなで知恵を絞ればね、今ここもそうでしょう、ここも貸そうと言っているんですから。ここも使おう、県庁の前も使ってくださいって。

だから、三塔も全部使ってくださいって、県の使えるとこは全部使ってくださいっていうふうに今やっているわけですから、そういうところでうまくね、なんか新しい練習の場というか、発表の場というものを探していただければありがたいなと思いますけどもね。

でも、あのときの皆さんですよね。

すごいって僕が言ったの、この皆さんですよ。

誰か一人、こっちちょっと言ってくださいよ。せっかく来たんですから、先生だけじゃなくて。

本当にすごいんですよ。僕はびっくりしたんですよ。

全国高校演劇祭2位でしたっけ。という、すばらしい。

せっかく来たんだから、女性センター以外のこと言ってください。

参加者11

今日は本当にお呼びいただいて、ありがとうございます。神奈川県立大船高校演劇部の部員の、オザマハルカと申します。

私は『姥捨山』という劇でカッパを演じさせていただいていました。

私たちのような、演劇がたくさんできる学校が増えればいいなって私は思っていまして、私たちの学校は、顧問のノマ先生をはじめ、たくさんすごく演劇をやりやすい環境を部活としてつくってくださっているので、ほかの学校の皆さんも、なんか神奈川県の高校の演劇部がもっとたくさん活発になれたらいいなと思っております。

知事

ありがとうございます。

もうね、ただ者じゃないですよ。僕が見て、こういう、だから潜在力ってすごくあるんだなということを教えてくれたんですね。

だから、この人たちにももっともっと発表する場とかを提供すれば、それだけでどんどんどんどんいろんなものは芽吹いていくだろうなと、そういうふうに思ったんです。

きっかけをつくってくださったんですよね。

参加者12

はじめまして、カワダと申します。

私は、劇作家協会主催の戯曲セミナーで1年間勉強しまして、そちらにいらっしゃる横内さんも講師をされているセミナーなんですけれども、その後に神奈川県に、出生の地が神奈川県で、今も神奈川で戸籍があるんですけれども、そちらでたまたま笹浦さんと知り合いまして、笹浦さんからお芝居の仕事をいただいて、脚本を書いている者です。

今まで、鶴見と、戸塚と、川崎で、それぞれミュージカルやお芝居を書きまして、そちらでお仕事いただいて、一応プロとして仕事させていただいていました。

先ほど、ここすごくすてきでしょう、ここも会場として使うというのもありだよねって知事がおっしゃいましたけれど、私はそれにすごい大賛成で、その話で別に言質を取るわけじゃないんですけど、誰に聞いたらいいんですか、その話。

あと、いくらかかるんですか。

教えてください。

知事

担当というのは、どうしようか。

彼、県庁職員ですから、青少年センター館長ですけども、彼に言ってくれれば全部つながるように、今、命じましたから。話早いでしょう。

全部やってください。

値段はまだ決まっていませんから。安いです。

参加者13

藤沢からまいりましたイトウと申しまして、美術家なんですが、同時に藤沢の東海道沿いの歴史的建造物の保全と活用にちょっと取り組む運動をしております。

昨年、神奈川県の方でなさっておられます、ヘリテージマネージャーの講座も受けさせていただきまして、修了させていただきました。

先ほどから、歴史的建造物の話であるとか、それから県有財産の話のことなんかもちょっと出てきて、絡みで。

藤沢は、藤沢地区のところに旧県立の藤沢高等学校というのが、廃校になった形で残っております。

それから、善行の体育センターでしょうか、あそこのところにはグリーンハウスというやはり、昭和7年の歴史的な建造物がございます。

その辺やはり、実は県の方のいろいろな御事情もあるのでしょうけれども、やはり今後の売却とか、そういう手放すような方針が出てきた場合に、例えば市の方で扱いきれないとなりますと、やはり民間の方に行かざるを得ないかと思うんですけれども、そういった場合に例えば、県の方で盛んにそのヘリテージマネージャー講座でありますとか、湘南庭園文化祭の方となんかも、景観部会の方たち熱心になさっていると思うんですけれども。

