平成25年度黒岩知事との"対話の広場"地域版 横須賀三浦会場 開催結果

掲載日:2018年3月17日

黒岩知事との"対話の広場"地域版 とは

“対話の広場”地域版は、知事が県内の各会場で県民の皆さんと直接意見交換をする場です。

全体の概要はこちらから(情報公開広聴課のホームページへ)

知事のあいさつ

横須賀三浦会場では、(株)リビエラリゾート シーボニアマリーナ ハーバーマスターの新通弘二さんから「海洋塾」などの取組みについて、(公財)かながわ国際交流財団職員のジギャン クマル タパさんから外国人から見た三浦半島の海の魅力についてお話しいただき、その後、会場の皆さんと地域の魅力について意見交換が行われました。

会場ロビーの様子

会場ロビーの様子

横須賀三浦会場 概要

テーマ マグネット地域
地域テーマ 三浦半島発 海の楽しみ方
日 時 平成25年11月1日(金曜)18時30分から20時
会 場

ヴェルクよこすか(勤労福祉会館)6階ホール 

(横須賀市日の出町1-5)

内 容

(1)知事のあいさつ

(2)事例発表

(株)リビエラリゾート シーボニアマリーナ ハーバーマスター

新通 弘二 さん

(公財)かながわ国際交流財団職員

ジギャン クマル タパさん

(3)会場の皆さんとの意見交換

参加者数

157名

実施結果

知事のあいさつ

知事のあいさつ

知事のあいさつ

はじめに

神奈川県知事の黒岩祐治です。おいでいただきありがとうございます。

知事になって2年半になりますが、できる限り県民の皆さんと直接対話しながら、県政を運営していきたいという思いで、こういう会をずっと開いております。

こうやってそれぞれの地域に出かけて行って皆さんと直接お話しする機会以外にも、県庁の本庁舎で定期的に対話の広場をやっておりますので、また次の機会、行ってみたいということがありましたら、お越しください。どなたでも参加できます。

ということで、対話の広場ですから、皆さんと対話しながら進めていきます。

マグネットとは

私は「いのち輝くマグネット神奈川」を実現したい、と言っています。マグネットとは、磁石。磁石のように引きつける力を持ちたいという意味です。

地域が元気になるためには、魅力が発信され、行ってみたいと思わせることが大事です。そういう意味で、三浦半島全体の中で、それぞれの地域で、どうすればもっとマグネット力を増すことができるかということをテーマに、お話ししていきたいと思っています。

ただ、せっかくの機会ですから、その前に、県が今進めている一つの政策について、皆様に是非御説明しておきたいので、暫く時間をいただきたいと思います。

スマートエネルギー計画(骨子案)について

それはエネルギー政策についてです。「かながわスマートエネルギー計画(骨子案)」を先日取りまとめましたので、御説明したいと思います。

私は、知事になったときに、福島第一原発の事故直後でしたから、これからは原子力発電所に頼りきったエネルギー体系は無理だろう、だから早く新しいエネルギー体系をつくっていかなければいけない、そのために太陽光発電を一気に普及させていくんだ、とお話しして、そして知事になり、このエネルギー政策に全力を傾けてやってまいりました。

神奈川からエネルギー革命を起こすと言っていました。この2年半を振り返ってみて、本当にエネルギー革命は進んでいると思います。

知事選挙のときに、街頭でソーラーパネルだと言っても、誰もわかりませんでした。ソーラーパネルを担ぎ上げて、これがソーラーパネルだと言わなければわからなかった時代でした。

それが今、知らない人は誰もいないですよね。一気に流れは変わってきました。

そして、新しい技術もどんどん出てきました。それによって新しい計画をまとめたものが「かながわスマートエネルギー計画」です。

今までのエネルギー体系は、集中型電源という体系でした。大きな原子力発電所や火力発電所で大量のエネルギーをつくり、それを長い送電線で運んで、家庭に届けていた。集中的にエネルギーをつくっていたんですね。

長い送電線で運んでいるうちに、エネルギーはどんどんロスします。ロスしたらもっとつくればいい、とやっていたのが、今までの集中型電源でした。福島のような遠い所で電気をつくって、我々はその恩恵を受けていたわけですね。

でも、福島第一原発が使えなくなったら、神奈川でも計画停電がありましたね。この体系では駄目だということで、今、目指しているのは、分散型電源です。それぞれの生活のすぐそばで電気をつくるということですね。

例えば、太陽光発電なんて典型的ですね。自宅の屋根に付ければ、すぐに自分の家で使えます。自分の家が発電所なんです。風力発電も、なるべく近くに造るということです。家庭用の風力発電も出てきています。

それからもう一つ、ガスコージェネレーション。これは、まだ馴染みが無い言葉ですから、ちょっと御説明したいと思います。

ガスコージェネレーションというのは、ガスを使って、家庭で発電するのです。電気をつくるだけではなくて、その排熱を使って、お湯を沸かしたりもできる。これも、それぞれの家でつくるという分散型ですね。

太陽光発電も、2010年は県内で13万キロワットだったのですが、どんどん伸びてきています。伸びているのですが、私は最初に計画をお示ししたときに、2014年度には195万キロワットまでいくとお約束したのですが、残念ながらそこまではいきませんでした。2014年度で今見込まれているのは125万キロワットです。

このことで、「黒岩は太陽光発電を普及させると言ったのに、もう話が後退したのではないのか」と思われているかもしれない。実はそれは違うと言いたいのです。

なぜ目標がずれたのかというと、若干の誤算がありました。

神奈川で、太陽光発電が一気に普及していくために大きく期待したのは、工場の屋根でした。「屋根貸し」というシステムを神奈川で考えました。

発電事業者に屋根を貸したら、ただでソーラーパネルが付いて、そこでつくられた電気を売った収入から、賃料が自分のところに入ってくる。だから、屋根を貸すだけで収入になるわけですね。

