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更新日:2022年8月23日

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令和4年5月31日 オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場 開催結果

令和4年5月31日に開催した「オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場」の結果概要を掲載しています。

開催概要

テーマ

「子どもと語るコロナ」

ゲスト

  • 国立成育医療研究センター森崎菜穂医師(別紙参照(PDF:157KB)
  • 子ども(中学生・高校生及び大学生等)
  • コロナ禍の保育現場で勤務している保育士
  • 子どもや保護者からの相談に応じている自治体職員

参加者数

344名(Zoom/YouTube)

動画

 

終了後のアンケート結果(回答者数132名)

(1)参加した感想

大変良かった…51名(38.6%)・良かった…66名(50.0%)・あまり良くなかった…10名(7.6%)・良くなかった…5名(3.8%)


(2)特に印象に残ったもの ※複数選択可

ゲストの話…98名(53.6%)・意見交換…69名(37.7%)・知事あいさつ…12名(6.6%)


(3)開催時間について
・長い…12名(9.1%)・ちょうど良い…113名(85.6%)・短い…6名(4.5%)


(4)今後取り上げてほしいテーマ

子育て支援、マスク着用のあり方 など

(5)自由記述

  • 様々な子どもたちの意見を実際に聞くことができたことで、改めてこれからの変化の時代を生き抜く力を育む保育・教育・育児が重要であることを感じました。
  • メリットとデメリットをしっかり語れる子どもの存在が、心強いです。一方で、zoomで参加をされた県民の声が、とてもリアルで、「いったいいつまで我慢すればよいのだろう」という子どもたちの本音だと感じました。
  • 黒岩知事へ直接意見を伝えられる貴重な経験でした。「通常通り楽しめない」状況は本気で改善しなくてはいけないと思います。すべての子供が十分に伸び伸び成長できる環境はいかなる時も保護していくことが大人の責任であると感じます。
  • 知事のお話や、ゲストとの対話を聞くことができるのはとても貴重な機会だと思いました。今後もこのような機会がありましたら参加させていただきたいと思います。
  • もう少し建設的な意見と今後の展望を聞きたかった。

いただいたご意見への対応状況

子どもが自ら意見を発信する場

意見

  • 「コロナ×こどもアンケート」では、「子どもも意見を言える機会や環境づくりをしてほしい」という意見もたくさん出てきた。
  • 今後は子ども達が自ら発信できる場が広がるといいと思う。

今後の対応予定

  • 「こども基本法」に、全ての子どもが「その年齢及び発達の程度に応じて、意見を表明する機会」の確保が盛り込まれたこともあり、県としても、子どもたちが自ら発信する機会のさらなる創出について検討していきます。

女子のスポーツ実施率低下への対策

意見

  • 女の子は男の子に比べて有意にスポーツ実施率が低い、もしくはスポーツの継続率ですごく差が開いてしまっているが、コロナによって更に加速してしまっているのではないかという懸念がある。

今後の対応予定

  • 県では、子どもたちがスポーツに親しめるよう、これまで、子どもたちを対象とした様々なスポーツ教室を開催するとともに、10月の県民スポーツ月間などでは、県、市町村等が行うスポーツ教室等の情報提供を行ってきました。こうした取組は、コロナ禍で一旦中止していましたが、今年度は、取組を再開しています。
  • また、JOC(日本オリンピック委員会)と協力し、中学2年生を対象にオリンピアンが中学校を訪問し講義を行う「JOCオリンピック教室」を平成29年度から開催しています。
  • なお、女子のスポーツ実施率の低下は課題であることから、今後、対策を検討していきます。

 

対応状況一覧(PDF:289KB)

実施結果

司会

皆様こんばんは。本日はお忙しい中ご参加いただきましてありがとうございます。ただ今から「オンライン版黒岩知事と県民との対話の広場」を開催いたします。
今回のテーマは「子どもと語るコロナ」です。2年以上続くコロナ禍において、子ども達が置かれた状況はどのように変化し、また、今どのような課題があるのか。今日はコロナがもたらす子どもへの様々な影響について皆様のお話を聞いてまいります。
本日司会を務めます吉野です。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは始めに、黒岩知事からご挨拶を申し上げます。お願いいたします。

