第18回「黒岩知事との“対話の広場”Live神奈川」開催結果

掲載日:2018年4月20日

概要

第18回対話の広場Live神奈川

テーマ

人生100歳時代の設計図

第2弾:スポーツが育てる“生きがい”-生涯を通してスポーツを楽しむには-

日時 平成28年11月24日(木曜) 18時30分から20時
会場 かながわ県民センター 2階ホール
参加者数 128 名

実施結果(動画版)

※参加者配布資料はこちらからダウンロードできます。
1 次第[PDFファイル/195KB]
2 事例発表資料 萩 裕美子氏[PDFファイル/100KB]
3 事例発表資料 井上 秀憲氏[PDFファイル/1.58MB]

第一部

第二部

第三部

実施結果(テキスト版)

司 会

皆様こんばんは。只今から、第18回黒岩知事との“対話の広場”Live神奈川を開会いたします。本日は、知事のあいさつ、ゲストのプレゼンテーションに続き、会場のみなさまとの意見交換と進んでまいります。
まず、本日のゲストをご紹介いたします。東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授萩 裕美子様です。続いて、特定非営利活動法人ファンズアスリートクラブ理事長井上秀憲様です。それでは、黒岩知事からのごあいさつです。

知事

こんばんは。ようこそお越しいただきました。寒い中よく来ていただきましたね。県民との対話の広場は、各地を回っていますけれども、このライブ版は、普通は神奈川県庁本庁舎の大会議場で開催していますが、今ちょうど工事中なので場所を変更しています。インターネット中継もされています。全世界で放送されていますからね。すごいですよね。
毎年テーマを決めていますが、今年のテーマは、人生100歳時代です。どうしてこういうテーマを選んだのかご説明をしたいと思います。
人口ピラミッドこれは、神奈川県の人口構成です。上が1970年、きれいな正三角形の人口ピラミッドですね。一番上の85歳以上の方は、ほとんどいらっしゃらないですね。それが2050年になると、下のグラフになります。まったく逆の形ですね。逆三角形。よく見てください、一番人口の多いところが85歳以上ですよ。特に女性の方が多いですよね。今ちょうどこのグラフに向かって進行している最中です。神奈川県は日本の中でも進み方が早いんですね。
この図から何が見えてくるかというと、今のままの制度では、2050年には医療体制が全て崩壊するということです。高齢の方は若い人に比べて、病気になりがちですから、みんなが病院へ行ったら、病院は病院としての機能を果たせなくなりますね。病院は存立すらできなくなります。だから今のうちに変えなくてはならない。何をすれば良いか。我々が取り組んでいるのはこちらです。
「未病」。この言葉は覚えて帰ってください。未病とは何かというと、世の中は、健康か病気かという風に考えがちですね、白か赤か。でも実感としては、健康か病気かはっきりわかれているわけではないですよね。未病というのは、健康と病気の間をグラデーションで少しずつ変化していきます。なんとなく今日は調子が悪いな、なんとなく今日は元気だなというのを行ったり来たりしているのが普通ですよね。これを未病といいます。健康と病気の間だけれども、グラデーションでつながっています。何が大事かというと、病気になってから治すのではなくて、未病の状態のどこにいても、少しでも白いほうに持ってこようとすることですね。
未病とは 白赤モデルの図グラデーションモデル
未病を改善するために何が大事かというと、食・運動・社会参加、こういうことがとても大事だということです。病気になってから病院へ行って、薬をもらって治すということではなくて、未病の状態の中で、食事のあり方とか、運動の習慣とか、社会と関わっている、こういったこともとても大事ですよということですね。この3つをやっていきましょうということです。
そして今日、この人生100歳時代のテーマは運動です。これを頭に入れておいてください。
100歳以上の人口推移・推計の図この図はですね、100歳以上の人がどれ位いるかを表していますが、1963年は全国で153人でした。それがグーンと伸びていって、今現在、全国に約6万5千人いらっしゃいます。それが、2050年になると、100歳以上の人は約70万人になると推計されています。この70万人の時代には、全体の人口は減っていますから、割り算をすると、142人に1人が100歳以上。そういう時代がやってまいります。
ちなみに、その2050年になったとき、私自身が生きていれば、まだ96歳ですから、私より年上の人たちがそんなにいらっしゃる時代がやってくるわけですね。
長生きできる人生100歳時代って良いじゃないですか。でも、その良いというのは、どんな風に良いのか。元気で明るく長生きできれば良いですよね。ところがみんながクターっとなっていて、介護が必要だ、寝たきりだということになれば大変ですよね。みんなが楽しくハッピーに100歳時代を迎えたい。
こんな思いの中で、設計図はどうなっているかというと、今の現役時代は、大体60歳定年制ですね。今日は高校生の皆さんも来ていますからね。皆さん高校生は、一生懸命勉強をして、そして会社に入って、大体60歳まで一生懸命お仕事をして、60歳で仕事が終わると、定年後は老後なんですよ。お一人お一人がやっていらっしゃることはいっぱいありますけれども、基本的には老後になる。でも、60歳から100歳までって40年間もあるんですよ。40年間もどうやって暮らしていきますかということですね。やっぱり、人生の生き方そのものを、改めて考え直していく必要があるのではないのかな。社会は社会で、そういう人たちのために支援する形を考えなくてはならないのではないのかな。ということで、何が必要かを考え直していきましょうということですね。
老後のイメージ図今までは60歳までグーンときて、頂点はもうちょっと前かな。30代、40代のときに頂点があって、後はだんだんたそがれていくような。そうじゃない、我々が目指しているのは、60歳を超えても光り輝くシルバー世代。こういうことを目指していけば、みんながハッピーになるじゃないですか。ですから、人生100歳時代を考えながら、まずはみんなで議論をしましょうということで、今年の“対話の広場”ではこのテーマで開催しているわけです。
今日は、先ほども言いましたけれども、スポーツに焦点を当てて議論をしていきたいと思いますが、まずはお2人の先生に、プレゼンテーションをしていただきまして、それを基にしながら皆さんと共に議論を始めたいと思います。それではよろしくお願いします。

司会

続きまして、ゲストの方々にプレゼンテーションをしていただきます。初めに、東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授萩裕美子様をご紹介いたします。
萩様は、2009年から東海大学教授として、生活習慣病予防のための健康づくりプログラムの評価や、生涯スポーツイベントの参加者の運動継続に関する研究を行っていらっしゃいます。本日は、スポーツをすることの重要性や、健康との関連性についてお話いただきます。それでは萩様よろしくお願いいたします。

萩 裕美子氏(東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授)

