2 家畜伝染病の発生に備えるために

掲載日:2019年3月6日

口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ等の対策

 平成22年から23年にかけ、相次いで国内で口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザが発生しました。この発生をうけ、「発生の予防」、「早期の発見・通報」、「迅速・的確な初動防疫」の3点に重点を置いた防疫対応強化のため、平成23年10月に家畜伝染病予防法が改正されました。
家畜保健衛生所では迅速で円滑な防疫体制を確立するため、「日本一きめ細かな防疫体制の構築」を目指し、生産者と共に飼養衛生の向上に取り組むとともに、全農場の防疫計画の策定などに取り組み、危機管理体制の構築を図っています。

飼養衛生管理基準

 平成23年の家畜伝染病予防法改正に伴い、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザなどの発生を予防するために家畜の所有者が遵守すべき飼養衛生管理基準が大きく見直されました。 

 家畜保健衛生所では、生産者に対し、適正な飼養衛生管理の実施を指導しています。飼養衛生管理基準を守ることにより、重大な家畜伝染病の発生予防だけでなく、慢性疾病の予防、生産性の向上など、経営面でも大きな効果が得られます。

 飼養衛生管理基準 

 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26F00601000035.html

発生を想定した防疫措置の準備

 家畜保健衛生所では、県内で重要な家畜伝染病が発生した場合を想定し、事前に防疫措置の準備を行い危機管理体制の構築に努めています。この取り組みのうち、防疫演習、防疫資材の備蓄、消毒ポイント候補地の選定について、ご紹介します。

防疫演習

 毎年、農林水産省の主導により、全国都道府県で口蹄疫及び高病原性鳥インフルエンザの発生を想定した防疫机上演習を実施しています。この演習では、特定の農場を想定し、一連の防疫措置や連絡体制等の検証を行っています。
また、神奈川県では、毎年独自に防疫演習を実施しています。そこでは、全庁的防疫体制の迅速な整備、殺処分段階の作業演習等の多角的な取り組みを行って課題を洗い出し検討を重ねることで、迅速・的確な初動のための準備を行っています。

防疫演習の実施

ケージから鶏を取り出す ケージから鶏を取り出す

炭酸ガスの注入 炭酸ガスの注入

消毒ポイントで車両の消毒 消毒ポイントでの車両の消毒

 平成26年度は、平成26年11月19日に「家畜伝染病に係る実践的防疫演習」(県農政部畜産課並びに一般社団法人神奈川県畜産会主催)を、県央家畜保健衛生所及び畜産技術センター内で、畜産関係者以外の県職員、生産者、市町村職員、関係団体を参集し行いました。本県では初めてとなる埋却作業を行う演習で、事前に重機を使用して埋却溝を掘削し、畜産関係者以外の県応援職員も動員して埋却作業を実施しました。

平成26年度防疫演習

演習の説明風景 防疫着の着脱方法の説明

埋却溝にブルーシートを張っているところ 埋却溝にブルーシート敷設
フレコンバックを埋却溝に入れ、消石灰を散布 フレコンバック投入、消石灰散布
 

防疫資材の備蓄

 「日本一きめ細かな防疫体制の構築」を目指し、発生時の対応マニュアルの整備等により発生の予防とまん延防止に万全を期すとともに、防疫対策必要機材等取扱業者との協定締結等により危機管理事象への現実的な即応能力を備えるべく取り組みを進めています。その中で、県内の大規模養鶏場(4万羽規模)での高病原性鳥インフルエンザの発生を想定し、有事の際には直ちに必要となる資材等を事前に整備することにより、迅速な初動防疫体制を確立していきます。

県央家畜保健衛生所防疫資材庫 防疫資材庫

消毒ポイント候補地の選定

 高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫等の重大疾病の発生時には、発生農場を中心として半径1kmから10kmの地点に、畜産関係車両等の消毒を行うポイントを速やかに設置する必要があります。本県のような都市型農業では、有事の際に適した土地を速やかに探すことは困難です。そのため、各地域の関係機関が選定した候補地を、各地域県政総合センターと家畜保健衛生所等が現地確認を行う等、事前に候補地の選定を進めています。

 

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県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa