平成29年度黒岩知事との"対話の広場"地域版 横須賀三浦会場 開催結果

掲載日:2018年3月17日

会場

集会の概要

黒岩知事との”対話の広場”地域版(横須賀三浦会場)

日時

平成29年11月21日(火曜日)18時30分から20時00分

会 場 横須賀商工会議所 1階多目的ホール
テーマ スマイルかながわ
地域テーマ 住みたくなる!」三浦半島ライフの魅力

内容

1 知事あいさつ

2 事例発表

【事例発表者】
長谷川 りえ 氏 (料理研究家・商品開発アドバイザー)

成相 修 氏 成相 祐美 氏 (三浦の宿「bed&breakfast; ichi」オーナー)

3 知事によるまとめ

参加者数 193名

知事あいさつ

こんばんは。神奈川県知事の黒岩祐治です。今日この時間に集まっていただきありがとうございます。県民との対話の広場は、各地域でやっています。今回は三浦半島が中心です。そして、対話の広場では年間の統一テーマを設けています。今年は「スマイルかながわ」です。

なぜ、これをテーマにしているのかを少し説明したいと思います。「人生100歳時代」、今政府は「人生100年時代」と言っています。「人生100年時代」という言葉は、今年の流行語大賞にノミネートされています。しかし、忘れないでください。政府は今年から言っていますが、神奈川県は昨年から言っています。昨年のお正月に「人生100歳時代の設計図を描いていこう」とお話をしました。

01_人生100歳時代

なぜ、そのようなことを言っているかと言うと、1963年に全国で100歳以上の人は153人でした。2016年、今は6万6,000人くらいです。伸び方を見てください。今までに比べて、2050年に向けて、急激に上がっていきます。そして、2050年には、全国で約70万人になります。この頃は、人口が減っていると予測されていますので、割り算をすると142人に1人が100歳以上という圧倒的な超高齢社会がやってきます。

スマイルかながわ

そのような中で、どのような100歳時代を迎えるべきかということで、我々は未病を改善し、病気にならないようにする。そして、みんなが笑顔でいるような、明るい超高齢社会を目指します。

「スマイルかながわ」は今年の統一テーマです。昨年は、「人生100歳時代の設計図」がテーマでした。

いろいろな政策を「スマイル」で分けて、それぞれのテーマについて、いろいろな地域で、地域の個性に合わせて、テーマを選び、今、展開をしているところです。「共生でスマイル」、「未病改善でスマイル」、「マグネット力でスマイル」のうち、ここでは「マグネット力でスマイル」でいきたいと思います。マグネット力とは何か。磁石のように引き付ける力です。引きつける力によって、スマイルがあふれるというテーマでお話をしていきたいと思います。三浦半島がマグネットのように引き寄せ、そしてスマイルを生み出すには何が必要なのかを考えていきたいと思います。

人口の推移

まず、人口の流れです。少し増えていますが、2040年まで見ると減っていますね。三浦半島では、どうなっているでしょうか。三浦半島はどんどん減っています。これをどうするのかということがないと、過疎になっていきます。

地域の高齢化率を見ていきましょう。神奈川県全体として、2040年まで急激に伸びていきます。三浦半島はどうなのか。神奈川県の上を行っています。このように高齢化の進行も早いです。

三浦半島魅力最大化プロジェクト

そういう中で、神奈川県は「三浦半島魅力最大化プロジェクト」を進めています。三浦半島には様々な魅力があります。海の魅力や食の魅力、地域の魅力、住む魅力、働く魅力などがあります。このような魅力をうまく最大化しようという取組みを県と市町で連動してやっているところであります。

その中で、「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」をやっています。この発案者が、後で話をしてくれます。これは、なかなかおもしろいです。

「自転車半島宣言」もあります。三浦半島を車で回るのは大変だという方は、自転車で三浦半島を回っていただき、三浦半島の魅力を味わっていただこうと、いろいろなモニュメントを拠点に設けて、自転車で回ろうというプロジェクトです。

住む魅力

「住む魅力を高める取組み」ということで、鎌倉市では「外国人向けのプロモーション動画」、三浦市では「トライアルステイ」、お試しで泊まってみませんかという取組みを、横須賀市では「住むまち横須賀体感モニターバスツアー」など、市町も工夫をしているところです。

今日は、まさにマグネットの力を発揮している2組の方々からお話をいただき、そして、その話をヒントにして「スマイルかながわ」や「スマイル三浦半島」をどうやって実現していくかを、皆さんと共に話していきたいと思います。これは、講演会ではありません。「対話の広場」なので、皆さんとの対話が切れたら、そこで終わってしまいます。せっかく集まっていただいたので、どんどん発言してください。それでは、最後までよろしくお願いします。ありがとうございました。

事例発表

司会

始めに、長谷川 りえ様をご紹介します。

長谷川様は、横須賀市在住で、料理研究家、商品開発アドバイザーでいらっしゃいます。大手食品会社で商品開発を担当後、独立されました。テレビの情報番組ですぐに役立つ家庭料理をご紹介されております。

また横須賀市内で、地元の幼稚園やPTA、コミュニティセンターの料理教室、地元食材を活用した講座など幅広くご活躍されております。

最近は、三浦半島の「食」の魅力を、イタリア料理を通じて最大限に引き出し発信していく「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」の発案者としても活動されているところです。

それでは長谷川様よろしくお願いいたします。

長谷川さん発表1

長谷川さん発表2

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

皆さま、はじめまして。横須賀市在住の料理研究家の長谷川りえと申します。今日はよろしくお願いします。

「三浦半島を新発見―三浦半島はイタリア半島―」というテーマでお話いたします。私のプロフィールは先ほど紹介をいただきましたが、今年の活動は、本の出版をしたり、テレビに出たり、料理講師などをしてきました。

三浦半島では、今どういうことをしているかというと、幼稚園の料理教室や、ここ横須賀商工会議所では健康アドバイザーを務めています。その他にもいろいろ、テレビ神奈川やJ:COM、FM横浜などにも出演をして、三浦半島の食の素晴らしさを伝えています。

私の移住の理由ですが、私は元々、千葉に住んでいて、ウィンドサーフィンをしていました。ここ三浦半島はウィンドサーフィンが盛んです。特に津久井浜はウィンドサーフィンがとても有名で、メッカとも言われています。そういう中で、ここ地元にいる主人と知り合い、私もここに住むことになりました。

今も皆さんにご紹介したように、私は料理研究家をしていますが、ここに住む前も料理の仕事をしていました。その際は、必ず都内の築地や紀ノ国屋など、いわゆる一流のスーパーで食材を買い求めて、良いものをそろえ、それを料理して仕事をしていました。しかし、ここに住むことで、食材の素晴らしさに気づくことになりました。ここに住んで、2010年に料理本を出版することになりました。表紙に「鯛」がありますが、その鯛1匹にもサイズや形、色などいろいろありまして、築地に行ってもなかなかそろうものではございません。ここは、東京湾、太平洋、相模湾と3方全く質の違う海に囲まれた小さな半島であり、三浦半島ではいろいろな鯛を見つけられました。その中で、たった1匹の鯛を探して表紙に使いました。

