第24回「黒岩知事との“対話の広場”Live神奈川」開催結果(その2)

掲載日:2019年3月4日

実施結果(テキスト版)

  1. 知事のあいさつ/ゲスト・プレゼンテーション
  2. 意見交換

 

2 意見交換

参加者1

 貴重なお話、ありがとうございました。私は大和市から来た一般社団法人鬼ごっこ協会というところで活動している者です。私は、今、活動として、全国のいろいろな学童保育や、児童館などを訪問して、スポーツ鬼ごっこというものをやっています。そういった中で、先ほど知事が話されていた子どもの貧困問題とか、いろいろな関係で、学童保育などに通うお子さんがすごく増えていて、学校の中でもかなりの割合の子どもたちが行ってらっしゃると思います。社会的な情勢もあって、今は放課後も学童に行かなければいけなかったり、具志堅さんや知事の時代は公園に自由に遊びに行けたとは思いますが、今は、職員さんや現場の子どもたちも遊びたい気持ちはあっても、それをどのように子どもに教えたら良いのでしょうか。実際、トップアスリートなどの指導者の方は良いと思うのですが、本当に草の根的にやっているところで、子どもに運動の大切さや、スポーツなどをもっと伝えられるような土壌があると良いのですが、子どもの運動の改善と言いますが、時代背景として、運動のクラブに入れたり、本当にできる子は限られていると思うのです。そういった中で、放課後の時間を、どのようにうまく使っていくかを、神奈川県でもやられているとは思うのですが、もっと何か地に足のついた形で何かできれば良いと考えております。

知事

 スポーツ鬼ごっこは、どこでやるのですか。

参加者1

 どこでもできますが、体育館ですとか、学校の校庭とか、公園の原っぱとか、いろいろな所でできます。

知事

 例えば学校の校庭は自由に使えますか。

参加者1

 そこが結構問題で、許可を得なければいけないので、やはり学童や小学校のPTA、子供会などと連携してイベントを行っています。

知事

 スポーツ鬼ごっこという場を、わざわざ作らなければ、皆さんがなかなか一緒にやらない、ということでもあるわけですね。

参加者1

 昔は当然のように鬼ごっこをやっていたと思うのですが、わざわざそういったイベントにしないとやらないということも、問題であるとは思います。

知事

 はい、ありがとうございました。今の話を聞いて、やはり時代を感じますよね。普通に鬼ごっこをやっていましたからね。スポーツ鬼ごっこをやりましょう、と言って企画しなければ成立しない、そういう時代なのだなあということを、つくづく感じました。ありがとうございました。はい、どうぞ。高校生ですか。

参加者2

 体育で健康と楽しさに重点をおいたプログラムを設置するのは良いと思います。授業の中で、今言ったプログラムを取り入れるということについて、うちの学校は、体育の授業が2時間あるので、そのうちの30分程度でも継続可能なスポーツについて教えたり実践したりすると、効果があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

知事

 体育の授業は、2時間ですか。

参加者2

 1週間に2時間です。

知事

 週に2時間しかないのですか。

参加者2

 そうなのです。

知事

 そんなに少ないのですか。2時間。そのような中で、今、体育は、どんな授業をやっているのですか。

参加者2

 今は球技でバレーボールをやっています。ただレシーブなどの技を習って、試合をやって終わり、という感じです。

知事

 それで、ご提案は何でしたか。

参加者2

 体育の授業の中に、継続可能な運動方法などを教えて、実践するプログラムを組み込むことです。

知事

 こうしたら、普段ずっと続けてやれますよといったことを教えたらどうですかと。萩先生、いかがですか。

萩 裕美子氏(東海大学大学院体育学研究科長)

 ありがとうございます。おそらく生涯スポーツを意識して、家でもできるとか、自分1人でもできるとか、生涯にわたってできるスポーツについて、きちんと教えていきましょうということが、指導要領上はあると思います。ただ、それをするかどうかというのは、多分に先生の力量の問題もあるので、まだ十分に広がりきれていない可能性はあります。ただ、方向性としては当然、生涯にわたってできるスポーツを、できるだけ高校や中学校の体育の時間の中で体験させましょうということなので、今後、きちんと実行できるように、先生方にもいろいろな研修を積んでいただかないといけないと思います。