知事

こんばんは、神奈川県知事の黒岩祐治です。オンライン版対話の広場にご参加いただきまして誠にありがとうございます。
対話の広場は、元々はリアルに皆さんと会って、直接対話を重ねてまいりました。私が就任してから11年になりますけれども、これまで80回以上色々なところに出かけていって、率直な生の声を聞いてやり取りをしてまいりました。これは私にとって非常に有意義な場だったのですけども、コロナでなかなかできませんでした。そこで一度オンラインでやってみようかということでやってみたら非常にいい形で出来るなということがわかったので、今回もこれらの問題について皆様と率直に語り合いたいと思っています。
私は今、目線ということを大事にしています。この県の行政も、「県民のために」ではなくて「県民目線」で行政を進めようとずっと言っています。
このコロナとの闘いも随分と長くなりました。2年を超えましたね。最近患者の数は一時より減っているとは言いながらも、神奈川県で今日も千人超えているという状況になっています。様々な形で我々コロナと向き合ってきたのですが、子どもさんの目線で立ったらどういう問題が浮かび上がるかといったことを、今日は中心に考えてみたいと思います。今日は子ども達がたくさん参加して下さっているはずです。
子ども達の生の声を聞いて、そしてその子どもさんを、その家族を支えていらっしゃる皆さんの声も聞いて、我々に一体何が求められているのか、我々に何かできることがあるのかないのか、そういったことを皆さんと共に考えていく場にしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

司会

黒岩知事ありがとうございました。
本日はコロナ禍での子どもへの影響を調査されている医師や、保育士、子育て支援機関の職員、また実際に子どもの立場として中学生、高校生、高校卒業生の方々にゲストとしてご参加いただいております。
進行は「こころとからだ」「保育園」「家庭」「子ども」の順で4つの分野のお話を伺ってまいります。
最初に一つ目のテーマ「こころとからだ」に関して、コロナ禍における子どもと保護者の生活と健康の現状を調査された国立成育医療研究センター社会医学研究部部長森崎菜穂様からお話を伺います。森崎様、よろしくお願いいたします。