このような行動は、三浦半島の魚の種類の豊富さと価値の高さなどに気づいたきっかけの一つとなりました。

お魚だけでなく、住んでいると、四季を通して食材というのは変わります。仕事で使っているので、いろいろなところで食材を探しますが、すばらしい特徴に気づかされます。豊富なイタリア野菜や西洋野菜の生産地である三浦半島ということに、ものすごく気づかされたのです。皆さんは普通にお野菜というと、キャベツや大根を思いつくと思いますが、ご覧のようなバターナッツやズッキーニ、チコリ、イタリアントマトなど、イタリア料理で有名な、キャベツでも変わったサボイキャベツ、ロマネスコなど、全部横文字で「なんだ?」と思うかもしれません。しかし、ご覧になられてわかるように、こんなにも見て楽しく、おいしそうで、気分が上がるような野菜をここの農家でたくさん作っていることに気づかされます。

そして、お魚ですが、実はイタリアと三浦半島はほぼ同じ位置にあります。イタリアは国なので、縦に長くて、北は寒いのですが、どちらかと言うと、魚介類を好まれる南イタリアのあたりに位置が似ているということで、「捕れる魚もほぼ同じ」と言い切ってしまっていいのではと思うくらい、同じようなお魚が捕れるのが三浦半島だと気づかされました。

長谷川さん

今、「イタリア」とばかり言っていますが、三浦半島はイタリア半島と類似点が多いことを発見したのです。食と観光で魅力たっぷりの半島です。イタリアもそうですし、三浦半島もそうであると言い切れます。見て食べて感じる「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」というのを思いつかずにはいられませんでした。皆さん、形を並べるとわかると思いますが、緑がイタリア半島、そして赤が三浦半島です。靴にすると、土踏まずの部分があって、ロングブーツとショートブーツのように、とてもそっくりに見えてきませんか。三浦半島はイタリア半島と言っても過言ではないというのが私のプロジェクトです。

神奈川県三浦半島魅力最大化プロジェクトについては、知事からも紹介がありました。現在、県の取組みとしてやっていただいています。ありがとうございます。三浦の食の魅力から知っていただき、訪れた人が「また来たい」、「住みたい」と思えるような魅力あふれる場所が、ここ三浦半島だと私は心から思います。このマーク「三浦半島はイタリア半島」ということで、このトラベルオブフードということで、食の旅をここで楽しんでいただけるのではないでしょうか。

このプロジェクトは、J:COMでも番組にしていただき、カナフルTVやkanagawa Muffinでも紹介していただきました。もちろん、私も出演をして、説明をさせていただいております。

これだけでは、皆さんはどうやって知ればいいのということで、皆さんに楽しみながら三浦半島の魅力を知ってもらうきっかけになればということで、4市1町プロジェクトフードというのを考案いたしました。誰にでもわかりやすいカラーで表現することが大切なのかなと思いました。

横須賀市は黒い「横須賀ピッツァ・ブラック」、三浦市は「三浦グリーンフリット」、逗子市と葉山町は「逗子しらなみパスタ」、「白の風葉山パスタ」、鎌倉市は「赤の恵 鎌倉リゾット」としています。それぞれテーマカラーにそって、必ず三浦半島のものか地元のものを1品でも乗せて、食べる人が「ああ、この食材はすばらしいな、おいしいな」と実感してもらうプロジェクトフードとしています。

ここ横須賀市では、黒いピザを展開しています。今、16店舗が参加してくださっています。この間は、「横須賀ピッツァ・ブラック」の「あなたが選ぶNo.1ピザはどれだ!!」というコンペをしました。そこで、グランプリや準グランプリなどを決めて盛り上がっています。こうみると、圧巻だと思います。「黒いピザ」ということで、「news every.」や新聞などで結構話題になって、取り上げていただきまして、「このニュースを見たよ」など言ってもらったこともあります。こうして、各市町をカラーフードで皆さんに興味をもってもらい、少しずつでも広まっていただければいいなと願っています。

皆さんに三浦半島の食材の素晴らしさを知ってもらうのが一番ですが、私たち地元に住んでいる人は、地元の食材を食べて暮らすことも住む人の健康を維持するのに大切なことだということも添えたいと思います。

ということで、知っていたようで知らなかった「三浦半島は新発見!-三浦半島はイタリア半島-」。Enjoy slow life & slow food!In The Miura Peninsula.

以上です。ありがとうございました。

司会

続いて、成相 修様、祐美様をご紹介します。

成相ご夫妻は三浦市在住です。修様は、幼い頃に小網代の森を訪れて以来、たびたび三浦に訪れるようになり、その後、お仕事をされながら移住の機会を探り、祐美様と移住されました。

三浦の港町で見つけた築80年の家屋をセルフリノベーションし、2016年に宿をオープンされました。季節の移り変わりを楽しめる半島ライフを楽しみながら、二人三脚で宿を切り盛りしていらっしゃいます。

修様は、前職の経験を活かし、三浦半島の自然をガイドする自然体験ツアーを行っておられます。

それでは成相様、よろしくお願いいたします。

成相氏発表1

成相氏発表2

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

こんばんは。紹介いただきました成相修です。

 

成相 祐美氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

妻の祐美です。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

僕らは3つのことをお話させていただきたいと思います。「移職住」ということで、このテーマで話します。

まず、自己紹介なのですが、共に33歳で埼玉県出身です。僕は、釣りと登山が本当に好きで自然が大好きなので、三浦半島に来たと言っても過言ではありません。妻の祐美は、パンを作ることと食べることを三浦半島の中でも楽しんでいます。

僕らの移住ということですが、前職は子どもたちが林間学校に来るような自然学校で10年くらい仕事をしておりまして、埼玉の浦和や山梨、埼玉の秩父、三浦といろいろなところを行き来していました。対照的に、妻の祐美は埼玉からいきなり三浦に来たということで、全く異なった2人です。

自然学校時代、子どもたちとキャンプをしたり、中高年の方と山登りをしたりといろいろな活動をしていました。

 

成相 祐美氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

私は対照的に都内でOLをしていました。全く三浦半島のことを知らないまま移住をしました。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

そして今、三浦半島の先端の町の三崎という港町で、一泊朝食付きで自然体験のできる宿を運営しています。これは、築80年の古民家を仲間たち大体50人くらいと、半年かけてリノベーションした宿になります。全部個室で、4部屋あります。

最初は妻も含めてボランティアの仲間たちと一緒に、工事をして宿を造りました。

宿の中では、ただ泊まるだけではなく、三浦半島の魅力として、私が元々好きだった釣りや登山を生かして、アクティビティの自然体験ガイドツアーを行っています。今、主に行っているのは、三浦の漁港や岩場などいろいろなフィールドがありますので、釣り体験や自転車、それから、三浦半島には低山が見られ、三浦アルプスや武山などがありますので、ハイキングなどのガイドツアーも行っています。

 