知事

 そうですね。体育の時間が週に2時間、びっくりしました。何時間あったか分からないけれど、体育の時間は、もっとありましたよね。いかがですか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 小学生、幼稚園生も含めて、子どもが外で遊ぶ機会が少なくなりました。外遊びのやり方すら知らない。それから教えていかなければいけないという、そんな時代に来ていますので、小学校の先生は特に、体育の授業を工夫してほしいです。子どもたちが最初に体を動かす体育の授業で、好きだな、楽しいな、と思えるようなカリキュラムや、授業の工夫があれば、なお良いと思います。

知事

 具志堅さんには、実は、「子ども☆キラキラプロジェクト」に参加していただいています。これは、先に言ったように基礎的運動能力のない子たちが結構いるので、その子たちを対象に体力テストをうまく乗り越えられるような指導を特別にやっていただいたのです。そうしたら一気に効果が出ました。いかがでしたか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 その数値を見てびっくりしました。やる前とやった後でこんなに違うのかというくらいびっくりさせてもらいました。やり方がわからない、どのようなタイミングで、どうやったら回数を早くできるのかなど、やり方を教えることによって、子どもたちの記録は上がります。記録が上がると面白いからまた練習をするようになる。そういう効果が、飛躍的な記録の向上につながったと思うのです。

知事

 具体的にはどういうことを教えるのですか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 例えば、反復横跳びでしたら、体重の移動です。ボールでは、どういう投げ方をすれば遠くまで飛ぶのか、などです。

知事

 非常に簡単なことですね。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 本当に基本です。少し良くなっていくと、もっとやってみたいというその思いが、向上につながっていったのだろうと思います。

知事

 本当に効果が出たのです。反復横跳びなどは、練習するものだとはあまり思っていません。ちょっと指導されて早くなる体験があると嬉しくなる。ボールを投げようと思っても、自分では遠くに飛ばないと思っていたところが、ちょっと教えてもらって遠くに飛ぶようになると、楽しくなり、みんなどんどんやるようになるということを、実際にやっていただきました。

参加者3

 鶴見区から参りましたオオサワと申します。今の子どもは小さな時から無邪気ではいられないと思います。とても良いウェアを着て、高級な道具を持っているのですが、大人、特にコーチや親の顔色をうかがっているような気がします。小さな頃からお客様扱いをされていることが多いので、苦しいことを避けられる環境にあると思います。
 塾、ゲーム、スマホなどの方が、すぐに満足感を得られて、わかりやすい楽しさだと思うのです。それと昔は、一流のスポーツ選手になるのは英雄だという考え方がありましたが、今はeスポーツなどもあり、そこでも十分英雄になる機会がありますので、ますます難しい状況にあると思います。
 それから、スポーツをやっている人の犯罪なども残念ながらありますので、ちょっとスポーツの目的がぼやけてきているところもあるかもしれません。そういったことから考えますと、スポーツによる身体能力の向上はもちろんのことですが、精神面を鍛え上げることが見直されるべきではないかと考えます。
 ここで、現代版、文武両道の実現ということの重要性があると思うのですが、どういったものが考えられるかを教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

知事

 ありがとうございました。鋭い指摘だったと思います。現代版、文武両道の実現。どうすれば良いでしょうか。

萩 裕美子氏(東海大学大学院体育学研究科長)

 東海大学も文武両道ということをうたっております。スポーツは、ものすごく頭を使うのです。ですから、やはりある程度、頭も良くなければ勝てないし、強くもなりません。多分、ヨーロッパなどでは、1つの教養として、スポーツをすることがとらえられていると思うのです。ですから、日本でもスポーツをすること、何かスポーツができることが、1つの教養として、きちっと価値が認められ、1つ、2つは何かできなければと思われるくらいになると、学校教育の中でも、もう少しステータスを上げられるのではないかという気がします。周りの大人たちも、勉強さえしていれば良い、というのではなく、やはり体も鍛えてスポーツの1つや2つもできて、それで一人前だというような風潮というか、そういう価値判断を社会全体が持っていくことも必要で、そういう意味での文武両道が非常に重要である、ということだと思うのです。
 スポーツのトップアスリートたちが、いかに頭が良いかということも、実際そうなのですが、もっと世間にうたっていく必要があると思います。金メダリストのコメントを聞いても、みんな素晴らしいコメントをします。非常に素晴らしい、頭の回転の良い方が多いので、そういう意味では、具志堅先生がおっしゃったようにスポーツで培った部分なのだと思いますので、そういう価値を我々が広めていけば、文武両道を実際に良い価値として伝えていけるのではないかと思うのですが、いかがでしょうしょうか。