森崎氏

よろしくお願いします、森崎と申します。本日は、黒岩知事および神奈川県庁の皆様、お招きくださりありがとうございました。
私は小児科医でもあるのですけども、今、週のほとんどの時間を子どものためにベストな環境は何かを調べる研究をさせていただいています。その中で、この2年間「コロナ×こどもアンケート」という調査をさせていただいていた中で見えてきた新型コロナ流行下での子ども達の現状、それを踏まえた学びを皆さまにご紹介できればと思っています。
まず国立成育医療研究センターというのは神奈川県にほど近い東京の西の方にある、小児病院と研究所を併せ持った施設です。
また今年の4月にはすべての子ども達が笑顔になれる社会をつくることを理念に掲げた「成育こどもシンクタンク」というものを内部に設立しました。
私達の機関が大切にしている理念の1つに子どもアドボケイトがあります。つまり子どもに関わる関係者というのは子どもの代弁者として、子どもの気持ちや意見を社会に届ける役割も担っていると考えています。突然始まり誰しもがどう対応すればいいのか困ったコロナの流行、子どもや家庭の懸念、影響というのを懸念した私達は緊急事態宣言中に「コロナ×こども本部」を立ち上げました。ここでは社会での予防や対策に役立ててもらうことを目的に定期的に全国の子ども達にアンケートを実施してきました。
今までの調査結果をホームページでご紹介していますので、今日紹介しきれない部分もありますのでよかったらお時間のある際にご覧になってください。
この2年間、コロナの波は第1波第2波と何回もありました。それに伴って生活もどんどん変わっていきました。緊急事態宣言中、学校再開時、夏休み明け、その時々の子ども達の様子、意見をとっていきました。
また、このオレンジ色の波を見ていただきたいのですけれども、厳格度指数といって、どれくらいコロナのせいで日常生活に規制が出ているかの指標です。左に青で、感染者数死亡者数のグラフを出しているのですけれども、そのアップダウンと比べて2年間ずっと比較的規制が強いままというのが分かると思います。このためにストレスやイライラという形で子ども達に影響を与えているのではないかと私達は心配していました。
2つほどですが子ども達の回答をご紹介できればと思います。
こちらはwithコロナを強いられた1年間を振り返って、約1年前ですね、コロナ前と比較して、コロナのせいでまたおかげで人との関わりが増えた、それとも減ったと感じた割合を示しています。家族と話す時間についてはコロナによって増えたと感じているお子さんも、減ったと感じている子さんも、いずれも4割いました。友達と話す時間については4人に1人がとても減ったと感じていました。
もう1つ、昨年度の夏にオンライン授業について尋ねた結果をお示します。
こちらも意見はかなり割れていました。「オンライン授業ならではの良さもある」とか「家にいるほうが便利」「分散登校だとクラスは半分になってしまうけれどオンラインにしたらみんなに会える」という肯定的な意見や、一方で「1人だとかなり勉強が大変でついていけなくなりそう」「先生や友達に会えない」という否定的な意見もありました。子どもによって捉え方がかなり様々であるということを、今後も上手にデバイスと付き合っていく意味で活用していけるといいかなと思います。
さて、このアンケートでは毎回、ストレスや抑うつについて尋ねてきました。その結果から、残念ながらここ2年間おそらく多くのお子様にストレスがかなり、かかったままなのではないかと懸念されています。では、大人には何ができるかということを、今日は少しご提案がありますので、ご紹介できればと思います。
まず、その子その子のストレス耐性を理解し、サポートしてあげるということが大事かなと思っています。そこで今日は前提としてこちらのストレスによる影響の考え方をお伝えできればと思っています。
人にはもともとストレスに対応できる力がありますが、その力というのは同じ年齢であっても個性や特性によってかなりバラつきがあります。そのため同じストレスを抱えていても大丈夫な人、ちょっとしんどい人、もう無理になってしまう人がいます。
そこで周囲の人の理解やサポートを得られるとストレスに対応できる力がアップしたり、ストレスそのものを減らすことによってその人個人で対応できるラインを超えないように工夫できる場合があります。また、対応できるラインを超える前に早めにケアをし、もし日常生活に支障をきたしている場合は医療や福祉など適切なサポートが得られるようにすることもとても大切だなと思っています。
そして子どもが本来持っている力を支えてあげること。子ども達はこのコロナ禍でも様々な工夫をしていることが私達の調査からも見えてきました。ちょっとしんどそうなお子様がいたら、大人の方から解決策を提案する前に「じゃあそういう時どういうふうにしているの?」「それをどういうふうに役に立てているの?」と訪ねることで、子ども自身の持っている力に子ども本人と一緒に気づいてあげられるかもしれません。3つ目はそばにいてあげること。子ども達のストレス耐性のキャパシティを上げるには、安心できる、信頼できる人の存在が最も重要だと言われています。一方でお示したように、私達の調査でも多くの子ども達が友達と話す時間が減ったり大人に話しかけづらくなったと回答していました。家庭の外ではなかなか繋がりと感染予防対策との両立が大変な面もありますが、例えばオンラインででもちょっと雑談したり相談したり、双方向のコミュニケーションを取れるといいと思っています。子どもが周りの大人に話しかけづらくなるということの原因に、もちろんマスクやソーシャルディスタンスなどの感染予防対策も大いにあると思いますが、先生など周りの大人に時間的・精神的な余裕がない、あるいはそのように子ども達の目に映っている可能性もあると思っています。
信頼できる人がちょっと遠くなってしまった、そう感じてしまっているかもしれません。大人にも、もちろん大きなストレスがかかっていますので意識してみんなでストレスケアを行えるといいと思っています。子どもが笑顔でいられるためにも大人も笑顔でいられる社会にしたいと思っています。4つ目は、大人も一人で抱えないということを通常にしていただければと思っています。最後に、相談するのは結構大変ということを理解してあげることも大事かなと思います。ちょっと様子が気がかりで心配して話を聞こうと思っても、大丈夫だよと言われてそこで会話が途切れてしまうということもあるかもしれません。でもそれはうまく自分の気持ちを整理したり言語化ができていないせいかもしれない。自分が困っていることにそもそも気づいていないのかもしれない。また、困っているけれど相談先がわからなかったり、相談しても受け入れてもらえないのではと不安に感じているのかもしれない。その気持ちを言語化することを助けてあげたり、どういう時に声をかけてほしいのかポイントを伝えたり、お守りのために相談先を伝えてあげたり、「心配をかけてもいいんだよ、必要な時はいつでもいるよ」を伝えてあげることで本人が相談するハードルを下げられるといいと思っています。この「コロナ×こどもアンケート」、本日ご紹介させて頂いた以外にも、多くの子ども達の声が集まって、私達にとってもたくさんの学びがありました。せっかく今日は知事にも見ていただいているので、去年の冬の第7回調査で、大人が子どもの気持ちや考えをよく聞くために大人にどうして欲しいのか、と伺った内容のうち、国や政治家に向けたメッセージを最後にご紹介できればと思います。「大人ばっかりで決めないで自分達の声を聞いてほしい」「子どもも意見を言える機会や環境作りをしてほしい」という意見もたくさん出てきました。確かになかなか目まぐるしく対応に追われる中で、子ども達が理解・納得できるように説明したり、子ども達の意見を聞いたり、取り入れたりというのは難しかったかもしれません。そういう反省も踏まえて、今後は子ども達が自ら発信できる場、例えば今日のような会が今後も色々なところで広がるといいと思っています。私達の国立成育医療研究センターでも、ポストコロナにおいてもすべての子ども達が笑顔になれる社会をつくるお手伝いをできればと思っています。ありがとうございました。

