(2)糸ようじ実習     ポイント      デンタルフロス(糸ようじ等)は、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の歯垢を落とします。      歯の側面に糸を沿わせてゆっくりと歯頚部まで動かし、前後に数回動かしましょう。      健康な部位と出血した部位の歯肉に糸が当たった時の感覚が違います。      感じ方を確認しながら、前歯から奥歯に向かって、実習してください。     効力感へのメッセージ      歯と歯の間に入るデンタルフロス(糸ようじの糸)は「刃物のよう」に、ちょっと怖く感じるかも?      でも慎重にやれば大丈夫。最初は出た血も、フロスの習慣によって出なくなる、丈夫で出血しない美しい歯肉に変わるんだ!   ○ 用意するもの     顎模型又は写真、手鏡、糸ようじ1〜3本、ティッシュペーパー  ○ 実習の手順     ステップ1      内容  糸ようじの使い方理解      手順  糸ようじの使い方について模型で説明(「歯肉出血の観察」参照)     ステップ2      内容  糸ようじ実習      手順  (1) 手鏡を持たせ、歯肉の様子を観察させる。          (2) 手鏡を見ながら、上下の歯の65 321 123 56歯間部に糸ようじを通させる。             糸に付いた汚れは一回ずつティッシュで拭かせる。時間があれば、全部の歯間で実習。          (3) 出血した部位を手鏡を見ながら確認させ、結果票に赤鉛筆で記入させる。上顎臼歯部で見にくい部位は糸に血がついたかどうかを確認させる。             健康な部位と出血した部位の歯肉に糸が当たった(歯肉溝に入った)時の感じの違いを聞き、感覚的に確認させる。             始めは出血しても、1〜2週間使用を継続すると出血しなくなることを説明。     ステップ3      内容  効果確認      手順  歯間の三角部分の汚れが落ちていることの確認とサッパリ感の体験(糸ようじ写真は「歯肉出血の観察」参照) (3)舌みがき実習     ポイント      舌の表面を観察させましょう。中央部に白色や淡黄色の物がついていたら舌苔です。舌苔は口臭の原因ともなります。舌苔を落とすには、柔らかい歯ブラシや舌ブラシを使ってやさしく清掃すると効果的です。       *硬い歯ブラシを使ったり、強く磨く事は注意しましょう。       *舌の汚れをもとから断つには、まず、体調管理と歯の清掃が基本。       効力感へのメッセージ      息もさわやかになって、ひとまわり自分が大きくなったみたいでしょ!    ○ 用意するもの     説明パネル等、手鏡、ティッシュペーパー、歯ブラシ  ○ 実習の手順     ステップ1      内容  舌苔の理解      手順  (1)写真で舌苔の付着状況や付きやすい部位について説明。     ステップ2      内容  舌みがき実習      手順  (2)手鏡を持たせ、舌の様子を観察させる。舌苔が付いていれば、柔らかい歯ブラシで、奥から手前に優しくかき出すように数回動かす。       資料編     ○ 記録用紙     ○ クイズ冊子         クイズ冊子の作り方         クイズ問題12問     ○ 「ほけんだより」等に活用できるネタ集     ○ 平成17年度神奈川県12歳児歯科保健データ     ○ 平成17年歯科疾患実態調査結果 《記録用紙》略  ○クイズ冊子の作り方    (1)「表紙」から「クイズ12」までをコピーし、上下面を切り離す。     (2)1枚ずつ、外おもてで2つ折にする。    (3)クイズの12枚を、表紙で包むように束ねる。    (4)ホッチキス等で止めて、冊子の形態にする。    ○歯や歯周疾患に関するクイズ    12問あります。前門正解めざしてスタート    クイズ1     「80歳のほとんどの人は、20本以上の歯がある」○か? ×か?            答えは×。      20本以上の歯がある人は少数派です。      80歳で20本以上の歯があった人は、全体の20%でした。      80歳の人の歯は平均10本です。                (平成17年歯科疾患実態調査より)      80歳で20本以上の歯を残そう!=8020運動(ハチマルニイマルうんどう)       20本以上歯があれば、ほとんどの食べ物をおいしく食べられると言われています。       高齢になるほど「食べる楽しみ」は、毎日の生活の中で大きな存在になってきます。       歯がなくなってから後悔しないように、若い時から、歯を失わない生活習慣を心がけましょう。    クイズ2     「歯みがき時の出血は歯周疾患の始まりである」○か? ×か?            答えは○。      むし歯同様、歯周疾患も細菌によって引き起こされる病気です。      細菌に感染すると、生体反応として炎症が起きます。つまり細菌と闘うために血液がどんどん歯肉に送られてきて、赤く腫れてきます。      こうなると歯ブラシの刺激で出血しやすくなり、「みがくと血が出る」状態になります。      「どうせいつも血が出るから」と放置せず、歯周疾患であるという自覚を持って、正しいケアを実施しましょう。    クイズ3     「歯周疾患には痛みはない」○か? ×か?           答えは○。     むし歯と違って、歯肉の病気は痛みなく進行することがほとんどです。     歯みがき時に出血するのに「痛みがないから病気じゃない」と思って放置していると悪化してしまいます。     歯周疾患は、歯肉の出血や腫れなどの症状で始まり、病気が内部に進行していくと、歯を支えている骨が破壊されていきます。     歯肉だけの病気を「歯肉炎」、骨まで進行したものを「歯周炎」といい、総称して「歯周疾患(歯周病)」と言います。    クイズ4     「若い人は歯周疾患にかからない」○か? ×か?           答えは×。     平成17年歯科疾患実態調査によると、10〜14歳では51%、15〜19歳では66%の人に歯周疾患がありました。     進行した歯周疾患(深いポケット)は15〜19歳で5%の人にありました。     若いからといって油断しないようにしましょう。    クイズ5     「歯垢(プラーク)は食べかす」○か? ×か?           答えは×。     「歯垢=食べかす」と答える人が多いのですが、違います。     「食べかす=食べ物」ですから、病気の原因ではないですよね。     歯垢の正体は細菌です。     つまよう枝の先で歯の付け根をこすると白い歯垢が取れてきます。     歯垢1mgの中にはおよそ100億個の細菌が含まれていて、この細菌の一部がむし歯や歯周疾患の原因となります。     歯垢のつきやすい場所は、歯と歯肉の境目、歯と歯の間です。そこを意識して、ブラシを当てましょう。    クイズ6     「歯周疾患は口臭の原因になるの」○か? ×か?           答えは○。     歯周疾患が進行して、歯と歯肉の間にできた溝(ポケット)に大量に歯周病菌が繁殖すると、強烈な臭いがします。     また重症のむし歯を放置していても臭いが発生します。     むし歯や歯周疾患を予防し、さわやかな息を心がけましょう。    クイズ7     「歯周疾患は歯みがきで改善する」○か? ×か?           答えは○。     歯周疾患はそもそも細菌感染で起こる病気です。     細菌の巣である歯垢を丁寧に取り除くことで、病気の原因がなくなるので、進行を止めたり、病状を緩和することができます。     ただし、歯周疾患は生活習慣病でもあるし、また精神的なストレスが強いと唾液の分泌が悪くなって、お口の細菌が増えやすいので、全身やこころの健康も、歯周疾患予防には大変重要です。    クイズ8     「たばこを吸うと歯周疾患になりやすい」○か? ×か?           答えは○。     たばこに含まれる有害物質により、歯肉でも血管収縮が起こり、酸素欠乏・栄養不足状態に陥るので、病気になりやすいのです。     その状態が続くと、病状は悪化しやすく、歯みがきだけ頑張っても治りにくくなってしまいます。     また、ニコチン等の影響で黒くなるのは歯だけではありません。歯肉はメラニン色素が沈着しやすくなって、たばこ特有の黒い歯肉になります。    