知事

 具志堅さんは、いかがですか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 規則によって縛るというやり方もあります。例えばゴルフ連盟では、学生は1年間で何単位以上取らないと、次の試合には出られないという縛り、あるいはアメリカの大学スポーツでは、NCAA(全米大学体育協会)の縛りで、何単位以上取らないと練習ができないとか、あるいは週何時間以内の練習しか認めないとか。日本になじみがあるかどうかは別として、そういう数値の縛りの中でやらざるを得ない環境を作るということがあるかもしれません。ゲームの時間を少し短くし、その分をどこかにやろうというような働きかけというのはなかなか難しいです。1人ではできませんので、仲間と一緒に何かを決めて、時間を決めてやるなど、できることからやれば良いのかなと思います。

知事

 今、ご指摘もありましたが、楽しいこと、選択肢が一杯あるので、スポーツがあまり好きではないと思ったら、例えば、ゲームが得意だったら、それで良いし、みんながやらなくても良いではないかという考えもあるでしょう。両道という価値観を取り戻すのは簡単ではないでしょうけれど、みんなのムードというのは非常に大事なのではないでしょうか。体を動かすのは基本だというムードを作っていくことが必要だと思いますね。

参加者4

 南区から来ましたサトウです。私もスポーツを観ることは好きなのですが、今、ワイドショーで体操、アメフト、アマチュアボクシングが話題になっており、スポーツと精神的、肉体的な暴力に関することがつながっていることが多いという気がしています。実際、私も学生の頃、そういうことを感じた部分があったのですが、それがなぜ起きてしまうのか、それは氷山の一角なのか、それとも、本当はないのかを教えていただければと思います。

知事

 非常にタイムリーな質問です。今日、具志堅さんがここに来ていらっしゃいますが、一番忙しい時です。控室で電話がたくさん鳴っていました。ズバリ、具志堅さん、どう考えれば良いのでしょうか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 まずは、指導者は自分が経験したことを、どうしても教えてしまう。つまり、体罰、暴力を受けた選手がコーチになったときにも、同じ傾向があるので、これはやはり、体罰、暴力なし、の経験を私たちが作っていかなければいけない。撲滅しなければいけないと思っています。つまり、体罰、暴力を行使しない指導法の確立です。いろいろな知識があり、いろいろなポケットがあって、この選手にはこのポケットからこれを出し、この選手にはこうやる、というように。やはり人間ですから、どうしてもカーッとなっている時、自分を見失う時もあります。その時に、待てよと、ちょっとひと呼吸置くような、そういう訓練も、指導者としてやらなければいけないかもしれません。一生懸命であればあるほど、体罰や暴力につながっていく要素はあるのですが、そこを私たちは根絶しなければいけないと思います。

知事

 他にこの問題に関して、ご意見、ご質問がある方はいますか。

参加者5

 磯子区からきましたアライです。皆様から考えの深い意見が出ていて、何だか申し上げにくいのですが、近年、騒音問題だったり、誘拐などの犯罪を恐れて、外で遊ばせたくないという親も増えています。また、危ないから、他人のお宅に入るからということで、ボール遊びが禁止されている公園も増えています。そこで必然的に、萩さんの言ったとおり、地域での遊ぶ手段や場所がどんどん失われつつあると思います。そこで、鬼ごっこ協会の方も言ったとおり、地に足を付けた、もっとローカルなところでスポーツ教室などを開くべきだと思います。
 例えば、小学校、中学校、高校などでやる体育の時間もそうですけれども、総合の時間も活用すべきだと思います。県や市などと協力して、総合の時間や放課後の時間も使って、指導していくべきだと思います。そこで、具志堅さんも言ったとおり、褒めて伸ばすことも重要だと思います。褒めて達成感を与えて、スポーツは楽しいんだ、ということを伝えるべきだと、僕は思います。もちろん駄目なところは注意すべきですけれども。以上です。

知事

 はい、ありがとうございます。今、スポーツの中にある暴力的な話をつなげようと思ったのですが、違う話ではありましたけど、非常に重要な話です。先ほどのスポーツ界における暴力の話が、今、非常に大きな話題になっているわけです。この点について、ご意見がある方いらっしゃいませんか。

参加者6

 横須賀市から来ましたハマダと言います。スポーツ界の暴力で、一部の指導者の方かもしれませんが、体罰や暴力は必要というか、成長する上で必要不可欠であるといった論理が見受けられると思うのですが、実際、オリンピック金メダリストの方のご意見を聞きたいです。

知事

 具志堅さんも暴力を受けて育ちましたか?