成相 祐美氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

私は、平日を中心に宿から徒歩5分くらいのところに、「ミサキドーナツ」というところがあるのですが、そちらで製造販売をしています。宿の工事中から働かせていただいているので、理解もあり、応援してもらっています。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

僕らの「住む」ということで、普段どんな生活をしているかというと、自然の中で遊んでいることが多いです。妻と登山をしたり、夕陽を眺めに行ったり、宿の休業日にパンを一緒に作ったり、たわいない日常生活を送っています。

ここで、少し突っ込んだ話になるのですが、三浦に来てから通勤時間がどのように変わっていったか。この中で、移住を考えている人や移住してきましたよという人はどのくらいいらっしゃいますか。

比較なのですが、埼玉時代、三崎に来る前は横須賀に住んでいたこともありますので、各所での通勤時間の違いです。やはり公共交通機関はありますが、お店が点在しており、車が必要不可欠かと思います。そして、三浦半島、特に三崎は坂が多いので特に必要です。

それから仕事については、今は一つの仕事だけではなく、いくつかの仕事を持って生業としています。僕は宿とガイド、その他自然関係の仕事をしているのですが、妻は宿とドーナツ屋の仕事をしています。これは、宿が軌道に乗ってないことも正直なところあります。僕は、東京都の小笠原諸島というところで仕事をしていたことがあったのですが、そこでは、ガイドや調査の仕事など、いろいろな仕事を1つ、2つ、3つと島の方がしていて、1つの仕事を生業としている方というのは、ほとんどいませんでした。それがとても衝撃的で、地域に引っ越してきて、1つの仕事をするのも間違いではないと思うのですが、自分の好きな仕事でいろいろなことをしながら生きていくことも、これからの時代は「あり」なのではないかと思い、今はそれにトライしているところです。

それから、生活の物価です。三浦半島は、ご存知のとおり、畑や海に囲まれている土地ですので、非常に安く食材などは手に入ります。家賃に関しても、横須賀と三浦のどちらも2DKで4万円台ですので、都心に比べたら半分です。とてもコストが低く、生活ができているというのは魅力的です。一方で、町とはいえ、お店の選択肢が限られてしまうので、暮らしにくさも正直感じることがあります。

移動手段については、僕らは今、車ですが、それぞれのライフスタイルで変化していくのかなと思っています。例えば、都内や横浜に通っている方は、公共交通機関を使われていますし、歩いている方ももちろんいると思います。僕らは、地域に越してきて、もちろん車は必要なのですが、移動時間を少し減らして、自分たちのやりたいことをできる時間を作りたいと考えています。

僕らが最後に目指すものですが、今トライしている中で、通勤時間というものがそもそもいらないのではないかと。東京に通っていた時は、片道2時間、往復4時間かけて通っていて、1日のうちの4時間を通勤時間に当てていました。

それから、いくつかの仕事を持つということで、自分の好きなことをいくつか仕事にしていますが、1つがなくなったとき、もう1つあるというのは、選択肢の幅が広がるということも一つあると思います。

一方で、切り詰めているのではなく、三浦半島の魅力として、生活レベルを下げなくても、出費を減らせることがあると思います。これから移住される方というのは、今、いなかったですが、移住や越して来る時の目安としては、物価が安く、公共交通機関が便利な地域が良いと思います。

「移住」という言葉が世間一般的になってきているのですが、僕らは「移住」という言葉は好きではなく、たまたま好きで移り住んだ町が三浦でした。なので、移住といってハードルを上げるのでなく、僕らは隣町に引っ越す感覚で三浦に来ました。これから移住を考えている方に僕らが言いたいのは、自分が好きであったり、興味があったりすれば、まずは、行ってみたらいいと思います。「次はみなさんの番です」ということで、住みたい町で、やりたいことをやって生きていければなと思っています。

どうもありがとうございました。

意見交換

知事

ありがとうございました。

まさに、マグネット。長谷川さんは千葉から、そして、成相夫妻は埼玉から、来てくださった。引きつける魅力があったのですよね。そして、今は、その魅力をエンジョイして、三浦半島の魅力を更に広げようということでやっていらっしゃって、本当にすばらしいです。この対話の広場は、埼玉や千葉でやって、「どうぞ三浦半島に移り住んでください」というのも良いかもしれないですね。

皆さんから質問もあると思いますが、私から追加で聞いてみたいことがあります。長谷川さん、「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」というもの、まさにおっしゃったとおり、地形から似ているし、食べ物も似ているし、本当にすばらしい発想です。発想したものが、県の施策になったプロセスはどうだったのですか。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

私がこのプロジェクトを思いついたのは、10年くらい前です。いろいろな出版社やテレビの方にも言っていたのですが、地元の商工会議所に言うのが一番いいのかと思ったので、全く関わりもなかったのですが、商工会議所に行きまして、ここ横須賀商工会議所からお話が始まりました。ここの商工会議所の専務などから、お話を上げていただき、県に具体的に取り組んでいただくきっかけとなりました。

 

知事

皆さんのいらっしゃる、ここがまさに「横須賀商工会議所」ですから。ここの人が聞いてくれたのですね。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

そうです。本当にありがとうございます。

 

知事

そして、県が受け止めたのですね。今や県のメインの政策になっていますから、すごいです。

今聞きながら、いろいろと次なる展開もあるのではないかと思ったのですが。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

本当に「食」でここの魅力を知っていただきたいというのが第1段階なのですが、食べに来たところで、実は風景もすばらしくて、それで、風景もすばらしかったなと思って帰って、もっと違う所も見てみたい。三浦にはマグロを食べに来るけれども、そのまま高速道路で都内に帰ってしまい、鎌倉に行くけれども、三浦半島には行かないで帰ってしまうという人が多かったので、それなら4市1町の特色を出して、こういうところもあるという発見になればと思っています。

 

知事

イタリア半島というなら、こういうことをすればいいとイメージが浮かんだという方はいらっしゃいますか。

私は聞いていて、浮かびました。例えば、「色」にこだわるということですが、イタリアはいろいろなきれいな色があります。それを料理に活かしたのですよね。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

そうですね。国旗をまずベースにしました。

 

知事

「イタリア」とは何ですか。イタリアと言えば、思い浮かぶものは何かありませんか。例えば、ワインはどうですか。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

そうです。本当にワインを一緒に楽しめたら良いなと思います。

 

知事

三浦半島でワインは造っていますか。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

造っています。知っている方がいらっしゃると思います。

 

知事

神奈川県ではワインの醸造量は日本一です。ワイナリーはないですが、「醸造は日本一」なのは、メルシャンの工場があるから。それだけの話なのですが。

コンセプトにこだわるとおもしろいです。「三浦半島ワイン」を作って組み合わせようかみたいな。

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

是非、盛り上げられたらいいと思います。ビールを造っているところは多く、ビールはピザと合っていると思いますし、それはそれで合致していると思います。しかし、パスタやリゾット、フリットなどもございますから。

 

知事

もう一つ、イタリアからピンときたことがあります。カンツォーネ。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

そういうことを楽しみながら、食事も楽しめる場所があるといいと思います。

 