皆さんこんにちは。どうぞよろしくお願いいたします。時間が限られておりますので、さっそくお話をさせていただきたいと思います。
最初にこちらの写真ですが、これは、私が10年前にデンマークへ行ったときの75歳から80歳位の人たちのエアロビクス教室の写真です。非常に皆さんお元気で、ぱっと見ると若い人たちのエアロビクス教室とほとんど変わらないですね。これが終わった後には、床の上に寝て、腹筋を始めるんです。日本だと、マットを敷いて、色々な人たちが大丈夫かなと手を携えてやりますけれども、この写真の人たちは、自分たちでどんどん腹筋をやるんですね。また、腹筋をするだけではなくて、マットもないのに床に寝て、背筋もやるんですね。非常にお元気ですね。
なんでこうなのかなというと、1つは、デンマークでは、デンマーク体操というものがあって、小さい頃から自分の体を大事にして整えるということを、教育の中でやってきています。ですから、年を取ってからでも、自分の体のことを考えながらしっかりと運動をしている。これが当たり前なんですね。自分の体は自分で守るということが、本当に根付いているということがわかりました。
今日、皆さんに覚えて帰っていただきたい言葉ですが、廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)鍛錬性肥大(たんれんせいひだい)という言葉があります。これはなんの言葉かというと、難しい言葉ですが、筋肉のことです。筋肉というのは、使わないでいる、つまり「廃用性」ですね。使わないでいると、どんどん萎縮しますよ。その代わり、「鍛錬性」、使っていると大きくなりますよ。これが筋肉の1つの性質なんですね。
これは年を取ってからでも、この性質があるわけです。ですから先ほどの写真のように、年を取っても、腹筋運動をしたり、背筋運動をしたりすることによって、筋肉がなるべく年を取らないように、老化しないように頑張っているということなのです。これをしないでいると、私たち人間は、どんどん筋肉が萎縮していってしまうということですね。非常に運動が大事だというお話です。
老化と体力先ほど少し黒岩知事のお話にもありましたけれども、元気で長生きしたいですよね。これはある研究のデータですけれども、日頃から運動をしていないと、大体60歳、70歳位で自分のことが自分で出来なくなって、要介護になってしまうんですね。ところが、活動的に運動している人は、80歳を過ぎても元気でいられる。これは、先ほど出てきた廃用性萎縮、鍛錬性肥大の筋肉との関係が大変深いということになります。図の丸で囲った部分が伸びて元気に過ごせるとよいということです。
要介護、要支援になると、誰かのお世話にならないと生きていけない。そういう方が年々増えていく。先ほど出てきた85歳位以上の女性がたくさん増えていくことは良いことだけれども、元気でいてくれないと、誰かが面倒を見なくちゃいけないことになります。
これを予防運動頻度と体力(男性)するためには、やはり体力が大事なんですね。40歳代から79歳までの日頃から運動をしている人たちのデータが出ていますけれども、毎年1回体力テストが行われています。27年度の結果ですが、このグラフの一番下の紫色の線は運動をしていない人たちです。一番上の水色の線は、運動をしている人たちですが、横軸で見ると、例えば、運動をしている人たちは、60歳から64歳のところでは、40歳から44歳の運動をしていない人と同じ位の体力です。
ですから、体力を温存するためには、毎日運動をする、運動をしていない人は体力がどんどん落ちていってしまいますよというメッセージです。これがもうわかっていることなので、やっぱり毎日運動をする、あるいは、週に3日位は運動をするということが、年を取ってから大切になります。
若いときには気付きません。高校生は今運動をしていなくても別に困ることは無いですけれども、運動をしない生活が長く続いて、年を取ってからも動かないでいると、こういう状態になってしまうということですね。
女性の場合も、やはり運動をしていない人は、体力が低くて、こういう人が年を取ってから要介護になってしまう可能性があるんですね。ですからやっぱり体を動かそうねという話になります。
特定高齢者判定のための運動機能測定項目と判定基準もう1つ、体力が年を取ってからどんな影響があるかということを見ている図ですけれども、皆さん握力テストをしたことがありますか。高校生はありますよね。握力というのは自分の筋力を反映していると言われています。ただ握力計を握るだけですけれども、握力がその人の筋力全体を代表しているんですね。この握力が落ちてくるということは、体全体の筋力が落ちてくるということです。もうこれは運動機能が下がっていて、特定高齢者と判定されます。つまり体力が落ちていて、自分で自分のことが出来なくなってしまうということです。
それと開眼片足立ち、目を開けて片足で何秒立っていられるか、これもとても大事な判定基準で、20秒も立っていられない、女性だったら10秒も立っていられないという方は、やはり筋力がないですよ。ですからこうならないように注意しましょうということです。
もうひとつは、歩く早さ。実はこの歩く早さというのが、その人の寿命を決めいているという研究まで出ております。ゆっくり歩くことしか出来なくなると、先が短いと言われているんですね。元気に早く歩けるように筋力を残しておくということがとっても大事になります。
運動と認知症この歩くことと、病気との関係が出ていますが、認知症というものも心配なところです。年々増えてくるというデータが出ておりますが、この認知症は、実は歩くことと大変関係があるという研究が出てまいりました。4年間追跡した欧米人の場合ですけれども、4615人を調べました。まったく運動をしない人が、アルツハイマー病になってしまう確率を1としますと、週3回以上歩行している人は、アルツハイマー病にならない確率が、0.5ということですから、半分の確率だということですね。ですから、週に3回位は歩く。そうすることによって、アルツハイマー病にならないでいられますよという研究成果が出ています。
それと、1日の歩行距離です。1日大体400メートルも歩かないという方たちは、アルツハイマー病、認知症になる確率が非常に高いと言われております。いかに、毎日歩くということが人間にとって大事なことか、筋肉だけではなくて、脳にも影響があるということが、最近わかってきております。できれば毎日、毎日はできなくても週3日位は歩きましょう、歩くことが非常に重要ですよ、そういうメッセージになっています。
それともう1つ、認知症にならないために効果的な方法というのが最近わかってきています。それは、デュアルタスクです。デュアルタスクというのは何かというと、1度に2つのことをやるということです。例えば、歩きながら話をするとか、歩きながら数を数えるとか、歩きながら歌を歌うとか、歩きながら色んな景色を観るとか、そういう2つのことを同時にやることで、脳への刺激が非常に増えるということがわかってきています。こんなところも今日ちょっと覚えて帰っていただくと良いと思います。
アクティブガイド3033運動ポスター
これは、国の事業でプラス10というものです。とにかく10分余分に歩きましょう、あるいは、体を動かしましょうというメッセージですね。ですからまずは10分、プラス10を頑張りましょう、1日10分でも頑張りましょうというということです。目標としては1日60分、65歳以上の人は、1日40分というメッセージがあります。ということを皆さんにお知らせしたいと思います。
合わせて、黒岩知事が跳んでいらっしゃるポスターですけれども、神奈川県では3033運動、つまり、1日30分、週3回、それを3ヶ月間続けるといろいろと良いことが体に起きますよ、ということです。ぜひこの3033運動というのを覚えて今日はお帰りいただいたら嬉しいかなと思います。
最後に目的を持つということがとても大事です。漫然と運動するのではなくて、目標を持って、そのために体力を温存すると、日常は変わります。私が長年研究している中で、山に登っている人たちの体力が非常に高いんですね。それは、山に登りたくて日頃からトレーニングしている、そういう目標を持つことによって、結果として体力を温存でき長く続けられる。ですから、ぜひ何かスポーツを生きがいにしていただくと、その生きがいによって、結果的に健康になったり、体力がついたりするかと思いますので、何か目標を見つけて頑張っていただければと思います。
以上、私の話はこれで終わります。ご清聴ありがとうございました。

司会

萩様、ありがとうございました。続きまして、特定非営利活動法人ファンズアスリートクラブ理事長の井上秀憲様をご紹介いたします。
ファンズアスリートクラブは、川崎市宮前区を拠点として、子どもから大人まで、障がいのあるなしに関わらず、地域住民がスポーツを楽しむ、健康の増進を図れるような活動を企画・運営する総合型地域スポーツクラブです。井上様は、このファンズアスリートクラブの理事長として、スポーツ推進に取り組むのと同時に、川崎市障害者スポーツ協会の運営委員として、障がい者のスポーツ推進にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。それでは井上様、よろしくお願いいたします。

井上 秀憲氏(特定非営利活動法人ファンズアスリートクラブ 理事長)

