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更新日:2025年12月26日

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定例会見(2025年12月24日)結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

発表項目

県内の団体及び神奈川県が内閣府「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」を受賞しました

 はじめに発表項目ではありませんが、昨日お知らせしました内閣府の「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」についてコメントします。
 この表彰は、高齢者、障がい者、妊婦や子ども連れの人を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に顕著な功績または功労のあった個人または団体を顕彰するもので、内閣府が実施しています。
 このたび、本県から推薦した2件が「内閣府特命担当大臣表彰奨励賞」を受賞し、表彰式が本日14時から、内閣総理大臣、内閣府特命担当大臣の出席のもと、内閣総理大臣官邸で実施されています。
 1件目は、神奈川県とNPO法人penaによる「誰もが安心して搾乳ができる環境づくり」の取組みです。
 県とNPO法人penaは、昨年度協定を締結し、低出生体重児、いわゆるリトルベビーとそのご家族が安心して子育てができ、健やかに成長できる社会環境づくりに向けて、連携して取り組んでいます。
 その一つとして、リトルベビーのお母さんなど、必要な方が安心して搾乳ができるよう、搾乳のシンボルマークを作成し、公共施設や商業施設の授乳室等に掲示する取組みが評価され、受賞につながりました。
 2件目は、公益財団法人神奈川県公園協会と特定非営利活動法人HONKI Universityによる「ユニバーサルカヌー体験会」の取組みです。
 この取組みは、平成19年から19年間にわたり、県立辻堂海浜公園などで実施されてきたもので、子どもから高齢者、障がい者など、誰もが共に学び、楽しむことができる、ユニバーサルカヌーの体験会です。 参加者が1つの池でカヌーを楽しむという自然な触れ合いの中で、多様性を認め、互いに尊重し支えあうという、共生社会の考え方を学べる環境を定着させた取組みが評価され、受賞につながりました。
 今回、本県から推薦した2件の取組みが受賞となり大変うれしく思います。今後も、官民一体となって、誰もが暮らしやすい街づくりを進めてまいります。

「湘南潮彩レモン」と「芦ノ湖のわかさぎ」を「かながわブランド」に登録!

 次に「『湘南潮彩レモン』と『芦ノ湖のわかさぎ』を『かながわブランド』に登録!」についてです。  
 県と生産者団体で構成するかながわブランド振興協議会は、県内で生産される新鮮で安全・安心な農林水産物及びその加工品を「かながわブランド」として登録し、県民の皆様にアピールすることで、消費の拡大を図っています。「かながわブランド」として登録されるためには、統一の生産・出荷基準を守り、一定の品質を確保するなどの、複数の条件を満たす必要があります。
 この度、かながわブランド振興協議会による審査会が開催され、「湘南潮彩レモン」と「芦ノ湖のわかさぎ」がかながわブランドに新規に登録されました。
 こちらが、今回新たに登録された「湘南潮彩レモン」と「芦ノ湖のわかさぎ」です。 まずは「湘南潮彩レモン」ですが、西湘地域の肥沃な土壌で育った、レモンらしい力強い酸味と甘みのバランスが特徴です。
 JAかながわ西湘では、令和3年には「今だ、レモン感が必要だ」をキャッチフレーズに、「湘南潮彩レモン」として商標登録しています。
 「湘南潮彩レモン」は、県内の量販店では2月から3月頃に、JAかながわ西湘の農産物直売所「朝ドレファ~ミ♪成田店」では12月から4月頃にお買い求めいただけます。
 続いて「芦ノ湖のわかさぎ」です。この「芦ノ湖のわかさぎ」は水質が良くプランクトンが豊富な環境で育つため、苦みが少ないのが特徴です。
 毎年10月1日の刺網漁解禁日の初物が、箱根神社を通じ宮中に献上されているほか、かながわ名産100選や箱根町の町の魚にも選ばれています。
 芦之湖漁業協同組合では、高品質なわかさぎを安定的に取るため、独自の採卵技術で毎年3億粒以上を放流しています。
 芦之湖漁業協同組合の直営販売所やインターネットでは、冷凍のわかさぎ、マリネの一種で地中海料理のエスカベッシュ、佃煮を通年で販売しています。
 また、10月から2月の刺網漁が行われる時期には、予約をすれば、直営販売所で生のわかさぎが購入できます。
 さらに、芦ノ湖周辺の飲食店では、わかさぎ料理を味わえます。詳細は芦之湖漁業協同組合のホームページをご覧ください。
 私はこのいずれも試食をしました。湘南潮彩レモン、レモンの中にはツーンと酸味が強いレモンがありますけれど、酸味はしっかりあるのですけれども、甘みとのバランスがいい感じで、そのまま食べることもできました。加工したお菓子もありましたけれども、風味があって食べやすい美味しいお菓子になっていました。
 わかさぎですけれども、今ご紹介したように洋風にも、和風にもなるので、いろいろな食べ方ができる。試食したときにいろいろな食べ方で続けて食べたのですけれども、全部一緒に食べられた。つまり、「わかさぎづくし」ができると感じた次第でありました。
 新たな「かながわブランド」をぜひ皆様に親しんでいただきたいと思います。