司会

森崎様、ありがとうございました。「こども×コロナアンケート」調査、約2年間で子どもの精神面やストレスが顕著に浮き彫りになっていますね。また、ケアすること、助けることの解決策などのアドバイス、ありがとうございました。
それでは森崎様のお話について知事との意見交換に移ります。知事よろしくお願いいたします。

知事

ありがとうございます。子どもと一言で言っても色々な世代によって随分違うと思うんですね。まず、乳幼児の世界から小学校中学校高校、このあたりの差はどういう風に受け止めていらっしゃいますか。

森崎様

そうですね、まず影響という面においては小さいお子さんほど体の不調などに出やすい、生活習慣が崩れやすかったというのも結果としては出ていました。また、マスクも結構みんな影響を気にされているかなと思うのですけれども、研究では8歳以上くらいになってくると目元が見えるとだいたい表情が読み取れると言われていますが、やっぱり未就学児になってくると、口で判断することが多いので、マスクで見えづらいということは安心を損ないやすいかもしれないと懸念されていたりします。
あとは、年齢が上がっていくにつれて大人が困っているのを見かけたときにちょっと遠慮してしまい、逆に面白かったのが「相談できない理由は何ですか?困っているときに相談できない理由はなんですか?」ということに、「うまく言葉にできない」っていうのが年齢が上がるほど上がっていたので、大きい子ほど遠慮しやすいってところがあるのかなというふうに思います。

知事

うちにももうすぐ2歳になる孫がいますが、生まれてからずっと「コロナ」ですね。そうすると周りの人がずっとマスクをしているという。親は当然外してはいますけど、ほとんどの人がマスクしたままの表情。こういう生活を続けていると、色々な成長に影響が出てくるものでしょうか。

森崎氏

これはかなり世界的にたくさんの研究者が興味を持って今調べているんですが、確かなところはちょっとまだ言えなくて。いい面で言うと言語発達は、逆に言うとしゃべらないと伝わらないので伸びるのではないかという意見もあったり。
ただ自分で表情を表出する機会が減ってしまうので、自分の感情をうまく表現できないかもしれないというのを気にされていて。例えば対処法的に、家ではもちろんマスクを外したり保育園ではなるべくボディーランゲージで対応して大きく表現してあげることで表情をわかりやすくしてあげる。あとは自分で表現、表情を出せるように、おうちで表情当てクイズというのを海外では推奨されていたりして、つまりマスクした状態で今どんな顔かなっておうちであてっこする、そういうのもやってもいいのではと話されていたりしますが、本当に長期的な影響が出るかというのは皆かなり気にしているのですけど、確かなところは全く分からない状態になっています。

知事

ストレスを感じていらっしゃるお子さんがたくさんいらっしゃるという、それは当然そうだと思いますけれども、後で子ども達に生の声聞いてみたいと思いますが、アンケートの結果ですね、どういうことからどういうストレスを覚えている人が多いんでしょう。

森崎氏

そうですね、結構大人として刺さった意見は、緊急事態宣言とか、飲酒の制限とか、大人の世界は比較的アップダウンで規制緩和が進んでいる割に、学校はずっとずっとダメなままで。多分翻弄されているというのもあるのかと思います。色々規制がどんどん進んでいくけれども、勝手に学校が決めちゃっている感があったり。多分本当はそうじゃなくて学校は相当考えていると思うのですけど、それがうまく伝わってないストレスとか。あとは先ほどもお話しさせていただいたように、自分にとって味方である大人の方、先生、おうちの方々が自分のことでいっぱいいっぱいになって、なかなか自分にまで手をかけてくれてないんじゃないかということがストレスになっているかなと思っています。

司会

森崎様、ありがとうございました。
続きまして二つ目のテーマ「保育園」に関して、県内の認可保育所で主任保育士を務めていらっしゃる菅沼友里様からお話をいただきます。今日はZoomでご参加いただいております。菅沼様よろしくお願いいたします。