京浜臨海部の工場に行ってそういう話をしたら、屋根を貸すだけでお金が入ってくるとともに、ソーラーパネルを屋根に敷いたら断熱効果もあるからありがたい、と言われたので、これはいけると思った。

しかし、それを元にして195万キロワットという目標を立てたのにもかかわらず、あまり設置してくれなかった。話が違うと思って、工場の人に話を聞いたら、今のソーラーパネルは重い、と言われたのです。あのとき言ってくれよと思いましたけれど。それでこういう誤算が起きました。

ところが、この後、グンと伸びていきます。重くない、フィルムのソーラーパネルが生まれたのです。もう実用化されているんですよ。

これができ上がると、屋根に敷くどころではなくて、ビルを丸ごとパッケージもできるんですね。電車にだって貼れますよ。高速道路の法面のような所にも、これなら例えば事故で車がぶつかっても危なくない。

このフィルムの普及が見えてきたので、ここから一気に行くぞということです。2030年には815万キロワットを目指します。

グリッドパリティの実現という言葉は聞いたことがないと思いますので、ちょっと御説明します。これが、ソーラーパネルが普及していく一つのきっかけになるだろうと見ています。

ソーラーパネルの値段は、2009年では1キロワット当たり60万円を超えていました。それが、2011年、福島第一原発事故のところから下がってきます。どんどん普及してきたわけですね。実は神奈川県は独自に「かながわソーラーバンクシステム」をつくり、県が前面に立ったことで、ソーラーパネルの値段を一般よりも遙かに安く設定することができたんです。

そして、ソーラーパネルでつくられた電気を買い取る制度がスタートし、1キロワットアワー当たり42円で買ってくれたのですが、少し下がってきました。これから先、もう少し下がるだろうと予測されています。

よく、ソーラーパネルが普及すると、買取価格が下がってくると同時に、電気代が上がってくるだろうと心配する人がいます。確かに若干、上がると思います。

電気料金と買取価格が交差して逆転します。これをグリッドパリティというのですが、買取価格より電気料金が高くなるんですね。

そうするとどうなるかというと、電気料金の方が高ければ、もう自宅でつくった電気は売らないで、自分の所で全部使ってしまうということです。ここにたどり着いたときに、また飛躍的にソーラーパネルが普及していくだろうと見ているわけです。

わかりやすく言うと、2020年、東京オリンピックのときには、家庭用の電源はほぼ独立型になるということです。電気を買わなくても、一つの家だけでエネルギーが独立する。

2030年まで見ますと、15パーセントぐらい省エネで削減した全体の電力消費量の中で、さっき言った分散型電源の発電量は45パーセントになります。そのうちの太陽光発電は、815万キロワット。

全体で見ると、245万世帯分がもう太陽光発電、分散型で45パーセントまでいくということ。この時点で、もう家庭用は独立型になるということなんですね。

2020年のオリンピックのとき、全世界のメディアが、今の日本はどうだとレポートしてくれるときに、神奈川では住宅の電源はもう独立型、福島第一原発事故を経てそこまできたのですよ、とレポートしてもらうことを想定しています。

もう一つ、この大きなエネルギー革命の柱になるのが、水素エネルギーです。

水の電気分解という言葉を、小学校や中学校で習った記憶が何となくあるのではないでしょうか。水を電気分解すると、水素と酸素になる。この逆をやるんですね。水素を酸素と反応させると、電気と水が生まれる。

この水素エネルギーを使った車が、2年後に発売されるんですね。燃料電池自動車といいます。ガソリンは一滴もいらないんです。排気ガスは出ないで、水を出しながら走る、究極のクリーンエネルギーの車。もう2年後に発売されます。

そして、今言ったようなことが全部合わさってきますと、スマートハウス、これが中心になってきます。太陽光発電でつくった電気を蓄電池に貯めて、夜に使います。それとともに、さっき言った家庭用燃料電池。ガスを使ったガスコージェネレーションですね。こういった電源を、コンピュータで全部制御して、効率的に使っていく。そうすることによって、エネルギーが独立型のスマートハウスが誕生するということです。

スマートハウスだけでなくて、地域そのもの、いろいろなものがエネルギー独立型になります。100パーセントとはさすがにいかないけれども、45パーセント。2030年には、もうこういった分散型で賄っていけることを目指しているということでありまして。

神奈川は、さっき言ったように、「かながわソーラーバンクシステム」に取り組んできたため、ソーラーパネルが全国どこよりも圧倒的に安いんですね。ですから、グリッドパリティが実現するのも全国で一番早いんです。こういう時代は神奈川からやってくる、エネルギー政策は更にここから加速していくと言っているのですが、2014年の目標がちょっと下がったことで、後退したのではないかと思われているのは全然違います、と言いたかったということであります。

地域テーマについて

さあ、エネルギーについてはここまでにしまして、ここから海の魅力をどうやって高めていくかという、今日のメインのテーマに話を進めていきたいと思います。

2020年、東京オリンピック・パラリンピックがある。世界中からやってくるお客様をどうやって、この三浦半島に連れてくるかといったときに、私は一つ大きな魅力は海だと思いますね。三浦半島は、海に囲まれていますからね。

それとともに、もう2年後にはさがみ縦貫道路が全部繋がります。圏央道ですね。神奈川の皆さんは海を当たり前に感じているわけですけれども、海無し県というのはいっぱいあるんですよね。

山梨県は山無し県なんて言いますが、山はあるけれども、実は海無し県なんですよね。埼玉県や長野県、群馬県もそうです。海が無いんです。

海が無い所の人にとってみれば、私、生の声どんどん聞いていますから、さがみ縦貫道路が通ったら、湘南の海に行きたい、神奈川の海に行きたいと言う。

だったら、どうやって海の魅力を高めていって、さあいらっしゃいと言うかという話を、今日はメインのテーマとしていきたいと思います。

それでは、まずはお二人のプレゼンテーションから、お聞きいただきたいと思います。

事例発表

新通 弘二 氏(株式会社リビエラリゾート シーボニアマリーナ ハーバーマスター)