知事

地域の魅力は料理、食、風景などいろいろなものがあるけれども、「文化」というものもあります。イタリア文化の例えば、オペラやカンツォーネなど。徹底的にこだわるのであれば、この三浦半島で三浦半島風のカンツォーネを創ってしまうとかね。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

是非、イベントを主催してほしいです。

 

知事

オペラを創ってしまうとかね。鎌倉も一応県の仕切りでいうと、三浦半島の地域なので、「鎌倉市はローマだ」と言ってね。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

ぴったりだと思います。

 

知事

そうやって想像力を膨らませて、コンセプトがあると話は広がって行くと思います。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

ありがとうございます。知事のアイデアを盛り込んで、来た皆さんが更に楽しんでいただけるようなプロジェクトにしたいと思います。

 

知事

そうすることで、楽しさが増していきます。魅力も増していきます。それを皆さん、次のきっかけとしていただきたいです。

成相さんご夫妻、良いカップルですよね。たまたま知り合ったのですか、こちらで。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

僕が東京に勤めていた時に、街コンで知り合いました。たまたま声をかけたら、僕の幼なじみと同級生だったという少し運命的でした。彼女的には、三浦半島を知らずに来たので、「だまされた」といつも言っています。

 

知事

その時の会話で何か生き方などで共感するものがあったのですか。

 

成相 祐美氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

まず、海の近くに住んでいるということで、埼玉県民としてはそこにひかれてしまいました。

 

知事

海が引きつけたのですね。お子さんはいらっしゃるのですか。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

まだです。まだ結婚をして1年くらいなので。

 

知事

新婚さんですね。お子さんが生まれたら、三浦半島での生活は更に楽しくなりそうですね。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

今、宿をやっていて、もともとゲストハウスをしようと思っていたのですが、全国のゲストハウスには、子どもさんが泊まれないところが多く、子どもが泊まれるゲストハウスがたまたまあって、僕らも子育てをしながら、宿をやっていったら、おもしろいかなと思っていて、子どもがいるから、宿が少しやりにくいというのはあまりないです。

 

知事

自分でリノベーションしたとおっしゃっていましたね。大工さんの資格などを持っているのですか。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

3年くらい宿をやるための準備をしていたのですが、その中で知り合った方にたまたま大工がいまして、週に1回来てくれて、僕たちにノコギリの使い方、壁の作り方など全部を教えてくれて、元々は、素人で宿づくりを始めました。

 

知事

素人が古民家を宿にできるのですか。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

できました。大丈夫です。

ただ、半年くらい工事がかかってしまったので、地域の方からよく声をかけられました。最初は、「何ができるの。」とおじいちゃんやおばあちゃんが三崎には多いので、声をかけられるのですが、だんだんと夏が過ぎていくにつれて、「大丈夫?」などと心配をされていました。

でも、その半年間に地元の方とコミュニケーションがとれました。もちろん、僕らのことを応援してくださる元々住んでいる方がいるので、とても良い期間だったなと思っています。

 

知事

地元の人は温かく受け入れてくれましたか。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

そうですね。それは、今も非常に感じています。

 

知事

あの辺、古いものが結構ありますよね。古い蔵や古民家などがありませんか。今、同じようにリノベーションしているところもありますよね。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

いろいろな方が来られていて、また新しいことを始めている方もたくさんいます。

 

知事

この間も三浦半島、三崎の方を見に行きました。蔵をお店にするのも結構出てきています。放っておくと、ただただ古くて、老朽化して、人も住まなくなるところですが、そこを外から来た人が手を入れて古いままを残し、それを味わいとして楽しもうという発想で、そこにまた人が集まるという良い流れができつつあるという感じですね。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

僕らが来る10年くらい前から、移住をして来てお店をやっているなど地域に根付いている人が基盤をつくってくれていたのが大きかったです。

また、漁師町で、遠洋漁業の基地としても知られていたので、もともと出入りが多い地域だったと思います。そういう意味では、地域の方が外の人に対してハードルが低かったというか、優しくてとてもフレンドリーだということは非常に感じました。

 

知事

横須賀在住や三浦在住という方でずっとここに居る方は、この2組の話しを聞いて発見したという方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

結構よくあるのが、地元の人はよくわからない。外から来た人が、「ここ、すごい」と魅力を発見することは実はよくあります。町が再生する時に、この感じはとても大事です。町が再生していく時に、3つの要素が必要だとよく言います。「よそ者」、「若者」、「ばか者」です。この3つが絡み合うと、町が再生していくということです。外から来た目線だからこそ、見つける魅力があるなと改めて感じました。

これから、皆さんと話をしていきます。質問でも結構です。私はこんなことやっているという提案でもいいです。このような提案をしたいや、県はこれをやってはどうかなど何でも結構です。このテーマの中で、発言をいただきたいと思います。それではまいりましょう。

 

参加者1(横須賀市・男性)

こんばんは。私は、この神奈川県の横須賀に住んで76年です。ずっと、横須賀の三浦の姿を見ていて、過疎化や、悪い言葉で言うと人口減少、所得が低いなど、そういうような町で、その低さや弱いものを強いものに変えるような発想の転換をしたいと思います。たくさん書いたので、あとで知事に見てもらいたい。

三浦は観光と農業、漁業があります。そういう視点で、三浦に来て食べたら元気になった、健康になったとテーマを絞ったものにしてはどうか。その辺に売っているものでは健康になれないので、もっと機能性にこだわった物を作り、ブランドを作るような形で、例えば、トマトを作ったら赤ワインで煮ておいしいというヒット商品を作るなどをしてはどうか。三浦に来たら泊まりたいと思うような、日帰りではない魅力づくりをしてもらいたい。

今、調整区域の2,000坪をどうするか考えています。なかなか建物は建てられない。建物がないと、売り場や加工場、イベントもできない。何とか県の許可をもらい、書いてあるアイデアを完成したいと思っています。

 

知事

是非、そのアイデアを読ませていただきたいと思います。いろいろなブランド化という中で、「三浦半島は何半島だ」という可能性を探っていきたいと思います。ありがとうございました。

 

参加者2(女性・県立保健福祉大学学生)

こんばんは。隣の県立保健福祉大学で食育サークル「シーラボ」という学生サークルの代表をしています。本日は、貴重なお話をありがとうございました。

私たち「シーラボ」では、大学の学生食堂で定食のメニューを提案したり、地域のスーパーマーケットで食育イベントを開催したり、企業と共同で商品開発を行ったりしています。これらの活動を通じて、私たちも三浦半島の魅力向上に貢献していきたいと思いますが、なかなか学生の力では及ばない部分があります。

例えば、長谷川様がお話されていた地域の野菜を使ったレシピ集を考えることはできますが、それを発行するというところまでは、学生だけの力ではできないというもどかしさを感じているので、何か学生の立場から三浦半島の魅力向上に貢献するためのに助言などをいただけるとうれしいのですが。お願いします。

 

