車いすの介助方法について

掲載日:2008年4月1日

ブレーキのかけかた

 車椅子によってブレーキのかけかたは若干違いますが、構造は単純です。少しの間の停止でも、ハンド・グリップを離す場合は、必ず両方のブレーキをかけましょう。特に勾配のある所では、大きな事故につながりますので、注意が必要です。

  1. 車椅子の横に立ち、片手はハンドグリップをしっかり握る。
  2. もう一方の手でブレーキをかける。
  3. 反対側のブレーキをかける。

ブレーキのかけ方

車椅子のたたみ方、広げ方は…。

車いすのたたみ方

  1. ブレーキをかけ、フットレスト(足置き)を手で上に上げる。
  2. シートの中央(座面のシート)を両手で引き上げるようにすると、自然に折りたためる。
  3. アームレスト(ひじかけ)を引き寄せると完全に折りたためる。

フットレストを手で上に上げるフットレストを手で上に上げる

シートの中央を手で引き上げ、折りたたむシートの中央を手で引き上げ、折りたたむ

アームレストを引き寄せて完全にたたむアームレストを引き寄せて完全にたたむ

車いすの広げ方

  1. ブレーキをかけ、両手でアームレストを持って、左右同時に外側に少し広げる。
  2. 両手の手のひらでシートを押し下げるようにして完全に広げる。このとき、シートの両端をつかむと、スカートガイドやパイプで手をはさんでしまいますので、ご注意を!
  3. 使用者が座ってからフットレストを下げ、足にマヒのある人の場合は、一声かけて必要に応じて足を乗せるサポートを。

両手でアームレストを持って、外側に少し広げる両手でアームレストを持って、外側に少し広げる

両手でシートを押し下げて完全に広げる両手でシートを押し下げて完全に広げる

押し方は……

  1. 車椅子の後ろに立ち、両手でハンドグリップをしっかり握る。
  2. 前後左右、特に前方のフットレストに注意して、はじめはゆっくり押す。
  3. 歩く速度は、ゆっくりめに。道路のでこぼこや傾斜に気を付けて。
    車両進入用にスロープ状になっている歩道では、車道側に車椅子が傾くので注意してください。

車いすの押し方車いすの押し方

キャスターの上げ下ろしは……

「キャスター上げ」とは、キャスター(前輪)を浮かして後輪だけでバランスを保つ方法で、色々なサポート(段差越え、隙間越え、砂利道など)において大変、役に立つ方法です。

  1. キャスターを上げることを知らせる。
  2. ステッピングバーを踏む。
  3. ハンドグリップを手前に引きながら、押し下げて、キャスターを上げる。
    この方法で、キャスターが上に上がらない場合には、ステッピングバーに乗せた足全体に体重をかけ、後方に体重を移動させるような感じで行います。このとき、勢い余ってひっくり返らないように、充分注意してください。
  4. 下ろすときは、ステッピングバーを踏みながらそっと下ろす。

キャスターを上げることを知らせるキャスターを上げることを知らせる

ステッピングバーの踏み方ステッピングバーの踏み方

段差があるときは……

段差を上がるには

  1. 段差の手前で一声かけてキャスターを上げる。
  2. バランスを保ちながら車椅子を前に進める。
  3. キャスターを段にのせる。
  4. 後輪を押し上げる。

段差を降りるには

 上がるときの逆の動作になります。つまり、後ろ向きになって、下がります。(前向きだと、段差によっては、乗っている人が前のめりになって落ちかねません。)

  1. まず、後ろ向きになって、一声かけて後輪をおろす。
  2. キャスターを上げ、後ろに引く。
  3. キャスターを静かにおろす。

バランスに十分に注意しながら段差を上がるバランスに十分に注意しながら段差を上がる

溝を越えるには……

  1. 溝の手前で、一声かけてキャスターを上げる。
  2. バランスを保ちながら車椅子を前に進め、キャスターを溝越えさせる。
  3. キャスターを下ろす。
  4. 後輪を浮かし気味にして溝を越える。

道路では……

  1. 歩く速度は、道路のでこぼこに気を付けてゆっくり…
  2. 人混みでは、通行人に車椅子(特にフットレスト)をぶつけないように注意を!
    車両進入用にスロープ状になっている歩道では、車道側に車椅子が傾きますので、注意してください。
  3. 砂利道などでは、キャスターを上げた状態で、静かに押していきます。なお、安定が悪い人の場合は、後ろ向きで引っ張って行く方法もあります。
    U字溝などの格子状のふたを通過する場合は、キャスターが挟まらないように、斜めに通過します。

スロープ(坂道)では……

 上りは、後ろから少しからだを前傾して一歩一歩しっかりと押す。押し戻されないように。歩く速度は、道路のでこぼこに気を付けてゆっくり…

スロープの上がり方スロープの上がり方

 下りは、ゆるやかなスロープは普通の押し方で引くようにして下る。急な坂では、後ろ向きになって下りる方法が安全です。この場合は、身体を前傾させ、一歩ずつゆっくりと下ります。ブレーキを軽くかけてもよいでしょう。

スロープの下り方スロープの下り方

階段の昇り下りは……

 4人でサポートする方法が安全です。また、階段に対して車椅子は、昇りの時は前向きに、下りの時は後ろ向きになります。

  1. 両方のブレーキを完全にかける。
  2. サポートする4人は車椅子を囲むように左右前後に立つ。
  3. 前の2人はアームレストとレッグレストのパイプを、後ろの2人はハンドグリップとハンドリムをそれぞれ、しっかり握る。
    アームレストなど、取り外し式のものもありますので、接続部分に注意してください。
  4. 声を掛け合い、車椅子がなるべく斜めにならないように、注意して一歩一歩ゆっくりと進む。

脳性マヒの人のサポート

まず、知っておきたいこと

  • 全身性の障害ですが、車椅子の使用を必要とする人もいれば、そうでない人もいます。
  • 筋肉の力を使うコントロールがうまくいかないため、主に、言語障害と不随意運動(自分の意志と関係なく、身体が動いてしまう)を伴います。
  • また、筋肉が硬直したりすることもありますが、本人は特に苦痛を感じている訳ではありませんので、驚かないでください。

サポートの方法

  • 何が必要かを聞いて、これまで述べたサポートを応用してください。
  • 言葉が聞き取れなかった場合は、いいかげんに返事をせずに、繰り返してくれるように頼みましょう。
  • なお、せかすとなおさら緊張が高まり、言葉がでにくくなる場合もありますので、お互いにリラックスして会話しましょう。
  • 相手の意志を確かめるためには、「はい」「いいえ」で答えられるように、質問する言葉を選ぶのも一つの方法です。
神奈川県

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