皆さんはじめまして。ファンズアスリートクラブ理事長の井上です。よろしくお願いします。僕の自己紹介代わりにNPO法人ファンズアスリートクラブがどんなことをやっているかをお話しできればと思います。
スポーツの力で明るい未来と地域を創造することを目的として、3つの事業をやっています。1つ目は総合型地域スポーツクラブという事業。もう1つは社会貢献型のスポーツ事業で、ボーダレススポーツプロジェクトというものをやっております。あと1つは、トレーナーたちと一緒に色々な所でスポーツをしよう、心も体も元気になろうというトレーニング事業、パワーライフ事業というものをやっております。
10キロウォーキング後のシニアのみなさんこれはですね、シニアの皆さんと10キロ位歩いた後の写真ですが、皆さん元気そうに見えていますが、実はこの中にパーキンソン病の方や糖尿病の方もいます。何か目標があればできるスポーツというのは結構ありまして、スポーツだからといって、野球とかサッカーとかハードなイメージではなく、ウォーキングだったりサイクリングだったり、釣りだったり、そういったものも1つのスポーツとして考えてもらえたらなと思っています。
この中で総合型地域スポーツクラブという言葉を知っている人はどれ位いますか。(会場で手が挙がる)今日は意外といっぱいいますね。総合型地域スポーツクラブというのは、神奈川県内に87クラブもありまして、地図を見てわかるように、ほぼ各市町村にあります。これは、文部科学省が推進している事業の1つで、民間のクラブではなくて、多世代、多目的、多趣向で地域の住民が一体になっているようなクラブ、地域住民が一緒になってやろうというスポーツクラブです。
クラブハウス内の写真僕らは、クラブハウスという拠点を持っています。他のクラブでは、学校の中や、公共のスポーツセンターにあるところが多いんですが、私たちは最初からそれをやめて、自前で作ることにしました。これはうちのクラブハウスの中の写真ですが、喫茶スペースや、奥にトレーニング室があって、毎週火曜日に、少人数制で楽しくトレーニングしようというファントレというものをやっています。これは他の民間のクラブと違って、地域住民の中で、旦那さんがいないシニアの方だけを集めてやっているときとか、糖尿病とかパーキンソン病とかさっきも出てきたような人たちを集めてやっているときとか、要は同じようなレベルの人で、お互いに話し相手になれる人が一緒にやっていこうというクラスもあります。
体育塾の様子これは、子どもたちの写真ですが、僕たちは、体育補助士という、学校の体育の授業を学校の先生に代わって行う事業を川崎市内の何校かで展開していますが、その補習も兼ねて、体育塾をやっています。
下にスイカとトマトが写っていますが、地域の農家のシニアの方たちが、子どもたちに食べてほしいということで、子どもたちのイベントに自分たちが作った農作物を提供してくださるということが多々あります。これもシニアの方たちが作ってくれたシューズ入れやお人形で、こういうものを先ほどのファントレをしているシニアの方たちが作ってくれたりシニアの皆さんが作ってくれる小物します。
そして、神奈川県内の色々なところを、みんなで一緒に歩こうというイベントもやっています。イベントに参加するために、トレーニングをしようと集まっている人たちが多いです。ただトレーニングをしましょうといっても、私はそんなキツイのは嫌だということで、トレーニングを始めた頃は、集まる率が低かったんですが、こういうイベントのために何キロ歩きます、そのためにはこれ位の筋力がほしいよね、これ位のことをしたいよねというと、皆さんトレーニングへ毎週参加してくれるようになりました。
さらに健康になってもらうために、ノルディックウォーキングの体験会も定期的に実施していますが、シニアの方だけではなくて、以前は恋人のいない人だけを集めて、結婚相談の企業と提携してやったりしたこともありました。
あとは、地域のイベントの中へも積極的に参加し、公共のイベントでブースを作ったりもしています。これは、市民館のイベントで、体験学習を開催したのですが、僕らは、地域の中でスポーツの概念を変えようと思ってやっています。
自転車チャレンジと防犯プロジェクト左側にあるのは、自転車の選手たちが、神奈川県警と一緒に、チリリン・スクールというプロジェクトをやっている写真です。右側の防犯スポーツプロジェクトは、スポーツと防犯は関係ないように思いますが、柔道や陸上、バスケットボールの選手たち、もしくはコーチ陣が、県内を回っています。何をやっているかというと、例えば、手をつかまれたとき、柔道だったらどう手を抜くかとか、そういうことをスポーツ化して教えています。
子どもたちが背負っているものをランドセルに見立てて、後ろから捕まらないようにバスケットボールのピボットの足の動きをしています。バスケットボールのコーチに実際にメソッドを作ってもらって、防犯指導主事の皆さんと一緒にやっています。
スポーツというものを一般的なハードなスポーツと思わずに、地域と一緒になって、色々なものとミックスして、僕らがやっているような実践例を参考に、皆さんのスポーツに対する概念を変えてもらえれば良いのかなと思います。
今まで、スポーツをすることの話をしたのですが、これから支えるということで、これは、横浜マラソンにボランティア参加させてもらったときのものです。先ほど、ボーダレススポーツの話をしましたが、実際に障がい者のスポーツを僕たちもやったり、選手たちにどうやったら道具が使いやすいかを聞いたりする講習会を定期的にやっています。こういうことで、地域が一体化していくのかなと思います。
また、新たなトレーニングの場所を作ったんですが、ここの特徴は、ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級1位の後藤あゆみ選手が毎週トレーニングに来ていることです。川崎に住んでいる人ではないんですが、毎週来ています。それで、シニアの人たちがここでトレーニングをしている後藤選手を見て、応援しようという新しいコミュニティが出来てきました。
スポーツとのかかわり方スポーツの関わり方は、「する」ことだけではなく、こういう選手と知り合って、応援するために「見る」ということもあります。先ほどの障がい者スポーツの講習会や、スポーツイベントで一緒にボランティアをする、「支える」という部分もあります。スポーツは「する」というところだけを捕らえなくてもいいのではないかなと僕は思っています。
最後ですが、この写真は近所の宮前区内です。ポケモンGOをやっている人もいるかもしれませんが、場所を探して、場所を捕獲してくる、実際に歩いて回るイベントです。決められた時間でどれ位回って写真を撮ってイベントの様子帰ってこられるかというものです。
スポーツもただスポーツをやろうというよりは、色々な形でスポーツをやるための動機を考えていけば、もっと広がっていくのかなと思います。こういうことを通して、体も健康になって、地域ともつながって、必要性を感じてもらえれば、子どもたちにものを作ってあげる楽しみもできるでしょうし、自分の心も体も健康になるためにスポーツを通して、考えてもらえたら良いかなと思っています。
川崎市宮前区の総合型地域スポーツクラブでやっている実践例でした。皆さん、どうもありがとうございました。

司会

井上様、ありがとうございました。それでは、皆様との意見交換に移ります。

知事

ここからは、皆さんとの対話に入りたいと思いますけれども、スポーツと一言で言っても、皆さんが今まで聞いていた中で、まだイメージがつかめていない方もいるかもしれませんね。スポーツをする概念という言葉もありましたけれども、スポーツって何のことを言っているのかなという思いがあるかもしれませんね。
そういうことを色々と議論しながら、進めていきたいと思いますけれども、萩先生の話の途中にありました3033運動というのは、1日30分間の運動を週に3日間、3ヶ月続けてくださいという神奈川県が以前から推進している運動ですけれども、ちょっと聞いてみましょうか。3033運動だったら自分もやっているなという人は手を挙げてください。(会場で手が挙がる)割といらっしゃいますね。でも半分はいっていないかな。(高校生を見て)あなたたち運動部?野球部?野球部だったら毎日運動をしているだろうね。
未病を改善する3つの取組みそういうことをまだやっていない方もいる中で、どうすれば皆さんが運動をやっていけるのかなということを、いろいろ考えていきたいと思いますが、さっきの食・運動・社会参加の3つが書いてあった画を出してもらいましょうか。あそこに社会参加が入っていることについて、ちょっと補足説明をしておきたいと思います。
未病を改善するために、食だとか運動だとかっていうのはなんとなくわかるでしょ。社会参加が入っているのはなぜなんだというと、実はこれを作ってくれたのは、厚生労働省の事務次官だった辻哲夫さんという人です。今は東京大学高齢社会総合研究機構の特任教授です。この人が、千葉県柏市というところで高齢者の皆さんの調査をしたんですね。そのときに、どういうときにご老人の方は具合が悪くなっていくかということを色々調べた。
そうすると、フレイルという問題が浮かび上がってきたんですね。フレイルというのは、足腰が弱くなってくる、足腰が弱くなってくると立てなくなる。歩けなくなるとそういう人は、外へ出て行かなくなりますね、お家の中にこもっちゃう。そうすると社会との関わりがなくなってくる。一人暮らしのご老人でフレイルになると、外へ出なくなる。こういう人が一気に具合が悪くなっていくということなんですね。
そういう人が外へ出て行けると誰かと関わる、社会に参加する、関わるというこということが実は、未病を改善するために非常に重要な要素だというので、あえてここに食・運動・社会参加って、社会参加が入っているんですね。それで、今先生方の話を聞いていると、運動というのは、ただ単に運動と言うだけではなくて、社会参加とある種一体となった形ですよね。そういうものを目指しているんですよね。そういう意味で、みんなリンクしているということでもあるんですよね。
さあ、そういうものを踏まえながらですね、100歳時代を生きていくために運動、スポーツをどんな風にとらえているか、皆さんからの質問でも良いですし、意見でも良いですし、私はこんなことやっているんだというアピールでも良いですし、ここから先シナリオはありません。1時間しっかりとやっていきたいと思います。

参加者1

はじめまして。私バウンドテニス協会の県の理事長を務めさせていただいております、相模原市在住のワダと申します。よろしくどうぞ。
バウンドテニスというのは、ニュースポーツで、40年前から始めさせていただいているんですが、最近、非常に体育館の確保が難しくなりまして、大会の運営がやり難くなっているんですよ。一昨年から65歳以上の大会を始めまして、休日に体育館が取れないので、平日にやっております。大体今、80人から100人前後の人数で年4回やっておるんですけど、その位集まって、最高齢者が88歳という形でやっております。そんなことで、体育館の確保、今神奈川県の体育協会には加盟できていないものでして、日本バウンドテニス協会は、日本体育協会に加盟しています。
それと私、地元相模原市の公立中学校のテニスの外部コーチを委託されておりまして、やっておるのですが、土曜日の午前中しか部活動をしていないんですね。土曜日の午後と日曜日はテニスコートはまるっきり空いているんですね。それをなんとか開放していただけないかなと。校長先生ともお話ししているんですけれども、市の教育委員会の方で学校開放ということを体育館はやっていただいているんですけれども、そういう問題もありますので、その辺のご検討もいただけたらと思います。ありがとうございました。

知事

ありがとうございました。今バンブーテニスとおっしゃいました?バンブー?竹?

