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更新日:2025年10月23日

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定例会見(2025年10月21日)結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

発表項目

独自の工夫で成長している中小企業を認定し、情報発信します!

 はじめに、「神奈川がんばる企業」及び「神奈川がんばる企業エース」の認定についてです。
 県は、独自の工夫等を実施して成長している中小企業・小規模企業等を認定し、積極的に情報を発信する「がんばる中小企業発信事業」を実施しています。今年度は、4月から7月にかけて認定企業の募集を行いました。このたび、「神奈川がんばる企業」32企業と、そのうち特に優れた「神奈川がんばる企業エース」11企業を認定します。
 まず、「神奈川がんばる企業」は、独自の工夫等を実施し、その後、年率3%以上の付加価値額の増加と、年率1%以上の経常利益の増加を実現させた中小企業・小規模企業で、別紙のとおり、32企業を認定します。
 また、「神奈川がんばる企業エース」は、「神奈川がんばる企業」に認定された企業のうち、ビジネスモデルの独創性や地域への貢献度等が特に優れていると認められる企業で、別紙のとおり11企業を認定します。
 本日は、「神奈川がんばる企業エース」に認定する2つの企業の独自の取組みについてご紹介します。
 まず、番号11の株式会社さくら住宅は、横浜市に本社を置き、住宅リフォーム業、建築業を営んでいる企業です。リフォーム1年後に定期点検連絡を行うきめ細かいアフターフォローにより、顧客満足度が高まりました。また、人員配置を見直し、それまで、営業・事務職員のみが在席していた本社以外の各店舗にも現場監督を配置したことなどにより、顧客のお困りごとへの迅速対応を可能にしました。
 番号31の株式会社一の湯は、箱根町に本社を置き、旅館やホテルを運営している企業です。湘南ゴールドを使用した風呂やリキュールの開発、顧客評価件数を給料に反映させる従業員評価制度の導入に取り組むなど、常に前進、変化を続けています。
 なお、「神奈川がんばる企業エース」に認定する11企業について、来週10月27日に県庁大会議場において認定式を行います。
 今回認定する企業の情報発信事業として、まずは、今後、県ホームページ等で紹介するほか、読売新聞の全面広告にも掲載を予定しています。
 さらに、「神奈川がんばる企業エース」に認定する企業については、PR動画を制作し、YouTubeや神奈川中央交通のバスのデジタルサイネージで放映するとともに、InstagramやGoogleの広告でも紹介します。
 今回、「神奈川がんばる企業」及び「神奈川がんばる企業エース」に認定する企業のことを、先程のスライドにあった本事業のシンボルマークとともに、県民や企業の皆様に広く知っていただくことで、他の県内中小企業・小規模企業の皆様の励みとなることを期待しています。
 さて、この認定企業を積極的に情報発信する「がんばる中小企業発信事業」ですが、平成29年度に開始して以来、コロナで事業を休止した2年間を除いて、今年度を含め9年間実施してきました。これまでに延べ233企業を「がんばる企業」として認定してきましたが、近年、事業開始当初に比べ、企業からの応募数に減少が見られています。その要因は、事業の認知度の低下にあると思われることから、今後、事業の広報・啓発の強化に取り組みたいと考えています。具体的には、今年度の実施をもって、以降は隔年実施へと移行し、事業を毎年度実施しない分、広報・啓発を充実させていきます。例えば、新聞広告を1紙から2紙に増やしたり、バスだけでなく電車でも動画広告を流したりするなど、「がんばる企業」の発信事業のさらなる強化を検討していきます。

令和7年度(第74回)神奈川スポーツ賞受賞者が決定しました!

 次に、「令和7年度(第74回)神奈川スポーツ賞受賞者が決定しました!」についてです。
 「神奈川スポーツ賞」は、神奈川新聞社と共同で実施している表彰事業で、神奈川のスポーツの向上発展に尽力し、その功績顕著な個人又は団体に贈呈するものです。それでは、それぞれの受賞者について発表します。
 まずは、神奈川VANGUARDSです。天皇杯第50回記念日本車いすバスケットボール選手権大会において優勝し、3連覇を果たしました。
 次に、国民スポーツ大会スポーツクライミング競技少年男子神奈川県チームです。第79回国民スポーツ大会スポーツクライミング競技少年男子ボルダーにおいて優勝し、2連覇を果たしました。
 次に、湘南工科大学附属高等学校テニス部男子団体チームです。令和7年度全国高等学校総合体育大会において優勝し、2連覇を果たしました。
 次に、桐蔭学園高等学校ラグビー部です。第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会において優勝し、2連覇を果たしました。
 最後に、横浜高等学校硬式野球部です。第97回選抜高等学校野球大会において優勝を果たしました。
 以上の5団体の皆様について、10月8日に発表した「神奈川文化賞」「神奈川文化賞未来賞」とともに、11月3日(文化の日)に贈呈式を行います。

