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専門技術研修(学術講演)

公衆衛生に関わる分野で、行政及び調査・研究等を担当している職員に対し、その分野の専門家による最新の情報と討論の場を提供し、新しい知識、技術情報の修得を行う目的で開催しています。

令和5年度 専門技術研修(学術講演)

1.家庭用品の安全性確保の取り組みと実際の健康被害症例の紹介

時:令和5年11月30日(木)15:30~17:00
場:神奈川県衛生研究所 6階 大会議室
茅ヶ崎市下町屋1-3-1
師:国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部第四室 室長 河上強志 先生

容】
我が国では家庭用品の安全性を確保するため、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」で、指定した家庭用品について21種類の有害物質群の含有量、溶出量又は発散量に関し、必要な基準を定めています。また、それ以外にも健康被害情報の収集やガイドラインの作成など安全確保のために様々な仕組みが存在しています。一方、様々な化学物質が多種多様な家庭用品に使用されており、ネット販売など様々な形態で市場に出され、自由に入手可能になっています。それに伴い、これまで想定していなかった目的や方法で家庭用品を使用したことによる、健康被害の発生も報告されています。
本講演では、はじめに現在の家庭用品の安全性を確保するための仕組みと課題などについてお話します。次に、実際の健康被害事例などを紹介しながら、その特徴や要因、対応策などについて具体的にお話したいと思います。

2.【次なる感染症パンデミックに備える】〜COVID-19パンデミックの経験を無駄にしないために〜

時:令和6年3月8日(金)15:00~16:50
場:神奈川県衛生研究所 6階 大会議室
茅ヶ崎市下町屋1-3-1
師:国立大学法人 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授 武内寛明 先生

容】
2019年末に端を発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに対し、本邦のみならず世界中でCOVID-19の診療・研究・サーベイランスに対応してきました。COVID-19への対応については、2023年5月5日のWHOによる緊急事態宣言の終了および本邦においては2023年5月8日から5類感染症への移行に伴い、大きな節目を迎えましたが、SARS-CoV-2は我々の様々な手立てに対して柔軟かつ迅速な対応(遺伝子変異によるヒトへの順応または馴化)を見せており、今後も市中流行株や海外流入株によるヒトからヒトへの感染が維持されることで、新たな変異系統株が発生し、今後の感染拡大に寄与する可能性は十分考えられます。さらには、様々な要因により発生が予想される新興・再興感染症による次なるパンデミックの影が忍び寄りつつあることも認識しなければなりません。
日本におけるCOVID-19パンデミック対応において、その初期段階から効果的な感染拡大防止策を講じるための公衆衛生上の適切かつ迅速な意思決定に困難が生じた主たる要因として、平時における病原体取扱施設の整備やハイリスク病原体を取り扱うことが出来る専門人材の育成が十分に行われていなかったことが挙げられます。
本講演では、「COVID-19の原因ウイルス病原体であるSARS-CoV-2とはいかなるウイルスであるか?」という問いから「これからの社会に必要とされる感染症対策」といった内容に至るまで、COVID-19パンデミックから得られた経験をもとに感染症に強い社会を作るための方策についてお話しします。

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令和4年度 専門技術研修(学術講演)

1.コロナウイルスの特性と複製と病原性

時:令和4年9月14日(水)14:00~16:00
法:Web開催
師:国立大学法人群馬大学大学院医学系研究科 生体防御学講座教授 神谷 亘 先生

容】
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の発生から3年が過ぎ、ワクチン接種も行われているが、感染拡大は第6波から7波へと移行し、未だ、COVID-19は公衆衛生学上において、重要な呼吸器ウイルス感染症の一つである。このCOVID-19の病原体は重症急性呼吸器症候群(Severe acute respiratory syndrome: SARS)コロナウイルス-2である。2003年に発生した重症急性呼吸器症候群の原因ウイルスであるSARSコロナウイルス-1と同じグループに分類される。我々は、すでに3度のコロナウイルスのエピデミックあるいはパンデミックと対峙している。上述の2002年のSARSコロナウイルス、2012年の中東呼吸症候群(Middle East respiratory syndrome: MERS)コロナウイルス、そして、今回のSARSコロナウイルス-2である。
本講演では、コロナウイルスの生物学的特性を説明するとともに、基礎ウイルス学的研究からわかったことを説明します。

令和3年度 専門技術研修(学術講演)

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催を見合わせました。

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