参加者1

いえ、バウンドです。バウンダリーテニスですね。テニスコートの6分の1の面積で、人工芝を敷いて、体育館でやるスポーツなんですけれども。もう、40年位の歴史があります。 全日本選手権大会は32回で、神奈川県大会は同じように今年で32回目ですね。

知事

それは体育館でやるんですか。

参加者1

体育館でやります。大体、普通の体育館ですと、12面から14面取れます。東京都体育館で全日本選手権をやっておりますが、それは24面取ってやっております。だいたい延べ人数で、ダブルスとシングルスで、1000人位集まります。

知事

今おっしゃったことの中で、早速ですけれども、非常に我々が真剣に考えなければいけない問題が出てきましたね。というのは、場所がないということですね。場所を確保するのがなかなか難しいということですよね。

参加者1

体育館を取るには、休日ですと、やはり優先順位がありまして、体育協会に入っている団体が第1番目に取れるという。その後は、各市協会で市の協会主催であれば取れるんですが、神奈川県の選手権大会となると、共催にしないとだめだとか、そういう制約があるんですが、県大会ですと、全日本選手権の予選大会になりますので、全日本協会の方が、共催という名目はだめだということになって。

知事

学校の施設が空いているんだったら、そこ使わせてくれれば良いじゃないかという話もありましたね。

参加者1

小学校は学校開放していただいております。中学校の場合が、していただいているところと、していただけないところが、相模原市はまだあります。

知事

これ、ちょっと真剣に持ち帰って考えたいと思って。この間からやっぱりこういう話が出てきているんですよ。スポーツやろう、やりましょうよって言っていたって、場所がないじゃないですかって。以前、別の会場で高校生から痛烈な話が出ていましてね。スポーツしなさい、しなさいと言うことはとっても良いけれども、私たちはどこでスポーツをすればいいんですかって。公園に行ったらば、キャッチボールはしちゃいけない、大きな声を出しちゃいけないって書いてあるじゃないですかって。どこでスポーツすればいいんですかという、こういう話が出てきました。
やっぱり学校というところは、非常に大きな場だけれども、学校の中によその人が入ってくるということに対して、やっぱりすごい抵抗感が実はあったりするんですよね。
でも、せっかく場があるんだから、これをもっと地域の中で活用していけるようにということは、これは行政の大きな課題として考えていきたいと思っています。ありがとうございました。

参加者2

神奈川県スポーツ吹矢協会のイシザカといいます。先ほどお二方の講演がありましたけれども、あの中のことがすべて入っているというふうに思っています。
というのは、神奈川県で今スポーツ吹矢の人口2800人、グループが110あります。1番若い方が8歳、それから1番高齢の方が92歳、それからもちろん障がい者の方、車椅子の方、片腕がない方、それから病気で片肺を取ってしまった方、そういう方も皆さん元気にやっています。じゃあ、スポーツ吹矢ってどんなことかというと、息が、呼吸ができる吹矢。スポーツ吹矢です。

知事

こういう長い筒を使うんですか。

参加者2

そうです。1メーター20の筒です。

知事

どんな風にやるんですか。

参加者2

矢はプラスチックのフイルムで、コンマ8グラム位です。

知事

軽いものですね。

参加者2

スポーツ吹矢は、スポーツの名がついていますけど、呼吸法です。やってみます、矢を入れないでね。まず、鼻から普通にスーっと吸います。口からゆっくり吐いていきます。吐いてきたときに、おへそをグーっとへこませて、横隔膜を上げて、肺を小さくして、普段使っていない肺胞から空気を押し出す。そうすると、普段使ってないところからスーっと空気が入る。

知事

ちょっと待ってください。空気をいっぱい吸って、フーって吹くのではなくて?

参加者2

いや、まだ。まず空気を吐きます。吐いて、肺がグーっと小さくなって、ただその呼吸だけを、腹式呼吸だけをやってたんではおもしろくなくて、長続きしない。それで、呼吸を1回したら、矢を的に向けてフっと吹く。すると点数が出ます。点数が出たらまた息をゆっくり吐いて、次の矢を入れて、またさっきの呼吸を一回ずつやるんです。

知事

1回呼吸をして、息をためて吹く?

参加者2

息はそんなにためなくていいですけど、片肺のない人も通常に吹けますので、お腹をフっとへこませた勢いで、フっと出す。

知事

あ、ワーって吹くんじゃなくて、呼吸をやってて、フッって出すんですか。

参加者2

そう、吸った呼吸の3割から4割位をフっと吹いて、残りはあとゆっくりフーっと吐いたらいい。

知事

これはどんな効果があるんですか。

参加者2

まず1つ健康です。それから、もう1つは、先ほど社会に貢献するとか生きがいという話がありましたけども、スポーツ吹矢には級段位というものがあります。剣道とか柔道と同じように。その上に、公認指導員という制度があるんです。公認指導員の資格を取ると、ケアセンターとか、公民館とか、そういうところで皆さんを集めて教えることができる。

知事

これ何か的に向かって撃つんですか。

参加者2

そうです。これが的です。

知事

的に当てて、点数を競い合うというゲームになっているわけですね。ありがとうございます。

参加者2

主は呼吸なんです。従が点数です。

知事

萩先生、こういう話はご存じでしたか。

萩 裕美子氏(東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授)

スポーツ吹矢自体は存じ上げております。本当にいろいろな方々にできるスポーツですし、スポーツの的当て的な、点数を出すとか、そういうエキサイティングなおもしろさもありますので、体・筋肉使ったタイプではないスポーツとしては、非常に広がれるものだと思うので、また障がい者の方とも一緒にできるという点では、おもしろい種目だと思います。

知事

さっき8歳から92歳までって、みんなできるんですね。いろいろあるものですね。

参加者2

吹矢もいろいろなグループがあって、点数だけを競うというものもあるんですね。我々のところは呼吸が主で、呼吸だけじゃおもしろくないんで、矢を吹いて、点数が出れば、もっと良い点数を出したい。それにはもう1回呼吸しないと吹けないと。

知事

ありがとうございました。いろんなものがあるものですね。私も今日発見しました。

参加者3

川崎のツジでございますが、私は今、民謡連盟の会長と、それからオリエンテーリング協会の会長と、パドルテ二ス協会の会長を神奈川県ではさせていただいております。みんなマイナースポーツです。
それからもう1つは、全国で日本ペタンク連盟の会長をしておりますけれども、それについてちょっとお願いがございます。と申しますのは、未病対策の中に、そのスポーツを入れていただきたい。というのは、市町村の首長さんがその気になってくれれば、人集め、先ほどは会場を取るのが非常に困難だ、これはもう協会に入ってないとほとんど取れません。もう今競争率が激しくて、まず体協加盟、そういうことがありまして、マイナー種目は、非常に厳しい状況にあります。
それで、ペタンクの場合、未病対策として、今回お話を聞いて、大井町の町長さんにお会いいたしまして、ブルックスと3者共催で進めたいということで、20の自治体があるんですけども、20の自治体の代表の方々、それからまたスポーツ指導員の方々を集めていただいて、来春早々に教室をやりたい。それで我がまちのスポーツとして、これをがんばっていきたいという町長のありがたいお話を聞いたわけなんですが。問題は、人の集める問題と、場所の問題。先ほど場所の問題が出ましたので、人集め、これについて、行政のお力をできるだけお借りしたいということで、よろしくお願いしたいと思います。

知事

ありがとうございます。よく聞こえなかったので、何という競技ですか。

参加者3

ペタンク。

知事

ペタンク。いろいろなものがあるものですね。ペタンクって何ですか?

