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更新日:2024年3月29日

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令和4年5月31日 オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場 開催結果(後半)

令和4年5月31日に開催した「オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場」の結果概要を掲載しています。

実施結果

伊沢氏

はい、よろしくお願いいたします、改めまして神奈川県立相模向陽館高校出身の伊沢龍斗と申します。僕が最初にコロナ禍を感じ始めたのは、友だち付き合いの中でです。
コロナまでは中学時代から付き合いのある友人グループで毎年恒例のように決まった時期に集まって遊んでいたのですが、本格的に流行りだした時期から集まることもなくなり、そこからだんだんとコロナから受ける影響を感じ始めるようになりました。
自分で言うのもなんですが遊び盛りだった高校生時代に友達との交流が制限されるのはとてもつまらなく感じてしまいました。特にコロナが入る前は友達、同級生の人達とカラオケや飲食店によく行っていたのでなおさらでした。
当時僕は数ある学校の行事の中でも特に文化祭を楽しみにしていて、そこで行われるのど自慢大会、いわゆるカラオケ大会みたいなものですけど、そこで中学時代から付き合いのある友人等を呼び、のど自慢大会出場したいななんて思っていたのですけど、しかし感染症予防のため部外者の学校外の人は呼べないなということになり、とても残念な思いをしました。
他にも友達、同級生に軽音部の人がいたのですけど、その軽音部が文化祭のライブ、その子も他校の同期、中学校時代の旧友を呼ぼうと思っていたけど同じように部外者の方は入れないということになり、その子も大変悔しそうにしていました。特に僕が3年生の時からこの手の話題を聞くことが多かった印象です。
また僕は在校中に、自分のことになるのですけど声優を目指していた時期があり、声優養成所へ通っていたことがあったのですけど、そこでもまた感染症対策によってアルコール消毒だったり例えばこういったアクリル板などを設置したりして、学校外でもコロナ禍による浸食が始まっているんだなあという実感を改めて得ることができました。
しかし一方でコロナ禍による影響と向き合うことで、少なからず得られたものがあるのではないかと思っています。世間ではインフルエンザの感染者数が少なくなっていたりするのは、やっぱりコロナウイルスに関する感染予防対策に対する意識が高まってきていて、それが少なくとも今後の日本に良い影響を及ぼすのではないかと感じております。またさっきお二人が言ってくれたように、例えばZoomとか、電子機器、若者の電子機械に触る機会が多くなって、それもまた日本のIT業界に良い影響を及ぼすこともあるのではないかなと改めて感じました。以上になります、ありがとうございました。

司会

伊沢様ありがとうございました。ちょうど遊び盛り学び盛りのこの2年間で行動の制限、本当にお辛い思いをされたと思います。これから前向きにプラス面いっぱい考えながら進んでくださいね、ありがとうございました。
それでは今お話しいただいた3名の方のお話について知事と意見交換に移ります。知事お願いいたします。

知事

お話聞いて、やっぱりすごく伝わってくるものがありますよね。リアリティ非常に感じましたけど、やっぱり聞いてすごいなあと思ったのは、プラス面をちゃんと見つけているということですね。これは正直発見ですよね。生の声で大変だ大変だってもう本当にどうしようもないでしょうっていうことだろうかなと思ったら、そうじゃなくて、そういう面もあるけれどもメリットがあったんだということを聞いて、すごいなあって思いますね。
できないということの中で、我慢しなきゃいけないけれどもそこで何か学ぶものがある、気づくものがあるということを皆さん生の声で教えてくれたことは、本当にすごい皆さんのパワーだなあと思いましたね。
加藤さん、そういう中でオンラインの授業で、様々な便利な部分もあるけれどもそれだけ注目しないでやっぱり会話をすること、人の空気感、これが大事だっていうことをおっしゃった、まさにそうだと思うけど、やっぱりこういう体験がなければそんなに、会話することは大事だということをあまり思わなかったんじゃないかな、そういう大きな発見をされた、した、そんな実感ありますか。

加藤氏

そうですね、やっぱり本当に人と話すことがなくなって、でもやっぱり家にいる時間が長くなってお母さんとも話す時間が増えたというのもお母さんが言ってくれて。言葉が本当になくなって友だちとも体面上とか表面上での付き合いばかりになってしまったこともとても悲しかったし、でもそれでも新しいオンラインの発見とかもありましたし、やっぱりその両立とか、良いバランスっていうのも考えていかなきゃいけないなと思いました。