シーボニアマリーナは、1967年の創業から46年間、マリンレジャーのパイオニアとして、またセレブなヨットハーバーとして、常にマリン業界をリードしてきました。

しかし、三浦半島でも最高の立地条件に恵まれていながら、一部の限られた層を対象とした、知る人ぞ知るリゾート地でした。

10年程前に、リビエラグループが経営を引き継いでからは、伝統と格式に重きを置きつつ、「大自然に抱かれ、心豊かに生きる」というコンセプトを提唱して、新しいお客様にも目を向け、海で遊ぶ楽しさを知っていただく事業を展開しております。

本日は、特に知っていただきたい、三つの活動事例を御紹介させていただきます。

まずはリビエラマリンクラブです。

クラブの船をメンバー同士でシェアすることで、船を所有する経費や負担を大幅に軽減でき、ワンランク上の優雅なマリンライフを過ごすことができます。

多くのプログラムの中で、メンバーに特に人気のアイテムが、小網代湾に浮ぶマリンベースです。湾内に設置した母船をベースに、マリンジェット、シーカヤック、海に浮ぶトランポリンなどのアイテムを、インストラクターと一緒に楽しむことができます。夏のシーズン限定でありながら、毎年2000人以上の方が利用しています。このように、色々な種類のマリンスポーツを、安全に楽しめる環境をしっかり整えているのは、県内でもシーボニアマリーナだけだと思っております。

次に御紹介するのは、海の散歩クルーズです。

ボートクルーズというフレーズから、残念なことに、多くの方が「揺れて怖い」「濡れて寒い」「船酔いする」といったネガティブのイメージをお持ちになるのではないでしょうか。そのイメージを覆す楽しいボートクルーズが、海の散歩クルーズです。

小網代湾や油壺湾は、みどり豊かな森に囲まれ、穏やかな、すばらしい入り江です。多くの野鳥や森の生態系や三浦半島の歴史を、スタッフが丁寧に説明しながらクルーズしますので、ネイチャークルーズとしても楽しめ、しかも「揺れない、濡れない、酔わない」はもちろん、後半には外洋に出て爽快に滑走クルーズしますので、スピード感も存分に味わえます。

最後に御紹介するのは、リビエラ海洋塾です。

日本は、海に囲まれた島国でありながら、海外に比べると、子ども達が海に親しむ環境や機会がとても少ないのではないでしょうか。

リビエラ海洋塾では、マリンアイテムの実体験を通じて、海で安全に遊ぶためのルール、そして自然環境を守っていく大切さを、体験をしながら学ぶことができます。

小網代湾の奥には、小網代の森の流域がつくる、神奈川県ではとても貴重な素晴らしい干潟が残っています。子ども達は、様々な種類のカニや海辺の生物に直接触れることで、小網代の森、干潟、海から、自然界の生態系を学び、この貴重な自然環境を守る重要性を悟ることができるのです。

シーボニアマリーナでは、数年前より地域の公立小学校に、無償でリビエラ海洋塾を提供しています。今年は、三浦市は名向小学校と上宮田小学校、横須賀市は桜小学校、逗子市は逗子小学校と小坪小学校の子ども達にリビエラ海洋塾を体験してもらいました。

三浦半島の子ども達はこのような素晴らしい環境で生活をしているのですから、もっと海を理解して、海に親しみ、海から多くのことを学んでくれることを私達は願っています。

小学校の他には、三浦市の社会福祉協議会が運営する障害児童の介護施設「HUGくみ」の子ども達に、リビエラ海洋塾を体験してもらいました。

ハンディを持つ子ども達に、万全のサポート体制で、マリンアイテムを体験させてあげることができました。ハンディを持つ子ども達ですが、人一倍豊かな感性を持っていると思います。海面に小さな手を伸ばし、直接海にふれることで、言葉では伝わらない、きっと何かすばらしいものを感じ取ってくれたと信じています。

リビエラ海洋塾は、他にも親子で参加するキャンプ型の海洋塾も実施しています。親子ペアで、マリンアイテムを体験したり、小網代の森の整備にボランティアで参加したり、ボートで沖に出て釣りを体験したり、夜は海辺の芝生の丘にテントを張って宿泊してもらいます。

海を中心とした、日常生活とは全く違った環境を、親子で体験することにより、子ども達だけでなく、親御さん達も素晴らしく変化してきます。正に海が親子の絆を深めてくれているのだと思っています。

リビエラリゾートでは今年、視覚障害者のヨットレース「ブラインドセーリング世界選手権大会」、ジュニアのヨットレース、OP級アジア選手権大会の開催地として選ばれ、世界各国より大勢の選手、関係者の皆様にお越しいただきました。

海外からのお客さんが一様に富士山を望む相模湾、三浦半島のこの海のゲレンデの素晴らしさに感動してくれました。また、日本のおもてなしの心をしっかりと感じ取ってくれたと思います。

2020年、東京オリンピック開催が決まりました。大海原をゲレンデにするセーリング競技までも、東京湾の奥まった若洲で開催されるそうです。これはとても残念です。 黒岩知事を中心としたオール神奈川で、相模湾、湘南・三浦半島の海の魅力をしっかりアピールして、セーリング競技だけは神奈川県開催が実現できることを願っております。

この相模湾には、まだまだ私たちも気付いていない観光資源がたくさんあると思います。例えば、海の中を覗けば、数多くの海洋生物が生息し、まるで竜宮城のような景色を四季に応じて見ることができます。ダイビングスポーツも、この三浦半島の海で、もっと盛んになっていくように、私達もこれからは積極的に応援していきます。

私達は海洋普及活動を通じて、皆さんと一緒に、神奈川県・三浦半島の海で遊ぶ楽しさを、世界中の方々に知ってもらうために、精一杯頑張り続けます。

新通さん事例発表

新通さん事例発表

 ジギャン クマル タパ 氏(公益財団法人かながわ国際交流財団職員)