参加者3

簡単に申し上げますと、氷の上でやるカーリングという競技がありますね。土の上の競技がペタンクです。

知事

ああ、パラスポーツでやっている競技ですか。

萩 裕美子氏(東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授)

ボッチャに似ていますね。

知 事

何を投げるんですか。

参加者3

だいたい700グラム位の鉄のボールですね。

知 事

それを、どこへ投げるんですか?下はグラウンドですか。

参加者3

グラウンド、土の上、砂利の上、どこでもいいんです。コンクリートじゃなければ、どこでも投げられます。
今度パリが決まれば、パリでオリンピックになると思いますけれども、そういう競技がございまして。それで、今日本では47都道府県、神奈川も盛んにやっておりますけれども、それをもっともっと神奈川で広げていきたいということです。

知事

おもしろいですね。いろんなゲーム、スポーツがあるんですね。ありがとうございました。
大井町という話が出てきましたけども、実は神奈川県内で「未病いやしの里センター」というものを作ろうとしているんですね。つまり、未病コンセプトが全部集まった総合的な、統合的なセンターですね。
ここに行けば未病のすべてがわかる、いろんな挑戦も全部できるという、そういったところを作りたいなと実は思っていて、それで県内で募集したところ、厳しい審査のもとに選ばれたのが大井町なんですね。大井町にブルックスというコーヒーの会社があるんですけど、そこが持っている広大な土地があるんですよ。60ヘクタール。元第一生命。第一生命の高いビルがあるんですね。その周りにものすごく広大なグラウンドから何からいろんなものがあるんですよ。そこを全部、「未病いやしの里センター」に変えるということがもう決まっていて、これを具体的に動かしていこうとしているんですね。
ですから、その中に、ペタンクであったり、スポーツ吹矢であったり、いろんなものができるエリアを作れると思いますから、そこに来ると、みんなそこで知って、じゃあ今度やってみようかなみたいな、広げるようなね、そんなこともぜひやってみたいと思いますね。ぜひそれは「未病いやしの里センター」に入れたいですね。ありがとうございました。

参加者2

吹矢の紹介だけして、お願いするのを忘れましたので、追加でお願いしたいと思います。
今神奈川県、先ほど2800人と言いましたけども、県大会をやると700人から800人集まるんです。どの位のフロアがいるかというと、バスケットボールコート4面。通常の体育館はバスケットボールコート3面しかないんですね。ですから、バスケットボールコートが4面取れて、700人の方が荷物を置いて、その横でお弁当が食べられる。ということは、観客席が1500席以上。今どこでやっているかといいますと、平塚のサンアリーナというとこでお借りしてやっているんですが、フロアは非常に満足。バスケットボールコート4面あります。ところが駐車場が狭い。観客席も800席位しかなくて、非常に狭い。ということで、県内でバスケットボールコート4面取れて、観客席が1500人位で、格安で使える体育館を紹介していただければと思います。よろしくお願いします。

知事

ありがとうございました。場所確保するのは大変です。いろいろ知恵を絞っていきたいと思います。

参加者4

ありがとうございます。萩先生、お久しぶりでございます。井上先生と一緒に活動しております、川崎市からまいりました、NPO法人高津総合型スポーツクラブSELFのキクチと申します。
今日は3人で参りましたけれども、もちろん知事も十分ご承知のように、先ほど井上さんのお話にもありましたけれども、県内87のクラブ、全国で言いますと3550クラブが今設立をしております。約150万人位の会員さんがいるというような、この十数年で、実際には文部科学省20年事業を進めてまいりましたけども、大変たくさんの仲間が増えました。
まさにこういった事業を受け皿として、誰が、いつ、どこでやるのということがテーマになりますけれども、まさに総合型地域スポーツクラブはこの3つを、しっかり場所も、スタッフも、すぐにでもできる体制を整えておりますので、この事業をぜひぜひ、総合型地域スポーツクラブ、まだまだ何をやって良いかわからない位たくさんあることも事実でございますので、ぜひご検討いただきたいと思います。
今日はちょっとアピールに参りました。今日3名で参りましたけれども、私は65歳、カナイ先生が66歳、うちの会長ヒラグチと申しますけど、71歳、みんな65歳以上のメンバーで来ましたけれども、私どものクラブだけじゃなくて、皆さんやはりこういうメンバー、クラブをしっかり支えて社会参加をさせていただいています。
カナイ先生は実は、東海大学のアメリカンフットボールのキャプテンをされていて、今は川崎市内全113校の小学校にフラグフットボールの指導をSELFの方から行かせていただいている。
会長のヒラグチは、知事はおそらくご存じないと思いますけれども、地元で小学校から71歳まで野球をやっております。今年度は特に、71歳ですから、今までずっと還暦野球やってきて、今年は古稀野球。全国リーグがあります。今年は還暦、古稀と両方に出て、両方全国優勝を神奈川県がしてまいりました。優勝旗を持ってまいりました。還暦野球ではもう全国優勝3度目です。

知事

(ヒラグチさんと握手をしながら)おめでとうございます。ありがとうございました。

参加者4

まさに毎日運動をやって、毎日子どもたちに運動を教えて、楽しく毎日やっている結果が、おそらく100歳まで野球をやると思いますけれども、元気に活躍していただいております。アピールをさせていただきました。

知事

ありがとうございました。(高津総合型スポーツクラブSELFのリーフレットを見ながら)これを見ると、やっぱりいろんなものがスポーツなんですね。キッズ☆チャンバラといって、チャンバラもスポーツ。フラ&ウクレレというものもありますね。スナッグゴルフ、ピラティスですとか。いろんなニュースポーツもあるものですね。
さあ、こういった話の展開、今日は高校生もたくさん来てくださっていますから、どんな思いで聞いていますかね。ちょっと聞いてみましょうか。高校生の皆さん、どうですか。

参加者5

相模原総合高校から来たサトウです。相模原総合高校では、神奈川県の高校生の体力テストの結果が低く、その中でも相模原総合高校が結構下の方だったそうで、以前に体育の先生が考えたサーキットというトレーニングを授業前にやっているんですけど、それを私が入学してから今までやっていて、自分も体力がついてきたように思いますし、また筋力トレーニングなど、あまり自発的にやらない人でも、やる機会が増えたりして、いろいろな高校がそういうトレーニングをやってくれるようになったら、神奈川県の体力テストの結果も上がるんじゃないかなと思ったので、ぜひほかの高校でもやっていただきたいなと思いました。

知事

サーキット、どんな風にやるんですか。

参加者5

6種類位の運動を10秒毎にやって、5秒で入れ替えみたいな感じです。

知事

ちょっとやってみてくれます?

参加者5

いや、私ちょっと今スカートなので、代わりに先輩が。

知事

代わりに先輩やってくれる?ここで(ステージ上で)みんなに見えるように、アピールしないとね。これでみんながやるようになったらすごいことだよね。

参加者6

まずは、腕立てを10秒間やった後に、自転車こぎ、床に座って、太ももと腹筋を鍛える。これを10秒やった後に、足を組みかえる運動を10秒やって、もも上げ10秒やって、ツイストジャンプ10秒やって、あと、バービージャンプ。これを4セットやる。

知事

今の6種類あった?これを4セットやるの?結構ハードなものですね。

参加者6

1年か、2年からやっていますけど、結構体力ついたなって自分でもわかる位。

知事

これ、いつやるんですか?

参加者5

これは授業が始まってから、体操とランニングを終えてから、先生と一緒に。

知事

体育の授業で?

参加者5

そうです。毎回毎回やっています。

知事

(ステージの生徒に)ありがとう。拍手。萩先生どうですか。

萩 裕美子氏(東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授)

すばらしいですね。なかなかこういうトレーニングは、みんなとやらないとできないものなので、授業の最初のところで全員がやれば、それはちりも積もれば山になって、しっかり体力が温存できるので、授業の中で取り込んでいただくというのは、とても大事なことだと思うんですね。きっと自分一人じゃやらないですから。
本当にこれを神奈川県の全域の高校で実践したら、神奈川県の高校の体力テスト結果は必ず上がると思います。期待したいです。

知事

すごいですね。これ誰が開発したの?