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 昔、高校時代はそういう場面もありました。大学に入ってからは、そういうのは1回もないです。素晴らしい指導者だったと思います、今思うと。体罰、暴力を行使しないで大学時代を過ごしたものですから、それは、自分の今の財産になっています。大事なことは、それがなくても強くなるよという指導者の学び、どうやればこの選手が伸びていくのかを常に考える力、こういうことが、今、指導者に求められているのかもしれません。

知事

 せっかくこの話になったので、私の方からもお聞きしたいと思いますが、暴力の問題だけではなくて、最近、このスポーツ界の問題がクローズアップされています。アメフトで全然関係ない選手に、「つぶせ」と言われてタックルをした話から始まり、協会の体質の問題、今度はボクシングの世界や、体操界の話などが、次々と出ています。
 そもそも、私たちがスポーツは素晴らしいものですよ、と言ったときに、体を鍛えるだけではなくて、スポーツのフェアプレー精神、勝っても負けても相手のことを尊重する、そういうフェアプレー精神があり、だから、精神も高められる。だからスポーツをやっていきましょうと、ずっと言ってきたつもりですが、その頂点にいるはずのスポーツ界の中で、次々と問題が明らかになっているのはなぜなのでしょうか。具志堅さん、どう思われますか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 勝利至上主義ということが優先され、強くなるためには何をやっても良いのだというような風潮が、もしトップ指導者にあるとすれば、それは違うんだよということを、私たちは知るべきだと思うのです。フェアプレー精神、スポーツマンシップというのは、尊重のことです。つまり相手を尊重し、審判を尊重し、自分を尊重するから頑張るのです。どんな窮地に陥っても、自分がやってきたことを尊重していれば、最後まであきらめないというエネルギーがきっと湧く、湧くように仕向けていく、その道筋を作っていくのが、やはり指導者の役目かなと思っています。

知事

 やはり、どこか、ちょっと狂っていた部分があったのでしょうか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 あったと思います。

知事

 この際、膿を出してもらわないと。みんなでスポーツやっていきましょう、という話をしている時に、何を言っているのだ、あの程度ではないか、ということになってしまうと、これは失うものが多いですからね。萩さんいかがですか。

萩 裕美子氏(東海大学大学院体育学研究科長)

 スポーツ界にいながら、客観的に、というか第三者的に見ている人間ですが、スポーツ界がここで問題を乗り越えて、正常化していく非常に良いきっかけになっているのではないかと思います。具志堅先生がテレビの記者会見でお話されていましたけれども、本当に膿を出すのだと。今、正にその場かも知れません。だいたい、こういう問題を起こしている人が、70歳過ぎとか、もうちょっと上の方たちが多いのです。やはりそういう学びの中で、教えられてきた方たちが上に立っていらっしゃるので、もう少ししたら変わっていくのではないかと私は期待しておりますし、今回、そういう意味では、良いきっかけになっていると思います。

知事

 ありがとうございます。では、議論に戻ります。いかがでしょうか。はいどうぞ。

参加者7

 釜利谷高校ボウリング部から来ましたイトウです。生涯スポーツとして幅広い年齢層が、同じステージで競い合えて、コミュニケーションが取れて、みんなで笑顔になれるボウリングですが、昔は、ボウリングブームで人気だったのですが、今は昔に比べてボウリングをやる人が少なくなっています。若い人や、高齢の方に、ボウリングに限らず、スポーツにもっと参加してもらって楽しんでもらうためには、知事はどうすれば良いと思いますか。

知事

 ボウリングのことですか…。確かに、体操のハイレベルな競技を生涯やりましょうと言ってもできないですよね。競技の中にはいろいろあります。ボウリングならば生涯続けられます。かつてブ-ムだった時、中山律子さんというスターがいました。あのようなスターがいると、皆さんの注目を浴びて、みんなでやろうとなります。あなたがスターを目指したらどうですか。みんなが憧れて、広がってくるということは、きっかけづくりとしてあると思います。「格好良いな」と言って、それは広がりますよね。先ほどの具志堅さんの話にもありました。あの選手格好良いな、やってみたいな、ということで広がっていくのではないか、と思います。

