県のたより7月号

掲載日:2020年6月30日

KNG Info かながわ県のたより

令和2年7月号
No.783 7月1日発行

県共生社会推進課より

ともに生きる社会かながわ推進週間   ラミレス夫妻インタビュー

みんなが行動しています! ともに生きる社会かながわ憲章

Photo by Iori Tsukamoto

障がいの状態や程度にかかわらず、誰もが一緒に楽しめるイベント
「VAMOS TOGETHER(バモス トゥギャザー)」を企画されているラミレス氏と妻の美保氏にお話を伺いました。

アレックス・ラミレス:
ベネズエラ出身の元プロ野球選手。外国人選手初の2000本安打を達成し、名球会に入会した。平成28年より横浜DeNAベイスターズの監督を務めている。妻のラミレス・美保氏と共に「一般社団法人VAMOS TOGETHER」を設立し、チャリティーイベントを通して障がい者と健常者の共に生きる社会を目指している。自身もダウン症児の父である。

1月17日に開催した横浜スタジアムでのイベントについてお伺いします。

どのような思いや背景から、今回のイベントを企画されたのですか。

ラミレス氏:

まず一つのコンセプトとして、家族を一つにするという思いで企画しました。私たちのように障がいのある子(スペシャルニーズの子)と健常の子を持つご家庭も多いはずですが、日本にはスペシャルニーズの子と健常の子が同時に楽しめる場所やイベントが少ないのです。今回1月に開催したイベントは、この思いを体現し、誰もが分け隔てなく、平等に楽しめるイベントとして実施できたと自負しています。

イベントに参加した子どもたちの反応、また、それを見たご家族やスタッフなど、大人たちの反応はどうでしたか。

ラミレス氏:

すごく、素晴らしい反応だったと思います。イベントでは、誰もが笑顔になって、みんなが一つになって遊んでいました。特に親御さんには、スペシャルニーズのある子どもたちと健常の子どもたちが一緒に参加できたことの素晴らしさを体験していただけたと感じています。

今回、誰もが一緒にスポーツを楽しめる場を作られましたが、参加された子どもたち、そのご家族やスタッフの反応を受けて、今感じていることや考えていることを教えてください。

ラミレス氏:

今回のイベントは、ご協力いただいたスタッフ抜きには開催できなかったと思います。当日は約150人の子どもたちにご参加いただきましたが、今年の12月には、野球、ラグビー、サッカー、陸上などのいろいろなスポーツを行うさらに大規模なイベントを計画しているので、より多くの方に参加していただきたいです。

美保氏:

1月のイベントは気温も低く雨も降るかもしれないという、悪い環境でしたが、参加者の皆さんは、寒さを忘れて楽しんでくださいました。今後も障がいの有無は関係なく、何かを一緒にやるというイベントを定期的にやっていきたいと考えています。

ともに生きる社会(inclusive society)についてお伺いします。
県は、障がいの状態や程度にかかわらず、「いのちを大切にする」「その人らしさ(個性、多様性)を受け入れる」「お互いさまで思いやる」ことの理念を込めた、「ともに生きる社会かながわ憲章」をもとに、ともに生きる社会の実現に取り組んでいます。今回のイベントに込められたラミレスさんの思いと重なる部分もあると考えています。

障がいの状態や程度にかかわらず、誰もが一緒に何かを楽しむ社会をつくるにあたって、どのようなことが大切だと考えますか。

美保氏:

「VAMOS TOGETHER」を立ち上げた時点で、私たちの中で考えていたことと、「かながわ憲章」の理念は共通する部分が多くあると感じました。私たちにもダウン症の息子がいるのですが、出産するまでダウン症というものがどのようなものかというのを、100%理解していた訳ではありません。一緒に遊んだり学んだりすることで、彼らの特性や、私たち健常者よりも才能あふれる子がいるということを、まずは私たちから理解していくことが大切だと感じます。

ラミレス氏:

基本的には、健常の子どもとスペシャルニーズの子どもが、お互いをよく理解し合うことが必要だと思います。重要なことは、2つのグループの子どもたちを分けてはいけないということです。一つになって、一緒に遊んだり、エンジョイしたりすることが1番重要であると思っています。

最後に、「ともに生きる社会」の実現に向けて、県民の方々へのメッセージをお願いします。

ラミレス氏:

「ともに生きる」という考えを今後もっと拡充・普及させていくためには、私たちがもっとスペシャルニーズについて理解することが必要だと思います。もちろん人間ですので、一人ひとり違いはあると思いますが、違いをお互いに理解し分かり合うということを、もっとやっていくべきだと思います。

美保氏:

今後イベントを開催される方、何かを始める方には、ぜひスペシャルニーズのことも頭のどこかに入れてほしいと思います。スペシャルニーズの方がいつも隣にいるという考えが少しずつ増えることによって、もっと一緒に何かができる社会になることを、私たちは望んでいます。

一般社団法人 VAMOS TOGETHER公式インスタグラム

7月20日から26日ともに生きる社会かながわ推進週間です

【問合せ】   県共生社会推進課   [電話] 045(210)4961   [ファックス] 045(210)8854