今日は三浦半島の魅力を、外国人からの目線で御紹介させていただきたいと思います。

私が三浦半島に最初に来たのは、2005年です。それ以来、もう何度も足を運んでいますので、三浦半島の魅力に魅了された一人と言えると思います。

先ほど、知事の話に海無し県というのがありましたが、私は海無し国から来ました。

海無し国のネパールでは、よく見ていたのはヒマラヤに沈む夕日です。すごいなと思われるでしょうね。でも、私には当たり前なんです。すごいと思ったことは一度もありませんでした。

逆に、私は三浦半島に来て、水平線に沈む夕日を生まれて初めて見ました。これはすごいなと思うんですね。多くのネパール人は、東京まで来たら、なんとかここまで足を運んで見てほしいと思うぐらいでした。現に私はネパール政府の公式通訳を務めて、ネパールから来た要人を、こちらに案内したこともあります。

私は観光が専門ではありませんけれども、観光とは、やはり自分達にとって非日常的なものがそこにある、ということなんだろうと思いますね。

私は、横浜国立大学の大学院に留学に来たときに、大学の先生の紹介で三浦半島に最初にやってきました。三浦半島の人で、「自慢したい、紹介したい」という気持ちがあったと思いますから、そういう意味では観光パンフレットとかも大事ですが、そこのことをよく知っている人に紹介してもらうのが、最も効果的なんですよね。

私と一緒に来たいろいろな国の仲間が感じるところはみんなそれぞれ違います。私には夕日がすごかったですが、楽しいと思うところ、響くところがそれぞれ違うので、どういう国の人に何がヒットするか、そういったポイントがいくらでもポテンシャルがあるので、少し整理されるといいかと思います。

三戸浜の海岸で初めて海に入った後に、地元の人達と交流する機会があり、海の魅力と同時に、住んでいる人達からいろいろな話を聞き、私はリピーターになりました。

やはり最後は人かな、と思います。そこの人達に良くしてもらって、そこの思い出を共感してくれた人達との思い出が一番印象に残っています。

それから、三浦の魅力と言ったら、やはり食べ物もすごくおいしいですし、体験できることも、見ることもたくさんあるということで、「Eat Do See」と書きましたけれども。海の幸はおいしいですし、城ヶ島など綺麗な所はたくさんありますね。西の「関サバ」三浦の「松輪サバ」のような、体験したことを自慢したいと思うことを、多くの外国人に経験してほしいなと思います。

見ることは、やはり魚などの観察が、実際私も体験して、すごく感動したことがあります。博物館とかもありますし、他のところに比べたら、三浦半島の海は透明度が高いと言われますので、すごく素敵な経験ができる。

外国人観光客は、短い期間で来る人も多いと思いますので、東京に近い所でいろいろな体験がパッケージでできる、こんな素晴らしい所はなかなか無いと思いますので、そういったところも魅力の一つとして発信していけたらいいなと思います。

遊びに関しては、箱メガネで海の中を見たことがありますけれども、ダイビングもできる人にとってはすごい魅力のあるところだと思いますね。シュノーケリングやビーチコーミングも体験できると、やはりいろいろな外国人に伝えたいなと思います。

うみかぜ公園には、ネパールの仲間とか、いろいろな国の人と来たことがありますが、海を見ながらバーベキューができて、しかも自然に配慮しながらできる仕組みも整っているということも、短い期間でできる体験の一つとして紹介したいと思います。

それから、統計が出ていますが、訪日外国人の一番の目的は日本食らしいです。こういうところもチェックしていただきたいと思います。

訪日外国人が、来る前にどうやって情報を収集するかというと、やはりサイトの口コミやブログとか、個人の体験ですね。政府の広報とかも見ると思いますが、やはりどちらもインターネットを使って探している。

また、Wi-Fiなどが整っていれば、来てからもいろいろ調べたりすると思いますので、今はそういったインターネットとかも充実させていく必要があると思います。これから東京オリンピックがありますので、交通機関などがさらに整っていくだろうと思いますけれども、情報はあっても、欲しい人に届いていないという状況があります。

私はやはり、多言語化することに少し気を遣うべきかと思います。日本語の情報はありますが、例えば神奈川県にも1万人弱留学生がいますので、様々な国の学生が自分の言語で発信してくれれば、これ以上嬉しいことはありませんね。仕組みは考えないといけないと思いますが、ソーシャルネットワークが活用できると思います。

それから、市民の力はすごく大きいと思います。行政がやらないといけないことはあると思いますが、地元の人に案内してもらったことがやはり印象に残りますから、市民のガイド、例えば主要言語のガイドとかができたら嬉しいなと思いますし、地域の人達と触れ合う機会があれば、なおいいと思います。

最後に、野菜の無人販売をしている写真です。日本の首都東京から1時間足らずのこの三浦半島で、無人で物を売っていてお金を取る人はいない。相手のことを信頼しているからですよね。私は最初にこれを見たときびっくりしました。いろいろな国の留学生に見せましたけど、やはり皆さん驚きます。

海の魅力とは少し違うかもしれないけれど、こういう所なんだということを是非皆さんにも感じていただいて、多くの観光客がこの三浦半島に来るように、一緒に考えていけたらいいなと思います。

私もかながわ国際交流財団に勤めて4年目になりますので、もう神奈川は私のふるさとみたいな気持ちで頑張っています。

タパさん事例発表

タパさん事例発表

 意見交換

知事発言

お二人のプレゼンテーション、素晴らしかったですね。

皆さん、自分の地元はこんな所だったんだと、発見したことがいっぱいあるのではないでしょうか。すぐそばのこの海のことを意外に知らないですね。

ですから、ここに可能性がいっぱい眠っているんです。せっかくある魅力をもっと見える形にしていったら、もっと魅力的な所になるという、お二人の話を聞いているだけでも、ワクワクしてくる感じがしました。

さあ、ここからは皆さんと対話しながら進めてまいります。

今の話を聞いて質問したいという話でも、私はこんなことをやっているというアピールでも、こんなことを県はどう考えているんだ、という話でも結構です。

参加者発言1(横須賀市・男性)