参加者7

 ありがとうございます。

参加者8

 伊勢原市から来ました高校1年生のムラヤマです。私の出身中学校は、昼休みのボールの使用が可能ではありませんでした。昼休みにボールが使えなかったため、校庭に出る生徒はほぼゼロに近かったです。その中で、私は生徒会本部役員に入っていて、中学校で「ボールの使用がしたい」という意見をたくさんいただき、それを可能にすることができました。そうすると、学校の半分ぐらいの生徒が校庭に出てきてくれ、たくさんボールで遊んでくれるようになりました。私の家の近くにある公園はボールの使用が禁止されています。もっと塀を高くしたり、ネットを付けるなど工夫をして、ボールで遊べる公園をたくさん増やしたら、ゲームなどをして遊ぶ子どもではなく、ボールで、全力で遊んでくれる子どもたちが増えてくれるのではないかなと思います。

知事

 素晴らしいですね。学校の規則を変えたのですね。

参加者8

 はい。

知事

 素晴らしい。そういうのは大事です。「おかしい」と言って文句を言うのではなくて、「おかしいから変えてしまおう。」と言って、よく変えましたね。どうやって変えたのですか?

参加者8

 先生方と本部役員の生徒たちと、本当に、一から話し合い、他の中学校でどのような方法を取って可能にしているのか、たくさん声をいただきました。貸し出す時に、名前と代表者とボールなどを全部メモする記録用紙も用意したりしました。ここは遊んでいい場所、ここは野球のボールを使う場所と、たくさん仕切りを作り、全部完璧に進めて可能にすることができました。

知事

 感動的です、拍手をもう1回。すごい。確かにそうなのですよね。先ほど話がありましたが、「遊べ、スポーツをやれ。」と言われても、「どこでやればいいんだ。」となる。先ほど三間の話がありましたが、空間がないと言われています。ボール遊びを公園でやってはいけないとか、子どもの声は騒音だ、「静かにしろ。」と言われても、静かにスポーツはできないですよね。今、本当に子どもたちがスポーツをしにくい社会になっていますよね、地域社会が。今の話は、そこを突破することができるということです。これは大いに参考にして、皆さん元気を出して、勇気を出して、自分たちの近くの公園でもボール遊びができるようにするにはどうすればできるのか、考えて工夫してやっていくことが大事だと思いました。ありがとうございました。素晴らしいですね。

参加者9

 横浜市青葉区の市ケ尾高校から参りましたショウツです。先ほど具志堅さんから、体力づくりは数値が上がって、さらに楽しくなって、続けていくのではないか、というお話がありました。そのような機会、そのような場所に来ると絶対に楽しくなる、となれば続けていけると思います。
 ただ、その場所に来るためのきっかけづくりはどのようにしていけば良いのでしょうか。例えば授業では、横軸に技術、(縦軸に)課題、それがちょうどよく合った生徒しか楽しめないというところがあると思います。学校教育を変えていく、それはもちろん大切だと思います。ただ、40人の生徒に個別に合わせていくということも大変だと思います。では、地域社会は何をしていくべきか、もちろん行政が働きかけることも大事だと思いますが、地域住民や、そういう立場の人たちが、どういうことをしていくべきか、ご意見をお聞かせ願います。

知事

 具志堅さんに実際、学校に行っていただいたのは、「子ども☆キラキラプロジェクト」で、これがきっかけづくりになったわけです。萩さん、学校のきっかけづくりは、どのように考えれば良いのでしょうか。

萩 裕美子氏(東海大学大学院体育学研究科長)

 学校は、非常にクローズドなところがあり、周りに総合型の地域スポーツクラブもあるのですが、その関係性が十分構築できていないということがあります。
 東京都大田区の例では、例えばクラブ活動の指導者は、総合型スポーツクラブから来てもらうなど、地域のクラブと学校の部活が連携しながら上手くやっているところもあります。
 そういう意味で、学校と地域がもう少しハードルを越えて、いろいろとお互いに持っているものを出し合って連携できると、そういうものが実現できるのではないかと思います。幅の広い指導ができるということは、なかなか学校教育の中では無理ですが、外のクラブからお手伝いいただくとか、もう1つの事例では、例えばトランポリンのように特殊な種目は、学校の中では教えてもらえないけれども、地域にクラブがあって、実はそのクラブに行くことで部活にしているという学校もあります。そういう様々なバリエーションができてくると、いろいろな体験が生徒にとってもできていくのではないかと思いますので、工夫次第かと思います。