参加者5

相模原総合高校の体育の先生です。

知事

体力ついた感じはする?

参加者5

します。

知事

良いね。これちょっと県内に広げていきたいですね。

参加者7

ぜひ、古稀野球でやりたいと思っています。

知事

古希野球で?大丈夫ですか、結構ハードでしたよ。

参加者7

やはりね、先ほど全国大会と言いましたが、64チームが出るんですよね。4日間で6試合するんですよ。高校野球よりハードなんですね。3日目と4日目は1日2試合なんです。これは体力が絶対必要なんで、ぜひ、相模原総合高校のアップの仕方、教えていただきましてありがとうございます。今日来たかいがあります。皆さんに伝えます。

知事

ありがとうございます、高校でもなかなか良い取り組みがありますね。高校生、ほかにどうですか。

参加者8

元石川高校から来ましたオオシマと申します。社会貢献のところで1つ質問なのですが、先生方に伺えば、スポーツと社会として、様々な年代の方と交流する機会はあるのですが、全面的にそういうのがなく、あまり参加する人がいないので、そういうのについてはどうお考えなのかなと思いました。

知事

もう1回聞かせてくれる?社会貢献するのに何がない?

参加者8

社会参加するときに、学校とかでチラシとかをあんまり見ないんですよ。だからそういうふうに、言われるのは少ないんですけど、ちゃんと聞いてみればたくさんあるんですけど、そういうのをなんか学校とか、地区センターとか、そういう掲示板にもうちょっと積極的に張り出したり、情報を言ってくれると良いなと。

知事

確かに今日聞いていてもね、あ、そんなことがあるんですかって、今ここでびっくりしてるような感じだからね、もっとみんながわかるようにした方が良いですよね。掲示板も良いけれど、やっぱり今の時代はネットでしょうね。県もホームページを出していろいろやってるので、ちょっとそういうものがもっと見やすくできるようにね、ちょっと工夫したいと思いますね。せっかくこうやっていろんなことをやっていらっしゃるんだもんね。みんな知らないっておかしいですよね。県のホームページで工夫してみたいと思います。どうもありがとう。

参加者9

神奈川県のスクエアダンス連盟、スクエアダンス協会の副会長のスギモトと申します。スクエアダンスってご存じの方いらっしゃいますか?アメリカンスクエアダンス。
実は、お亡くなりになった三笠宮様が88歳まで我々の全国の協会の総裁をされていらっしゃいました。長年ずっとやって、新聞にも、スクエアダンスが好きだったという言葉がございますけども、今、日本中に競技者が、約17万位ですかね。今ここに総務部長が来ていますけれども。それと、神奈川県に1700名位います。
活動とすれば、毎週どこかの公民館とか、いろんな会場を使って、昼、夜、やっているわけですが、我々も50年近くやっているんですけども、先ほども何度も出ましたが、神奈川県になかなか会場がないんです。それと、ここにいらっしゃる方は、皆さんそれぞれのオーソリティばかりで、男性の方が多いですが、我々の会は、だいたい3分の1が男性。下手すれば4分の1が男性。ダンスという名前がつくと、非常に尻込みされまして、なかなか入ってこられないんですけども、実は、群馬大学で、我々のダンスについて、どの位健康、それからぼけないかを5年位前に調査してもらいました。
そうしますと、我々のクラブにも80歳過ぎの人がたった30人しかいないんですけども、神奈川に57クラブありますけども、たった30人のクラブでも、80歳過ぎの人が4人います。それで、この間横浜のプリンスホテルで全国大会をやったんですが、そのときに500人近い人が80歳以上で活躍されています。
何が良いかって言いますと、ウエスタンのダンスに合わせて、非常にハードな、8人で動くんですけども、聞こえてくる言葉はすべて英語です。それでそのままいろんな指示に従って、そこに黒岩知事立っておられるとすれば、知事が右向けと言ったら、全員が一斉に右を向くと。それをダンスとして取入れています。これを教えてくれたのが進駐軍なんですね。我々も進駐軍に習ったんですけども。私も72歳ですから。

知事

それは1人で踊るんですか、2人で踊るんですか。

参加者9

8人です。それで、そこに1人のコーラーといいまして、指示者が1人いれば。

知事

ちょっとやってみてくれますか。

参加者9

いやいや、音楽もなければ。8人で踊りましてね。実は横浜の体育館に毎年ビギナーを卒業した人を集めてやるんですけども、大体600人から700人が集まります。毎週どこかの会場でやっているんですが、会場を取るのが本当に大変なんです。

知事

いつも出てきますね、会場の問題。

参加者9

ぜひとも知事ご在任のうちに1回見に来ていただいて。ぜひその会場問題も。それと、できたら、ここにいらっしゃる男性の方々に見ていただきたいと。女性は募集すれば結構入ってくるんですが、お父さんはというと、うちでテレビ見ているよと。よろしくお願いします。

参加者10

今日のテーマは、私どもステッピング協会そのもののテーマではないかと、大変嬉しく今日は参りました。今日今段上に上がります、私どものリーダーでございますが、女性の方は84歳でございます。この方は、ウチダトモコさんといいまして、ずっと卓球をやってこられました。ただ、6年前に私どものステッピングの方に入られましたが、3年前に股関節の手術をされました。おかげさまで手術の方も順調にいきまして、病院の先生が、このステッピングは、とても良い運動、スポーツだから、やりなさいと。そしたら、杖をはずして、今毎月、月の半分以上は、私どもの体験会、教室で指導、サポートをしております。そのほかに、折り紙教室に行って教えております。

知事

じゃあ、ちょっとやっていただきましょうか。

参加者10

さらに、この方は今生きがいの最中なんです。じゃあ、ちょっと、フジイリーダーとウチダさん、前向きでやってください、声を出して。(2人がステージ上で実演)たった13センチの台を上がるだけで有酸素運動から、心臓と肺の機能をアップして。こういうリズミカルな連続運動です。特に心臓に障がいのある方にはまことに良い運動でございます。脳を活性化しますから、血流も良くなって、生活習慣病でありますところの、動脈硬化からの高血圧をはじめとする各種の症状を、自分自身で治すことが可能でございます。じゃあ、後ろ向きをやってください、後ろを向いて。(2人が後ろ向きでステッピングをする。)私どもは、ちょうどこの運動を始めて15年になりますが、実は後ろ向きは私どもがずっとやってまいりました運動で、ウォーキングの4倍の筋力がつきます。

知事

後ろ向きは結構難しそうですね。

参加者10

これは、皆さん歩くのは当然前へしか歩きませんが、後ろ向きに歩くことはめったにないんですが、違う筋肉を使います。まさに有酸素運動をずっと体験しておりまして、知事が毎回おっしゃっておられます、未病対策、認知症、これをさっき先生おっしゃったように、両方のことを一緒にやる。まさに私たちはもう10年以来、これをやっております。

知事

ありがとうございます。84歳でいらっしゃいますか。いや、すばらしいですね。とても84に見えないですね。

参加者10

生きがいです。もう一人のリーダーフジイさんは、ちょうど来年で10年になりますが、この運動に入っていただくときには、自分の健康のために、この運動、スポーツをやってみたいと。ところが、やっているうちに、これはすごい結果が出るということで、今や高校、大学、それからお勤めのお仲間に、全国にお仲間がおられますので、それを広める普及活動で、やりがい、生きがいを今やっておられます。

知事

つまり、人に広めるということが生きがいになっているわけですね。

参加者10

ですから、後期高齢者でございますが、私どもすべてのスタッフは後期高齢者でございます。そして、私どもの教室では、97歳の男性も元気でやっております。もう1つ申し上げたいのは、簡単に実はちょっとしたスペースでできるわけです。ですから、皆さん先ほど、会場がなくてお困りのようでございますが、私どもは地区センターの体育室、それから家庭、それからデイサービス、老人ホームでこれを実践しています。

