県のたより3月号

掲載日:2021年2月26日

KNG Info かながわ県のたより

令和3年3月号
No.792 3月1日発行

いまは、支え合い。いまは、一歩ずつ。心から笑いあえる日は必ずやってきます。

黒木看護師からのメッセージ

県の臨時の医療施設では、主に中等症の患者さんを受け入れています。新型コロナウイルス感染症はいまだ収束せず、医療現場は依然として厳しい状態が続いています。防護具を身に着け感染対策を行いながら看護をしていくことは緊張感があり、肉体的にも精神的にも辛い時がありますが、患者さんが元の生活に戻ることができるよう日々ケアにあたっています。高齢者の方が重症化することもあり、ご家族とすぐ会うこともできない姿はそばにいて苦しいものがあります。若い方でも後遺症が残ることもあります。こうした状況を見ていると感染しない、させないようにすることが真に求められていると痛感しています。皆さまには引き続き日々の感染対策をとっていただきますようお願いいたします。

湘南鎌倉総合病院 看護部 主任

黒木 佳奈子(くろき かなこ)

県は、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)のグラウンドに臨時の医療施設を設置し、湘南鎌倉総合病院に運営を委託しています。

気を緩めずに、感染防止対策を

   県内の1日の新型コロナの新規陽性患者数は一時、1,000人目前にまで急増していましたが、緊急事態宣言が発出され、1月中旬以降、ようやく減少に転じました。外出自粛の徹底や営業時間の短縮など、県民や事業者の皆さんがご協力くださったからこそだと思います。心から感謝を申し上げます。

   しかし、当初、2月7日までとされていた緊急事態宣言は1カ月間の延長となりました。医療現場のひっ迫度は一時よりは改善しましたが、まだまだ厳しい状況が続いています。医療現場を守るためにも、さらに新規感染者を減らしていくことが必要です。夜間の人出はかなり減っていますが、昼間の人出はそれほど減っていません。そのため、県民の皆さんには日中の外出も控えていただくとともに、ランチもデリバリーやテイクアウトを積極的に活用するようお願いします。また、テレワークをより一層推進してください。

   こうした取り組みによって、感染状況が改善に向かったとしても、基本的な感染防止対策をしっかりと続けていかなければ、再び感染は広がってしまいます。やはり、飲食の場は感染リスクが高まります。「黙食」、「個食」、「マスク飲食」を実践して、飛沫が飛び交わない食事法を習慣にしてください。飲食店の皆さんは、飛沫防止対策のさらなる徹底をお願いします。県は、アクリル板やサーキュレーター等の無償貸し出しを行っていますので、ぜひ活用してください。

   引き続き、県民総ぐるみでこの難局を乗り切っていきましょう。

神奈川県知事黒岩祐治

【問合せ】 県新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル   [電話] (0570)056774
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