知事

では、長谷川さん、アドバイスをお願いします。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

本当に学生の力はものすごいパワーがあります。先ほど知事がおっしゃっていましたが、若い力というのは、町の再生に必要な3つの要素のうちの1つの大事な柱になります。若い方が考えた三浦半島を盛り上げるためのレシピや発信の仕方というのはまだノウハウもないでしょうし、学生という立場ではなかなか難しいだろうと思います。企業が絡んできたとしても、それはあくまでも単発的なもので、1回で終わってしまうと、継続という形を取らないと隅々の方まで知っていただけない。たまたまそれを目にした方や通りすがった方だけしか目にできないという事実があります。

私も、横須賀の私立の女子高なのですが、緑ヶ丘というところに料理部があり、そこで監修というのをさせていただきました。その際に、地域の飲食店に使ってもらえるような地元の食材を使ったレシピをみんなで4つくらい考えました。料理部なので、班に分かれて、それぞれが挙げてきた8つも9つもあったものから選びました。もっと絞る必要があったのかもしれませんが、彼女たちが一生懸命に考えたものをいじりすぎないように、けれども、飲食店に出しても恥ずかしくないようなものを仕上げるお手伝いをさせていただきました。

そんな中で、商工会議所で行ったことなのですが、彼女たちが考えたレシピやメニューを持って、飲食店を回りまして、飲食店で展開させていただくことになったということがあります。どうやって学生さんが考えたものを皆さんに知っていただこうかということは一緒に悩んでしまうところです。

1つのブランドのようなもの、私の「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」も一つのブランドになるのかもしれないですが、保健福祉大学の1つのブランドになるような、継続して皆さんにお伝えできる代表的なものを1つ考えることも良いのかなと思います。

 

知事

ありがとうございました。実は、神奈川県庁は今、工事中なので途絶えていますが、レストランがあります。職員の食堂です。一般の方も入れます。そこで、ずっと「シーラボランチ」というのをやっていました。それはあなたも関わっていましたか。

 

参加者2(女性・県立保健福祉大学学生)

私が入学した時には、すでに県庁が工事中でしたので、残念ながら私は関わっていません。

 

知事

「シーラボランチ」は地産地消ですよね。まさに、先ほど長谷川さんがここには良い食材がたくさんあるとおっしゃっていましたが、地産地消の「シーラボランチメニュー」というのがありました。それは、カロリーも控えめ、健康にも良くて、地産地消ですと。まさに「未病改善ランチ」を毎週作ってくれて、毎週水曜日だったかな、出てきますので食べていました。とてもおいしくて、こういうのが伸びていけばいいなと思っていたら、食堂が工事中で中止になっているので、今度またオープンしたら、是非。

そういうことは他ではしていませんか、社員食堂などで。

 

参加者2(女性・県立保健福祉大学学生)

本学の学食でも、シーラボランチは毎月提供していますが、今は市役所さんで、定食とまではいかないですが、毎週水曜日にシーラボ副菜を提供しています。

 

知事

展開していくのに、「学生だから、ハードルが高い」と言っていましたが、「学生だから乗り越えられる」ということもある。先ほど、長谷川さんに聞きましたが、どうやって個人のアイデアが県の政策までいったのか。これがとても大事です。先ほど、ヒントがありましたよね。商工会議所です。商工会議所に話を持って行くというのは、1つのアイデアだと思います。商工会議所のメンバーの中にはレストラン経営者も必ず入っています。「じゃあ、うちでやろう」という話もあるかもしれない。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

まさにその通りだと思います。本当に良いものは、皆さんがやりたくなるものですから、保健福祉大学というブランドに、もうなっていると思います。

 

知事

「シーラボ」というだけでブランド力が出ています。「県の保健福祉大学の学生サークルで作ったメニューを出しています」、「これはこんなに健康に良くて、地産地消なんです」というのはお店にとって売りになります。是非やってください。ありがとうございます。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

KGU空き家プロジェクトというプロジェクトの代表です。私たちは、横須賀の追浜地域を舞台に、全国的にも問題になっている空き家増加問題をテーマに学生目線で、空き家を再活用しようと日々取り組んでいます。先ほどの成相さんのセルフリノベーションと似ていますが、学生の手で地元工務店さんの力を借りて活動しています。

これまでに、学生のためのシェアハウスや地域のコミュニティイベントスペース、ベトナム人のためのシェアハウスなどの改修が終わっていて、実際に活用してイベントを行っています。最近では、三浦半島地域活性化協議会の支援を受けて、関東学院大学の方で改修した物件でイベントを行っていただいています。

地域コミュニティ物件の改修の時には資金が必要です。その時には、横須賀三浦地域県政総合センターの事業から支援を受けて、無事に改修することができ、その時はうれしく思いました。また、その資金のおかげで地元の工務店からDIYの技術も学ぶ事ができ、技術を学べたことは、学生みんなの力にもなり、本当にうれしく思いました。

こういう活動をする中で、学生だけでは事業の限界が少し見えてきていて、他にも空き家問題について研究している大学がいくつもあるので、そういう大学に対して県から協力をいただきたいと考えています。そのようなことについて、知事からもアドバイスをいただけたらなと思っております。

 

知事

なかなか良いことを言っています。県の資金というのはどういう資金ですか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

地方創生大学連携事業というところから資金を受けて、そのまま丸ごと物件を改修させていただきました。

 

知事

横須賀三浦地域県政総合センター所長がいますから。どういう資金ですか。どうやったら皆さんが使えますか。

 

横須賀三浦地域県政総合センター 鈴木所長

お世話になっています。所長の鈴木です。

地方創生の関係で、いろいろ移住も含めた空き家対策を実証的にやってみようという交付金を活用した事業です。

 

知事

地方創生のためのものですか。それをうまく使ったということですか。そして、この資金があって、他には何が必要ですか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

大学のチーム全体の意識として、三浦半島や横須賀市には空き家物件はたくさんあるので、どんどん物件を改修していき、いろいろな地域に役立つような物件の改修事例を作っていきたいと思っています。

 

知事

すごいですね。空き家問題は大問題です。空き家が増えると町全体が暗くなり、危険な感じも出てきてしまいます。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

今後、空き家は更に増えますし、防犯の分野からも大変危険と言われています。

 

知事

空き家をきれいにしたら、その空き家を誰がどのように活用しているのですか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

大学の授業などでも使っています。生徒が実際に改修した物件で授業を講座のように行ったり、またその空き家の改修自体をテーマに授業をしたりすることもあります。あと、地域に開いたイベントなども行っています。

 

知事

県にサポートしてほしいということですが、どういうサポートが必要ですか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

町の坂の上のほうに空き家が多いです。学生は荷物の運搬などの力仕事はできますが、資金分野はなかなか難しく、次の物件、物件と見ていくと、1つの物件でもお金がかかるので大変です。

 

知事

資金的なことは、成相さんはどうされましたか。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

僕は、宿を始める時に、ほとんどお金がない状態でしたので、クラウドファンディングを使って50万円くらい集めました。お金を集める理由もありましたが、やはりいろいろな人にプロジェクトを知ってもらうという意味でも巻き込んで、ボランティアも50人くらい来てくれました。