クイズ9     「スポーツドリンクは、歯に良い飲みもの」○か? ×か?           答えは×。     スポーツドリンクはかなり酸性が強いので、「歯に良い」とは言えません。     1日に何回も口にするような飲み方をしていると、むし歯になりやすいので気をつけましょう。    クイズ10     「フッ素はエナメル質を再石灰化する」○か? ×か?           答えは○。     歯の本体である象牙質やその中の神経・血管を守るために、歯はとても硬いエナメル質で覆われています。     しかし、酸性の食べ物や飲み物に長く触れると、そのエナメル質から微量のカルシウムが溶け出します。     それを修復するのが唾液中のカルシウムですが、さらに強固な修復を促すのがフッ素です。     体調の変化により、唾液の質も日々変化します。常に安定的なエナメル質修復(再石灰化)能力を保つためには、毎日のフッ素利用が必要です。     家庭ではフッ素配合歯みがき剤を積極的に使ったり、歯科医院で指導を受けてフッ素洗口を行うといいでしょう。        クイズ11     「歯周疾患があると、全身的な大きな病気になることがある」○か? ×か?           答えは○。     全身の抵抗力が落ちた人では、口の中にいる細菌が、歯の周囲から血液中に入り込み、心臓の弁膜に住み着いて心内膜炎の原因になることがあります。     糖尿病患者は微生物と戦う機能が弱くなるので、歯周疾患にかかりやすく悪化させやすいのです。最近では、歯周疾患があると糖尿病を悪くさせることもわかってきました。     高齢者では、肺炎が死因の第1位ですが、飲み込む機能や咳をする反射が鈍くなるため、口の中に潜伏している細菌が気道を通って肺へ細菌が流れ込んで肺炎を起こします。         クイズ12     「妊娠中に歯周疾患があると、胎児の発育が悪くなる危険性がある」○か? ×か?           答えは○。     妊娠すると赤ちゃんを育てる胎盤ができます。胎盤で作られるホルモンによって、歯の周囲で爆発的に増殖する悪玉細菌がいます。     この細菌は歯肉からの出血の原因になります。     細菌の出す毒素が血液中に入ると子宮や胎盤にも障害を与えるので、早産や低体重児出産を引き起こす原因となります。     妊娠中は歯肉炎が起こりやすいのですが、正しいケア法で改善していくことが、元気な赤ちゃんを産むためにも大変重要になるということです。    何問正解しましたか?    自分のからだのことをよく知って自分の健康は自分で守ろう!                                       2 「ほけんだより」等に活用できるネタ集    コピーして切り取れば、このまま記事にできます。ご自由にお使いください。 ニュース  ○80歳のほとんどの人は、20本以上の歯がある?!    正解は×。20本以上の歯がある人は少数派です。    平成17年度の調査では、80歳で20本以上の歯があった人は、全体の20%でした。    80歳の人の歯は平均10本です。(歯科疾患実態調査より)    80歳で20本以上の歯を残そう!=8020運動(ハチマルニイマルうんどう)    20本以上歯があれば、ほとんどの食べ物をおいしく食べられると言われています。    高齢になるほど「食べる楽しみ」は、毎日の生活の中で大きな存在になってきます。    歯がなくなってから後悔しないように、若い時から、歯を失わない生活習慣を心がけましょう。  ○歯みがき時の出血は歯周疾患の始まり?!    正解は○。    むし歯同様、歯周疾患も細菌によって引き起こされる病気です。    細菌に感染すると、生体反応として炎症が起きます。    つまり細菌と闘うために血液がどんどん歯肉に送られてきて、赤く腫れてきます。    こうなると歯ブラシの刺激で出血しやすくなり、「みがくと血が出る」状態になります。    「どうせいつも血が出るから」と放置せず、歯周疾患であるという自覚を持って、正しいケアを実施しましょう。  ○歯周疾患には痛みはない?!    正解は○。    むし歯と違って、歯肉の病気は痛みなく進行することがほとんどです。    歯みがき時に出血するのに「痛みがないから病気じゃない」と思って放置していると悪化してしまいます。    歯周疾患は、歯肉の出血や腫れなどの症状で始まり、病気が内部に進行していくと、歯を支えている骨が破壊されていきます。    歯肉だけの病気を「歯肉炎」、骨まで進行したものを「歯周炎」といい、総称して「歯周疾患(歯周病)」と言います。  ○若い人は歯周疾患にかからない?!    正解は×。    平成17年の調査では10〜14歳では51%、15〜19歳では66%の人に歯周疾患の症状が見られました。    また進行した歯周疾患(深いポケット)は15〜19歳で5%の人にありました。(歯科疾患実態調査結果より)    若いからといって油断しないようにしましょう。  ○歯垢(プラーク)は食べかす?!    正解は×。    「歯垢=食べかす」と答える人が多いのですが、違います。    「食べかす=食べ物」ですから、病気の原因ではないですよね。    歯垢の正体は細菌です。    つまよう枝の先で歯の付け根をこすると白い歯垢が取れてきます。    歯垢1mgの中にはおよそ100億個の細菌が含まれていて、この細菌の一部がむし歯や歯周疾患の原因となります。    歯垢のつきやすい場所は、歯と歯肉の境目、歯と歯の間です。そこを意識して、ブラシを当てましょう。  ○歯周疾患は口臭の原因になるの?!    正解は○。    歯周疾患が進行して、歯と歯肉の間にできた溝(ポケット)に大量に歯周病菌が繁殖すると、強烈な臭いがします。    また重症のむし歯を放置していても臭いが発生します。    むし歯や歯周疾患を予防し、さわやかな息を心がけましょう。  ○歯周疾患は歯みがきで改善する?!    正解は○。    歯周疾患はそもそも細菌感染で起こる病気です。    細菌の巣である歯垢を丁寧に取り除くことで、病気の原因がなくなるので、進行を止めたり、病状を緩和することができます。    ただし、歯周疾患は生活習慣病でもあるし、また精神的なストレスが強いと唾液の分泌が悪くなって、お口の細菌が増えやすいので、全身やこころの健康も、歯周疾患予防には大変重要です。  ○たばこを吸うと歯周疾患になりやすい?!    正解は○。    たばこに含まれる有害物質により、歯肉でも血管収縮が起こり、酸素欠乏・栄養不足状態に陥るので、病気になりやすいのです。    その状態が続くと、病状は悪化しやすく、歯みがきだけ頑張っても治りにくくなってしまいます。    また、ニコチン等の影響で黒くなるのは歯だけではありません。歯肉はメラニン色素が沈着しやすくなって、たばこ特有の黒い歯肉になります。  ○スポーツドリンクは、歯に良い飲みもの?!    正解は×。    スポーツドリンクはかなり酸性が強いので、「歯に良い」とは言えません。    1日に何回も口にするような飲み方をしていると、むし歯になりやすいので気をつけましょう。  ○フッ素はエナメル質を再石灰化する?!    正解は○。    歯の本体である象牙質やその中の神経・血管を守るために、歯はとても硬いエナメル質で覆われています。    しかし、酸性の食べ物や飲み物に長く触れると、そのエナメル質から微量のカルシウムが溶け出します。    それを修復するのが唾液中のカルシウムですが、さらに強固な修復を促すのがフッ素です。    体調の変化により、唾液の質も日々変化します。    常に安定的なエナメル質修復(再石灰化)能力を保つためには、毎日のフッ素利用が必要です。家庭ではフッ素配合歯みがき剤を積極的に使ったり、歯科医院で指導を受けてフッ素洗口を行うといいでしょう。  ○歯周疾患があると、全身的な大きな病気になることがある?    正解は○。    全身の抵抗力が落ちた人では、口の中にいる細菌が、歯の周囲から血液中に入り込み、心臓の弁膜に住み着いて心内膜炎の原因になることがあります。また、糖尿病患者は微生物と戦う機能が弱くなるので、歯周疾患にかかりやすく悪化させやすいのです。最近では、歯周疾患があると糖尿病を悪くさせることもわかってきました。また高齢者では、肺炎が死因の第1位ですが、飲み込む機能や咳をする反射が鈍くなるため、口の中に潜伏している細菌が気道を通って肺へ細菌が流れ込んで肺炎を起こします。    口もからだの一部です。