経営戦略コース
DXの基本的な考え方や必要な技術、DXを活用した経営戦略を学ぶコースです。環境分析、基本戦略策定、
事業開発、業務フローの見直しについて学び、既存事業の成長や新規事業開発について、中長期的な戦略
の策定をめざします。
DX戦略
経営戦略
見いだした強みを事業に昇華
戦略を描ける企業への転換を果たす
株式会社トーコン
神奈川・千葉・埼玉・静岡に8つの事業所を構え、物流業務の請負や出荷代行、プラダンケースの製造などのサービスを提供。
執行役員
永井 伸明 さん
経営戦略、新規事業開発、業務改善を担当。従業員エンゲージメントと顧客評価の向上の両立を念頭に、新規プロジェクト活動を数多く立案。
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経営分析の手法は知ってはいたものの、
実践に落とし込めていなかった。
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自社の強みを言語化できておらず、
新規顧客の獲得に苦戦していた。
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AIの活用が一部の社員にとどまり、
使い方も限定的だった。
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各種フレームワークの具体的な使い方を学習。
経営幹部の会議で活用し、経営戦略を見直し中。
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現場における業務改善力が強みだと認識。
強みを活かした新規コンサルティング事業に乗り出す。
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学習者自らが各部署でAI勉強会を開講。
日常的な使用が広まりつつある。
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課題
新市場開拓に向けた攻めの
経営戦略が描けていなかった当社は物流の請負を主な業務としています。倉庫機能や発送機能を請け負うだけでなく、社員がお客様の会社に出向し、先方が抱える物流上の課題を解決する「業務改善」まで手がける点に特徴があります。大学教授を招いた生産工学の研修、VBAを活用した自社システムの構築など、以前からスキルアップやIT化には積極的に取り組んできました。その結果、無駄の少ない作業工程を設計し、働きやすい環境をつくる「守りの戦略」はある程度進んでいましたが、自社の強みを客観的に分析し、新しい市場を切り拓く「攻めの経営戦略」が十分に描けていませんでした。特に大きな課題が、顧客の獲得と中長期的な成長戦略が不足していたことです。新規顧客からの問い合わせが少なく、当社よりさらに包括的な業務を請け負う他社に、見込み顧客が流れていました。また、デジタル技術の活用も一部のタスクチームに留まり、経営判断に直結するデータの利活用や、全社的なDXのビジョンが不明瞭でした。
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実践
フレームワークとAIを
実務に落とし込む実践ゼミやeラーニングを通じて、PEST分析や5フォース分析といったフレームワーク(分析手法)とDXの関わりについて改めて学びました。各フレームワークは概念として知ってはいたものの、実務でどう使うかまでは考えが深まっていなかったので、0から使い方を学び、正しい手法で分析してみることによって、多くの示唆を得られました。実践ゼミでは、A(IGemini)の活用方法、特にプロンプト(指示文)作成の際、意識的に情報を整理して入力することの重要性を学びました。学んで以降は、ターゲット顧客の探索をはじめとする市場調査や、営業時の提案内容のブラッシュアップに使用。また、今回学んだ内容を実務に落とし込む際に実現精度を高めるための相談相手として活用しています。さらに効果を実感できたことから、社内の各会議体に30分ずつ時間をもらい、AIの使い方を全社で共有しました。当社の強みだとわかった「顧客の業務改善」に役立つと考えているのが「デザイン思考」「アート思考」です。サービスを受ける人の視点で考えるこれらの思考は、顧客の課題を解決する業務と相性が良く、お客様担当のチームにもさっそく学んでもらっています。より「人に優しい」業務改善のご提案ができるようになることに期待しています。
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成果
強みを活かした新事業を創出、
学びと実践の好循環社内の意識は着実に変わりつつあります。以前は数年に一度だった経営幹部による戦略会議を、今では半年に一度のペースで行う体制が整い、社会情勢やAIの進化などの外部環境の変化を戦略に反映させています。また、新規事業立案に関する講座の受講をきっかけにアイデアも生まれ、実現に向けて動き始めました。これまで培ってきた課題解決力を強みとした「伴走型コンサルティング業務」を始動させます。自分たちが実際に現場で汗を流して培ったノウハウを、困っている他社に提供していく。これが、私たちの新たな挑戦です。そのために、生産工学やVBAに加えて、各社員が顧客の現場を設計するノウハウを学べるしくみも検討中です。営業の面でも大きな気づきがありました。共に事業に参加した日比がこれまでの取引先を分析したところ、他社とは異なる取引先の特徴が見つかり、高い利益率を確保できていることがわかりました。業界内での自社の立ち位置や、当社が強みを発揮しやすい取引先の特徴を分析して営業戦略を洗練させています。同じく共に学んだ広報担当の上原は、新規事業のプロモーションはじめWebマーケティングの工夫に励んでいます。会社全体が「学びを積極的に実践につなげる」という、リスキリングの好循環に入ったことを確信しています。
学習計画をきちんと立て、学びながら実践や社内浸透後の流れまでの道筋を立てていました。そのため、学びから実践のスピードがとても速く、毎回の面談のたびに驚かされました。