知事

味野和さんもほんとにプラス面マイナス面、きれいに整理していただいて。そのプラス面がずいぶんたくさんあったということも驚きだけども、それはどういうパワーなのでしょう。自分で自分のことを分析するのは難しいかもしれないけど、ちょっとびっくりしています。

味野和氏

コロナ禍ですごく世の中が変わってしまったっていうのは、すごくショックではあったんですけれども、ショックのままでどうしようできないって終わらせるのではなくて、その状況を打破するために何をするべきなのかっていうのを考えることが必要だと私は思っていて。
その中で学校に行くことの大切さであったり、そういったことに気づいたっていうことから、じゃあこういう風にしたらいい方向にいくのではないかなと自分自身で考えてみて、それを実際に周りの人と共有して、少しでもこうしたらいいんじゃないかなっていう意見を本当に実践して、それを形にしていくっていうことで、対面が難しい中でもその状況を打破してどうしていくべきかを考えるのがすごく大切なことだなと思いますね。

知事

すばらしいと思いますね。伊沢さんも声優の養成所、まだ行っているんですか。

伊沢氏

声優養成所、残念ながらちょっと途中でやめてしまって。

知事

それはやっぱりコロナの影響もあったんですか。

伊沢氏

コロナは関係ないのですけど…。

知事

でもいい声していますよ。

伊沢氏

ありがとうございます。

知事

たしかに人を呼ぼうと思ってもできなかったとか、文化祭で楽しみにしていたのに人を呼べなかった、「できなかった、できなかった」っていう体験、これどんな風にこれからの人生の中で、その部分を取り返していきたいな、そんな気持ち、ありますかね。

伊沢氏

そうですね、やっぱりちょっと目立っていきたいですね。芸能人じゃないですけど、何だろう、おもてに出て有名になってやるぞという思いにもなりましたね。

知事

そういうこと結構ありますよね。このできなかった体験といったものが実は将来には大きなパワーになるということは。やっぱり皆さんが、若い子達がそういったものを何かすでに感じているということ自体が、今日すごい大きな衝撃を受けました。ありがとうございました。

司会

皆様、大変貴重なご意見お話を本当にありがとうございました。
それではここからはズームでご参加いただいている皆様からご意見をいただきます。
Zoomでのご参加の皆様、お待たせいたしました。ここからは皆様との意見交換に移ります。ご意見や質問がある方はZoomの「手を挙げる」の機能を使って、挙手をお願いします。挙手をしていただいた方の中から事務局が1名指名しパネリストに設定を変更いたします。パネリストの設定変更には少しお時間をいただきます。
パネリストとなった方は変更後画面にお顔が映しだされますのでご発言をお願いします。最初にお住まいの市町村名とお名前をお願いします、お名前は匿名でもかまいません。本日は多くの方にご発言いただきたく、恐縮ですが発言は1分以内でお願いいたします。
YouTubeでご視聴の方はYouTubeの概要欄にあるtwitterからご意見ください。後ほどいただいたご意見をできる限りご紹介いたします。それでは意見交換を始めます。今日は小学生中学生高校生など10代の方々にも多くご参加頂いておりますので、ぜひそうした皆様からも、率直な、また新しい未来についてもご意見を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
それではこの後の進行は知事にお願いいたします。

知事

はい、よろしくお願いします。繋がっていますか。どうぞ。

参加者1

よろしくお願いします。僕が中学校3年生になった初めの頃に新型コロナウイルスが始まりまして、野球部だったんですけれどもその際に全国大会に行ける切符もコロナで潰れてしまってなくなってしまったんですけれども、自分には弟がいまして、弟も同じように野球部に入って、大会とかあるのにも関わらず、新型コロナウイルスによって、少しは緩和してはいますけれども、他の大きなイベント、プロ野球の観戦だったり、プロサッカーの観戦だったり、そういう人数とかはそういうイベントに比べてやはり少ないなというふうに思ってまして、そこがどうか少しでも変わったらいいなと僕は今は少し思っております。

知事

ありがとうございます。全国大会にいける切符、持っていたんですか。

参加者1

そうですね、中学校2年生で代が切り替わる時に、僕達の代で全国大会に出るっていう風になって、中学校3年生の頃、春大のあたりに「じゃあ全国行きましょう」っていうタイミングでちょうどコロナウイルスが始まってしまい、「全国大会はすみません中止です」いう風になってしまいました。