今、横須賀の追浜地域ですよね。僕の宿をやってくれた大工さんが、今、引っ越して来て、汐入でシェアハウスを作っています。宿に出入りしていた人も3人くらい移住をして来ています。地域でいろいろな活動をしている人も、僕の知っている中でもたくさんいますので、そういう方と連携をし、自分たちだけでやらずにネットワークを組んでいくことで空き家対策や活用方法など、いろいろとアイデアも出てくるのかなと思います。

 

知事

皆さん、クラウドファンディングというのはわかりますか。こういうことをやりたいから「募金してください」とやるのですよね。「私は、この古民家を再生したい」と出して、その趣旨に賛同した人が募金をし、ネットなどで広がってお金が集まる。そして、募金した人には、「宿になったら1泊どうぞ」などという特典があります。そうやってお金を集める手法を使ったのですね。知恵を絞れば、お金は回ってくるような。どうですか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

そうですね。自分たちが活動している中で、他の団体でも空き家に注目して、セルフリノベーションなどをしている方々はたくさんいますので、それは可能性があると思います。

 

知事

空き家がきれいになったら、それは新しい商品になりますよね。すると、不動産関係と結びつけば、売り物になりませんか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

今まで、商品という考え方がありませんでした。

 

知事

空き家のままでは何の商品価値はないが、それがきれいになれば「住みたいな」という人が出てくるかもしれない。そこを不動産業でやったら、どうですか。学生のパワーでね。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

実際に僕らも宿をする時、物件がなくて2から3年は探し回っていたという経緯があります。そういうところが情報として出てこないということは、移住する方を含めて、現実としてあるのかなと感じました。

 

知事

知恵がありそうですよ。せっかく実践された人ですから。いろいろと情報交換するといいかもしれない。50人くらいいるのですよね。ネットワークがあると、お金が無くても、実はもうかる話になるとか、あり得るのではないですか。

 

参加者3(男性・関東学院大学学生)

是非、今後もよろしくお願いします。

 

知事

こういう若い人が、知恵を絞ってやってくれるとうれしいです。がんばって。ありがとうございます。

 

参加者4(横須賀市・男性)

こんばんは。ツイッターで、「横須賀に住みたくない」という意見を調べました。「坂とか、階段きつい」や「歳を取ってから住みたくない」という意見が多いみたいです。

それを逆手に取りますと、長年横須賀に住んでいますとそれを克服して80から90歳まで生きているわけですから、歩いて暮らせば健康に暮らせるということです。必要なのはコミュニティと住むためのインセンティブです。例えば、高台に住んで景色や見晴らしが良い、人が少ないがゆえに、静かで自然が豊富で写真映えをするからインスタグラムに載せると「いいね」が増えるというような付加価値をつけると、先ほどの関東学院大学の学生さんの物件も物件としての価値が高まり、移住者や利用者が増えていくのではないかと思います。

私がなぜこのようなことを言いたかったのかというと、何かあると横須賀市には風評被害があります。例えば、米兵が事件を起こすと、町が危険だとなります。しかし、実際に横須賀のどぶ板のお店をやっている外国人に聞くと「歌舞伎町の方が危険だよ」と言います。実際に横須賀のどぶ板などで飲んでいますと、12時になると米兵はお酒を飲めません。なぜかと言うと、兵隊の警察官が取り締まっているからです。日本人に対しても、外国人に対しても非常に安全です。

それから、人口減少に関しては、ついこの間まで人口減少と言われていましたが、在留外国人数は、5市町村で横須賀だけが増加率が高いです。特にフィリピン、ベトナムの人が多いです。外国人技能実習制度が3年から5年に延びまして、建設業を始め、いろいろな業種で100か国以上の外国人が、5,500名ほどが働きに来ています。基地以外の在留外国人の数です。そうしますと、10年後には横須賀に住んでいて、「100カ国以上の料理が楽しめる」ということです。ポーランド料理、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドのカレーなどを米が浜通に行くと食べられます。インドのカレーは、横須賀のカレーよりもおいしいです。かつお節の出汁が入っていないからだと言っていましたが。

あと、生で英語の勉強ができます。外国人に会う機会が増えるので、英語に限らず、100か国以上の人がいるので、そういった方たちと触れ合うと、当然媒介用として英語が必要となります。

風評を逆手に取り、行政主体にもっと我々が「安全だよ。」や「高台も高齢者は元気に上って、きれいな自然の環境で元気に暮らしていますよ。」などと一般の人も含めてもっと情報を発信して、風評を無くしていったらいいと思います。

 

知事

逆手に取る発想というのは、とても良い意見だと思います。ネガティブに「だから、人が来ないんだよ」と考えないで、それを逆手に取って、「坂のあるまち」というと何かいいなという感じがします。

長谷川さんは横須賀ですよね。外から見たイメージはどうでしたか。

 

長谷川 りえ氏(料理研究家、商品開発アドバイザー)

実は私、学生の時は千葉と東京しか行ったことがなく、ウインドサーフィンをして初めて横須賀、三浦半島に来ました。同じ関東ですが、認識が薄かったです。しかし、私が住んでいた千葉は通勤圏ですが、山がありません。緩やかな坂など高低差はあるのですが、風景は淡々としていて、どこに行っても平べったく、畑はありますが、印象に残る感じはなかったです。

しかし、三浦半島に来るようになって、ましてや住むようになって、風景のすばらしさがあります。山に登れば、三方の海が見える。また、山に登らないで、海の方から山を見れば、富士山が見えます。私が住んでいるところは野比なのですが、ちょっとした小山の頂上です。もちろん、お年寄りの方も住んでいて、坂道は大変かなと思いますが、それでも、高齢になっても健脚な人がよく歩いているのを見ます。お散歩するご夫婦というのがよくいらっしゃるではないですか。そのような方々も風景を楽しみながら、起伏があるところも、天気のいい時も悪い時も、歩いている姿を見ると、「いいな」、「ほっこりするな」と思ったりもします。

 

知事

成相さんの奥さんはいかがですか。今住んでいらっしゃるのは三浦市ですけれども、「横須賀」はどんなイメージを三浦半島に移り住む前はお持ちでしたか。

 

成相 祐美氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

私も認識が薄くて、米軍のイメージしか持っていませんでした。

 

知事

今こちらに来て、どんなイメージですか。

 

成相 祐美氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

今は自然もありますし、埼玉も好きなのですが、以前より季節を感じるようになり、海風のせいかわかりませんが、風邪を引かなくなりました。近所のおじいちゃんやおばあちゃんで元気な方がたくさんいるというイメージです。

 

知事

「横須賀」のイメージを外からどう見ているか。たぶん、山があるというイメージはあまり持っていないと思います。「横須賀」というとまずは「米軍基地」、アメリカンな感じが浮かんできて、「自然」というイメージが言葉の中でつながらないと思います。むしろ「三浦半島」というと、いろいろあり、自然も豊かだなというイメージがあると思います。三浦半島の中に、横須賀市はドカンとあるのですが、「横須賀」と言われると、あまりそういうイメージがないのではないですか。横須賀限定だとそんな感じしますよね。そういう意味でも、ブランディングというか、本当の横須賀の魅力が伝わっていないと感じます。

