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更新日:2025年11月12日

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定例会見(2025年11月10日)結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

発表項目

全国初、「かながわオーラルフレイル健康相談」を始めます!

 はじめに、「全国初、『かながわオーラルフレイル健康相談』を始めます!」についてです。
 食べ物を「噛む」「飲み込む」、あるいは「話す」などの口まわりの軽い衰えが積み重なった状態である「オーラルフレイル」の対策は、全身の健康への影響だけでなく、コミュニケーションや社会交流を進める上でも大変重要です。
 そこで県では、全国に先駆けて、神奈川県歯科医師会をはじめとする関係団体の皆様や市町村と連携しながら、オーラルフレイル対策についての普及啓発や研修会などを実施し、口からの未病改善に取り組んできたところです。
 この取組みをさらに進めるため、本日から、神奈川県歯科医師会と連携し、地域の歯科医療機関において「かながわオーラルフレイル健康相談」を開始します。かながわオーラルフレイル健康相談では、口まわりの軽い衰えによって生じる、お口のささいなトラブルについてチェックを行い、その方の状況にあわせて、口を開ける訓練や発音の訓練といった指導等を行います。なお、相談は無料で行います。また、相談の中で疾患が見つかり、検査や治療等を行う場合は保険診療となります。
 健康相談を実施できる医療機関には、県のマークが入ったこの標識を掲示していただきます。ホームページ等でも広報していきますので、どこに相談すればよいのかが一目で分かるようになります。
 「お味噌汁を飲む時にむせることが増えた」、「会話中、聞き返されることが多くなった」など、口の機能が衰えたかもしれないと思った多くの方が、オーラルフレイル健康相談で、歯科医師などから専門的指導を受けていただき、口からの未病改善に取り組んでいただくことを目指しています。なお、こうした取組みは、全国でも初めてです。
 本日は、神奈川県歯科医師会から守屋会長にお越しいただいておりますので、具体的な内容を伺えればと思います。

守屋歯科医師会会長: 私ども神奈川県歯科医師会は、オーラルフレイルをきっかけに、実は「未病」という黒岩知事がやっていらっしゃる、いわゆる病気の一歩手前です。それとわれわれのオーラルフレイルの改善ということが、非常に合致しました。もう随分前から「食」を神奈川県歯科医師会がきちんとサポートして、お口の機能が悪くなる前に何とかしようという取組みをずっと前からやっていました。それが今回実現するようになったのは、相談という制度で、無料です。われわれ歯科医院の中でまだまだ数は少ないのですけれども、きょうから始めて、実施医療機関はわれわれの方で行政の方と相談して、こういうプログラムを受講した方だけができるという、ある程度の質を担保して行うということが決まっております。中身ですけれども、皆様のお手元にある資料の2ページ目からお話をさせていただくと、オーラルフレイルの認知度は今43%です。ただ名前を聞いたことがあるというのが43%ぐらいで、実は中身を皆さんよく理解していないということはわれわれも承知しております。ですから、これから広報活動できちんとオーラルフレイルとはどういうものなのか、オーラルフレイルを改善するとどういう良いことがあるのかということをしっかりと歯科医師会が行政の方と協力して、県民の皆様に伝えていきたいと思っております。ここに書いてありますように、オーラルフレイルというのは、固いものが噛めない、むせる・食べこぼす、お口が渇く・ニオイが気になる、自分の歯が少ない、滑舌が悪い、こういったことが症状としてありますが、これはまだ病気ではないのです。機能が低下しつつあるところ。そこに着目している。これはまだ十分改善できる余地があるわけです。ですから早めに状況を把握して、改善していきたい。次のページですけれども、オーラルフレイル改善プログラムです。改善するにはどうしたらいいかというと、ここに書いてあるプログラムの内容例は、お口の健口体操。口を開ける練習、舌で物を押しつぶす訓練、発音の訓練、ガムを噛む訓練。こういうことを海老名で平成30年度にやりましたが、約56%の方が改善するのです。そこでストップして変わらなければ、その先のフレイル、いわゆるもっと全身の虚弱まで行くまでに、時間が稼げる、あるいはそこで止まる可能性もあるのです。ですからそういうところに着目して、われわれが目指しているのは健康寿命の延伸です。平均寿命というのは、今日本人の女性が87歳で、男性が81歳です。その手前にある健康寿命というのは、女性はたしか12歳少なくて、男性は7歳でしょうか。そこの差が限りなく少なければ、健康の状態で最期を迎えることができる。それに着目しているのはわれわれ歯科医師がやっているオーラルフレイルの改善なのです。ですから黒岩知事とともに、われわれ歯科医師会の方に県民の皆様にいらしていただいて、無料で検診したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