知事

 昔は、地域のスポーツクラブというのはあまり話題になかったですが、今は連携が大事だということです。他に、いかがでしょうか。

参加者10

 川崎市高津区から来ましたスズキと申します。今、正に話があった、私どもは、高津区でNPO法人高津総合型スポーツクラブSELFという団体で私は活動しています。
 今、SELFも10年経ちまして、こちらに、「子どもみらいをスマイル100歳に!」と掲げてありますが、我々スポーツクラブSELFも100年存続させる総合型スポーツクラブを目指そう、と現代表と副理事長を含め、新しいことを、また取り入れているところです。
 私のことも置き換えて、少し話をしたいと思います。体罰などの話がありましたが、私は子どもの頃、野球をずっとやっていました。どういうわけだか、監督に殴られたりとか、コーチに殴られたことが、今もすごく思い出話で、仲間と飲むと、あの時殴られたよな、と結構これがステータスになっていたりするのです。それって何だろうかと思うと、監督だったり、コーチあるいは学校の先生との信頼関係が高かったので、それが許されていた。親子共々、学校の先生あるいは教育者に対しての信頼というのが、すごく大きかったと思います。
 私は、その子の能力、個々の能力を100%引き出してあげるのが、指導者の役割だと思っていますが、そこが足りないことによって、今、テレビ、マスコミ等で騒がれている問題が起きているのかなと感じています。殴るとか、そういった問題よりも、もっともっと違ったところに問題があるのかな、と見ております。できればテレビ放送とかマスコミを通じて、あのような問題は、見ている方は面白いのかもしれないですが、あまり見たくないと思います。話がそれてしまいましたが、私たちは、総合型地域スポーツクラブで、子どもたちだったり、大人の居場所を確保しながら、地域を盛り上げているのですが、やはり、お父さん、お母さんの二極化になっています。先ほどのグラフで、小学5年生、中学2年生のグラフを見た時に、二極化になっている部分、伸びているところに関して、このような言い方をしてはいけないのですが、運動ができる子は放っておいても伸びる。伸びない子たちを、引き伸ばしてあげるということに関しては、今、規制が結構かかっている学校や、教育の部分ではなかなかできないことを、我々みたいな地域の方に落としていただき、そういう所で活躍する場所を子どもたちに与えてあげれば、何か、県知事が訴えているようなことができるのではないかな、と思っております。

知事

 はい、ありがとうございます。今、指導者の問題が指摘されました。非常に重要な問題です。具志堅さんは、正に、将来の体育の先生を養成するような大学の学長さんをやってらっしゃるわけですが、指導者の在り方についていかがですか。

具志堅 幸司氏(日本体育大学学長/神奈川県参与)

 指導者によって変わります。変えていく領域というのは、環境、本人、指導者。この指導者というのは、大変重要です。だから教えるということは、学び続けなければいけないということだろうと思います。でなければ、指導する資格がないのかもしれません。

知事

 はい、ありがとうございました。他に、いかがでしょうか。

参加者11

 おなじみの日本ステッピング協会です。G4(ジー・フォー)と言って、爺が4人、後期高齢者が指導をしています。

知事

 恒例の皆様です。では、前へ。いつものようにどうぞ。

参加者11

 子どもさんのスポーツ習慣についてのお話ですが、子どもは、小さい時からやるべきであって、むしろ学齢期では遅いのではないかと思います。三つ子の魂百まで、と言いますが、具志堅先生のお母様のように、あるいは中国の孔子のお母様のように、子どもに対する親の考え方が、子どもが小さい時には大きな影響を与えると思います。
 現在の社会は、親が安心して外へ出すということもなかなかできなくなっています。こういった中で、簡単に家の中でも、親が子どもを楽しませながらできるというのが、私たちが紹介している一段昇降運動です。これは最近、子どもだけでなく、お年寄りも、親も、皆さんも簡単にスポーツとして参加できます。子どもの時だと、大変効いてくると思います。
 是非、スポーツ習慣を付けるために、これからは、もっと下の、幼い子たちに運動を広めていきたいと思います。

知事

 本当に、情熱を傾けて、ステッピング運動というのを広めていらっしゃるのです。ちょっとした台ですが、上がったり下りたりする、これだけなのですが、これによって健康になるということを実践されている皆さんです。グループ名を何と言いましたか。