知事

それは残念ですよね。しかしこれは後でまた頑張ってやっていただいたらね、コロナ収束すればまた再び挑戦できるかもしれないですね。どうもありがとうございました。

参加者1

ありがとうございます。

司会

他の方いらっしゃいますでしょうか。画面に映し出されるまで少しお時間を頂いております。中学生高校生、どんな方が登場して発言してくださるんでしょうか。

知事

この学生時代というのは、本当に中学生・高校生の時間は3年ごととか、あっという間ですからね。その間にコロナがまさにかぶってしまうとそこでのものが全部できなくなってしまう。そういうことになって。本当にそれはこちら、大人が見ていると、ほんとにかわいそうだなあって。

司会

はい。皆さんできないこと、やれないことがあるなかで本当にプラスのことを今日発表していただいて、聞いていると元気をもらって今日は帰れそうな気がするんですけれども、本当にありがとうございます。

知事

まだ時間がありますから。またどんな声が聴けるかわかりませんけどね。繋がりました。お願いします。こんばんは。

参加者2

こんばんは。私はもうすぐ運動会があって、その運動会は半日で終わりとなって、もうすぐ修学旅行もあってそれも多分お泊りとかしないと思うのですが、いつ、半日が終わり、丸1日とかお泊りとかはできるという、目安はわかるんですか。

知事

これはなかなか難しい質問ですね。ほんとに運動会、できないよりはできるのはいいかもしれないけど、短い時間の運動会だったり修学旅行ってもお泊りなしの修学旅行っていうのは、本当にこれはかわいそうだなと思わざるを得ないです。
これいつ終息するか。なかなか私は断定的には言えないのですけど、基本的には、今コロナの感染者数が段々減ってきてはいる、それでコロナになってもすごく重症化するという人が減ってきているという、だから前みたいに病院がすぐ皆さんを診察できないような状況になることはないので、徐々にいい方に向かっていることだけは間違いないんですね。
だからもう少し、待ってもらうしか。今何年生ですか。

参加者

5年生です。

知事

5年生。もうちょっと待ってくれれば、何とか、みんな同じ状況ですからね。多分、もうちょっと、我慢しましょう。どうもありがとうございました。
泊まりなしの修学旅行、辛いでしょうね。

司会

修学旅行が日帰りというのはなかなか厳しいですね。
はい、繋がったようですね。

参加者3

こんばんは、よろしくお願いします。僕個人の意見となるんですが、学生のストレスを受ける場所というのが、今まで行っていた文化祭であったり体育祭の縮小中止、あと友達とのコミュニケーションが取れなくなってしまった、昼食の際の黙食だったりというふうに感じています。
家庭内では増えていて、コミュニケーション増えていていいことなのですが、学生ならではの友達との良い思い出を作る機会というのがコロナ前に比べて減ってしまっていると感じています。そこで、今年度文化祭や体育祭を行う際にコロナウイルスの対策の面でポイントとかありますでしょうか。

知事

ありがとうございます。確かに、学生時代の大きな思い出というのは自分達のことを振り返ってみてもやっぱりイベントですよね。文化祭だ体育祭だって、みんなでワーッって盛り上がったものが次に繋がってくるというのがやっぱりありましたよね。それができなくなって、やっぱりストレス感じるなという面は当然あるなあと思います。
どうなんでしょう、どういう形でいけばいいか。森崎先生、何かいいアドバイスありますか。

森崎氏

多分どの学校も、修学旅行が半日になったっていう話もありましたけれども、なんとか工夫しようと頑張っているという。本当に、多分学校の先生も学生の皆さんがどういうふうに思っているのか、参考にしたいって思っているかもしれないんじゃないかなと思うので、少しずつ生徒会であったり、話してみる、意見を発してみるっていうのはいいのではないかなと思います。

知事

ありがとうございます。オンラインを活用した文化祭、体育祭とかそういったこともあり得るんじゃないでしょうか、どうですか。

参加者3

そうですね、前年度はオンラインというか動画での文化祭っていうのは行ったのですが、全員で参加するというか、一部の人しか参加できない文化祭になってしまったので、全体でできるような文化祭にしたいなと考えています。

知事

そうですね。もうちょっとだと思いますけどね。いま何年生でしたか。

参加者3

いま高校2年生です。

知事

高校2年生。高校生の間になんとか、ゴール、普通のイベントができるような状況になるといいですよね。本当にありがとうございました。
他にいかがでしょうか、繋がりましたね、どうぞ。