菅沼様

よろしくお願いします。コロナ禍で保育園において苦労したことは、感染拡大防止のための対策です。
園舎内のこまめな消毒や換気、使用後その都度の玩具消毒、排泄食事活動ごとの手指消毒や1日数回の検温、マスクの着用をはじめ看護師による毎朝の健康チェック、食事面では1テーブル2名で同じ方向を向いて座って黙食、パーテーションの使用、その際クラスごとに時間差または入れ替え制での食事を行い、入れ替えの都度、消毒を行っております。
保育の中では密集・密接しないようテーブルや椅子を使用したり、床に子ども達の座る場所を記したり散歩や移動の際は少人数で行うなどの工夫をしています。そのため今まで以上に時間や職員が必要となります。
また受け入れ・引渡しを玄関の外で行うなどなるべく園内に入る人を制限するなど、理事長先生をはじめ園長先生にアドバイスをいただきながら様々なことに取り組んできました。
その中で3歳未満児、特に赤ちゃんはマスクの着用や黙食が難しかったり、遊んでいるとどうしてもくっついてしまったりと、より対策が困難です。そのため使用した玩具や場所の消毒はできるだけ徹底して行うようにしています。時間や手間はかかりますができることは行うよう工夫しています。
しかし、100%防げることはなく、また無症状でもかかっている可能性があることから、一人でも熱や喉の痛みなどがあると実は広がっているのではと恐怖に襲われながら受診結果の連絡を待っています。また病院によっては「子どもは検査できない」と言われてしまう場合もあり、県から配付していただいた抗原キットがとても役に立っております。ありがとうございます。
次に思いつくのは行事です。普段は法人全体また園全体で行っていた行事が密集や感染拡大を防ぐためプラン通りに行うことが難しく、去年の運動会では3歳以上児と限定をして入れ替え制で行い、お遊戯会ではビデオ撮影をし、DVDを配布しました。
子ども達の成長した姿を保護者の方に間近で見てもらいたい気持ちと、どうしたら感染者を出さずに、安全に行い安心して見てもらえるかという気持ちで葛藤しながら、職員全員で会議を持ち話し合い、コロナの状況を見て、行い方を決めてきました。そのためぎりぎりの決断になってしまうこともありました。
またお誕生会やお集まり、夏祭りやクリスマス会などの行事も、クラス単位など規模を小さくして行うこととなり、異年齢児交流の機会が減ってしまっています。今後の課題として工夫していきたいと思います。
コロナの収束までまだかかりそうなのでコロナ禍での過ごし方、保育の仕方をさらに工夫し感染拡大防止をできるよう職員間でも話し合いよりよい保育や環境になるよう努めていきたいと思います。ありがとうございました。

司会

菅沼様ありがとうございました。今までの保育所にない日常また行事に対しての具体的な対策や工夫などをご紹介いただきまして、またその苦労も本当に大変な日々を送ってらっしゃると思いました。ありがとうございました。
それでは菅沼様のお話について知事と意見交換に移ります。知事、お願いいたします。

知事

はい、ありがとうございます。本当に小さいお子さんはやっぱりじゃれ合うというか、スキンシップあってこそやっぱり保育だなあと思いますよね。そんな中で、保育士のみなさんは本当に大変だなあって、今の多くの話を聞いていても、本当に大変だなあってつくづく思いました。
どうでしょうか、この2年数か月、色々な波もありましたね。今第6波まだ完全収まりきってないですけども、これまで振り返ってこられて、この辺が一番緊張したとかそういう変化はありましたか。

菅沼氏

やはり一番初めが、何も分からない中でのコロナだったので、どう対策をしていけばいいのか、子ども達にどう、何をすればいいのかというのがわからないまま急にコロナ禍が始まった状態なので一番大変でした。
だんだんと色々な情報が入ってきたり、こういうときはこうすればいいんだというのが分かってきて、また子ども達自身もコロナ禍の生活に慣れてきたので、こういう時はこうしようと対策などアイディアを出しやすくなったのかなとは感じます。あとコロナの波によって、園での対策などもすごく厳しくといいますか細かくやって。緩やかになったときにはちょっと対策のほうを変えて。子ども達が色々な経験ができるように、コロナの動きを見て保育の中でも行事とかそういった活動内容などを工夫して行っております。

知事

お子さん達はどうなんでしょう、なかなか小さいお子さんはどうなのかって聞けないかもしれないけど、長年見ていらしたら、コロナ禍の時代を過ごしている子とそうじゃない時の子達、やっぱり違い、変化、影響を感じることはありますか。