全身の免疫力を低下させないための生活習慣を基本にして、丁寧な歯みがきを続けることで、大きな病気の予防もできるのです。  ○妊娠中に歯周疾患があると、胎児の発育が悪くなる危険性がある?    正解は○。    妊娠すると赤ちゃんを育てる胎盤ができます。胎盤で作られるホルモンによって、歯の周囲で爆発的に増殖する悪玉細菌がいます。この細菌は歯肉からの出血の原因になります。細菌の出す毒素が血液中に入ると子宮や胎盤にも障害を与えるので、早産や低体重児出産を引き起こす原因となります。    妊娠中は歯肉炎が起こりやすいのですが、正しいケア法で改善していくことが、元気な赤ちゃんを産むためにも大変重要になるということです。 平成17年度神奈川県12歳児歯科保健データ 1.単純平均(学校数による)     DF者率(%) DFT指数    歯肉炎1の者(%)    歯肉炎2の者(%) 歯肉炎1以上の者(%)     男子 女子 全員 男子 女子 全員 男子 女子 全員 男子 女子 全員 男子 女子 全員 政令市 (学校数) 横浜市 (146)  44.7 50.3 47.5 1.32 1.63 1.46 17.1 13.4 15.3 3.0 1.9 2.5 20.1 15.3 17.8 川崎市 (38) 51.0 54.0 52.3 1.52 1.84 1.67 14.8 12.4 13.7 2.9 1.9 2.4 17.7 14.3 16.1 横須賀市 (25) 46.9 50.9 49.0 1.41 1.60 1.50 16.4 11.3 13.9 2.0 1.2 1.6 18.4 12.5 15.5 相模原市 (27) 51.0 56.5 53.6 1.34 1.72 1.53 17.3 15.8 16.6 3.6 2.9 3.3 20.9 18.7 19.8 2次医療圏*(学校数) 横須賀・三浦 (18) 46.5 53.2 49.1 1.49 2.05 1.76 20.6 19.2 19.7 8.3 6.0 7.2 29.0 25.2 27.0 湘南東部 (35) 50.2 54.3 52.3 1.52 1.73 1.62 19.6 17.3 18.5 5.7 2.9 4.3 25.3 20.2 22.8 湘南西部 (25) 51.5 53.1 53.6 1.56 1.78 1.71 22.3 17.6 20.0 8.5 5.1 6.9 30.8 22.8 26.9 県央 (44) 50.3 56.7 54.7 2.15 2.57 2.39 25.0 20.3 22.7 3.4 2.7 3.0 28.5 23.0 25.7 県北 (10) 64.2 64.2 64.0 1.96 2.23 2.10 10.4 10.3 10.3 1.3 0.9 1.1 11.7 11.2 11.4 県西 (29) 51.0 57.2 54.3 1.93 2.41 2.19 18.3 13.5 15.9 2.7 2.1 2.3 21.0 15.6 18.2 県全体 (397) 48.4 53.4 51.1 1.48 1.81 1.65 18.4 15.0 16.8 3.8 2.5 3.1 22.2 17.5 19.9 2.加重平均     DF者率(%) DFT指数    歯肉炎1の者(%)    歯肉炎2の者(%) 歯肉炎1以上の者(%)     男子 女子 全員 男子 女子 全員 男子 女子 全員 男子 女子 全員 男子 女子 全員 政令市 (生徒数) 横浜市 (23,176) 45.9 50.3 48.0 1.36 1.64 1.46 17.3 13.3 15.4 3.3 2.1 2.8 20.6 15.4 18.1 川崎市 (6,128) 50.5 53.6 51.9 1.48 1.77 1.62 12.6 10.0 11.7 2.4 1.7 2.1 15.0 11.7 13.8 横須賀市 (3,363) 47.8 52.4 50.2 1.44 1.74 1.58 14.8 10.2 12.6 1.6 0.7 1.2 16.3 11.0 13.7 相模原市 (5,544) 50.7 56.0 53.3 1.34 1.71 1.53 18.5 16.5 17.5 3.8 2.8 3.3 22.3 19.3 20.8 2次医療圏*   生徒数) 横須賀・三浦  (1,817) 44.7 53.5 