参加者4

こんばんは。私は今大学4年生で、将来小学校教員目指していて、その勉強も兼ねて学童保育で働いております。
私が学童保育で子どもを見ていて感じるのが、結構大人になればなるにつれて自分で対策をしていきながらストレスを管理するということができるように感じていて、外に遊びに行ったり十分対策をしながら友達と遊ぶとかというのも最近はできているように感じているのですけれども、どうしても子どもに対して声をかけるとき、やっぱりかなり厳しく言わなくてはいけない。
常にマスクをつけなさいということであったり、とても肌のふれあいが大事な時期だと思うけれどそれを止めたりしなくてはいけないという中で、徐々に緩和化していくような対策、具体策を県の方でももっと出して頂けたら、声かけがさらにしやすくなるかなあというふうに感じていて、意見させていただきました。

知事

そうですよね。やっぱり緩和していくっていうこと、今ちょうど、そういう議論も実はあるんですよね。
今日も私もある新聞社からインタビューを受けたのですけど、このマスクの問題、マスクを緩和しようという議論があるわけですよね。いつまでマスクしているのだということ。こないだ政府が、外にいる時に、あまり密になっていない、話してないときはマスクしなくていいですよと言ったんですよね。
でも街歩いて見ていたらみんなマスクしていますよね、やっぱりそれも難しいですよね。

参加者4

子どもだと特に、やっぱり外でマスク取ってもいいよって言うけど、お話はしちゃう、どうしても。そういうときにどこまで許していいのか、どこまで止めた方がいいのかっていうのも含めて、やっぱりマスクをつけるという事が形骸化しすぎているような気もするし、どう声をかければいいのか常に迷いながら接しています。

知事

今日僕もそのインタビューで言ったんだけども、外でマスク皆さんしているけど、でもその人が食事をしているとき、レストラン入って食事する時にはもう今はちょっと前よりは緩和されているような雰囲気があって、マスク外してワーッと盛り上がったりするんですよね。よく考えたら逆じゃないですかって。
そういう妙なことになっている、何か皆混乱をしているっていうかね。やっぱり徐々に緩和するというのも実はなかなか難しいことだなって思いますね。特にお子さんはそうでしょうかね。これも非常に重要な大きな問題ですね。ありがとうございました。

司会

はい、続いての方はどなたが登場するんでしょうか。

知事

繋がりました、どうぞお願いいたします。

参加者5

こんばんは、愛川町のNPO法人ライラック心の会の理事長をしています。精神障害の当事者なんですね、私自身が。私の経験を元に色々な支援をしていて、お子さんの悩みとか、お母さんから連絡をいただいたり、色々相談を受けたりしていて。ただちょっとメンタル的な話になってしまいますが、自傷行為というものが低年齢化してきたなとすごく感じるんですね、コロナになってから。なんでだろうってずっと考えていたんですけど、先ほど色々なお子さん達のご意見を聞いていて、自分を見つめ直すことが増えた、そういう自分を見つめ直す時間があるっていうことを、ああそうかってすごく感じたんですね。
私自身も精神障害で幼少期からずっと人と違うなっていうのはすごく感じていて、自分自身を見つめ直すことをすごくしていた子どもだったので、今のお子さん達ってそういうことで、何ていうのか情報量もすごく多いので、自傷行為に走る方達が増えてきたなと。そういうところでもっと支援を広げていくべきだと思うし、私達みたいな当事者も色々なことで気づきもあったりするので、もっともっと利用してもらいたいなあってすごく思っているので、そういったところで知事の方に、どういった形で発信していけばいいんだろうとご意見いただきたいなと逆に思って、参加しました。

知事

自分を見つめ直すことが増えたことが自傷行為の低年齢化に繋がっていると、そういう見方をされているわけですか。

参加者5

そうですね、どちらかというと、プラスのことを考えるのはすごくいいのですけど、マイナス面がプラスに負けてしまうんですね。でブラスがすごく多ければマイナス面が消えていくってことがあるんですけど、どうしてもプラスよりもマイナスのほうが大きくなってしまうので、そうするとやっぱり、自己否定のほうが強くなってしまうというところがありますね。

知事

さっき、こちらにいらっしゃる私立高校の味野和さんが、プラス面として自分自身を見つめ直すきっかけになったということをおっしゃっていたけど、今の発言はどういう風に受け止めますか。