一方で、そういういろいろな経済的なご事情はわかるのですけれども、やはりトータルで、残すべきものを残して未来につなげるまちづくりという意味では、やはりその辺の整合性みたいなものというものをひとつお考えになっているかどうか。

ちょっとその辺りが気になっておりまして、お話伺えたらなと思っております。

知事

よくぞ聞いてくださったという感じでありまして。

私が『いのち輝くマグネット神奈川』と言ってね、マグネットというのは何のことを言っているのかといったら、引きつける力、磁力ですね。

磁力のある場所にしようと言っている。

このマグカルというのもそのうちの一つですね。

だから、それぞれの地域というのは、マグネットの力もっと持とうじゃないかという話をしている。

今、今日の話とはつながりませんけど、第四の観光の核の認定事業って、今やっているんですね。

神奈川県には横浜、箱根、鎌倉というたいへんな観光地があるけども、もう一個何か第四であるだろうと。

その第四の観光の核になろうという意欲あふれるところ、そこを募集してる。

実は選ばれたところは三つあります。城ヶ島と三崎、それから大磯、大山。

その大磯というのも、最初は吉田邸が燃えちゃったから、再建するのに、県、金出してくださいって話だったんです。

そこに金出したら、お客さんが来るんですかって聞いた。

それで私、見に行きました、大磯。

そしたら、吉田邸だけじゃなくて、大隈重信の家はあるわ、陸奥宗光の家はあるわ、伊藤博文の家はあるわみたいな。

全部あるじゃんといって、それをきれいに守っているところもある。

それを全部整備したら、大磯といったら、その明治の元勲たちがみんないた、新しい明治の時代ができ上がったのはこの大磯だという感じになったら、それは吉田邸だけじゃなくて、人はどんどん来るでしょうっていう話をしていた。

そしたら大磯町がその手を挙げて、第四の観光の核といったら、アドバイザリー委員会のメンバーも、これはいけるって言って、その第四の観光の核の認定作業に入ったということなんですね。

だから、まさにそのまちらしさというものはマグネットの力になると私は思っている。

そんな中でやっぱり、ただ単にハードだけを整備するだけじゃなくて、ソフトというのはやっぱり非常に重要な要素だなと思う中で、文化芸術というのも、その大きな力になり得るでしょうということを言っていて、今こういう話をしているという、そういうふうに御理解をいただきたいと思います。

だんだん時間もなくなってきましたけども、Twitterで寄せられております。

「マグカル自体を神奈川県の高校生が全員知ってる位にSNSで告知して、若い世代に到達しなければ意味無い。現段階ではゆるキャラより知名度低い。同時に翻訳ボタンもあるし世界に発信。」

それとか、「美術館や劇場とか、施設があって、そこで何をしているか、何をするかという発想になりがちだが、マグカルは、施設ごとという枠組みを離れ、世の中の様々な文化を縦横無尽にいかに楽しんでいくかという視点から、紹介や提案、手助けをしてもらえればと期待してます」

いや、本当に、まさにそのとおりだなという御意見もいただいておりますけど。

横内さん、ここまで皆さんの御意見聞かれていて、どうですか。

横内謙介氏(劇作家・演出家・扉座主宰/日本劇作家協会理事)

皆さん知事とお話したいでしょうけど、僕が思うに、今、一番最初に宣伝のことがいまいちうまくいかない。僕もこの5年間ぐらい、ちょっといろいろと神奈川で仕事させてもらうときに、テレビ神奈川とか、神奈川新聞とか、そういうところに協力を仰ぎに行くわけですね、記事にしてくださいと。

でも、ちょっと反応がね、やっぱり地元でつくっているものに対してスペシャルな愛着はないのかなというようなことがままあるんです。

MAGCUL.NET、かなりがんばっているとは思うんですけどね。でも、例えば、あなたがやっているもの、そこまで細かく拾いきれなかったというところがある。

でも、もっと大きなところで、本当に神奈川に根ざしているところへのえこひいきが足りないと思った。

どうもなんかやっぱり東京の出先機関な感じなんですよね。元々神奈川であるはずの文化的な紹介者であったり、そういう人たちが。何て言うんでしょう、東京のフィルターを通してきたものじゃないと、価値あるものとして紹介してくれないというようなね。