菅沼氏

まずは消毒をするということ、小さい子どもから、今スーパーやどこへ行っても徹底されているので、保育園の中に入ればもう子ども達は自然と手を出して消毒をするといったのは見られます。あと0歳児から5歳児さんまでいる中で、大きいクラスになるとやっぱりマスクの着用というのも子ども達同士で、マスクがずれていたら鼻は隠さないといけないとかそういったのを教える場面があったり。
活動については、一番具体的な例を出すと、保育園で行っているクッキング保育、食材を触って調理をしたりという、そういったものがコロナ禍になってからは十分にできないところがございまして、自分の分をやったり、食材を見たり、そういった形では行ってはいますけれども、コロナ禍前のように1クラスが代表してみんなのおやつ作りに携わるなど、そういった体験がちょっと難しい。十分にできていないのかなと感じるところがあります。

司会

ありがとうございました。
続きまして3つ目のテーマ「家庭」に関して、平塚市子ども家庭課において子どもの相談支援業務に携わっていらっしゃる香川妙子様からお話を伺います。今日はZoomでご参加いただいております。それでは香川様よろしくお願いいたします。

香川氏

平塚市子ども家庭科で相談員をしています、香川と申します。本日はよろしくお願いいたします。本日のテーマに沿い少しお話をさせていただきます。
平塚市子ども家庭課では電話相談や来所相談、オンライン相談、家庭訪問等で18歳未満のすべてのお子様ご本人からの相談や、子どもを育てる方からの相談、心配な子どもを見かけた地域の方からの相談に応じています。具体的な相談内容は「親と喧嘩してうまくいかない」「学校で友達との関わりで困っている」といった内容や「子育ての不安やイライラしたことについて聞いて欲しい」という子どもとの関わり方やしつけ方などの困りごとの相談、また不登校、ひとり親家庭の相談、子どもの発達について心配なこと、経済的な問題、虐待などに関することといった様々な相談を受けています。
しかしコロナ禍の中で相談内容が変化しているなということを感じています。
実際に相談を受ける中で聞いたことは「実家で里帰り出産をするはずだったが帰れず産後一人で育児をすることになり精神的に負担になった」「子どもを連れて散歩に行きたいけれど外出が怖くてできない」「子どもを連れて集まる場所に行っても人数制限があり参加できなかった」また「そのような集まるところがない」ということがありました。
緊急事態宣言下や特にコロナのワクチン接種が開始されるまでの間は、コロナウイルスの感染を恐れて訪問は受け入れたくないという方もいらっしゃいます。そのような状況下で限界まで我慢して我慢して、どうにもならなくて泣きながら電話をしてくれた方もいました。
お話を伺いながら、今日起きたちょっとしたことや、今聞いてほしいことが話せる場所があるということが、心が健康であるためにとても必要なことだと実感した出来事でした。
また子ども家庭課では子育て支援講座を開催しているのですが、令和2年度には一度も開催することができず、普段であれば直接お会いしてお子さまの様子を伺いながら具体的な育児支援等が行える場を提供できなかったことは、私達としても非常にもどかしかったです。
その様な状況の中、平塚市では今年度から新しい事業を開始しました。「平塚市支援対象児童等見守り強化事業」というものです。市が委託した事業者が月に1回自宅に訪問し、お子様に会い、お子様やご家族から生活の様子をうかがったり困っていることなどを話しながら解決方法を考えたり食事等の提供を行うという事業です。
こうした新しい取組みを通して今後も寄り添った支援を行っていきたいと思っています。以上です、ありがとうございます。

司会

香川様ありがとうございました。今、今日、心の健康の相談窓口というのがとても大事だということが分かりました。そしてまた家庭訪問という具体的な対策が進み始めているということ、とても大切ですよね。ありがとうございます。
それでは香川様のお話について知事と意見交換に移ります、知事よろしくお願いいたします。

知事

ありがとうございます。家庭訪問して実際に困ってらっしゃることを直接聞くっていうのは非常に素晴らしいことだと思いますけど、どうでしょうそういうことは皆さん受け入れてくれるというか、どんどん来てくださいという形になっているのでしょうか。

香川氏

そうですね、比較的受け入れてくださるかなというふうに思っています。やはり先程お話ししたように、コロナの感染を恐れてちょっと今日はっていう方もいらっしゃったんですけれども、比較的受け入れてくださる方も多いので、私達も受入れの時には消毒などを持って、家の前で消毒をしてから入らせていただきますねと家庭訪問をしたり、対策に気をつけながら訪問させていただいています。

知事

先ほどその相談内容がずいぶんコロナ禍によって変わってきたという話がありましたけど、例えば里帰り出産ができないとか子どもの集まる場所に行けないとか、これはやっぱりパパママの方のストレスでしょうね。
こういったものを親御さんが抱えるということが子ども達にどういう影響を与えるかっていうのはどんな風にご覧になっていますか。