知事

そうですね、これだったら、台を上り下りするだけのスペースで良いですもんね。

参加者10

台さえあれば良いんです。ですから、場所は全く関係ございません。そして、医療費もかなり軽減しております。
教室では、足もみから、下半身の筋トレ、そして上半身の筋トレ、ストレッチ、最近ちょっとテレビでも出ましたが、おしりの体操、骨盤底筋を強化する。おしりの体操で、尿漏れとか、失禁でも結果を出しております。ですから、いつでも、どこでも、誰でも簡単に。

知事

これは普通何分位やっているんですか。

参加者10

20分。

知事

20分?!これを20分続けてやるんですか。

参加者10

20分で400段。私とリーダーのフジイは、毎日600段、30分です。

知事

颯爽とされていますもんね。

参加者10

ゆっくりやりますから、心臓にも負担はかかりません。

知事

軽快なステップありがとうございました。いつも来てくださるんです。その度にデモンストレーションをしていただいて。ありがとうございました。
ステッピングがどんどん広がっていくとね、もっともっと皆さんの未病状態を改善していくかもしれないですね。

参加者11

こんばんは。横浜市の青葉区からやってまいりました、タカギと申します。本日はありがとうございます。私は一般の主婦でございます。家庭の主婦でございまして一般人なのですが、皆様のスポーツに対するいろんな思いを今日聞かせていただいて、いろんなタイプがあるんだなって、学ばせていただきました。私はもっぱら家庭人なので、ラジオ体操。これが日常の日々の行動になっております。
これって意外と自分で体を動かす感覚で、あ、今日は調子が良いなとか、今日はなんかちょっといまいちだなっていうのが結構はっきりわかる運動だなという風に思っております。先ほど萩先生がおっしゃっていた、デンマークの人々というのが、自分の体を知っているっておっしゃっていたんですけれども、自分の体を知るって、本当にすごいなって思っていて、ちょっとした体の動きの変化で、あ、今日の体調はどうなんだろうとか、そういうのが意外と知れるというのはすごいことだなって。それって実は自分を知ることになるんだなっていうのをすごく感じております。
先ほど萩先生もおっしゃっていた、目的を持つことが、すごく私も大事だなって思っていて、それは何故やるの、どうしてそれをやっていくのということがとても大切だなと日々感じております。それも、結婚されている方は、夫婦でそういう共通の目的を持っていくということはすごく力強い心の支えになるなと感じております。日常の当たり前のことにさえも、なかなか気付けなかったり、当たり前を当たり前と思ってしまって、気付かないことが日々あるなって。何気なくやっていますけれど、先ほど吹矢の方もいらっしゃいましたけれども、呼吸をするだけでも、これは決して当たり前ではないと感じて、今日1日をどれだけ精一杯生きられるかということが、そういうことにつながっていくんじゃないかなという風に思っています。
今日皆様のお話を伺っていて、やっぱりスポーツを通して人とのかかわりが、とても大切なんだな、そういう興味と関心を持っていくことがとても大切で、体を動かすこととともに、人の意識が変わっていくと良いなと思って、ぜひ神奈川県民の皆様とともに、その意識を変えられたら良いなと感じております。以上です。

知事

ありがとうございます。非常に良いご意見だと思いますね。さっきの話にもありました、ステッピングの話も、何が楽しいかといったときに、人に伝えるのが楽しいという、これはすごく重要なメッセージを含んいでると思いませんか。本来は自分の体の健康のためにやっているはずですよね。自分のためにやっているんだけれども、何が生きがいかと言ったら、自分のためにやっていることが生きがいというよりも、むしろこれがすばらしいんだと自分が思ったときに、人に伝えるということが生きがいになっていて、伝えることをやりたくてずっと運動をするみたいな、みんなの前でやっていて、それが1つずつ広がっていくことがやっぱりやりがい、生きがいにつながってくるという。
だから、さっきの社会参加というのと、運動というのがありましたよね。あれがリンクしているよというのはそういうことでしょうね。今話もありましたけど、ご夫婦の間でも自分のためにだけやっていると言ったら、まあいいや今日はってなっちゃうけれど、夫婦で一緒にやりましょうとなったら、じゃあ旦那さんの健康のために私がんばる、旦那さんは旦那さんで奥さんのためにがんばるみたいな、そういうことですよね。
これはすごく重要なメッセージだとすごく感じているところですね。良いご意見ありがとうございました。

参加者12

横浜港北区のキタガタです。何回か参加していますけど、特にこういう都市部ですと、エレベーターとかエスカレーターが多いと思うんですけど、あまりそういうのに頼らずに、なるべく階段を足で上がって、それで何十段か上がれば運動になるから、体を鍛えることができると思うんですけど。

知事

そのとおりですね。今度神奈川県庁に来てください。階段には3033運動階段ステッカーといって、階段を上るとどれだけ健康につながるかなどの標語が書いてありますからね。

参加者12

あと、今日キャッチボールの話があったと思うんですけど、マスコミの報道によると、2014年の2月の雪のときだと思うんですけど、学校現場で、学校の先生が雪投げか雪合戦をするなと言った学校があるそうなんですけど、せっかくだから、キャッチボール代わりに雪合戦を認めても良いと思うんですけど。

知事

ありがとうございました。今日雪が降りましたが、残念ながら雪合戦ができるほどは降らなかったですね。

参加者13

相模原市から参りましたイイヅカと申します。今まで皆様のお話を拝聴させていただいておりますと、皆様からはスポーツをするの方のお話だったんですけれども、私は、スポーツに携わる中ではいわばマイノリティの、支えるスポーツ、スポーツボランティアに10数年携わらせていただいております。
笹川スポーツ財団さんが調査された、スポーツに親しんでいるかどうかという調査においても、するスポーツにおいては、週1回ですと70パーセント近く、週2回になると50パーセント弱、見るスポーツ、直接スタジアムとかに行ってスポーツを見る方たちだと30パーセント位スポーツに親しまれているということなんですけれども、残念ながら支えるスポーツであるスポーツボランティアに携わっていらっしゃる方は、100人に回答を求めて、7、8人しか携わっていらっしゃらないという回答が出ている状況でございます。
そういった中で、私たち神奈川県に住む者としましては、2019年にラグビーのワールドカップ、それも決勝戦を控えている。そして2020年には、東京にオリンピック・パラリンピックがやってくる。そして、近隣にキャンプ地の誘致、東京からほど近いところ、且つスポーツの施設が充実している神奈川県というのは、キャンプ地としても非常に魅力的な土地なのではないかという風に思っております。そういった中でも、まだまだスポーツボランティアに対する普及ですとか周知、そういったものが行政の取り組みとしてなされていないのではないのかなという印象が非常に強くあります。
特に今日高校生の方から、社会参加ということでご意見があったと思うんですけれども、まさにスポーツボランティアというのは、社会貢献の1つの形になっていると思いまして、自らが行う行為によって、ありがとうという言葉を見ず知らずの人からもらうという、とても貴重な経験です。それは、これは私個人の意見ではあるんですが、できるだけ若いうちに、若年齢のうちにそういった経験はしておくべきなのではないかなと思っています。ですので、ひとつ社会貢献のやり方、窓口ということで、スポーツボランティア、たとえば横浜マラソンなども来年の秋にございますし、そういったものにぜひチャレンジしてみていただけたら良いかなと思います。
また逆に、社会生活をリタイヤされた人生の諸先輩方も、スポーツボランティアの主力として活躍をされていらっしゃいます。皆様、社会との接点を求めて、人とのかかわりや社会との接点、自分の存在意義を求めてスポーツボランティアにおいでになるという方が、非常に多くいらっしゃいます。ぜひともこれから、スポーツボランティアに非常に追い風が吹いている今、ここ2、3年のうちに、行政としてもっと大きなお力添えをいただけたらよいかなと思います。よろしくお願いいたします。