~フォトセッション~

知事: 神奈川県は、今後も、県歯科医師会や地域の医療機関と連携し、口からの未病改善の取組みを通じて、何歳になっても笑顔があふれる社会の実現に向けて取り組んでまいります。この件について、ご質問があればお願いします。

質疑

「全国初、『かながわオーラルフレイル健康相談』を始めます!」について

記者: 知事には、なぜこのタイミングでこの相談事業を始めるのか、全国に先駆けて取り組む意義とか狙いを伺いたいのと、併せてどのような成果につなげるのかというのを伺いたいと思います。守屋会長には、この相談をどういう方が受けた方がいいか、県民の皆さんが判断する際のポイントがあれば、お伺いできればと思います。

知事: 県では、全国に先駆けて、県歯科医師会をはじめとする関係団体の皆様や市町村と連携しながら、オーラルフレイルに関する県民の皆様への啓発や医療従事者への対策研修等を行ってきました。こうした中、県歯科医師会の皆様のご協力もあり、本県のオーラルフレイルの認知度は、平成28年の約14%から令和6年度には約43%と、大きく上昇しました。一方で、オーラルフレイルの認知度が高まるに従い、「オーラルフレイルについて気になるが、どこに行けばよいか分からない」といった声も聞かれるようになりました。そこで、県民の皆様が、オーラルフレイルについて相談できる歯科医院につながることができるよう、県歯科医師会の皆様と協議を重ね、今回の取組みを開始することとしました。

守屋歯科医師会会長: どのような方が受診されたらいいか、相談に行けばいいかということですけれども、いわゆるお口の中のささいな虚弱、オーラルフレイルというのはなかなか自分では意識していないことが多いと思います。いわゆる食べこぼしとかむせるとか口が渇くとか、そういうようなことが、ここにもう少し詳しく書いてございますが、そういうことがあったときには、1回受診されてもいいかと思っております。やはり年齢的なものとしては、現実は50歳以上。もちろん下の方もいらっしゃると思うのですけれども、高齢になればなるほど、リスクは高まってきますし、早いうちに手を打つと当然早いうちに病気に進まないで済む。それが進むと、今度、口腔機能低下症という病名がつくのです。口腔機能低下症は保険でも決められていますけれども、そういう病名がついて新たなトリートメントが始まりますので、その一歩手前で何とかできるといいと思っています。

発表項目

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に私から付け加えることはありません。
 私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。

質疑

知事のベトナム社会主義共和国訪問について

記者: 明日からベトナムに行かれると思います。具体的に、どのような成果を持って帰ってきたいか、期待されているかというところを改めてお願いします。

知事: 今回は6回目のKANAGAWA FESTIVAL in VIETNAMになります。今回はホーチミン、ダナン、そしてハノイ。ホーチミンでは、企業間交流。ダナンでは、向こうの高校生、大学生の皆さんに集まっていただいて、そこで交流をいたします。それに合わせて、急遽でありましたけれども、神奈川県の高校生たちも一部行くということになりました。そしてハノイでは、例年やっています大きなイベントを実施いたします。これに合わせて向こうの保健省、去年、未病を含むヘルスケア分野において覚書を結びましたので、それをさらに発展させるための意見交換等を行います。それと今この時点ではまだ確定はしていませんけれども、ベトナム要人との会談といったことも用意しています。これまでずっと続けてきた、継続の力というのが年々大きくなっていると非常に実感をいたします。現にベトナムフェスタin神奈川を2015年に始めてから、その時にはベトナムの企業で県内に来ていた企業はゼロでしたが、今はそれが21社になりました。今回ももうすでに、来る可能性がある企業の名前も上がってきていますので、そういう皆さんとお目にかかって、誘致を進めるといったことにおいて、さらにベトナムの企業の日本への進出が増えるということも期待をしています。それとともに、ハノイの大通りの真ん中で、「神奈川」と掲げた大イベントをやろうと言ったとき、若い人は特に日本の神奈川に関する関心がどんどん高まってきていて、具体に言いますと、そこでいつも「よさこい」をやるのですけれども、横浜のよさこいチームが行ってやってくれます。実はハノイで、よさこいのチームが100以上あるという状況になっていて、若い皆さんにとってみれば、KANAGAWA FESTIVAL in HANOIのよさこい大会に出ることがステータスだということで、みんなで競い合って出ようとしている。そういうこともあり、神奈川の存在感がベトナムで広がりつつある。その流れをさらに強固なものにしていく、もっと大きな流れにしていくということが、今回の目的だと思います。