本当におっしゃるとおり、良い所やすばらしい所がたくさんあるのですが、そこのイメージがあまり伝わっていないという気がしてなりません。これは、もったいないです。

この間、ニュースを見て驚いたことがあります。車のご当地ナンバーのことですが、今、横須賀市の車は横浜ナンバーです。それでは横須賀ナンバーがいいだろうと新しい市長も言っていたが、アンケートをしたら、横浜ナンバーの方がいいとなり、市長がショックを受けていました。今日、市長が来ていて、それを聞けたらよかったなと思うのですが。横須賀市に住んでいる人は、「横須賀」というよりも「横浜」と言いたいのでしょうか。我が町を愛してほしいですが。その辺をどうやって乗り越えていくのかといろいろと課題があります。

 

参加者5(東京都・男性)

私は東京都に住んでいまして、1月から横浜に勤務しています。三浦半島魅力最大化プロジェクトにいろいろとご縁があって、会社が協賛として携わっています。

三浦半島をいろいろと歩いています。このプロジェクトでは、まず移住を促進していますが、ターゲットや年齢層はどうお考えですか。また、マグネットは当然自分で見つけて、ここに移住して来るのでしょうが、下世話な話ですが、マグネットだけではなかなか住みづらいと思います。例えば、税制的なメリット、「住み始めて5年間は税制を優遇します」や子育てのところで、「保育所は無料にします」などの、すごく良い発表のあとに生々しくて申し訳ありませんが、そういうのは今後お考えなのでしょうか。

あと、私も「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」をアピールしていますが、例えば、アンテナショップで、県庁の近くにもあると思うのですが、そういうところで、「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」のアピールができていないと思います。県の中で横串が刺さっていないのかなと思います。せっかくの良いプロジェクトなので、横串を刺して、いろいろなところでアピールしていただきたいと思っています。

以上の2点になります。よろしくお願いいたします。

 

知事

ありがとうございます。横須賀の話ですよね。この中に、市の職員はいらっしゃるでしょう。横須賀市職員の方、今の意見はいかがでしょうか。どういう移住のためのインセンティブを考えているかや、どういう年齢層に来てもらいたいかなど、横須賀市の職員の方でどなたかお願いします。

 

横須賀市 政策推進部長

横須賀市の政策推進部長をしています。よろしくお願いします。

今のご質問で、例えばですが、先ほど知事も横須賀の良さが伝わっていないとおっしゃいましたが、アンケートをして市外の人に聞くと、やはり「基地の街」や「アメリカ人が多そうだ」などが大部分です。一方、横須賀市民は「非常においしい魚が食べられる」や「温暖で自然があって良い」などの方が非常に多いです。

それくらい市民の方と市外の方のギャップがありますから、そのギャップをどう伝えていくか。先ほど、知事からご説明がありましたが、市内のバスツアーを組んでやっております。3年間で400人くらい。応募者は5,000人くらいいたのですが400人くらいの方に来ていただいて、ほぼ100%の方が「イメージが変わった」と。「横須賀に住みたい」と実際に住んだ方もいます。また、「不動産物件の紹介をしてほしい」という人も大体100組くらいいました。

お金をかけてインセンティブを作るのは限界があるし、難しいと思っています。そういう魅力を伝えることは、今はSNSもあるので、中長期的で取り組みたいと思います。

 

知事

インセンティブとして、ここに住むと税制上のメリットや子育て支援を受けられるなどは何かありますか。

 

横須賀市 政策推進部長

そうですね。特に子育て世代の人が中古物件に住んだ時やリノベーションをした時、引っ越しをした時などの補助金制度を設けています。今は50万円ということです。それを使って住まわれた方がいます。いろいろ関東近辺からいて、ここ数年で30組くらいいらっしゃいます。

 

知事

ありがとうございます。三浦市の職員もいますよね。答えてください。

 

三浦市 政策課

私どもは、人口減少対策ということでトライアルステイなどの移住政策を進めているところです。ただ、ご質問にあったような移住に関する税制上あるいは補助金といったメリット、インセンティブというものは、正直財源的にも打ち出せていない状況でございます。

 

知事

ありがとうございます。「横串を刺す」というご指摘がありました。これはとても大切なことで、県ですべきことです。皆さんに始まる前に見ていただいた「ちょこっと田舎でオシャレな神奈川で暮らそう」ということで、それぞれの地域ごとに移住してきた人の生活やその魅力をみせて「どうぞ」ということはしていますが、こういうことにもっと力を入れていきたいと思っています。ありがとうございました。

 

参加者6(横須賀市・女性)

皆さんはメジャーなことでお話をされていますが、すみません、マイナーなことを言わせてください。

まず、横須賀の良いところは子育てに最適な市、まちであると思います。こんなに山や海があり、小島があり、探検もできて、気候も良い、こんなすばらしいところはないのではないかと思っています。

しかし、横須賀の一番の問題は、基地があり、原子力空母があり、原発関連の企業があり、それに伴う危険がある。その上、活断層もあります。そして、その活断層が動けば、東西分断の可能性もあります。そして、日本一トンネルの多いまちであり、崖崩れの心配もあります。

それでも、横須賀では40年近く、大きな災害がありません。だからこそ、災害に対する備えが弱いと思います。災害に対する備えをするべきだと思います。いつ地震があってもおかしくないと言われているので、そのリスクから目を背けないでいただきたいです。

私は横須賀に移住したくない理由の一番は、そこにあると考えています。ですから、提案いたします。3年間で4万人規模の災害対策訓練を行ってほしいです。そして、毎年それをイベント化して、横須賀は今でき得る限りの力で住民を守る、住民自身が住民を守る。そういう姿勢でまちづくりに取り組んでいる町だと見せることが一番大事だと思います。是非、そういうことを皆さんに考えていただきたいです。時間がないと思いますので、よろしくお願いします。

 

知事

ありがとうございます。災害対策は、我々も最重要課題の一つと考えています。大規模な訓練について、実は神奈川県は「ビッグレスキュー」という全国で一番大きいものをしています。まさにビッグなレスキューです。大規模災害医療支援訓練です。

これは、警察や消防だけでなく、自衛隊や海上保安庁、そして在日米軍の陸海空軍や日本赤十字社、民間のDMATなどが一体となって、大規模な訓練を全国に先駆けてずっとやっています。今年は小田原でしたが、実は去年は横須賀でやりました。そういったことは、ご指摘をしっかり受け止めて大規模訓練をこれからもやっていきたいと思っています。

どんなに大規模にやっても、みんなを一斉に巻き込むというのはなかなかできません。

逆に、みんな一斉に巻き込む訓練もしています。「シェイクアウト訓練」です。是非覚えて帰ってください。これは何かというと、地震が起きた瞬間にどうするかということです。地震が起きた瞬間は、自分の身は自分で守るしかないのです。「自助」です。そのあとは「共助」。まわりの人をどう助けるか。最後は「公助」。ここは、我々行政の出番ですから、ビッグレスキューということでしています。

