神奈川県 リスキリング人材育成事業

業務効率化コース

デジタルを活用した業務の効率化や生産性向上の方法を学ぶコースです。課題の洗い出し方・解決策の考え方・課題に最適なツールの選定方法など、改善に必要なプロセスを身につけ、実際の業務へ導入・活用することをめざします。

主な学習分野

業務改善

業務
可視化

複雑化した社内システムを刷新
全社・グループの業務に横串を刺す

PROFILE
不動産業等

三和物産株式会社

1947年創業。横浜市を拠点に、燃料事業や不動産業を展開。タクシー会社を含むグループ会社を統轄する事業も行う。

LEANER

取締役本部長
小熊 浩人さん

三和交通株式会社に入社。株式会社三和交通統轄本部を経て、現職。自社やグループの業務全般を管理する。

before

  • 複雑化したシステムに加え老朽化が原因で、
    データの連携など、運用に支障をきたしていた。
  • 運営するガソリンスタンドでのサービスをより
    良いものにするアプローチを検討していた。
  • ITが絡む話題になると、互いの知識不足から
    認識に齟齬が生まれがちだった。

after

  • 新システムを自社に試験的に導入。
    今後はグループ会社にも、順次展開予定。
  • 業務フローを細分化して分析し、課題を明確に。
    接客の質の向上につながった。
  • 共通のコースを受講したことで、共通認識を獲得。
    説明にかかる時間が減り、議論も進みやすくなった。
  • STEP01

    課題

    システムの複雑化と老朽化で、
    正常な運用が困難に

    弊社は横浜を中心に燃料事業や不動産事業を営む会社です。関連会社にタクシー事業やゴルフ事業を手がける14のグループ会社があり、これらの会社を統括する事業も行っています。弊社は長年にわたって、ワークフローや人事管理、不動産管理などを別個のシステムで運用してきました。システムはいずれも老朽化しており、データがうまく更新されない時や、システム同士の連携が取れない場合もあるなど、管理が難しくなっていました。例えば不動産管理でデータを修正したはずなのに別の者がシステムにアクセスした際に修正が反映されていなければ、誤ったデータで仕事を進めてしまうことにもなりかねません。新システムの導入は喫緊の課題ですが、そのためにはどんなシステムなら使いやすいのか、理想の形を描いておく必要があります。自動化や効率化の正しい知識を身につけたうえで新システムを決めるべきだと考え、本事業に参加しました。

  • STEP02

    実践

    新システムの提案を進めつつ、
    業務の課題を可視化

    Udemyや実践ゼミでの学びは、新システムの導入に向けて大いに役立つものでした。学んだ内容を活用して、その時点で動いていた決裁や人事管理など複数のシステムのフローを可視化。メンバー3人で共有して非効率な点を洗い出し、新システムでめざすべきフローの理想像を描くことができました。従来の方法を変える際の社内の人間の巻き込み方、経営者や前向きではない人への説得方法についての学習は印象深いものでした。運用中のシステムが多岐にわたっており、かつグループ会社も巻き込んだ改善を検討したので、多くの社員が携わる現行システムの切り替えを実現するためには欠かせない知識でした。また、DX講習で学んだ仮説思考やアジャイルといった手法を普段から使うことにより、提案書や報告書がわかりやすくなって決裁までの期間が短縮されたり、議論が整理されて話し合いの時間が短くなったりといった点でも効率化が進みました。参メンバーは皆、他メンバーの意見が理解しやすくなったと感じています。実践に行き詰まったときもありましたが、その都度、ラーニングパートナーの方が親身に対応してくれたおかげで、あきらめずに挑戦し続けられました。

  • STEP03

    成果

    現場でも、全社でも、
    業務の効率化&質向上へ

    一番の成果は、新たなシステムの試験運用を始められたことです。理想のシステム像が具体的になり、見やすく説明しやすい資料も用意できたので、様々な意見の社員がいる中で多くの人の納得を得たうえで、システムを切り替えられました。新システムは今後、グループ会社にも順次展開し、企業間の隔たりのないワンストップの運用をめざします。システムがグループ内で統一されれば弊社のグループ統轄事業の効率も大きく高まる期待があります。学びの副次的な効果として、業務フローの可視化の手法をグループ内で経営するガソリンスタンドに用いたところ、給油等のフローに変更の余地が見つかりました。現場スタッフにも改善案をわかりやすく示すことができ、サービスの質が高まりました。事業を通じて、DXに関する共通認識が参加した3人の中に生まれました。今後、DXを全社へと広げていく足がかりになるでしょう。社内の他部署やグループ会社でも、本事業のような研修を導入していきたいです。

ラーニングパートナーからひとこと

他者を巻き込んでの実践や、学びを実行に移すスピード感が素晴らしかったですね。最後の面談時に、「会社全体でDXを進められた」とご報告いただいたときはとても嬉しかったです。