「知ろう、話そう、学校のミライ~海老名発@メタバース空間」内のコンテンツが決定

 次に、海老名市と連携したインクルーシブ教育の啓発イベントについてです。
 県教育委員会ではフルインクルーシブ教育推進市町村に指定した海老名市と連携して、インクルーシブ教育の普及・啓発に取り組んでいます。その一環として、10月28日(火曜日)から11月28日(金曜日)までの1か月間、「知ろう、話そう、学校のミライ~海老名発@メタバース空間」を開催します。
 本県では、これまでもインクルーシブ教育に関する対面でのフォーラム等を実施してきましたが、さまざまなご事情から、会場に出向くことが難しい方や発言しにくい方もいたと考えています。そうした方も参加しやすく、発言しやすいよう、メタバースを活用したイベントとしました。
 メタバース上のイベント会場では、インクルーシブ教育についてタレントの奥山佳恵さんへのインタビュー動画やVTuberによる解説動画などを、期間中いつでも視聴できます。 また、メインイベントとして、参加者同士がライブで意見交換できる場を、全10回設ける予定としています。
 海老名市の皆様をはじめ、多くの県民の皆様、そして、健常者や障がい児、またその保護者の皆様など、さまざまな方がメタバース上で出会い、「ごちゃまぜ」の中で、意見を交換することでインクルーシブ教育についての理解を深めていただきたいと思います。
 私もこのメタバース会場で、メッセージ動画を発信する予定です。

発表項目以外

シンポジウム第2弾 声を力に ~当事者目線で考えるDV・ストーカー被害者支援のかたち~の参加者を募集中です

 次に、発表項目ではありませんが、「DV・ストーカー被害者支援に関し、第2弾となるシンポジウムの参加者の募集」について、コメントします。
 県では、県警が川崎ストーカー事件の検証結果を公表したことを踏まえ、県が取り組んでいく内容を県民の皆様にお伝えし、さらにご意見をいただくため、シンポジウム第2弾として、11月7日(金曜日)18時30分から「声を力に ~当事者目線で考えるDV・ストーカー被害者支援のかたち~」を、本庁舎大会議場で開催します。
 現在、このシンポジウムの参加者を募集しています。10月31日(金曜日)まで、神奈川県電子申請システムとFAXにてお申し込みを受け付けています。詳細は、県ホームページをご覧ください。参加費は無料です。ぜひ多くの皆さんのお申し込みをお待ちしています。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に私から付け加えることはありません。
 私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。

質疑

「独自の工夫で成長している中小企業等を認定し、情報発信します!」について

記者: 先程、知事も今後さらなる強化についてのお話もされたかと思いますが、こういった形で県がこの中小企業を支援していくということの意義について改めてお伺いできればと思います。

知事: 実際に「神奈川がんばる企業エース」の認定証や盾をお渡しした後に、そういう企業の皆様とお話をしたこともありましたけれども、非常に励みになったという声をいただきました。盾をお渡しするわけですけれど、その盾を会社のお客様が来られるところに飾ってあるわけです。「これは何ですか」というところから始まって、こういう形で県から評価されたということが会話になるということ自体が、従業員の皆さんにとっても大きな励みになるということを聞いておりまして、県がこういう形で頑張っているということのお墨付きをお与えするということには、非常に大きな意義があると思っています。最近応募者が減ってきているので、もう1回、原点に立ち戻って、こういうすばらしい制度です、ぜひお使いください、ご応募くださいということを改めて、広報啓発を強化していきたいと考えています。

「『知ろう、話そう、学校のミライ ~海老名発@メタバース空間』内のコンテンツが決定」について

記者: 知事は「ともに生きる社会の実現」というものを重要な柱にされているかと思いますけれども、改めてインクルーシブ教育の重要性について知事のお考えをお聞かせいただければと思います。

