ホーム > 電子県庁・県政運営・県勢 > 県政情報 > 県全体の広報 > 県のたより > 県のたより12月号トップページ > 県のたより12月号2,3面-1
更新日:2022年11月30日
ここから本文です。
神奈川県の広報紙「県のたより」のページです。毎月1日(4月号は3月31日)発行。WEB版では、バックナンバーもご覧になれます。
近年、地球温暖化によるものとみられる気温の上昇や集中豪雨の発生など、気候変動の影響が大きくなっています。これはCO2などの温室効果ガスの増加が原因の一つで、私たち一人ひとりが自分事として削減に向けてできることを考えていくことが大切です。
神奈川の海と脱炭素社会について、さかなクンと黒岩知事が対談を行いました。
黒岩
10年ほど前、葉山の海に潜った時は海藻が森のようで感動したんですが、今はあちこちで海藻が減っているんですよ。これは地球温暖化が原因だということなんですが、実際に海水温が上がっていることは感じますか。
さかなクン
はい!漁師さんのお船に乗せていただくたび水温を測っているのですが、年々、水温が上昇しているのを感じます。海水温が上がり海藻が育ちにくくなっている分、サンゴが増え、今まであまり見なかった南のお魚に出会う機会が多くなりました。
黒岩
海藻はその南の魚が食べてしまっているという調査結果もあるんですよね。実際に潜ってみて感じたのは、山・川・海はつながっているということです。
さかなクン
川が陸の栄養をしっかり届けてくれると、海が豊かになるんですね。
黒岩
山・川・海のつながりがつくる豊かな恵みを守るため、温室効果ガスを減らす「脱炭素型ライフスタイル」を私たち一人ひとりが意識していかなければならないですね。県も藻場の再生やかながわ木づかい運動など、これからもさまざまな取り組みを行っていきます。
カジメなどの海藻が生い茂る「藻場」は、「磯焼け」と呼ばれる現象により急速に失われています。これは主に地球温暖化によってアイゴやウニなどの海藻を食べる生物が増えたことや、強い勢力の台風の増加による海藻の流失が原因と言われています。
水産技術センターの取り組み
苗を人工的につくり、大量に生産
相模湾に自生するカジメ
などの海藻を増やす
アイゴやウニなどを捕獲
海藻を食べ尽くす生物の
個体数を減らす
水産技術センターが生産し漁業者が育成した海藻
水産技術センターは、海藻培養技術やドローン技術を活用し、漁業者とも連携しながら、藻場の再生と、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めていきます。
【問合せ】
県環境計画課
[電話] 045(210)4053
[ファックス] 045(210)8952
藻場の再生については県水産技術センター
[電話] 046(882)2314
[ファックス] 046(881)7903
このページに関するお問い合わせ先
このページの所管所属は政策局 知事室です。