結果報告書 (富士フイルム株式会社)

事業者の名称等

届出者住所 東京都港区西麻布2丁目26番30号
届出者氏名 富士フイルム株式会社  代表取締役社長 後藤 禎一
主たる業種 製造業  |  中分類;化学工業
特定大規模事業者の区分年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者
連鎖化事業者のうち、年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者
対象自動車を100台以上使用する事業者

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計画期間

2019 年度~ 2021 年度

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エネルギー起源二酸化炭素の排出の削減の目標等
《年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者》

基準年度 2018 年度

排出量の状況

基礎排出係数ベース調整後排出係数ベース
基準排出量の合計量 173,000 tCO2 172,000 tCO2
計画初年度の排出量の合計量 171,000 tCO2 171,000 tCO2
計画2年度目の排出量の合計量 165,000 tCO2 165,000 tCO2
計画3年度目の排出量の合計量 167,000 tCO2 167,000 tCO2
目標とした最終年度の排出量の合計量 167,400 tCO2 166,400 tCO2
削減率 3.47 % 2.91 %

排出の状況に関する説明

<削減目標の達成状況>
●CO2排出量:達成(or非達成)
 最終年度のCO2排出量は、基準年度に対して約3.5%の削減となり目標を達成した。


<削減目標の達成の要因>
●CO2排出量:達成
 ~計画期間の3年間で換算生産数量が9.4%増加となったが、当初計画した削減対策を着実に実施できた為、達成することが出来た。

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エネルギー起源二酸化炭素の排出の削減の目標を達成するための措置の内容

工場等における措置

計画実施の結果
①(3301)有機溶剤蒸留塔 蒸気使用量削減_神奈川事業場足柄サイト



②(3701)配電用変圧器の台数・容量の見直しと高効率変圧器への更新_神奈川事業場足柄サイト


③(3305)老朽冷凍機の廃止_神奈川事業場小田原サイト


④(3305)冷凍機を高効率な設備に更新_宮台開発センター

⑤(3809)Hf蛍光灯からLED灯へ更新_先進研究所


⑥(3306)クリーンルーム省エネ(運転台数減)_先進研究所
①(3301)神奈川事業場足柄サイトにて、2019年度から順次 有機溶剤蒸留塔の蒸気使用量削減を実施した。本施策を静岡県及び熊本県の関係会社に展開し、省エネルギーの推進に努めた。

②(3701)神奈川事業場足柄サイトにて、2019年度から順次 配電用変圧器の台数・容量を見直し、高効率の変圧器へ更新した。

③(3305)神奈川事業場田原サイトにて、2019年度から順次 老朽冷凍機を廃止し、効率の良い冷凍機に集約することで、省エネルギーの推進に努めた。

④(3305)宮台開発センターにて、2019年度から順次 冷凍機を高効率な設備に更新した。

⑤(3809)先進研究所にて、2019年度から順次 Hf蛍光灯からLED灯へ更新を進めた。(計3,393台 約70%)

⑥(3306)先進研究所にて、2019年度から順次 クリーンルームの空調機の運転台数を必要最小限に抑えることで、省エネルギーの推進に努めた。(18台⇒10台)

再生可能エネルギー等の導入その他の具体的な措置

計画実施の結果
■神奈川工場足柄サイトは太陽電池、先進研究所においては既にNAS電池、太陽電池、地下冷却水貯留システムを導入し稼動してきた。
引き続き導入の検討を継続する。



■その他
環境教育における温暖化現象への意識向上、啓発
■神奈川工場足柄サイトの太陽光発電設備は、老朽化の為撤去したが、水力発電の可能性について検討を開始した。
また、東京ガス、南足柄市とメタネーションの提携を結び、導入の検討を開始した。
先進研究所のNAS電池は、老朽化の為撤去し、ディーゼル発電機に交換しすることで、効率が上がった。
■その他
E-Learningシステムで、環境教育における温暖化現象への意識向上、啓発を行った。

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地域の地球温暖化対策の推進への貢献

計画実施の結果
①工場、研究所周辺地域の美化清掃活動への参加

②工場、研究所の立地自治体(小田原市、南足柄市、開成町)が実施する環境フェア等への参加、協賛
①新型コロナウイルス感染拡大防止の観点で、工場、研究所周辺地域の美化清掃活動は計画しなかった。
➁新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自治体が実施する環境フェア等は中止となった。
【追加実施】
上記の①、➁は中止となったが工場、研究所がサスティナビリティーレポートを作成し、自治体などに発信した。

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温室効果ガスの排出の抑制に寄与する製品の開発その他の温室効果ガスの排出の抑制に関する取組

計画実施の結果
富士フイルムホールディングス株式会社は、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーとすることを目指す国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟し、2050年度までに、すべての購入電力の再生可能エネルギー由来電力への転換と、当社が使用するすべてのエネルギーでのCO2排出量ゼロを目指すことしました。
当社が設定する再生可能エネルギー導入目標では、2030年度に購入電力の50%を再生可能エネルギー由来の電力に転換し、さらに、2050年度にはすべての購入電力を再生可能エネルギー由来電力に転換することを目指しています。

高温の蒸気と電力を同時に発生させるコジェネレーション自家発電システムに使用する燃料を化石燃料から水素燃料に転換するなどの新たな技術を取り入れていくことにより、当社が使用するすべてのエネルギーでCO2排出量ゼロを目指しています。
再生可能エネルギーの導入については、欧州を中心に購入している電気を再生可能エネルギー由来のものに変更を開始した。

富士フイルム株式会社、東京ガス株式会社、神奈川県南足柄市が、2022年3月にものづくりにおけるカーボンニュートラルモデルを創り出す先進的な取り組みを推進するため「脱炭素社会の実現に向けた包括連携協定(以下「本協定」)」を三者で締結しました。
締結の概要は以下です。
富士フイルム、東京ガス、南足柄市の三者は2040年までに自社が使用するエネルギー起因のCO2排出を実質的にゼロにすることを目標に掲げ、環境負荷の少ない新たな生産活動を追求する富士フイルムと、メタネーションや水素をはじめとする最先端の脱炭素化技術を保有する東京ガス、そして、カーボンニュートラルの実現に向け、市内のCO2削減を加速させる南足柄市の三者が協働し、ものづくりにおけるカーボンニュートラルモデルの確立を目指すものです。

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エネルギー管理指定工場等の一覧

指定の区分工場等の名称所在地産業分類事業内容
第1種 神奈川事業場足柄サイト 神奈川県南足柄市中沼210 1695 写真感光材料製造業
第1種 神奈川事業場小田原サイト 神奈川県小田原市扇町2-12-1 1699 他に分類されない化学工業製品製造業
第1種 先進研究所 神奈川県足柄上郡開成町牛島577 1600 主として管理事務を行う本社等
第2種 宮台開発センター 神奈川県足柄上郡開成町宮台798 2741 医療用機械器具製造業

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