今年1年の振り返り

 きょうは、今年最後の記者会見となりましたので、この一年を振り返ってお話をしてみたいと思いますけれども、以前は年末に恒例の重大ニュースというのがあったのですが、やめました。今、仕事の断捨離を進めておりまして、大変な仕事はどんどんやめていこうということです。重大ニュースをとりまとめるだけでも非常に大変なのでやめました。
 そこで、私が勝手に一人で、今年の重大ニュース、黒岩が決めた勝手な重大ニュース。これはスタッフにも誰にも相談していないですが、先程自分でまとめて今ここで発表したいと思います。
 まず、今年の10位ですが、8月、県・相模原市・JAXAによる連携協定締結です。これから宇宙産業をしっかり目指していこうという中で、来年の県のたよりの新年号で冒頭に宇宙飛行士の野口さんの写真が出ておりますけれども、宇宙産業にしっかりと力を入れていこうという中で、スタートとなる三者の連携協定を結びました。
 9位が3月の県民ホール閉館ということでありました。閉館の時には多くの人に本当に愛されているのだということを実感しながら、最後を迎えましたけれども、次に、どういったホールをつくればいいのかということを、皆さんの声を今聞きながら準備を進めているところであり、次のホールが本当に楽しみなところであります。
 8位がWHO西太平洋地域事務局(WPRO)と覚書を結んだということでありました。 われわれがずっと言ってきた「未病」というコンセプトにWPROが共感してくださいまして、向こうのピウカラ地域事務局長も来てくださって、覚書を結んだ。西太平洋地域に向かって「未病」コンセプトを広げていこうという連携が出来上がったということであります。
 7位が11月のGREEN×EXPO 2027県出展エリアの催事募集を開始ということであります。いよいよ1年3カ月後に迫ってまいりました、GREEN×EXPO 2027。大阪・関西万博は大変な盛り上がりを見せた。その流れをしっかりと次の万博、横浜での万博につなげていきたいと思っているところであります。
 6位、1月に全国高校ラグビーで桐蔭学園が優勝ということがありましたし、3月、これは5位です。春のセンバツで、横浜高校が優勝したということもありました。 
 4位は10月のさがみ湖バレエフェスティバル2025、県主催のバレエ公演「ジゼル」を実施したということでありました。さがみ湖の湖畔に作った仮設舞台で上野水香さん等が踊った「ジゼル」は最高の美しさでありまして、近代バレエ発祥の地の神奈川としては、こういったものをしっかりとつなげていけるように努力していきたいと思ったところでありました。
 それではベスト3に入ります。3位、6月の「緊急シンポジウム~当事者目線のストーカー被害防止を考える~」を開催です。これは川崎でのストーカー殺人事件という大変悲惨な事件がありましたけれども、こういったことに対して皆さんが不安を覚えられる中で、二度とこのようなことを起こしてはいけない。そのためにどういう体制が必要なのかといったことを事件の直後に緊急シンポジウムを行い、そしてさらに警察の検証が終わった後に、再び第2回のシンポジウムを行い、条例制定を含めて、全員でそういったことが起きないような仕組みを考えていこうという流れが今出来上がっているところでありまして、これも来年の大きな課題になると思います。
 そして、2位、7月の日産自動車追浜工場の車両生産終了に係る関係行政機関連携本部会議を開催ということでありますけれども、日産自動車の追浜工場車両生産停止というニュースは本当に衝撃的なニュースでありましたけれども、早め早めに対応しようということで、直ちに関係の会議を開き、対応してきた中で、今のところは大きな動揺が走っていない。これも来年に向けてはしっかりとフォローアップしていかないといけない重要なテーマだと思っています。
 そして、第1位はなんといっても11月にベトナムに訪問して、ベトナムの最高指導者トー・ラム書記長と会談したことでありました。国家元首としか会わないという人が、一地方自治体の長と会うという、異例中の異例ということでありましたけれども、ベトナムと長く深い関係を続けてきたことが評価されての会談となった。それだけではなく、予定が30分でありましたけれども、会談が1時間を超えたということがありました。これが一番であります。
 あえて番外を選ぶと、個人的な話でありますけれども、ベトナム語版「BLUE LIGHT YOKOHAMA」、Kurorinという名前で、ベトナムでデビューしたということがありましたけれども、いろいろなことがあった1年でありました。
 今年やったことは来年につながっていくということがたくさんあったと思いますので、皆さん、また来年もどうぞよろしくお願いしたいと思います。
 私からの発表は以上です。皆さんからご質問があればどうぞ。 