参加者11

 4人の爺さんで、4(フォー)G(ジー)です。

知事

 覚えておいてください。ありがとうございました。今日は、子どもたちの運動の話が中心になりましたが、全世代での運動ということが、大きなテーマでありますから、実践している皆さんでした。

参加者12

 神奈川県立横浜国際高校から来ました生徒会副会長のヤマグチです。私の個人的な体験ですが、6歳か7歳ぐらいの時に、公園で自転車の練習をしていたら、ウォーキングか何かをしていた女性に、「公園の中で自転車に乗るな。」と、怒られたことがありました。10年くらい経った今でも、結構衝撃的な体験で、それから外で遊ぶことや、公園に行くことがあまり好きではなくなってしまったのです。
 それで、私はダンスクラブに、小学校2年生の時に入ってから8年間続けて、今も高校の同好会で楽しんでいますが、公園で子どもたちのできることがすごく限られていて、先ほどもありましたが、地域クラブなどでは、やはりお金が発生したりするので、子どもたちが大人の目などを気にせず、自由に外で遊べるという環境というか、場所がもっと増えたら良いな、と思います。

知事

 本当に大事なことですね。地域のみんなで楽しめる場所。三間という話がありましたが、空間がない、仲間もいない、時間もないという、そういう中で、せめて空間くらいは用意するということは、行政の大きな役割だと思います。市町村の皆さんとともに、大きな課題として受け止めなければいけないと改めて思いました。ありがとうございました。

参加者13

 茅ヶ崎市から参りましたトヨダと申します。私は、湘南こども柔術クラブで、ブラジリアン柔術を子どもたちに教えています。ブラジリアン柔術というのは、子どもの身体の土台を作るのにとても良いので、生涯を通じたスポーツ習慣にとても良いと思います。
 それとともに、生涯を通じたスポーツ習慣に良いのは、マルチスポーツ習慣だと思っています。具体的には先ほどからあったように、私も積極的に地域のスポーツ指導者として学校に関わっていきたいと思っています。地域のスポーツ指導者が部活をやりたいと言ったらやれるように、そういうシステムがあれば良いと思います。
 学校の先生が、今、部活を多く教えていると思うのですが、学校の先生はスポーツの専門的な指導者ではないので、今、いろいろ問題が起こっていると思いますが、やはり、専門的に学んだ人が指導をしてほしい。マルチスポーツ習慣というのは、月曜日はサッカー、火曜日は野球というように、季節によって変えても良いのですが、それによって、子どもが1つの組織に属さずに、いろいろな大人を見ることによって、アメフトのタックル問題ではないですけど、視野が広がって、自分で考えて行動できる考え方が育つのではないかと思います。

知事

 ありがとうございます。このような問題は、学校の先生の働き方改革という問題ともつながっていまして、地域でできる人が教えていけば良いではないか、という非常に貴重な提案だと思います。ありがとうございました。

参加者14

 こんばんは。川崎市のNPO法人サイクル・アクティブ・リングのナカムラです。私は月に1回から2回、一般自転車や競技用自転車の自転車教室を、安全第一をモットーに、川崎競輪場で開催しています。私はプロ崩れです。
 確かに競輪学校で違反競争をすると、お尻をおもいきり竹刀で赤く腫れるくらいまで叩かれます。また、同僚の練習が終わるまで自転車を持ち上げるような罰が待っています。ある程度、罰も必要ではないかと思いますが、それはさて置き、競輪学校に入るためには、実技試験と特別枠というのが年に1回あります。大抵の人はプロ選手に弟子入りをしてから競輪場を走らせていただくというシステムになっているのです。そうではなくて、川崎市や平塚市、小田原市が競輪学校に入るための予備校の団体を作っていただけませんか、というのが私のお願いです。