知事: 津久井やまゆり園事件から始まった一連の流れですけれども、どうしてああいう事件が起きてしまったのかとわれわれはずっと突き詰めて考えてきました。そして、これは知的障がい者、特に重度の知的障がい者の方と皆さんがあまり交わってないこと。これは非常に大きいことなのではないかということに思いが至りました。あの犯行を起こした植松死刑囚にしても、小さい頃から、ああいう人たちとは触れてこなかったのではないか。大きくなってから、大人になってから会うとなると、構えてしまう。どう付き合ったら良いのか分からないというようなことの中で、ああいうことが起きるベースになったのではないかと思わざるを得ないです。重度の知的障がい者の皆さんが分離されて、隔離されて、皆から見えなくなっているということが最大の問題ではないか。こういうことを解決するためには「ごちゃまぜ」。小さいときから「ごちゃまぜ」。重度の知的障がい者の子も、いつもそばにいるとか、医療的ケア児、大変な医療的ケアを必要とする子どもたちが、普通にそばにいるという状況が小さい頃からあれば、誰も違和感を覚えなくて済むということです。これが、ともに生きる社会を実現するためには、非常に重要なことではないかと思ったわけであります。ですから、今、特別支援学校にしても、特別支援学級にしても、ある種、分離教育、これを「ごちゃまぜ」にするということがインクルーシブ教育ということでありますので、現実問題としては、一気にということはなかなかいきません。障がい者の特に保護者が特別支援学校、学級というのは手厚く面倒をみてくれるので、そちらを期待される声があることは私も認識しています。その中で、インクルーシブ教育ということの意味、重要性を皆で理解しながら、そちらの方に向かっていけば良いと考えているところです。

高市新内閣について

記者: きょうの午後、高市内閣が発足する見込みですけれども受け止めをお願いします。

知事: 自民党総裁に選ばれた後、誰もあまり想定していなかった激動がありました。ですから一時期、本当に高市さんが総理に選ばれるかどうかも不透明な状態になった。ここでダイナミックな政権交代も起きるかもしれない。ある種、波乱含みという中での政局でありました。私はかつての大政局、自民党が下野したときに、たまたま「報道2001」という番組のキャスターをやっていましたから、そのダイナミズムというのが本当に起きる。あのときも誰も起きないと思ったのです。それが本当に起きたということもあったし、それがまた復帰するときには社会党の委員長を総理に担いで、自民党が復帰してくるということもありました。そういうことも思い出しながら、今回ももしかしたら、そういった想定外、とんでもないダイナミックなことが起きるかもしれないという思いの中で、見つめていました。それは最終的には維新との連立になったということで、もうそろそろでしょうか。高市総裁が選出されるということになっているようでありますけれども、そういう中でわれわれが期待したいのは、高市総裁もおっしゃっていましたけれども、安定した政治。確かな政治。これはやはりしっかり求めたいと思います。自民党と維新が連立を組んでもまだ過半数には届かないという状況であるので、それだけでは安定的な政権と言い切ることがなかなか難しいと思いますけれども、あとは政策を実現する上で、やはり確かな政治、安定感を持った政治というものが実現されていくことを心から望みたいと思います。

記者: 維新との連立のお話しもあったのですけれども、合意文書の中で、副首都構想や議員定数の削減など盛り込まれているのですけれども、こうした政策についてどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

知事: 副首都構想というのは、あまり中身をよく分かっていないです。どういうことなのか、普通に考えたら大阪のことを言っているのでしょうか。大阪が副首都になるということはどういうことなのか。今でも大阪というのは、この間の大阪・関西万博が大成功されたということもあるので、非常に大きな西側の拠点の1つになっているということがある。しかし、それに加えてさらに副首都ということで位置付けることによって何がどう変わるのか。そういったことを今の段階ではよく分からないので、議論の流れをしっかり見届けていきたいと思いますし、皆が納得するような形で、議論が行われていくということを期待したいと思います。

記者: 議員定数の削減についても考えをお聞かせいただけますか。

知事: これは国会の中でお決めになることですから、われわれがどうだ、こうだということではないとは思います。まさに身を切る改革のシンボル的な形で捉えられがちでありますけれども、数を減らせば良いというものではなくて、質の問題だと私は思いますので、定数是正の問題が、どうやって確かな政治のために、どういう意味があるのかといったことが、しっかりとわれわれに伝わってくるような、そういった議論を期待したいと思います。

