家畜の病性鑑定

掲載日:2019年2月25日

 

病性鑑定業務について

 病性鑑定課は県全域(県央家畜保健衛生所管内・湘南家畜保健衛生所管内)を所管し、精密な検査(細菌検査、ウイルス検査、病理検査、遺伝子検査、寄生虫検査、免疫血清検査、生化学検査など)により家畜の疾病診断を行っています。 また、死亡牛の牛海綿状脳症(BSE)検査も行っています。

 病性鑑定の結果は、家畜の健康・衛生管理、家畜・畜産物をとおした人の健康、食品の安全・安心に役立てられます。

細菌検査

 感染症を疑う家畜より採取した臓器、鼻汁、糞便などから細菌を培養し、菌種を同定(生化学性状検査、遺伝子検査など)して原因菌を特定します。

炭疽菌 

顕微鏡像/炭素(莢膜染色)/Bacillusanthracis

細菌の培養 牛パスツレラ症

細菌培養/牛パスツレラ症/Pasteurellamultocida

薬剤感受性試験

薬剤感受性試験(ディスク拡散法)/抗菌薬に対する分離菌の感受性

分離菌の生化学性状検査 分離菌の同定

生化学性状検査/分離菌の同定

ウイルス検査

 感染症を疑う家畜より採取した臓器、鼻汁、糞便などを培養細胞や発育鶏卵に接種して培養し、細胞変性効果や蛍光抗体法(FA)、血球凝集素の検出などによりウイルスの増殖を確認して原因ウイルスを特定します。また、遺伝子検査や血清中の抗体検査でウイルスが原因の疾病診断を行います。

 また、家畜伝染病予防法に基づき監視伝染病の発生予防・予察のため、高病原性鳥インフルエンザや豚コレラなどの動向調査を行っています。

豚コレラウイルス 蛍光抗体法

CPK細胞によるウイルス分離/豚コレラウイルス/蛍光抗体法(FA)

豚伝染性下痢ウイルスのCPE像

CPK細胞によるウイルス分離/豚の伝染性胃腸炎ウイルス/細胞変性効果(CPE)

発育鶏卵によるウイルス分離 鳥インフルエンザ等

発育鶏卵によるウイルス分離/鳥インフルエンザ等

病理検査

感染症を疑う家畜を解剖し、臓器や組織を肉眼的に観察したり、採取した臓器から顕微鏡標本を作製し一般染色や免疫染色などを行い、顕微鏡により組織学的な検索を行って疾病診断します。

子牛の壊死性肺炎 HE染色 顕微鏡像

顕微鏡像(牛の肺、HE染色)/壊死性肺炎

豚の肺の顕微鏡像

顕微鏡像(豚の肺、免疫染色)/豚サーコウイルス2型抗原の確認

パラフィンブロックの薄切 

パラフィンブロックの薄切/臓器からのスライドガラス標本作成

 

遺伝子検査

 病原体等の遺伝子を検査します。

リアルタイムPCR

リアルタイムPCRによる迅速診断

増幅した病原体特異遺伝子のゲル電気泳動像

増幅した病原体特異遺伝子/ゲル電気泳動像

寄生虫検査

 寄生虫の感染状況や症状への影響について検査します。

間接蛍光抗体法による寄生虫の確認

間接蛍光抗体法による寄生虫の検査/ネオスポラ症

生化学検査

 血液、臓器、飼料等に含まれる様々な成分を検査します。

液体クロマトグラフィー

高速液体クロマトグラフ(HPLC)による化学物質の検出

BSE検査

 牛海綿状脳症対策特別措置法に基づき、24ヶ月齢以上(平成27年4月1日より48ヶ月齢以上に変更)の死亡牛全頭についてエライザ法によるBSE検査を行っています。

BSEのELISA検査

ELISA法による抗体検出