神奈川県が、屋根を借りてソーラーパネルを付けるというふうに聞いたのですが、自分の屋根に付けた方が利が多いです。屋根を借りてやると、屋根を借りる人はあまり儲からないので、なかなか普及しないと思います。

例えば横須賀の小中学校の屋根に民間で設備したときに、売電料の3パーセントぐらいでないと、屋根の賃料を払って採算が合わない。そのくらい儲けが薄いですから難しいです。

住宅に付けるにしても、設備投資した金額と、売電料金の金額の差額で元をとるのに、やはり10年以上かかる場合がありますので、なかなか難しいかと思います。

それともう一つ。三浦半島の横浜横須賀道路の料金が、観光にしても高すぎるので、その辺を是非お願いします。

知事発言

「屋根貸し」と私が言っているのは、屋根を貸す本人は、パネルの設置に投資しないんです。発電事業者に屋根を貸すと、発電事業者がパネルを設置して、賃料が入ってくるというシステムです。

これがもっと普及するためには、おっしゃるように買取価格にちょっと問題もあるので、この辺りは今、国に要請をしているところでもあります。

いずれにしろ、ソーラーパネルが普及して、原子力発電所に頼らない独立型のエネルギー体系を目指していくことは、皆さんにメリットがあることだと思いますので、生の声も聞きながら、前に進めていきたいと思っています。

道路が高すぎるという問題は、私、いつも国に対して言っているところで、同じ思いであります。

参加者発言2(横浜市・男性)

日本セイルトレーニングスクールというNPO団体で、青少年向けの心の教育をやっております。今年の7月に、事務所を横浜から横須賀の浦賀に移したところです。

東京や横浜の海で、ヨットに乗ったりしていたのですが、横須賀の浦賀や油壺のみどり豊かな海で、子どもたちの心の教育、「EQ」という心の知能指数を引き上げるということで、乗る前と乗った後にアンケートに答えてもらい、成長をフィードバックする場所として、浦賀に船を置こうとしているのですが、なかなか置く場所がなくて、横浜から毎回4時間かけてやってきて、授業を終えたら、また横浜に戻っています。

教育として考えて、公益性の高いものに対して、例えばヨットの係留施設などがあれば、色んな所から教育のためにこちらにやってくるのではないかと感じております。

電車で約1時間半という絶好のロケーションで、こういったことができるというのは、本当に貴重な観光資源であると同時に、教育資源になると思います。豊かな心を育てる教育の場所として、是非、三浦半島の皆さんと一緒にやっていければと思っていますので、行政からもそういったサポートをしていただければと思っております。

もう一つ、実は先ほどの新通さんのシーボニアに、シナーラという、もう80年以上経っている、芸術品と言えるようなヨットがありまして、神奈川の貴重な宝物として、そういったところにも目を向けていただければありがたいと思います。

知事発言

先ほどの新通さんの話もあって、私もなるほどと思ったのですが、海には教育的効果があるという。こういった側面は、皆さん御存じでしたかね。

やはり子どもたちは、やる前とやった後、違いますか。

事例発表者発言(新通 弘二氏)

もう、圧倒的に違いますね。笑顔が素敵になるというか、生き生きとしてくるということが本当にあります。

知事発言

こういうことが広まっていくためには、やはり地元の皆さんが、うちにヨットの係留地つくろうよ、とか話が盛り上がってくることが、すごく大事だと思うんですけれどね。

こういう問題を進めていくときによく出てくる話は、漁業との関係ですね。どうやって共存するのか、その辺りは新通さん、いかがですか。

事例発表者発言(新通 弘二氏)

それに関しては、私も常々、やはり一番大切なことは、お互い人間ですから、挨拶することから始めると言いますか、わかり合うところから始めていけば、何らトラブルはないと思うんです。

知事発言

海で楽しむときに、きちんとルールを守る人はいいけれど、中にはそうではない人もいるのでしょう。

事例発表者発言(新通 弘二氏)

います。我々、遊ぶ方の人間で、ルールを守れない方がやはりどうしてもいるんですね。

そういった人は本当に極少ないんですけれども、漁業関係者の人たちにはものすごくクローズアップされてしまうのが、本当に残念なことだと思っております。

知事発言

ダイビングで潜って、サザエやアワビを勝手に取ってしまうとか。密漁ですからね。そういうことをする人がいると、冗談じゃない、生活を脅かすのか、ということになってしまうわけです。

だから、ルールをしっかり守りながら共存していかなければいけない。これは、海を楽しむ中で、重要な課題だと思いますね。

参加者発言3(葉山町・女性)

ただ今のルールの件ですが、逗子海岸の海の家で、今年事件が起きて、藤沢市と鎌倉市が条例で規制しました。

そのために、逗子や葉山の方に、夜遅くまで営業する海の家があって、御近所に迷惑をかけていると言われ出しました。

それで、逗子市では、規制しようということで、条例をつくるということなのですが、海岸は県の管轄でもあるわけですので、県がきちんとしたルール、条例をつくれば、各自治体が苦労しないで、多くの方に来ていただきながらルールも守っていけるのではないかと思うのですが、その件についてはいかがでしょうか。

知事発言

海の家の話ですね。従来でもルールがあったけれども、それをかなりはずした形で、大音量で音楽を流して、客が酒を飲んで暴れて、ということがあって、住民が迷惑しているので自主的なルールでやってくださいという話になりました。

それで、自主的に決めたときに、海の家のブロックごとで対応が違ったんですね。夜間はもうやらないなど厳しく制限した所もあったけれど、しない所もあった。

その結果、規制が緩い所にどんどん流れてしまった。これは実は県議会でも話題になりました。

今、県が統一的に強制的に何かを禁止するところまでは行っていません。今回、統一的にやらないと、規制の緩い所に移動するだけだとわかりましたから、うまく連携してやっていってくださいということです。