例えば、先ほど知事がおっしゃって大事なことだなと思ったんですけども、東京でやった公演を神奈川でやると。正直、僕、東京都民なんで、同じ演目があって、実はKAATで見るのは東京でチケットが取れなかった場合ね、と言っている演劇仲間が大勢いるんですよね。

これはちょっとやっぱりブロードウェイ構想からすると大きな間違いであろうと。逆になってなきゃいけないだろうという気がするんです。

総じて、もちろん予算の問題とか、運営の仕方の問題とか、いろいろあるんで、そう簡単にいかないと思いますけども、僕はなんか神奈川プライドみたいなものがちょっと欠けてきているんじゃないかなと。

東京とばしを実現しなきゃダメです。

本当にいいものいっぱいあるんです。

例えば青少年センターに入っている演劇資料室なんていうのがあるんですけども、劇作家協会が、『座・高円寺』というところにちょっと拠点を持って、演劇資料室をつくろうと思って、今、本を集めていますが、青少年センターにある演劇資料室、やっぱり歴史が違うので、あるものの資料、昔の古いパンフレットとかを見ていると、圧倒的な実力差があるんですよね。

だけど、そんなことおそらく神奈川に住んでいる人は誰も知らないだろう。演劇人も実は知らない。

つまり発信してないからです。

それから、KAATなんていうすばらしいのがあるけれど、やっぱりあれは東京から人を呼ぶためには東京でやってはいけない、でもそれでやらなくても済むぐらいの力を注がなきゃだめだろうと思うんですけれども、せっかくつくった芸術監督制度も第一期で今回、次なくなるかもしれないみたいなことになっているじゃないですか。

これ是非、僕はとっても、元ミュージカル俳優であった黒岩知事に、大学時代に大学演劇でミュージカルをやっていたということで、誰よりもそういうことを愛してらっしゃる人だと思うんですけれども。

ここで神奈川の文化が一番すごいんだと。

別に東京のフィルター通さなくたって、すぐに世界とつながっているんだというような感覚でもって、もう一度つくり直していただきたいなというふうに思います。

そもそも横浜はそういう港だったわけだし。

それともう一つ。これ言うとやぶ蛇になっちゃうかもしれないですけど、ここにいる薄井さん、2年前から青少年センターにいらっしゃった。

その前の青少年センターひどかったです、正直言って。2年ごとに館長が代わるので、僕がこういうことを青少年センターがありましたよといってお話しして、それから1年半後に行くともう違う人がいるんで、全部同じ話、僕3回繰り返しましたから、この5、6年いる間に。それだけだって全くもう全然、おそらく退職間際の人がいるポジションだったんですよね。

でも、薄井さんになって、今一生懸命やるって言っているんで。

で、実際何かが動き始めている気がするんです。

そういう人がずっといられるような環境づくりを。

ただ、僕がここで褒めると、県庁の中でやっかみが起きて、薄井をどっかに飛ばせとか、そういうことが起こりがちなんで、そういうことが起こったら、みんなきな臭いものを感じてください。

ただ、そこら辺を是非知事がイニシアティブを取って、天下り先とか、腰かけ先ではない聖地として守り、自信にあふれた文化づくりをやってもらいたいなと。

かつて35年前、青少年センターが一番元気だったころは、高校演劇なんかでも、もう本当にコンクールで人が入りきれなかったし、35年前にワークショップっていう言葉がないときに、高校生に対して一流のプロを呼んで演劇教室をやっていたところなんです。

それが全部財産が消えてしまって、去年まで予算がゼロの、ソフト代がほぼゼロみたいな予算の場所になってしまって、何か大きなものを失った神奈川県、これは僕、知事に是非そこを取り戻してほしいなと。まず取り戻して、そこからさらに攻撃に出てほしいなというふうに思っております。

知事

ありがとうございました。

じゃあ、西川さん、最後に是非、今日の議論をひとつ締めくくっていただきたいと思います。

西川りゅうじん氏(神奈川県マグカル・テーブル座長/マーケティングコンサルタント)

黒岩知事に自ら演じていただきたいですよね!