48.2 1.41 2.06 1.71 20.0 19.2 19.6 7.4 6.5 7.0 27.5 25.7 26.6 湘南東部   (5,753) 51.8 54.7 53.2 1.68 1.81 1.74 21.1 17.9 19.6 5.7 2.6 4.1 26.8 20.5 23.7 湘南西部 (4,895) 45.1 49.9 47.4 1.21 1.63 1.41 21.6 16.1 19.0 8.4 5.6 7.1 30.0 21.7 26.0 県央 (7,247) 52.0 56.7 54.3 2.03 2.56 2.29 23.8 18.9 21.4 3.0 2.6 2.8 26.8 21.4 24.2 県北 (740) 60.1 59.3 59.7 1.86 2.40 2.12 10.8 12.0 11.4 1.6 1.4 1.5 12.3 13.4 12.8 県西 (3,008) 47.3 54.6 51.0 1.83 2.17 2.00 22.6 16.8 19.7 3.1 3.4 3.2 25.7 20.1 22.9 県全体 (61,671) 48.3 52.8 51.2 1.46 1.75 1.59 18.6 14.9 16.8 3.9 2.6 3.3 22.5 17.5 20.1 3.分布状況 最大値 75.0% 中央値 25.0% 最小値 平均 標準偏差 平均の標準誤差 上側95%信頼限度 下側95%信頼限度 男子 5.33 1.89 1.28 0.85 0.04 1.48 0.89 0.045 1.57 1.39 女子 6.75 2.25 1.62 1.14 0.00 1.81 1.00 0.051 1.92 1.72 計 6.14 2.05 1.43 1.04 0.02 1.65 0.91 0.046 1.74 1.56 *政令市を除く 1:鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町 2:藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町 3:平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町 4:厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村 5:城山町、津久井町、相模湖町、藤野町 6:小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町  平成17年歯科疾患実態調査結果(「厚生労働省:平成17年歯科疾患実態調査結果について」より抜粋)   1 う蝕有病者とう蝕の処置等の状況   5歳以上10歳未満の年齢階級では14.6%の者がう蝕有病者であったが、20歳以上の各年齢階級では9割以上の者がう蝕有病者であった(表8、図8)。  過去の調査と比較すると、5歳以上25歳未満の各年齢階級ではう蝕有病者率が減少する傾向を示したが、40歳以上では、う蝕有病者率が増加する傾向を示す年齢階級があった。  5歳以上15歳未満の1人平均DMF歯数(DMFT指数)は、近年、減少傾向を示しており、今回調査における12歳児のDMFT指数は1.7であった。    表8  う蝕有病者数、5歳以上、永久歯 (人)     年齢階級(歳) 5〜9     対象者数   247     う歯のない者 211      処置完了の者 12     処置歯・未処置歯を併有する者 6     未処置の者 18     年齢階級(歳)      対象者数        う歯のない者       処置完了の者      処置歯・未処置歯を併有する者      未処置の者     年齢階級(歳) 10〜14      対象者数   208     う歯のない者  88     処置完了の者  62     処置歯・未処置歯を併有する者 33      未処置の者 25     年齢階級(歳) 15〜19     対象者数   119          う歯のない者  31     処置完了の者  49     処置歯・未処置歯を併有する者 33      未処置の者 6     年齢階級(歳) 20〜24      