質疑

米国関税及び日産自動車生産縮小について

記者: 先程の知事の重大ニュースの中で2位になった日産自動車の生産縮小に関連するお話なのですけれども、先日、県と神奈川産業振興センターが設置した米国関税及び日産自動車生産縮小に関する対策協議会で2回目の影響調査をやりまして、大きな部分の結果としては米国関税の影響も日産生産縮小の影響も1回目の調査よりは緩和しているという結果にはなったのですけれども、それについてどう見ているかということと、来年以降の関連する企業への支援策についてどう生かしていくかというところを教えてください。

知事: 米国関税の影響はもっと大きいのかと思ったのですけれども、いろいろなところでお話を聞いてみると、いまのところはそれほどでもないようです。というのは、関税が高くなった分だけ、アメリカに輸出されるときに、アメリカは高いお金で買わなければならなくなっている。でも、アメリカは今の状態では買えるということなので、実はブーメランのように、アメリカに戻っているというのが今の状況のようでありまして、あまり大きな日本に対するダメージ、神奈川県に対するダメージは今のところは起きていない。しかし、この先どうなるか分かりませんから、要注意だと思っています。それとともに、日産自動車の件については、早め早めの対応といったものが、今のところ功を奏しているのかと。日産自動車が、追浜工場の車両生産終了といったもの、令和9年度末まで時間を設けてくれた。令和10年の3月まで時間を設けてくれたということがありました。時間的な余裕が出てきているということもあって、今のところ動揺が走っていない。ウォッチングしている中ではそういう状況です。これが、だんだんその日が近づいてくると、いろんな反響が起きてくるかもしれませんけども、その時にはしっかりと神奈川県全体で取り組んでいくという体制はできています。しっかり取り組んでいきたいと思っています。

令和8年の抱負について

記者: 新年に、年頭所感のお話をされると思うのですけれども、来年に期待したいことはいかがでしょうか。

知事: なんといっても1年3か月後に迫ったGREEN×EXPO 2027をしっかりと盛り上げていくということだと思います。トゥンクトゥンクという非常に魅力的なキャラクターがおりますので、こういったものを中心にしながら、一気に流れをつくっていきたいと思っています。 それと、4月に立ち上がる地方独立行政法人神奈川県立福祉機構です。福祉を科学するという新たな挑戦。これは本当に高い目標に突き進んで向かっていくことなので、いろいろな困難を伴うかもしれませんけれども、神奈川県から障害福祉を変えていくのだという強い思いを持っています。ちょうど来年は津久井やまゆり園事件から10年という節目の年でもありますので、しっかりと作業を完成させていきたいと思います。

ストーカー被害防止の緊急シンポジウムについて

記者: 先程お話のありました、緊急シンポジウム開催が第3位になった件についてなんですけども、今後、来年以降でストーカー事件に関する対策、特別チームが発足したということまではお伝えいただいたのですが、新たに何かこれに関することをやる予定は今のところありますでしょうか。

知事: 今一番大きな課題は、条例を作るかどうかということです。2回目のシンポジウムで意見が出ましたけど、支援を必要とする人の目線に立つことはとても大事なことですけれども、それを受け止める側が、やはり一歩前へ踏み出していかないと、なかなか受け止めるだけの体制ができないだろう。 連携して前に出ていくためには、一つの決まりのようなものがあった方がいいのではないか。その一つが例えば、条例ではないかといった話がありました。そういった、とても貴重なご意見だと思いますので、条例にするのだったらどういった条例が必要なのか。本当にそういう条例がなければ、できないものなのかも含めて検討していくというのは喫緊の課題だと思っています。

教職員の懲戒処分について

記者: 昨日、4件の教職員の処分の発表が県教委の方からありました。盗撮事案だったりするのですけども、これについての受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。

知事: 本当に情けないことだと思っています。県民の皆様に大変なご不快を与えていることについて心からお詫びを申し上げたいと思います。こういった問題が次々出てきてしまうのです。こういったものをどうやったら根絶できるのか、なかなか容易なことではありませんけど、しっかりこういったことを受けて、改めて綱紀粛正といったものを図っていきたいと思っています。

厚木基地の住宅防音工事助成対象区域の見直しについて

記者: 先日、厚木基地の周辺対策として国が住宅防音工事の対象とする第一種区域の見直しを巡って、防衛省が区域を大幅に縮小することを示す新たな騒音度調査の結果を公表したのですが、22日に知事のコメントを発表されているところではありますが、改めて受け止めと今後国に求めていきたいことなどをお伺いできますでしょうか。

知事: 騒音問題は非常に重大な問題で、地元の市町の皆さんと共に、連携しながらずっと国に要望してまいりました。そのことによって、離着・発着訓練もないまま過ぎておりますので、移駐もだいたい完了したことがあるので、騒音は基本的にかつてよりは随分減っているということがあります。ですから、その中で、新たな体制をつくっていくことは必要な流れということはあると思いますけども、地元の皆さんにとってみればそうはいっても、まだまだ騒音はあるという声もありますので、そのあたりの方針といったものをしっかりと説明をしていただきたい。地元の住民の皆さんのご理解を得て進めてもらいたいと思っています。 

 

(以上)

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