神奈川県 リスキリング人材育成事業

データを活用した
営業力向上コース

データを分析し、営業力・組織力を向上させるためのスキルを習得するコースです。
主にデータ分析の手法や、統計的思考について学び、社内に蓄積されたデータの活用をめざします。

主な学習分野

統計的思考

データ
分析

手つかずだった大量のデータで
営業活動に変革を起こす

PROFILE
製造・小売業

サガミエレク株式会社

1946年創業。自動車や家電製品などに欠かせないコイルの専業メーカー。設計・開発・生産から販売まで、自社で一貫して行っている。

LEANER

CSGマーケティング部課長兼国内営業部営業課
担当課長

河野 繁さん

営業担当としての販促業務、マーケティング部としての販促支援、情報収集のシステム設計、情報を用いた分析、販売戦略グループの運営を担当。

before

  • 従来の営業手法の変革を求められているが、
    具体的な方法が見当たらない。
  • マーケティング部を立ち上げたものの、
    何もかも手探り状態。
  • データ活用の重要性は理解していたが、
    実践の仕方がわからない

after

  • 訪問数と売上、販売数と売上など、様々な相関を分析。
    営業時に注力すべき点が可視化され、戦略を立てやすくなった。
  • 経営戦略コースと集客・販路拡大コースにも参加。
    複数のアプローチで新しい営業手法確立をめざす。
  • 受講と実践を並行し、データを活用する風土を社内に醸成。営業会議で、裏付けのある議論が習慣化された。
  • STEP01

    課題

    データはあるのに、
    活用方法がわからない

    弊社は自動車や家電、産業機械に用いるコイルを開発・製造する会社です。対面での営業活動を得意としていましたが、コロナ禍で業績にも影響が。危機的な状況に対し、マーケティング部を新設して営業活動を変革しようとしたものの、特別なノウハウがあるわけでもなく、何もかもが手探り状態でした。そうした中で本事業の存在を知り、何かヒントを得られたらと、マーケティング部の3名で参加しました。本コースを受講したのは、まさにデータを活用できていない自覚があったためです。例えば受注や営業活動の週報、商品やサンプルに関する依頼や問い合わせなど、お客様や商品別に入力されたデータ自体は、大量に蓄えられていました。しかし、それらのデータは実際の営業活動に生かされず、各担当者が経験に頼った従来の方法で業務を行っていました。営業活動を変える、データ活用の手法を学びたいと考えました。

  • STEP02

    実践

    学習内容を即実践し、
    アウトプットを共有

    事業開始後、データ分析の基本的な心構えや方法から学習を始めました。Udemyも実践ゼミも、仮説の立て方から具体的な分析方法まで、実例となるデータを用いて丁寧に解説してくれたため、その場その場で学習内容を試しながら理解を深めました。特に、ある事象とある事象の関係性を分析する「相関」は力を入れて学びました。Udemyや実践ゼミを受講しながら、訪問数と売上、販売数と売上、お客様別の販促達成率など、社内の様々なデータをかけ合わせて相関を分析。ただ分析するだけでなく、散布図やバブルチャートなど、受講していない社員にもわかるよう可視化し、営業会議で共有しました。また今回の事業では、集客・販路拡大コースと経営戦略コースにも、マーケティング部から参加者を募りました。集客・販路拡大コースに参加した髙岡はWeb解析ツールの設定やSEO対策を、経営戦略コースの櫻井はマーケティング全体の基礎を、それぞれ重点的に学習。日常の業務の傍らで、学んだことを積極的に共有し合って、切磋琢磨しながら学習を深めました。

  • STEP03

    成果

    会議の質が向上、
    データ活用の方向性も見出せた

    これまでどうすればデータを活用できるのか悩んできましたが、今回の受講を通じて、具体的な方法を一から順を追って学び、幅広いスキルが体系的に身に付いたと実感しています。受講中、分析に必要なデータを抽出する時間はどんどん早くなっていきましたし、回帰曲線など、目的に応じた様々なグラフを作成できるようにもなりました。営業会議での営業担当者のリアクションも上々です。データがあると議論が行いやすいのでしょう。これまでよりも具体的で、一歩踏み込んだ意見や提案が聞こえてくるようになりました。髙岡や櫻井も、続々と成果を挙げています。例えば、受講期間前と比べるとホームページのビュー数は約3倍に増加しました。手探りだったマーケティング部の取り組みにも、様々な活路が見出せました。将来の売上予測など、これから分析したいデータは豊富にあります。加えて、実践を通じて、当社は拠点間で売上をはじめとした様々な違いがあるとわかりました。今までは業務フローや目標を全社一律に設定していましたが、拠点ごとに分けることを検討しています。裏付けのある営業活動へ、前進あるのみです。

ラーニングパートナーからひとこと

学習内容を社内で共有しやすくするために、フロアの配置換えまで行って会議スペースを増やしています。個人の学びを、会社全体に還元しようとする姿勢が素晴らしかったです。