県は枠組みはつくっていきますが、やはりそれぞれの市町村が、住民の皆さんの考えを中心に決めてください、ということで、今、向き合っているところだと思います。県が強制的にやらなければいけなくなることは避けたいという気持ちでいます。

参加者発言4(男性)

海の観光と漁業の問題ですけれども、小田原の海はヨットもサーフィンをする人もいないんです。漁業だけなんですね。海岸に打ち上げられた海の物を拾ってもだめなんです。理由は知りませんが、それがきちんと行き届いているんです。

だから、漁業と観光は決して仲良くはなれません。生活圏が一番優先するのか、でも観光も生活圏ですから、そこの問題が非常に複雑に絡んでくるのだと思います。

知事発言

これはやはり非常に重要なポイントですよね。漁業を生業にしている人にとってみれば、海のレジャーでルールを逸した人がいると、出ていけという話になる。

ずっとそういう歴史ができ上がっている所もあるし、実はけっこううまくやっている所もありますね。

私自身が実はスキューバ・ダイビングをやるのですが、元々、神奈川の海で潜れるとあまり知らなかったんです。首都圏で潜るというと、伊豆に行きますよね。

神奈川にも潜る所があると聞いて、去年、葉山に潜りました。ビーチダイビングといって、海岸からそのまま入っていったら、藻が生えているんです。潜ったら幻想的な雰囲気で、森の中を水中遊泳している感じです。そして、10メートル潜ってふっと見たら、鯛の大群ですよ。これが神奈川の海なのか、と驚きました。

それで、神奈川のダイビングスポットを全部潜り倒そうと思い、今年は城ヶ島に潜りました。城ヶ島も、東京湾側と相模湾側で魚の感じも違って、またおもしろい。海流の関係で、熱帯魚のような魚も紛れ込んだりして、いろいろな魚がいるんですね。

この間は逗子に潜りました。江ノ島が見えながら潜るという、またこれが気持ちいいんですよね。オオタカ根というポイントがあって、25メートルぐらい潜ったら、ハワイや沖縄よりたくさん魚がいました。

そういう中で、ダイビングがちゃんと成立している所は、漁業者の皆さんとうまくやれているわけですね。例えば城ヶ島では、漁師さんの船でダイバーを連れて行ってもらい、一緒にやっています。

だから、ルールをつくりながら、いい形で共存していくということを、しっかりやっていかなければいけないと思います。

自分の周りのこの海が、海洋レジャーの可能性がある所だと皆さんがまず知って、こんなふうにしていこうという思いが一つになって、海洋レジャーの魅力あふれる三浦半島になっていく。そういうステップを踏んでいく中で、漁業者の皆さんとどう協調していくかをつくっていくことが大事ではないかと思いました。

参加者発言5(三浦市在勤・男性)

三浦市には、東京大学の海洋生物学の研究施設があり、意外と知られていない。

三浦に設立した理由は、今、知事が魚がたくさんいるとおっしゃいましたが、魚だけでなく動物ももっとたくさんの種類がいて、世界一種類が多いというわけで、三浦に設立し、生命科学を研究しているわけです。これはすごく誇りに思っていいことだと思います。

もう一つ誇りに思っていいことは、実は、真珠養殖発祥の地が三浦であるということです。三崎臨海実験所初代所長の箕作(みつくり)教授と御木本 幸吉氏が、三浦で真珠養殖の技術を開発した。

それで、今、私たちは三浦市と連携して、その真珠養殖を復活させることを通じて、海洋教育を子どもたちにしていこうと思っていて。小学生を対象に、卒業するときに、真珠を胸に付けて卒業することを計画しているところです。将来的には、産業に発展して三浦の活性化につながればいいと思うのですけれども。行っている場所は、小網代の海です。

知事発言

私は恥ずかしながら知らなかったのですが、真珠養殖の発祥の地だと知っていた方、いらっしゃいますか。あ、いらっしゃいますね。

地元のことでけっこう知らないことがありますね。今日はいっぱい発見があります。

参加者発言6(男性)

知事にお願いです。

まず一つは、行政の電源を、県立城ケ島公園の灯りを、もっと太陽光発電などにしてほしい。

それから、三浦は、観光客を呼ぼうといろいろやっているけれど、引橋から交通渋滞で、せっかく来た人が話にならない。来年の3月から高円坊(こうえんぼう)まで県の高速道路ができるから、その先はバスなどの公共交通機関をもっと有効に使って、三浦の市内を渋滞させないような、住民も困らないような対策をしてほしい。

それから、三浦半島には、古代から黒船の襲来まで、歴史がある。それを活かした、子どもが体験できるような内容で観光を呼ぶとよいのではないか。私が考えたのは、鎌倉に来た観光客を、三浦半島で食事、文化を知って横須賀軍港めぐりで帰れるようなコース。それと、子どもがもっと海を体験できる、カヤックや小網代の自然を活かした観光。

知事発言

冒頭の、城ヶ島などにソーラーパネルをもっと使ったらどうだろうという御意見は、そのとおりだと思いますね。城ヶ島の方でいろいろな動きがありますが、そういうことも実はプランに入っているようです。

それから、こういう海の魅力がいっぱい出たとしても、三浦半島は道路が大渋滞するというのは、まさにそのとおりですね。交通はまだ十分ではなく、城ヶ島の先まで京急も行ってないですから、その先がまた大渋滞になってしまうという問題があるわけです。

県はそういうことは全然やろうとしないのかというと、実は全然違うんです。ここのところは是非御理解いただきたいのですが。

私が海外に行って観光のトップセールスをするときに、横浜、箱根、鎌倉の3カ所以外に、もっとあるだろうと思うのだけれど、4番目に言うにはちょっと足りないという感じがどうもあったので、第4の観光の核と言えるものをつくりたいと思ったんです。