政策推進担当課長: ベトナムからの進出について知事が21社と申し上げましたが、11月6日に記者発表していまして、1社増えて、現在22社となっておりますので訂正させていただきます。

困難な問題を抱える女性等への支援を考えるシンポジウムについて

記者: 先日、川崎のストーカー事件のシンポジウムがあったかと思うのですけどれも、その中で条例を作ることを検討したいというお話がありまして、その場のぶら下がり取材でもお考えを述べられたかと思うのですけれども、改めてどういう効果を期待して条例が必要だと考えたのかということと、ぶら下がりの際に、早急に検討に入りたいという話がありましたけれども、月曜日に指示等をされていたらその旨、併せてお聞かせいただけますでしょうか。

知事: 川崎のストーカー殺人事件、そして、それに対する警察の検証が終わったということを踏まえて、2回目になりましたけれどもシンポジウムを行いました。そしてかなり突っ込んだ議論が行われたと受け止めています。その中でさまざまなご意見がありましたけれども、支援する側というのはいろいろな団体があり、警察もあるし、行政機関もある。それがなかなかつながっていないという問題点があると。その中で、非常に印象的だったのは、支援する側がアクションを起こしていくことが大事なのではないか、つながっていくぞということを支援する側が動き出さなくてはいけないのではないかといったこと。被害に遭われている方からアクションを起こすというのもなかなか難しいものでありまして、そういったものを一斉に動かしていくためには、ある種の仕組みというか、決まりがあった方がいいのではないかという話があって、その1つの方策として条例があるのではないかという意見が出てきて、私もなるほどと思った次第でありました。そういったせっかく皆様から出てきた提案でありますから、これを県庁の中でしっかりと検討していこうということでその場ですぐにも検討するように命じました。

特別自治市構想について

記者: 川崎市長選があった後の知事会見で、特別市について、県民目線として正しくないのではないかという話をされていましたけれども、先週の金曜日に川崎の市長会見がありまして、そうした知事のご懸念について、福田市長に尋ねたところ、県民目線というのは一体どういうものなのかということで、知事のお考えを聞きたいという発言が、その場でありました。改めて、知事がイメージする県民目線とはどういうもので、どういった観点から、正しくないのかお伺いしてもよろしいでしょうか。

知事: 県民目線というのはまさに県民の目線に立つということだと思います。川崎市の皆さんも神奈川県民でありますから、さまざまな形で議論、討論をすることもありますし、お話を聞くことがありますけれども、私が今までお会いした方の中で、県から独立したい、県の下にいるのが嫌でたまらないから独立したいと、独立するというのが特別市ですから、独立したいという声を聞いたことがないので、県民目線から見てふさわしくないのではないかと思った次第です。

困難な問題を抱える女性等への支援を考えるシンポジウムについて

記者: 条例の話の関連で、条例のイメージが少し湧かないのですけれども、例えばその支援の建て付けを明示するような理念条例というか、どういうイメージなのでしょうか。

知事: 理念条例になると思います。何か罰則が伴うような条例というイメージではないとは思います。これから条例を検討していくわけですから、作ることがどうかということも含めて検討しているわけですから、私があまり予断を持って言うことではないとは思います。一番近いイメージで考えているのは、当事者目線の障害福祉推進条例かなと思っています。ストーカー対策といったことについても、この2回のシンポジウムを通じて浮かび上がったテーマというのは、被害に遭っている皆さんの当事者の目線に立って、どういう仕組みをつくればいいのかということだと思うわけです。ですから、当事者の目線、被害に遭って困っていらっしゃる方の目線に立ったときに、支援の形がどのようにできるかということを作っていくという、その理念を掲げていくということによって皆がつながっている。そういうことなのかと今の段階では思っています。

立花孝志容疑者逮捕について

記者: 立花孝志さんが逮捕されましたが、それについてのコメントをお願いします。

知事: ニュースで見ただけですので、特にコメントはないです。一度もお目にかかったこともないし、私自身は、共感することはあまりないと思っていますけれども、法に触れる部分があったということで、そういう結果に結びついたのだろうと思います。ですから、特に私自身コメントがあるわけではありません。

(以上)

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