香川氏

先程の里帰りなどの相談もそうなんですけれども、コロナ禍で、逆に家族で外に行けなくて家族だけで過ごす時間も非常に増えているので、家族の中だけでどう解決していいのかわからなくなってしまったり、普段は外で過ごしているので見えない部分が逆に家庭の中で見えてしまうところがあるので、家庭の中で、別々に、少し避けようとかそういうことも取れないというところで、非常に、例えばお子さんの前で家族がギクシャクしてしまうみたいな場面があるということも相談の中で受けているので、そういう意味ではお子さんにも非常に影響があるのかなというふうに思います。

知事

そうですよね。今、在宅でずっと勤務されている方もたくさんいらっしゃるという状況。それは働く側としてみればいい面も当然ありますよね。ただその家族からすれば良い面と悪い面の両方あるんですよね。その影響もあるでしょうか。

香川氏

そのように思いますね。少し外に出られるような機会があって、お互いにストレスがうまく発散できるような方法をどのようにしたらいいかというのを私達相談員が一緒に考えていくということを行っているといったような状況ですね。

司会

香川様どうもありがとうございました。
続きまして4つ目のテーマ「子ども」に関して、実際の子どもの立場として日頃お感じになっていること、考えていることなど率直なお話を伺います。今日は3名の方にお越しいただいております。
県内の私立中学3年生の加藤麻依さん、こんばんは、よろしくお願いいたします。私立高校2年生の味野和愛美さん、こんばんは、よろしくお願いいたします。県立高校を3月に卒業され、フリーランスのイラストレーターとしてご活躍されている伊沢龍斗さん、こんばんは、よろしくお願いいたします。
それでは最初に加藤様からお話を伺います。どうぞよろしくお願いいたします。

加藤氏

よろしくお願いします。コロナ禍で私が考えたいくつかのことを話します。
最初の、2020年の春でしょうか。最初のコロナ期間が始まった頃、私は受験を終えた中学1年生でした。この期間でのオンライン授業はiPadやパソコンなどの電子機器を通じてのものでした。
中学1年生だった私は、色々な初めての仕組みや電子機器の取り扱いにとても困りましたし、友達もまだできていなかったために周りにも聞ける人や助けを求めることはできませんでした。
やっと6月になってでしょうか、学校に登校して友達と連絡先を交換したりして色々な初めてについていけるようになりました。
私はスマホなどの友達と連絡を取れる手段を持っていたけれども、このような携帯電話などの連絡手段を持ってない人はこのすごい情報社会の、この中で取り残されていくのではないかなと思いました。
そしてもしオンラインの技術が発達していないときにコロナが広まっていたらどのようになっていたのかなとも思うし、コロナ禍でたくさん時間ができて自分を見つめなおしたり、趣味に打ち込んだりすることもできたと思うけど、その裏でコロナ禍に適応できなかった人とか取り残されていた人がいることを、見ぬふりしてはいけない現実だなと思いました。
もう一つコロナ禍になって感じたことが会話をすることの重要さです。オンライン授業はどうしても、リアルな対面授業より劣ってしまうと感じました。それはオンラインの便利さだけに目を向けられていることが多いのかなと思ったからです。私がオンライン授業を受けていて先生からの情報伝達を受けても自分の考えや意見を発散発信することができないなと、とても不便に思いました。
このような大事な大事な、人との付き合いが減っていくことも、いろいろなストレス不安に繋がることが多いと思いました。
これは母の職場での話ですが、オフラインで講演会などのイベントを行っても、オンラインで行えばいいのではないかという声があがったそうです。オフラインで行うこととオンラインで行うことにはとても大切な違いとか意義があると思うし、オンラインの便利さだけに目を向けてもっとオンラインの可能性を広げようとしないのはとても残念なことだと思います。
もっと「会話」という手段にしかない人との空気感や雰囲気、細かな表情を大切にし、オンラインという手段が便利さだけにとらわれない可能性・選択肢のある手段になればなあと考えました。先ほどいただいた資料のように色々な不安とか不便さを抱えている人が、また抱えてない人でも発散、少しでも解放される場が必要だと考えます。
これもまた、神奈川の目指す「いのち輝くマグネット神奈川」も、このような意識で繋がっていくのではないでしょうか。以上です。ありがとうございます。