まず地震の起きた瞬間をどうするかということで、「シェイクアウト訓練」を行っています。「ドロップ・カバー・ホールドオン」です。起きた瞬間は机の下など、すぐに何かに潜り込む「ドロップ」。そこで、頭を押さえて「カバー」して、じっとする「ホールドオン」です。

毎年参加人数を増やしていて、去年は186万人の神奈川県民が参加しました。全国、世界中にどこにもないようなビッグな訓練です。このようなことは繰り返していきたい。

基地の問題もありました。基地負担の軽減は大きな課題です。ここはしっかり受け止めてやっていきたい。

だんだん時間も迫ってきました。

 

参加者6(横須賀市・女性)

知り合いに米軍の方に暴行というか怖い思いをさせられ、それが今でも忘れられない人がいます。そういうことのないように、もっと強く国にも米軍にも言っていただきたいと思います。

 

知事

ありがとうございます。実は、神奈川県は沖縄に次ぐ、第2の米軍基地の県です。そんな中で、沖縄というのはかなりとんがっている部分があります。

神奈川県では、米軍との関係は、うまくやりながら、我々の言いたいことは言える環境を作ることを日頃から心がけています。在日米陸軍の司令官と在日米海軍の司令官との三者で話をするという会を定期的に持っています。そして、信頼関係をしっかり作っておいた上で、何かが起きたら、「冗談じゃない」と言いに行くという関係を作っています。皆さんに負担させることも多いと思いますが、なるべくその基地の負担を軽減させて、ともに生きていくという中で、良い関係を築いていくために、我々もしっかりと努力したいと思っています。

 

参加者7(女性)

税金を使い、いろいろと取組みをされているのは、良いことだと思いますが、結果がどう出ているのか、よくわかりません。なので、結果を教えてほしいです。あと、税負担が増えていくということもすごく心配です。みんなの生活費から削って出しているので、そんなに豊かな生活ではないのです。ママ友とも話していますが、税負担が増えることをみんな心配しています。早く良い結果が出るといいなと思っています。

 

知事

ありがとうございます。これは皆さん同じ思いだと思います。我々もそうです。結果を出さなくてはいけない。原点に戻りますと、「100歳時代でもスマイルあふれる三浦半島にするにはどうしたらいいか」という話をしています。それは、やはり結果を見せようと。どうすれば結果に結びつくのかというところです。

皆さんにいただいた貴重な税金を有効に使い、そういう結果に結びつけるためにはどうすればいいかということで、今日はすばらしいお話をお伺いしました。三浦半島にはもっともっと魅力があり、それをもっと高めていけば、もっと人が移り住んで来て、そしてにぎわいが出て、みんながスマイルあふれる地域になるというようなお話を聞いて、そんな中で、「こんなアイデアがあります」や「こんなアイデアがあります」というような議論をしています。我々も同じ思いです。結果に結びつけていきたいです。

 

参加者8(葉山町・女性)

「スマイル」という話で進めていきたいと思います。私は、生まれと育ちが横須賀で、現在、葉山に住んでいます。そして、会社はオーストラリアです。現在、私の専門である子育て親支援について、三浦市で活動しています。三浦市の委託を受け、親育てのプログラムをしています。

親と子どもとの関わりでは結果が出るプログラムということで、世界的なレベルでエビデンスがあるものです。知事もご存知だと思いますが、平成27から28年度の2年間神奈川県の次世代育成課でも、県内の企業でこのプログラムを展開しました。そうしたところ、非常に良い成果が出ました。

この取組みは世界でも珍しいですし、日本でも神奈川県が初めてです。隣の東京都の小池知事にも自慢してもいいくらいの事業です。しかし、2年間でこの事業が終わってしまい、企業から今年度も是非続けて欲しいと私にも連絡がありました。

やはり「スマイル」ということでは、まず親子がスマイルになるような取組みを是非また進めてほしいです。

 

知事

ありがとうございます。少し質問していいですか。「親育て」というのは具体的にどういうことをしているのですか。

 

参加者8(葉山町・女性)

「親育て」というのは基本的に子どもとの関わり方を教えています。学校がないので、

親は学ばないまま親になります。今までは身内などで、いろいろな経験値がありました。今の子育てというのは経験値がないまま親になるので、子どもとどう関わっていいのかわからない。そこを間違ってしまうと、思春期の問題や、知事が進める「未病」としてはメンタルヘルスにもつながる大きな問題なのですが、今の支援は経済的なところにいってしまい、「親子の関わり」という部分が非常に薄くなってしまっています。そのようなところをエビデンスベースでできたプログラムです。

 

知事

そうですか。ありがとうございます。今日、実はここに来る直前に県庁でイベントがありました。それは何かというと、子ども・子育てのいろいろな活動をされている方を表彰する会がありました。いろいろなことを工夫されて知恵を絞って活動されている方がそれぞれの地域でたくさんいらっしゃるのですよね。その中で大賞などを選び、表彰させていただいてここに来ました。

親制度のプログラムはおもしろそうですね。前やっていたのに期限が切れてしまった

ということで、持ち帰らせていただきます。

時間もなくなってきました。最後にどうですか。高校生何かないですか。

 

参加者9(男性・横須賀工業高校生徒)

今日のお話の中で、住みたくなるまちづくりということで、料理をしたり、空き家を改修したりしてやっていこうとしていますが、もう1つ「働く環境」も大切になると思います。

工業高校は、就職する人がたくさんいます。その就職先が横浜市や東京などで、県外や三浦半島から出てしまう。「住みたくなる」というより、住まざるを得ないという状況かもしれませんが、働く場所の環境整備というのは大事だと思います。

 

知事

良いことを言うじゃないですか。先頭に座っているから、手を挙げると思ったら、手を挙げないから当ててしまったが、絶対に何か言うと思ったけど、良いこと言いますよね。

成相さんは、自然の中で生活できる人だから、「働く場所」がなくてもいいかもしれませんが、大事ですよね。

 

成相 修氏(三浦の宿「bed & breakfast ichi」オーナー)

最初の3年間は、実は都内に通っていました。仕事がないというか、選択肢がないというのは正直あると思います。

 

知事

逆にどういう仕事があればいいですか。仕事がないなら、自分で仕事を作っちゃう。

ベンチャーなど、そういう発想も必要だと思います。

実はいろいろあります。YRPなどの最先端の企業の集積されているところやそれから湘南国際村などがありますが、そこが十分に活かされていないということはあるのではないかと思いますが。「働く場所」は必要だろうという発想は非常に大事だと思います。

横須賀市と一緒に重い宿題として考えます。

あっという間に時間がきてしまいました。今日は若い人がどんどん発言してくれて、可能性があるなと肌で感じました。あとはもう実行あるのみです。本当にすばらしいところだというのは、共通認識です。ただ、魅力がまだ伝わっていないので、みんなで伝えていきましょう。県も一生懸命にやります。足りないところは、みんなで補っていきましょう。そして、このすばらしい三浦半島をまさに「スマイルあふれる三浦半島」にみんなでしていきたいと思います。

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。発表者の皆さんもありがとうございました。


平成29年度「黒岩知事との“対話の広場”地域版(横須賀三浦会場)」参加者からのご意見(要約版)