知事

 川崎市に話をしておきます。他にいかがでしょうか。

参加者15

 横浜市の緑区から来ましたイケダと申します。あまり幼児期のことは話したくなかったのですが、こういった件が出たので少しお話させていただければと思います。私は幼児期について、いろいろな研究をしているのですが、例えば天才というのは、ちょっと例として挙げるのは良くないと思うのですが、幼児期に学ぶ楽しさを知った人が天才になったということです。例えば、楽しくスポーツを始めた人と、しごかれながらスポーツを身に付けていった人は、大人になっても、同じように伝えていくのだと思います。
 今、すごく心配なのは低体重で生まれてくるお子さんが、すごく多くて、その低体重のお子さんが平均(体重)になるのは、だいたい5歳ぐらいかららしいです。どうしてかというと、給食だろうというのです。そして、だんだん大きくなると、子ども食堂でごはんを食べると言うのです。具志堅先生のような、励ましてくれるお母さんとお父さんが今はいるのかなと思います。恐縮なのですけれど、私は、今、皆さんによく特に若い人に言うのですが、子育ては結婚する前からです。結婚して子どもができたら、勉強する時間も精神的な余裕もありません。
 小難しい話をしたのですが、我々は、人間として生まれてくるわけではなくて、生命誕生の38億年間の進化の歴史をたどって生まれ、そして人間はこれで進化が終わったわけではなくて、未来永劫変化するために、人間は進化というか、環境に応じた変化をしていきます。そのためには、できれば健康な体と健康な希望を持って、人生を100歳まで過ごせるようになると良いです。
 神奈川県は良いですよね。黒岩知事がいらっしゃるから。期待していますので。特に大事なのは空間です。時間はやりくりできますが、空間があれば仲間もできるのですね。私も田舎で育ったから、秋は山に行く、夏は川で遊ぶことができました。

知事

 おっしゃりたいこと、分かりました。ありがとうございます。時間もだんだん迫ってきましたけれども、いかがでしょうか。

参加者16

 県立商工高校のサトウと申します。部活動のことです。先ほど具志堅さんからお話がありましたが、教えてくださる人、指導者がどうやったら良いかわからない、そういうことがあるかと思います。指導員をもう少し拡充していただけたらと思います。今、神奈川県で部活動指導員が試験的に10名ぐらいでしょうか、始まったのですが、是非、外の社会の人たちとのつながりの中で、それを拡充していただきたい。さらに、もしできましたら、先ほど萩さんが言ってらっしゃいましたように、外部の方を取り入れることが大事だと思います。理由は、日本の体育会系というのは、ちょっと徒弟制のようなところがあり、今問題になっているのだと思うのですが、いろいろな人が関わることによって、いろいろな目で、いろいろな視点でものが作られていくと思います。そうすることで、一部の団体が、少し間違ったところがあれば、別の人の考えで直していくということもできます。いろいろな年代、いろいろな社会、いろいろな人が一緒になってやることがすごく大事だと思います。それから私、以前の学校でやったこともない部活動の顧問を10年ほど務めました。最初にまず取り組んだことが、設備をどうやって購入しようかとか、どうやって指導員を集めようかということが非常に難しかった。
 最初の数年間は自分の努力でやるしかなかったのですが、そのようなことをするオーガナイザーというかファシリテーターという仕組みが、行政の中に少しでもあればもっと早く生徒を安全に、もっと早く生徒を伸ばしてあげられたかな、と思います。
 そのような仕組みが、もしも行政の中に生まれてくれば、私のような素人ではなく、本当に、例えば、日本体育大学で勉強した方のような方がやれば、もっと良いものができたのではないかと思うので、そういう仕組みを作っていただけたらということを提案いたします。

知事

 ありがとうございます。地域と一体となって、支えていくということも大事だと感じます。
 ツイッターも届いており、若干ご紹介したいと思います。「大人やコーチの下でのスポーツだけではなくて、子ども同士だけでスポーツで遊びやすい環境づくりを。」今日、間と、空間の話がずいぶんありました。「スポーツはお金がかかるものだと思います。」「親が共働きなので、平日習い事に付き添えないので、スポーツ教室に通わせたくても、小さいうちはなかなか難しいかなと思っています。」こういうツイッターでのご意見もいただきました。ありがとうございました。
 まだまだ議論は尽きないのですが、やはりスポーツを広げていくと一言で言っても、時代の大きな変化があって、昔のような発想では、なかなかいかない。子どもたちが、考えてみると、スポーツをしにくい社会になってしまっているということを今日、改めて痛感いたしました。それを打破していくのが、我々大人の仕事、行政の仕事でもあると思います。繰り返し対話をしながら、みんなが自然な形でスポーツに参加できて、そして、そこには楽しさがある、その楽しさの実感をより多くの人が知っているという流れをしっかりと作っていきたいと今日は思いました。
 まだまだご発言したい方があったのに、ご発言いただけなかったことは、残念であり、申し訳ございません。これは続けてやっていますので、いつでも参加いただきたいと思います。お二人の先生方もどうもありがとうございました。皆さん、最後までどうもありがとうございました。

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