記者: 新内閣の人事についてですけれども、小泉進次郎さんを防衛大臣に、赤間二郎さんを国家公安委員長に起用する意向であると高市総裁が固めたというような報道がされているのですけれども、県の関係議員が起用された場合に、政権内でどのような役割を発揮してもらいたいか考えをお伺いできますでしょうか。

知事: まだ確定したとは受け止めていませんけれども、今この時点では、報道ベースの話であります。ですから仮定の話になるとは思いますけれども、その通りであるとするならば、神奈川選出の国会議員が重要ポストになるということに対しては歓迎したい。そして、そのポジションでしっかりと、素晴らしい活躍を果たしていただいて、安定した確かな政治を実現するために頑張っていただきたい。そのようなエールを送りたいと思います。

記者: たった今、高市さんが総理に指名されたのですけど、知事の希望する高市政権に対する一丁目一番地の政策とは何でしょうか。

知事: 第1回目の投票で選ばれたのですか。そうですか、それは良かった。高市さんとは本当に私も長い付き合いでして、よくあそこまで来られたと、私自身も感慨深い思いがあります。前にもお話をしましたけれど、落選されていたこともありましたので、そのときにお目にかかってお食事をしたこともありました。頑張ってくださいと言ったことが、こういう形になったということ、日本初の女性総理誕生ということで、本当に素晴らしいことだとお祝い申し上げたいと思います。高市さんらしさというものをしっかりと打ち出してほしいと思います。彼女の持っている理想とする政治といったものを、あまり遠慮しないで、しっかり実現していただく。それが何よりも大事なことだと思います。われわれが特にその中で期待したいと思っているのは、ヘルスケアの政策といったもの。前にもお話をしましたけれど、われわれがやっている未病というコンセプトを高市総理にも非常に深くご理解いただいていて、私がメンバーでいた政府の健康・医療戦略参与会合でそれを担当する大臣でいらしたとき、私も高市大臣の前で、未病コンセプトをしっかりお話をしたこともあるし、直接一対一でそのことについてしっかりお話をしたこともある。十分に理解をされているということがある。この超高齢社会、100歳時代がどんどん進んでいくという状況の中で、病気を治すのでは間に合わない。未病から改善していくのだという流れをぜひ実際の政策として実行していただきたい、そのためにわれわれは全面協力をしていきたいと思っています。

記者: 連立のパートナーが公明党から維新に変わりまして、日本の政治の中でも非常に大きな変化かと思うのですけれども、連立相手の変更について思うところがあればお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

知事: 私自身も、もともと、まさか高市さんが自民党総裁に選ばれるということ自体にもびっくりしたし、そのあといきなり公明党が連立から離脱するということもびっくりしたし、そういう意味でびっくりびっくりと連続であったと思います。高市さんの自民党の役員の人事というものが、ある種、公明党に対しては一種独特なメッセージになったのではないか。そう思わざるを得ないと思います。その中で、公明党も大きな決断をされたということの中で野党としての公明党というものが、これまでの政策の延長線上でどのような政策を訴えてこられるのか、しっかり注視したいと思っています。維新の方とはどのような形の連立政権をつくられるのか。どのような形で協働されて、まさに安定した力強い政治を実現されていくのか、これはしっかりと見守っていきたい。今の段階では、そう思っています。

記者: 前回、暫定税率にまつわる話もあったと思うのですが、政策について要望したいことや実現してほしいことなどがありましたら教えていただければと思います。

知事: 消費税の減税とそれからガソリン税の暫定税率の廃止等々、そういったことが進んでいくことになるのでしょうけども。そういった議論をする中で、われわれ地方の財源といったことにどういう影響を与えるか、ということはしっかりと頭に入れていただいて、議論を進めていただきたい。そう思っています。

記者: この間、政局の話も長く続いていて、物価高の話とかなかなか対策が進まなかったという状況があったかと思うのですけれど、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。

知事: たしかに自民党総裁選も随分長い形で、フルスペックでしたから長い議論が行われ、そのあとの政局ですから、具体の政策というものがある種止まっていた状況がありますけれども、こういった状況を受けてきょうの株価が5万円に届くのではないかというような反応をしているということを、どう評価するかという側面と、逆に円安がまた進んでいるということ。これは全体的にどうなのかといったことは、様子をしばらく見てみないと分からないと思います。

(以上)

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このページの所管所属は政策局 知事室です。