味野和氏

そうですね、私自身も進路について考えていたからこそ、自分の興味のあることって何だろうっていう風に自分を見つめ直すことをプラス面として考えられたのが上回っていたんですが、やっぱりマイナス面としたら、SNSでもともと友人とやりとりするのを得意としなかったために、学校に行けなかったので、学校で実際に会って話をするのがコロナでなくなってしまったことで、コミュニティが自分の中でなくなってしまった気がして、すごく孤独を感じたりしました。
孤独を、プラス面よりもマイナス面として見ていたら、自分が一人だなっていうのはすごく自分自身を見つめることによって、それに悪い意味で気付いてしまうというか。孤独に自分自身が改めて実感させられちゃうっていうふうに、見つめ直せば直すほど自分の悪いところが目に入ってしまうっていうのはあると思うので、おっしゃっていることもすごくわかります。
良い方に向けられればすごく良いと思うんですけれども、やっぱりマイナスの方に気持ちがいっちゃうこともあると思います。

知事

なるほどね。伊沢さんどう思いますか。

伊沢氏

そうですね、僕は自分自身見つめ直すとやっぱり悪いことばっかり出てきちゃって。そういう人達も決して少なくはないと思うので、学校の方で、もっと子どもの自己肯定感を高めるような授業とか、そういうものをもっと用意してあげたらいいんじゃないかなと思ったりしました。

知事

なるほど、自己肯定感を高める。非常にいい言葉ですね。森崎先生どうですか。

森崎氏

ありがとうございます。まさに自己肯定感を高めたり、あとはうまく言語化できないと自傷行為に繋がったりするので他のはけ口を一緒に探してあげる、それは周りのサポーターとか友達だったり支援者であったり保護者であったりっていうのが大事になってくるかなと思います。そういう意味でも、もう一個最近トレンディな言葉で「レジリエンス」、こういう場でも自分を見つめ直して、負の感情を持ちながらもそこから立ち上れるっていうのも、多分今後、今を乗り越えた、頑張って今日いらっしゃる方々もレジリエンス強そうな感じですけども、そこを育てていく、子ども達を育てていってあげる教育も今後必要になってくるかなとは思います。

知事

ありがとうございます。NPO法人としてそういった生の声を聴く、耳を傾けていらっしゃる、本当に素晴らしいことだと思いますね。これからもぜひ続けてやってください。ありがとうございました。
次繋がっていますか。はい。色々な角度から色々なお話が飛び出してきます。ここは全く段取りしていないところですから、どんな方が何をしゃべるか全然わからないんですけども。非常に参考になる、なるほどなというのがたくさん出てきますね。はい、どうぞ繋がりました。

参加者6

はい。大和市にある大和シルフィードという、女子サッカーですね、女の子達のサッカークラブの代表を務めております。私の方では、クラブは社会人はもちろん、小学生中学生高校生、主に女の子達がだいたい100名ぐらい在籍して日々サッカーを頑張っているのですけれども、そのサッカーをやっている子に限らず、コロナによって直接的に負の影響が出たというよりは、もともとあった課題が加速してしまっている、もしくは顕在化してしまっているというようなことを日々感じています。
特に女の子達、小学5年生とか中学2年生でデータを取るとやはり男の子に比べて有意にスポーツ実施率が低い、もしくはスポーツの継続率、続けていくことができるかどうかという点ですごく差が開いてしまっているんですけれども、もともとそこがやはりコロナによって更に加速してしまっているのではないかという懸念です。
具体的なところをあげればきりがないのですけど、例えば当然マスクによる息苦しさもありますし、女の子達の場合運動サッカーが終わった後に着替えるわけですが、コロナによってロッカールームや施設も使用制限がかかってしまって、外で着替えざるを得ないみたいな。
本当にちょっと親御さんからしてみたらすごく心配になるような状況になってしまっているというところも含めて、なかなか厳しい状況かなという。そういったところに向けて、そういうトップの色々なスポーツ選手達の力を使っていくのももちろんですし、例えばせっかく神奈川県にはかながわ女性の応援団の力強い企業の皆さんがいらっしゃるので、もちろんこれは働く女性に対してということかもしれないんですけれども、例えばそういう企業の皆さんとその女の子達のスポーツ実施率についてとか遊びの機会を増やすところについて相談できたり、何かそんなことができていったらいいのではないかなというふうに考えています。