私は知事になってあちこち回っていて、すごくポテンシャル、可能性があるのに十分活かしていないと感じることがすごくありました。

城ヶ島に行ったときにも、実は30何年ぶりに行ったのですが、30何年前は賑わっていて感動した覚えがあるのだけれど、今度行ってみたら全然人がいない。こんなに寂れた所だったかなと一周してみて、海の景観に感動しました。近くにこんなにすごい海があるのに、なぜ寂れているのだろう、どうすればいいのかと思ったときに、地元に行ったら、城ヶ島に渡る橋を無料にしてほしいと陳情されました。

でも、橋が無料になったら、お客さんが来るわけではないだろうと思ったんです。

神奈川はなぜ潜在力を活かしきっていないのかというと、危機感があまりない。何だかんだ言っても、やはり豊かなんですよね。

もっと地方の何もない所は、このままでは温泉がつぶれてしまう、こんな辺鄙な所には誰も来ない、と追い込まれて危機感が本物になり、地元が一枚岩になって、全国有数の温泉地になっていった例があるわけですね。熊本県の黒川温泉がそうですよね。

神奈川県は本物の危機感がないから、一枚岩になっていない。こうやろうと言った人がいて、それでいこうと思ったら、逆の人たちが、そうじゃないと反対する。こういうことがすごく多い。これではだめだ。

例えば観光でよくある話は、観光地にするために、まず道路を通す、橋をつくるというところから始まる。でも、それでは地元が一枚岩にならない。

逆です。地元が一枚岩になって行きたくなる所ができたら、そんなに魅力的な所だったら道路を通した方がいいだろうという話になる。この順番ですね。

新幹線の新駅をつくったことでまちが活性化した所なんて、ほとんどないですよ。駅をつくることが目的になって、ちっともまちは活性化しない。まずまちが活性化することが大事。そのためには、まちの魅力を知った上で、それをみんなで盛り上げていこうという機運ができることが一番大事だと私は思っています。それがマグネットだと言っているわけです。

それで、アドバイザリー委員会をつくって、タパさんにも委員として参加していただいていますが、各地域からの提案をコンテストしたんです。

そうしたら、最初のコンテストでは、アドバイザリー委員会が、該当者なしと言ったんです。ただ、1個だけ、もう1回話を聞いてみたいと再審査に行ったのが、城ヶ島・三崎でした。

そこから、次に来たときは一枚岩になって、市長、観光協会の会長、商工会議所の会長、京浜急行まで来て、必死の思いで皆さんが訴えたから、それが委員の心を掴んで、これは行けるかもしれないと第4の観光の核認定事業の1番目に選ばれたのが、城ヶ島・三崎地区です。

もう一回やったときは、半端じゃ通れないとみんな必死になってやってきて、選ばれたのが大山と大磯でした。

第4の観光の核で選ばれたのは、この三つです。ここで、まだ待っているんです。本気度を見ています。ここは行けるぞ、となったら県も集中的に出てきますから。道路も何もつくろうと、いきますよ。

だから、まずは地元の皆さんが地元の魅力を知るところから始めて、それをこんな形にしていこうと気持ちが一つになるために、このような会もやっていると御理解いただきたいと思います。

参加者発言7(東京都・男性)

私は油壺で、個人の趣味で、子どもたちをクルーザーに乗せて育てており、今年でもう11年になります。

家がある東京から通っており、三浦や横須賀を遠くから見ていますけれども、とても魅力的な所だと思います。何とか皆さんに海に来てほしいと思うのですが、いろいろ海は危ないですし、漁業の方との問題もあります。

子どもたちを育てていて、小学生が大きなクルーザーを操縦して、家に帰ってお母さんから、ものすごく興奮して喜んでいる、という話があります。自分の力で船を走らせることは、子どもの心にものすごく大きな印象を与えるんです。

それができる場所が、横須賀の浦賀湾です。三方を山と陸に囲まれ、出口が狭い。しかも、交通船がいつも通って、大人が見てくれている。あの湾の中で、自分一人の力で船を走らせたら、どんなに子どもが喜ぶだろうと思います。

そして、子どもが喜べば、大人が来るんですね。来るための道路は、浦賀あるいは馬堀まで通じています。料金がとても高いですけれども。

子どもたちをヨットに乗せるための施設は、浦賀に市がつくった桟橋があり、これを使えば、小型のヨットを持ってきて、子どもたちが乗れます。そういう条件は揃っているんですが、あの湾を自由に使わせてもらえない。

それは漁業との問題があるのだろうと思います。ヨット乗りの方が海のマナーを知らないから、トラブルが起きるのだと思います。子どものうちから、海のマナーや常識を教える必要があると思って、私は個人でやっておりますが、何とかしてもらいたい、みんなでやりましょう、という気持ちです。

知事発言

本当にすばらしい挑戦というか、行いですよね。東京から来て、子どもたちにそういう体験をさせている。

やはり、県内全体でそういう機運というか、雰囲気を盛り上げて高まってきたら、じゃあ子どもたちから海のルールをもっとやるべきだとか、そういう話はどんどん出てくると思うんですけれどね。

シーボニアの話とか、入口はいろいろいっぱいあるなと思うので、これがもっといくという感じが何か出てくるといいなと思っているんですけれど。

参加者発言8(三浦市在勤・男性)

三崎の三浦海の学校から参りました。

今月、中学校の臨海学校施設を、まさに海の楽しみ方を伝えるような施設にリニューアルしてオープンさせるのですが、まずはダイビングからチャレンジをしているのですが、やはり漁協さんとの対話が、なかなか進まない。

我々も、地元の方を尊重してやっていきたいと思い、御理解いただく努力は続けるものの、率直に申し上げると、漁業関係者の方は海面の占有権があると思っていらっしゃるところがあるのではないかと思いまして。

そういう現状があるということと、神奈川のマリンレジャーを発展させるために、海の権利関係の啓蒙も、是非積極的に県から発信していただきたいと思います。

もちろん漁業関係者さんにとっても海は生活の糧ですけれども、我々マリンレジャーの業者にとってもやはり生活の糧ですので、是非、サポートをお願いします。

 知事発言

やはり、神奈川県がこの海をどうしていくのかという大きな方向性を打ち出すことは、私は大事なことだと思っています。

そういう中で、どうやって共存できるかというものをつくっていかなければいけないと思いますけれど。

参加者発言9(横須賀市在勤・男性)