司会

加藤さんありがとうございました。加藤さんの思いやりがとても伝わりました。素晴らしいですね。中学に入ってすぐのこの2年間つらかったと思うけれども、すごいことも学んでいらっしゃると感じました。ありがとうございました。
続いては味野和様からお話を伺います、お願いいたします。

味野和氏

よろしくお願いいたします。鎌倉女学院高校の2年の味野和と申します。私はコロナ禍で影響を受けたことについてプラス面とマイナス面、どちらもからの視点でお話をさせていただきたいと思います。
まずプラス面についてですが、外出や人とのコミュニケーションが難しくなったことにより対人関係の大切さや、外で得ている感情の大切さについて実感するきっかけになりました。また、人との関係が遮断された空間で自分自身について見つめ直すことができたのではないかと思います。
ちょうどコロナ禍が始まったのが中学3年生と高校1年生の時期だったので、自分が興味のある分野は何なのかといった進路について自分自身に問いかけたり、本を読んで熟考することができた点については、とてもプラス面だと思っています。また学校内についてですがコロナ禍によって生徒全員がパソコンを持つようになりまして、この導入によって調べ学習が授業内で活発化しました。調べ学習が活発化したことによって調べたことをグループで共有する授業も増えて、すごく色々な視点で、自分が調べる以外の事にも触れることができて新鮮な授業をたくさん受けられているなと思っています。また提出物に関しましては動画や画像、そのデータの提出が増えたのでそういった提出方法にも慣れたっていう点においてはとてもプラス面だなと感じています。
あとコロナの影響を受けて学校行事をオンラインや動画に切り替えて、新しい取組みに取りかかれたというのはすごく良いと思っています。
私はちょうど生徒会に所属しているんですけれども、生徒会でその学校のPRというか情報発信も、なかなかオープンキャンパスなどに受験生の方々が来られない状況でも動画や配信を通して少しでも学校の良さを知ってもらうためにはどのようにしたらよいかというのを先生方や役員達と話し合って、すごく考えることができています。現在も会長としてほかに何ができるか色々な先生方や役員と話をしているので、これからもっと何かできることが増えるんじゃないかなっていう可能性に何らかの期待を抱いています。
総括ですけれども、コロナ禍で人によって置かれている状況や意識、認識が異なることっていうのが目に見えてわかるようになり、一人一人の背景についても考えられるようになりました。また私達側が当たり前の日常を続けたいと願ったとしても、当たり前の日常を続けることがコロナによってできなくなってしまう、できなくなってしまったことによって、続けるというその行為自体が簡単であるように思えて何よりも大切で、本当は一番難しいことなのだということを気づかされました。
とはいえ、マイナス面に関してですが、コロナ禍で影響を受けたマイナス面としては、SNSを見ているとトレンド欄に物議を醸す内容であったり、コロナに関する話題が頻繁に出ていて、そのトレンド欄を実際に見てみるとむき出しの言葉で一人一人が感情を暴力的に綴っていたので、見ているこちら側が、同じ人間同士なのにいがみ合ってしまうとはなんなのだろうなというふうに悲しくなってしまったり、そんな喧騒としている世の中にすごく不安な気持ちが広がったり募ったりしました。
また元々SNSで友人とやりとりをするのも得意としない方であったので、学校で実際に会って話をする機会がコロナ禍によって失われてしまったので、自分が身を置いているコミュニティが遮断されたような気持ち、焦燥感や孤独をとても感じました。また、対面での学校行事がなくなってしまったため、クラスや部活動などでの、肌で感じる一体感、協力するっていう活動があまりできなくなったので、そこがすごくコロナ禍で影響を受けたマイナス面だなあと感じています。
そして最後に行政や社会について求めたいこととしては、コロナ禍で人との繋がりは、マイナス面でも先ほど言ったんですけど失われてしまって、一人だと感じやすくなってしまったことによって自分自身と良い方向へと向き合えた人がいる一方で、心の孤独をさらに加速させてしまったり不安に押しつぶされそうな人もいると思うので、分散登校であったり人と人との距離がコロナ禍によって遠くなってしまった中で、難しいと思うんですけれども、精神的なケアが一人一人にどうにかして行き届くことができないかなと考えています。以上です。ありがとうございました。

司会

味野和さんありがとうございました、プラス面とマイナス名を、具体的に例を挙げてご説明ありがとうございます。調べ学習という言葉、今日知りました。勉強になりました。そしてマイナス面で「肌で感じる一体感がほしい」というその気持ちはとても痛感しました。ありがとうございました。
続いて、伊沢様からお話を伺いいたします。よろしくお願いいたします。

 

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