知事

ありがとうございます。私も実は今年の3月に横浜マラソンに出たんですね。今までマラソンなんか出たことがなかった。ハーフマラソンは出たことありましたけど。知事になってからちょっと太り始めたんで、おそるおそる朝走り始めたんですね。なんとなく走れるようになったので、じゃあ毎朝走ろうと、今毎朝5キロ走っているんですけど、そのうちにフルマラソンに出ようとついに今年の3月、横浜マラソンに挑戦しました。なんとか完走をいたしました。
そのときにやっぱりボランティアの人の力がどれだけ大きいかということは身にしみて感じましたね。もうへろへろになっているときに、ボランティアの皆さんが一生懸命ドリンクを作って、差し出してくれたり、いろんなことやってくださる。それが本当に活力になってがんばれたというのがあって、これはすばらしいなと。スポーツボランティア。競技に出ている人間からしてもすごく支えになったけれど、逆に言うと、そうやって支えたということの喜びはやっぱりあるんでしょうね。ありがとうって素直に出てきますから。
社会参加って最初にあった、これはとっても大事ですからね。社会参加という中に、何が大きいかというとね、ありがとうって言われる感覚というのがすごく大事だということですね。
ある認知症の方ばかりいらっしゃる施設があって、じゃあ皆さん散歩に行きましょうって言うと、面倒くさいからいやだよって、みんな行かないんだって。ところが、じゃあ皆さん、街をグルっと回って、お掃除をしてきましょうって言うと、みんな行くんだって。ゴミを拾ったりしてきれいにしてくると皆さん満足げに帰ってくる。ありがとうって言われるわけですよね。それが嬉しい。
つまり、社会参加の動機付けって、実はそういうとこにあったりするんですよね。ですから、スポーツボランティアって支えるだけじゃなくて、支えていて、実は支えられるという構図もあるということですね。そういうこともあるということ。いろんな形で参加できるチャンスが出てくるかもしれないですね。ありがとうございました。
さあ、高校生の皆さんどうですか。この中でスポーツやってないという人。どうしてやってないの?

参加者14

小さいときから運動神経があんまりよくなくて。スポーツは比較的見る方を楽しんでいまして、やりたいというのもあるんですが。今思いますと、小学校のときからやってればなっていうのは、ちょっと今思っています。

知事

これは非常に重大なメッセージが入っていますね。井上さん、いかがですか。スポーツの概念ということもありましたよね。僕はスポーツが苦手なんだという意識、だからやらないんだという。どういうふうに感じますか。

井上 秀憲氏(特定非営利活動法人ファンズアスリートクラブ 理事長)

たぶん、高校生のみんなが今日話を聞いていても、初めて知るスポーツがいっぱいあったと思うんですよね。クラブ活動でやっているものだけが、たぶん高校生のみんながスポーツだと思ってる人たちもいるんじゃないかなと。それをやってないとスポーツをやってないみたいな。でも、たとえばどこかリゾート地に行ったら、そこでできるスポーツにはまって、パラグライダーであったり、はまることもあるかもしれない。
たとえば僕は、BMX(BicycleMotocrossバイシクルモトクロスの略)の選手といっぱいかかわっていたりして、この競技選手で、中高運動部にいなくて、どちらかというと運動音痴と言われていた子たちも実はいて。でも、そういうふうな遊びの場から出会っていって、今、日本代表になっている子たちも実はいるのね。
だから、小学校のとき苦手だった、中学校のとき苦手だった、あとは自分の概念の中で持っているスポーツじゃない、ではなくて、いろんなスポーツを知って、いろんな出会いがあれば、始められるスポーツっていっぱいあると思うし、逆にそういうスポーツをやったことで、高校時代で部活が終わったから終わるスポーツじゃなくて、大学になり、大人になり、ずっと続くスポーツにもトライできるチャンスがあるかもしれないので、まずはやってみよう、おもしろそうなものを見つけて体を動かしてみようから始めてもらえれば良いのかなとは思うんだけど、どうかな。

知事

結構切実だと思いますよね。気持ちはよくわかりますよ。だからね、僕もそうだったと思うけど、スポーツというものに対して、ある種の観念を持っているんだね。学校現場で言うと、運動部といったら、ものすごくできる子がいるわけじゃない。それで県の代表になったりして、ガンガンできる子もいるし、野球部に入った場合、野球が上手い子は良いけど、できない子は、俺野球部に入ってもできないし、選手にもなれないしといって。他のクラブに行ってもできないしとなると、自分はスポーツが苦手なんだと思ってしまう。でも、今日話を聞いてどうですか。スポーツというのは、それだけではないよね。いろんなものあった。さっきのステッピングもスポーツと言っていたり、いろんなものが実はスポーツであるわけですよね。
ところが、ああいう競技スポーツというものがスポーツだと言って、そこではみんなが競い合って、できる人が良い思いするっていうのがスポーツだという風に思いがち。これはやっぱり、日本の教育の問題じゃないですかね。教育現場がスポーツをガチガチに閉じ込めたイメージでやっぱりやってきたんですよ。
だから、前も高校生たちと話したときに、僕は運動部入ってないからスポーツやらないんですって言って。何もやらないのって聞いたら、何もやらないですっていう子が普通の感覚で出てくる。それは、スポーツの概念に、すごく狭い概念にとらわれすぎているんじゃないのかなって。もっと楽しくやっても良いというか。
僕だってマラソン出たって言っているけど、そんな長い距離を走るようなことは1回もやったことがなかったですよ。知事になって走り始めようと思って、最初は走るのが怖いから、歩くのに毛が生えたようなものですよ。足踏みしているような状況で、これで足が痛くなったら怖いなと思いながら走って、ちょっとずつ走れてくると楽しいわけね。別にそれは誰かと競い合って勝つとか勝たないとかはどうでもよくて、自分がちょっとずつでも走れるようになってくると楽しいという、ただそれだけのことで、いつの間にか習慣になってしまった。それだけ走れるんだったら大会も出てみようかなということ。僕がまさにそうですよ。もう始めて5年だから。それまではやってなかった。いつでも始められますからね。今日ちょっとやってみたい気持ちになってきたかな。

参加者14

はい。

知事

ぜひ何かやってね。ありがとう、頑張ってね。

参加者15

氷取沢高校から来ましたヤマダといいます。自分は、来年から柔道整復師の資格を取るために、大学へ通うことが決まったんですけど、高齢社会になっていくっていうのをさっき話されていて、それで若者が高齢者に対して何かできることは、県単位で何かできることはあるのかなって考えたりしていて、何か今の時点で取り組んでいることがあるのかなって思いました。

知事

ありがとうございます。柔道整復師を目指しているんですか。これは立派ですね。若者に何かできることがあるか。何ができますかね。

参加者8

地域ボランティア。

知事

地域ボランティアがあるって。ほかに何かありますか。野球部の皆さんどう?高齢社会になっていく、僕らに何かできることあるかな。

参加者16

地域とのかかわりが必要だと思います。

知事

地域とのかかわりって、これも大事なことだよね。
今日も実は結構そういう場なんですよね。対話の広場ですごく嬉しいのは、高校生がこうやって来てくれるでしょう。高校生の皆さん、後ろを見てごらん。皆さんのお父さん、お母さんよりも、さらに上の人がいっぱいいるでしょう。こういう世代を超えて、一緒に話をしているわけですよ。今日皆さん来てくれたことが実は、すごく役に立っているでしょう。違いますか。普段、若い人と話し合うことがあまりなかったりしても、ここへ来て今の若い子はこう考えているんだとか、こういうこと思っているんだって感じるだけでもすごく嬉しい。こうやって交流することはすごく大事。だから、社会参加っていうところをやれるのは、皆さんの力がすごくあると思いますよ。それでお互いが元気になってくる。皆さんも、おじいちゃん、おばあちゃんからいっぱいいろんなこと学んでくる。こういう支え合いになると、みんなが世代を超えて、未病を改善して、元気になってくる。こういうことだと思うんですね。
高齢者は高齢者、若い人は若い人たちだけでかたまっていると、なかなかそういうふうにならないんだけど、これが交わってくると、私たちが目指すような、みんなが明るい、明るく楽しい100歳時代が広がってくると私は思っています。
あっという間に時間が来てしまいましたけどね。今日は本当に私もいろいろ学ばせていただきました。スポーツといっても、いろんなスポーツがあるんだなということ。そこでいろんな方がやってらっしゃるんだなということ。そして、それをやるためには、たとえば会場の問題等、様々な課題もあるんだなということ。そんなことをちょっと県で整理して、ちゃんとそれを皆さんにお答えするようにやってまいりたいと思います。
それでは皆さん、こういうことを1つのきっかけとして、人生100歳時代、明るく元気に過ごしていけるように、今日のことを生かしていただきたいと思います。
お二人の先生もありがとうございました。お付き合いありがとうございました。

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
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