私は横須賀市で働いています。三浦半島に生まれ育ち、50年以上住んでおります。この三浦半島が大好きです。いろいろないいところがあると思います。

でも、他からお客さんが来たときには、横浜や箱根、鎌倉に連れて行き、三浦半島は自ら進んで案内することがありません。

ただ、自分では、子どもたちのボーイスカウトを20年余りやっていて、三崎の方の盗人狩(ぬすっとがり)とか、逗子から歩いて佐島の方を回るとか、いろいろ目立たない観光地を発掘していこうとしています。大人は横須賀に灰色のイメージがありますが、子どもたちに聞くと、海の青と山の緑。農業あり、漁業あり、いい所だと思っています。

先ほどタパさんの発表のように、発信がちょっとできていないのかな。

私が考えるには、発信で一番速いのはやはりテレビだと思いますが、お金がかかるので、どのようにいい三浦半島を発信していくか。

住んでいる人のハード面だけ整備しても人口は減っていったりするので、地元からどれだけ盛り上がる機運をつくっていくかが一番のネックではないかと思います。

知事発言

その答えも含めて、さきほど手が挙がった方をお伺いしてから、お答えしたいと思います。どうぞ、最後です。

参加者発言10(女性)

留学生で、神奈川県の国際ファンクラブの一人です。

出身は中国の大連なのですが、海から近くて、地元の人達はみんな海に行こうみたいな話がでます。

でも、横浜に来て残念なことは、今まで考えたら、知り合った日本人の中に、海に行こうよと言った人が一人もいなかったんです。せっかく海から近いのに、なぜ海に行こうと言ってくれないのかと考えて、そういう点では、宣伝にもうちょっと力を入れた方がいいのではないかと考えました。

また、外国人として三浦を見ると、食事がおいしいし、環境もすごくきれいだというイメージがあります。

でも、大震災での福島の津波の件で、外国人には、よくわからないと、海というと少し怖くなってくるんです。安全面についても、安全だよとか少し宣伝をした方がいいと思います。

知事発言

すばらしいことを言っていただけました。

最後に私がお話ししますが、ここまで聞かれていて、タパさん、どうでしたか。

事例発表者発言(ジギャン クマル タパ氏)

今の話にもありましたけれども、私はネパール出身で、ネパールは観光にすごく力を入れているのですが、国の宣伝では、「send home a friend」と言っているんです。ネパール人の多くは外国に行っていますので、海外に行ったら自分の国に友達を送りましょう、一人が一人の友達をネパールに連れてきましょう、と。

それから、三浦半島の皆さんにも少し考えていただきたいと思うのは、今の方もおっしゃっていましたが、やはり地元の人がアピールしないと、テレビも取材に来ないと思うんですよね。

お金を払ってテレビの取材が来ても、地元の人の盛り上がりとか、地元の人が自慢したり、誇りに思ったりするようなことをしないと、それは一時だけのものになってしまいますので、せっかくポテンシャルはすごくありますから、もっと観光客が来て、しかし三浦の魅力でもある自然に配慮しながら共存できるような、観光の実現ができればいいなと思います。

知事発言

留学生や、元留学生でもうずっと神奈川にいるタパさんの外からの視点。こういう視点って、聞いたときにはっとしませんか。

海に行こうと言ってくれなかったのはなぜか。三浦半島の海の魅力を訴えている人もいるけれども、みんながそう思っているかということ。地元の人が知らなければ、外の人に伝わらないですよね。

どうやって発信していくのかといったときに、今、かながわ国際ファンクラブのメンバーだと話をしてくださった。

かながわ国際ファンクラブをなぜつくったかというと、留学生などいろいろな形で神奈川に来られた方には、全員神奈川のことが好きになって帰ってもらおう。

私は、マスコミに長くいましたが、マスコミが絶対勝てないのが、口コミなんです。口コミは圧倒的に強いんです。しかも今、ネットのソーシャルメディアで、行った、おもしろかったとつぶやいたら、圧倒的に伝わっていくんですね。マスコミよりも口コミの方が信じるんです。だから、神奈川へ来た人に、神奈川がすごくいいよ、と口コミで言ってほしい。

神奈川に来た人達を大事にすることで、おもてなしの心も伝わって、大好きだと思って帰ってもらえれば、お一人お一人が、もう神奈川の宣伝マンになるわけです。

そうなるようにと思って、国際ファンクラブをつくりました。今、1700名ぐらい会員がいて、外国からの方だけでなく、サポート会員という外国から来てくれている方を支援したいという日本人も登録できます。

今回最初に見ていただいた「恋するフォーチュンクッキー 神奈川県Ver.」は、テレビや新聞でも取り上げられましたが、原点が口コミなんです。私も、ああいうパワーを生々しく感じましたね。あっという間に広がっていって、二日間で再生回数が100万ビューいきましたからね。

この動画を見て、いろいろおもしろい所が神奈川にあるという入口となって、どういう所か紹介するパンフレットやホームページもつくる、そんな形で発信していって。

その後がまた大事なんですね。行ったらよかったよ、と言ってもらわなければいけない。

だから、第4の観光の核になったときも、まだ少し不安が残っているのは、今のままではだめだということです。第4の観光の核に「なっていこう」と言っているんだから。

ところが、第4の観光になったというだけで、もう人が来ている。だから早く、皆さんとともに神奈川県の魅力を高めていきたい。

特にやはり、今年は「海」の神奈川。さきほど言ったとおり、さがみ縦貫道路が通る。オリンピックも来る。海の神奈川を最大の売りにしていきたいと思っていますので、海の神奈川を引き受けるのはこの三浦半島だ、とやっていただくことを期待して、今日の締めとさせていただきます。

長い時間ありがとうございました。

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