知事

ありがとうございます。もともとあった課題が顕在化してくるという、非常になるほどなあという指摘ですね。
女性はやっぱりそういうスポーツ、最近トップアスリートでは本当に大活躍する女性もたくさんいますけども、やはり現場では、サッカーチームを持っていても男性、男の子と比べたらやっぱりまだまだ女性の方があまり参加しないなって感じがありますか。

参加者6

そうですね、参加率もそうですし、先ほど申し上げた、継続していけるかというところで、小学校から中学生に上がる時に全国のデータでいうと2割ぐらいが辞めてしまうんですけれども、そうしたところがちょっと増えているのではないのかなと感じます。

知事

こちらにいらっしゃる私立中学校の加藤さん、どうですか女性として、中学1年生のときからコロナになってきたっていう話でしょう。やっぱりスポーツっていうのはちょっとやりにくくなっていますか。

加藤氏

私は5歳の時から水泳をしていて、中学生になっても水泳部に入ってやり続けようとは思っていましたけど、やっぱり周りを見ても、小学生まで続けていたけど中学生になって新しいことにチャレンジしたり、やっぱりコロナのことを考えると続けるのも難しいなっていう友達もたくさんいたので、継続するとか、また女の子がそのスポーツをするっていう面では、コロナとか、コロナだけじゃなくて色々な、着替える時とかも色々な面で諦めてしまう人とかも少なからずいると思います。

知事

なるほどそう思うのですね。森崎先生いかがですか。

森崎氏

問題は2点ありまして、男女の問題っていうのは色々な世界でも問題になっている所ではあるので、今後、多分神奈川県も相当頑張っているということで、解消が今後も必要だと思うんですけど、問題が顕在化しているっていうのは本当におっしゃる通りで、体力についても、全国、文部科学省が行った調査では全国的に体力が落ちたりしている。あと肥満もやっぱりちょっと増えてしまっていると指摘されていたりするので、今後運動面というのも、どうやってコロナ禍の中で子ども達にきちんと運動できる環境を整えてあげるかというのはとても大事な視点だと思います。

知事

ありがとうございました。とても大事な視点を提起していただきありがとうございました。
Twitterからのご意見をちょっとご紹介したいと思いますね。「コロナ禍が長引くと心の健康が保たれなくなりますね。それは小さい子どもも大人も一緒かもしれません。できる限りの対策を取りながら普通に過ごすことを始めていきたいです。」
「心のケアももちろんですが、苦しくてマスクをずらすとお友達から注意されたり、登下校時も大人の目がありマスクを外せません。大人は好きに着脱ができますが、子どもは学校という施設に縛られております。子どもは低リスクです。そろそろ解放してください。」
こういったマスクの問題も、皆さん抱えている大きな問題ですね。繋がりましたね。

参加者7

こんばんは、私は横須賀市に住んでいる高校2年生です。よろしくお願いします。私は小学1年生から中学2年生まで地域の活動でお祭りによく参加していたのですが、コロナ禍になってからお祭りが全くできない状況になってしまって、今、お祭りがなくなってしまうのではないかという不安な状況になっているのですが、そういうところについて知事はどう思っているでしょうか。

知事

ありがとうございます。やっぱり祭りというのは地域のコミュニティ、この力を回すために非常に重要なものですよね。コミュニティを支えるためには人と人とが直接、一緒に同じことをやるっていうのがまず基本ですよね。触れ合うということがコミュニティの原点です。それがコロナ禍で、密になっちゃいけないという。密にならないで祭りはできないですよね。
そういう中で、コミュニティが失われてくるというのは非常に厳しい状況だと思いますが、しかし、今日の皆さんの、若い人達の声を聞いている中で、ポジティブに捉えるという中で考えれば、今祭りができなくて、「できない、できない」という思いを持っている時に、いつも毎年ずっと祭りができている状態、当たり前に続いていたことと比べてみたら、もしかしたらその祭りのその素晴らしさが皆さんもっと高まっているかもしれないなって。祭りができない状態がこれからずっと続くわけでは絶対ないですからね。
そうするとそれは祭りが復活した時の大きな喜びというか、さらにその祭りのグレードが上がっていくってことも期待できるのではないのかなって、前向きに考えてみてはどうでしょうか。

参加者7

ありがとうございます。

知事

絶対すごい祭りができますよね、その時にはもう思いっきりやってください。ありがとうございます。
はい、また繋がっていますね、その間にtwitterの、また別の方をご紹介しますね。「当たり前の行為を続けていくこと、これを子ども達に返してあげて。大人が3年も奪っていいものじゃない」まさにその通りですよね。はい、繋がりましたどうぞ。