結局、まちの魅力とは人の魅力なんです。アッシーとかメッシーとかジモティといった言葉を造語して来ましたが、文化を論じる際に一番大切なことは、自分自身が『感動』することに違いありません。

『感動』とは『感』じて『動』くと書きます。感じても動かなかったら感動したことにはならないんです。

風邪のウイルスの流行性感冒ではなく、『流行性感動』と言っているんですが、そんな良い感動のウイルスをみんなでシェアして行くことが、神奈川県の文化を元気にしていくんです。

本当に感動したら、自ら動きたくなりますよね。おいしいものを食べて感動したら、あの友だちと一緒にみたいとか、劇や絵を見て素晴らしいと感じたり、漫画をおもしろいと思ったら、周りの人に伝えたくなりますよね。

忙しい毎日の中にも、自ら感動する心を取り戻して、その感動を周りの人に伝えていく。この「流行性感動」が文化を盛り上げていくための変わらぬ法則なんです。

先ほど、「クラシックのコンサートに今まで興味のなかった人にどうやって来てもらえばよいか」というお話がありました。コンサートでも演劇でもアートの展示会でもより多くの方々に興味を持っていただき足を運んでいただくためのマーケティングやPRは非常に大切です。

しかし、その根本にあるのは、自分がまず感動する心であり、感動したら、それを一人でも多くの周りの人に伝えていくという感じて動く行動力であることを忘れてはなりません。

コンサートでもミュージカルでも演劇でも美術展でも、県をはじめ誰かに集客や宣伝など何かをしてもらうのではなく、まずは自分自身が感動に心をふるわせ、その感動を周りの人に伝え、今まで興味のなかった人まで足を運んでみようと思わせる情熱、パッションがあればできないことなどありません。

それはお金のあるなしやマーケティングやPRの手法のうまい下手に関係はないのです。

今日のこの場での感動を、本物の感じて動くアクションにつなげていきましょう!

そして、黒岩知事にも歌って踊っていただき、皆さんと一緒に感動の神奈川県にして参りましょう!

知事

どうもありがとうございました。

本当にもっともっと皆さんの御意見をお願いしたかったんですけどね。

参加者14

ありがとうございます。ミヤタと申します。

時間がないので。黒岩さんが考える、芸術文化というものは何かということを一言で教えていただけると幸いでございます。

知事

一言ですか。そんな難しいこと最後に聞かないでくださいよ。

芸術文化って、僕はやっぱり人間にとって無くてはならないものだなって思っていますね。

要するに、僕がこういうことをね、マグカルとかやりたいと言っているのは何故かというと、今、種明かしされちゃいましたけど、私自身が好きなんですね。

ミュージカルとか舞台とか大好きなんですね。

これだけ大好きなもの、それはもっともっと魅力を増せるだろう、というふうなところから、動いているんですね。

まさにこの土地ならではのものを出していきたい。

そして、ここの神奈川、横浜に来れば、こんなおもしろいものがあるぞ、みんな行こうじゃないかといって、それをここに向かってどんどんどんどん世界中から集まってくるような。

まさにそれはブロードウェイですよね。そんなところにしていきたい。

そのためにはね、まだ始まったばかりで、ガタガタガタガタしていますけれども、何とかそれを皆さんと共に乗り越えながら、いい循環をつくっていきたい。いい循環つくっていって、あそこへ行ったらおもしろいぞというと、それを軸にしてまたおもしろい人が集まってくるとか、それが軸になってまた新しいうねりができてくるという、こういうものをつくっていきたいなと、心から思っている次第でありまして。その今日はスタートということだと思います。

必ず、マグカルという言葉、覚えて帰ってください。

マグカルのFacebookもあります。そしてポータルサイトもあります。

それを、まだまだ未熟ですけれども、どんどん皆さんの力で大きくしていただければと思う次第であります。

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本文ここまで
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