対象者数   105       う歯のない者  10      処置完了の者  49     処置歯・未処置歯を併有する者 45      未処置の者 1     年齢階級(歳) 25〜29      対象者数   174     う歯のない者   3     処置完了の者  95     処置歯・未処置歯を併有する者 73     未処置の者 3     年齢階級(歳) 30〜34      対象者数     239      う歯のない者     3     処置完了の者   125     処置歯・未処置歯を併有する者 109      未処置の者 2     年齢階級(歳) 35〜39      対象者数    197     う歯のない者    0     処置完了の者  106     処置歯・未処置歯を併有する者 89      未処置の者 2     年齢階級(歳) 40〜44     対象者数    247     う歯のない者    0     処置完了の者  159     処置歯・未処置歯を併有する者 87      未処置の者 1     年齢階級(歳) 45〜49      対象者数   259     う歯のない者   2     処置完了の者 148      処置歯・未処置歯を併有する者 107      未処置の者 2     年齢階級(歳) 50〜54      対象者数     297     う歯のない者     5     処置完了の者   181     処置歯・未処置歯を併有する者 108     未処置の者 3     年齢階級(歳) 55〜59      対象者数    407     う歯のない者    8     処置完了の者  248     処置歯・未処置歯を併有する者 143      未処置の者 8     年齢階級(歳) 60〜64     対象者数    434     う歯のない者   14     処置完了の者  255     処置歯・未処置歯を併有する者 148      未処置の者 17  図8 略 2 20本以上の歯を有する者の割合  5歳以上の多くの年齢階級で喪失歯を有する者の率(喪失歯所有者率)は、過去の調査より減少する傾向を示し、1人平均喪失歯数も減少する傾向を示した。  また、20本以上の歯を有する者の割合は増加傾向にある。  なお、75歳以上80歳未満、80歳以上85歳未満の年齢階級の数値を単純平均することで80歳での数値を推定すると、平成17年調査における80歳の1人平均現在歯数の推定値は9.8本(平成5年5.9本、平成11年8.2本)、80歳で20本以上の現在歯を持つ者の割合の推定値は24.1%(平成5年10.9%、平成11年15.3%)となる。  平成17年の結果を40歳以上において男女比較すると、ほとんどの年齢階級において男性のほうが女性よりも1人平均現在歯数が多く、20本以上の歯を持つ者の割合についても、ほとんどの年齢階級で男性のほうが女性よりも多い傾向を示した(表17、図17)。   表17 20本以上の歯を有する者の割合(%)    年齢階級(歳) 40〜44    総数 98.0    男  98.6    女  97.7    年齢階級(歳) 45〜49    総数 95.0    男  93.7    女  97.7    年齢階級(歳) 50〜54    総数 88.9    男  85.7    女  90.6    年齢階級(歳) 55〜59    総数 82.3    男  84.8    女  80.7    年齢階級(歳) 60〜64    総数 70.3    男  71.9    女  69.0    年齢階級(歳) 65〜69    総数 57.1    男  59.1    女  55.6    年齢階級(歳) 70〜74    総数 42.4    男  42.1    女  42.7    年齢階級(歳) 75〜79    総数 27.1    男  31.2    女  24.0    年齢階級(歳) 80〜84    総数 21.1    男  29.9    女  15.4    年齢階級(歳) 85〜    総数  8.3    男  11.5    女   6.5    図17 略