参加者8

相模原市に住んでいます。自分は意見と質問両方あります。意見は、今以上に生徒への心のケアというものをしてほしいということです。自分は今高校2年生なのですが、2年前の受験期だった時、その2年前はコロナが始まって初めての受験シーズンで、試験範囲がどうなるのか、また試験は例年通り行われるのかとても不安で受験が近くになるにつれ学校のクラスの空気がすごいピリピリして、その中で自殺を考えたり自傷行為をしてしまうというという同級生も何人も見てきました。その時教員の方々は他の仕事等で忙しくしていて気づいてなかったということもありました。
また心理カウンセラーも学校にいるのですが、常駐はしていなくて、生徒からの厚い信頼というのは得られてなかったと思います。なので、生徒の心のケアができ、そして生徒の異変というものに気がつける人材を各学校に常駐して欲しいなと思います。また授業の中で心のケアについて取り組んでほしいと思います。
最後に質問なのですが、学生の心が落ち込んでしまう理由の中にも、コロナ禍の学生への対策も、制限が強すぎるのではないかなと思うのですが、どうして学生にはすごく制限が強いのでしょうか。

知事

学生への制限が強いと感じられるのは、例えばどんなところですか。

参加者8

自分の学校だと、学校外の放課後帰るときに友達と飲食とかあまり摂らないようにしてとか、マスクは絶対着けてねといった。街に出てみると大人は普通にマスク外してしゃべっていたりするのに、なんで自分達だけなのかなっていう。

知事

そういう風な感じを抱かれますか。

参加者8

はい。

知事

これは教育、どうぞ、県の職員の教育の専門家がしゃべります。

教育局指導部長

はい、教育局指導部長でございます。学校生活の中で、子ども達の安全安心と学びの両立っていうところでやってきていただいています。今お話のあった登下校時など、やはり公共交通機関を使う場面とか密になって感染リスクが高い場面などでは、しっかりと適切にマスクをしてくださいといった指導を学校ではしていただいているということですね。
あとどうしても、帰り際にお友達と仲良く飲食など共にしたいというのはあるんだと思うのですけれども、そういった場面でついつい、食べるときは食べる、話すときにはマスクをしてもらうことが徹底されればいいのだと思うのですが、マスクを外した状態で会話をしてしまうというようなことがどうしても起こってしまうので、やはり学校としては感染リスクが高くなってしまうので、そういうことはできるだけ避けてくださいと、生徒の皆さんにお話をしているということだと思います。以上でございます。

知事

やっぱりまだ感染リスクはありますからね。だからもうちょっとすればそういう時代を変えていけると思うんですけどね。もうしばらくだというふうに思います。
冒頭にありました心のケアの問題、これ非常に重要な問題だと思います。しっかり受け止めていきたいと思います。どうもありがとうございました。
そういう学生の皆さんも、この心の問題を抱えちゃうという人多いでしょうからね。

司会

心のケア常駐していただきたいですって言っていましたね。

知事

はい繋がりました。どうぞ。

参加者9

横浜市に住んでいます。先ほど知事からも話ありましたマスクの件に関連して質問と言いますか、意見と言いますかちょっと混ざったような感じなのですけど、厚生労働省から先日、屋外でのマスク、会話が少なかったり距離が保てるところは外していいよという文書等も出ていると思うのですけど、それを受けて近隣の小学校等でも保護者に対してお手紙が出ているようなんですけども、依然として小学校の周りを見ていると、ひとりで歩いているお子さんとかみんなマスクしていて、外している人って滅多にいないっていうような現状になってしまっていて。
まわりの人の声を聞くとやっぱり外したい子も中にはいるし、気にならない子ももちろんいるんですけど、外したい子が外せない理由として、やっぱり周りの人の目が気になるというのもあるのですけど、もし自分が陽性になってしまったときに自分がマスクをしていないことで相手の人が濃厚接触者になってしまうという、迷惑をかけてしまうのが困るから、自分が例えば苦しかったり外したいと思っても簡単に外せないという声を何個か友人から聞きまして、それが非常に気になっています。
濃厚接触者については3月に厚生労働省から、例えば事業所、会社等ではオミクロンの性質を踏まえて濃厚接触者の特定を行わなくてもいいという通達も出ていると思いますし、神奈川県においても私が住んでいる横浜市は対象外ですけども保育所等では濃厚接触者の追跡を行わないこととするという文書もニュースも見まして、そういった学校以外の場所では濃厚接触者の特定をしなくなってきている、というところを踏まえて、小学校中学校高校等でもそういった運用ができれば、もう少し、例えば苦しいけど外したい人、これから熱中症も心配な時期なので外した方がいいんだけど、でもちょっと我慢してしまって子どもが適切に外せないとか、そういったトラブルを防ぐことにも繋がるのではないかと思うのですけども、そういったことを検討していただけないかなというのは意見としてあります。
あとそれに関連してもう一つ質問がありまして、神奈川県では保育所等で一部濃厚接触者の追跡を行うのは2月にやめたと思うのですけど、それによって、やめた市とやめてない市で、感染が、例えばすごく濃厚接触者追跡をやめた市は感染が広がってしまったとか、いやあまり変わらないとか、そういうところって多分もう3か月ぐらい経つと見えてくると思うので、濃厚接触者の追跡を止めても感染が広がってないということがわかれば、ちょっとずつ濃厚接触者の特定をやめる幅を広げていったり、適用する施設を増やしていくっていうことの判断材料になるのかなあと思うので、そういった検証をされているのかどうか、今後する予定はあるかということも併せてご意見いただければ幸いです。

知事

ありがとうございます。うちの県庁の担当から答えますね。

健康医療局医療危機対策本部室長

はい、県の医療危機対策本部室長をしております足立原と申します。県のコロナ対策の医療本部の部署です。
今のご質問、おっしゃるとおり、ある時期からオミクロンの第6波の中で、保育所の場合には濃厚接触者の追跡をやめましょうというところで動いておりました。ご質問のところをざっくり申しますと、実は今でもクラスター5人以上の感染が広がっているところは保育所以外にも色々ございますけれども、追跡したところとしてなかったところ、ここについて私の把握する範囲では大きな差というのはありません。
ただまだこれも今の段階で、これからまだ分析していかなければいけないところで、逆に言うと追跡する・しないよりも、ちゃんと感染対策をしていらっしゃったか、あるいはワクチン、保育士の方々はワクチン打っていたか、そういったところの差の方が大きいのかなと感じています。ご意見をいただきましたので、今後は保育の部署とも連携しながらしっかりした保育を続けて、感染対策どうしていくのか、この辺を県の医療の部署としてもしっかりと考えていきたいなと思っています。ありがとうございます。

知事

はい、ありがとうございます。冒頭お話があったマスクの件も、これからはどうやっていくのか、これは国全体の問題でもあると思うんですね。今のコロナがいわゆる感染症法上の2類というところになっています。2類になっているとそれなりの厳しい対応をせざるを得ないという状況になっている。これが5類という話があって、5類だったらまた全然違った状況になってくる。またそれ以外の例えば類型を作るなら作る、そういう風な大筋のところ、本元のところを変えてもらわないとなかなか今2類のままで変えていくには限界があるかなというのは実は思っていて、そういうことを我々も国に対してしっかりアピールしていこうと思っています。どうもありがとうございました。

 

あっという間に時間が過ぎてしまいましたけれども、今日若い方から本当に率直な意見をいただいて、本当に我々も非常に考えさせられるところがありました。
やっぱりその1つ、さっきも言いましたけど救いという感じがしたのは、このコロナの非常に厳しい状況の中でやはり、これは何か次なる糧にしていこうというポジティブな面も一生懸命皆さんが見せようとしてくださっているといったことは、非常に我々にとっても大きな勇気を与えてくれることになったというふうに思います。
ただそうは言っても、やっぱり非常に苦しい思いをされている方がたくさんいらっしゃるといったところには、しっかりと我々も目を向けて、そういうところの支援をされようとしている方々がいらっしゃるわけですから、そこが繋がるような環境づくり、これを県としてもしっかりやっていかなきゃいけないなと非常に強く思った次第でありました。
今日は本当にありがとうございました。

司会

ゲストの皆様本日はありがとうございました。またZoomでご参加いただいた皆様、YouTubeでご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
お時間に限りがありましたので、本日ご発言できなかった皆様、大変申し訳ございませんでした。
この後Zoomでご参加の皆様はウェビナー退室後にアンケート画面に切り替わりますので、ぜひご協力をお願いします。なお、本日の様子は県ホームページに掲載し、YouTube動画を配信いたします。
それではこれをもちましてオンライン版黒岩知事と県民との対話の広場を終了いたします。皆様ご参加ありがとうございました。

 

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