世界 ( せかい ) の 海面 ( かいめん ) における 平均 ( へいきん ) 水素 ( すいそ ) イオン 濃度 ( のうど ) 指数 ( しすう ) (pH)は、10 年 ( ねん ) あたり 約 ( やく ) 0.02 低下 ( ていか ) しています。

海面 ( かいめん ) の 水素 ( すいそ ) イオン 濃度 ( のうど ) 指数 ( しすう ) (pH)が 長期間 ( ちょうきかん ) にわたり 低下 ( ていか ) する 傾向 ( けいこう ) を「 海洋 ( かいよう ) 酸性 ( さんせい ) 化 ( か ) 」といい、おもに 海水 ( かいすい ) が 大気 ( たいき ) 中 ( ちゅう ) の 二酸化 ( にさんか ) 炭素 ( たんそ ) を 吸収 ( きゅうしゅう ) することによって 起 ( お ) きています。 現在 ( げんざい ) の 海水 ( かいすい ) は 弱 ( じゃく ) アルカリ 性 ( せい ) （ 海面 ( かいめん ) においてはpH 約 ( やく ) 8.1）を 示 ( しめ ) しています。

世界 ( せかい ) の 海面 ( かいめん ) における 平均 ( へいきん ) 水素 ( すいそ ) イオン 濃度 ( のうど ) 指数 ( しすう ) (pH)は、 有効 ( ゆうこう ) な 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) 対策 ( たいさく ) がとられない 場合 ( ばあい ) では、21 世紀 ( せいき ) 末 ( まつ ) までに 約 ( やく ) 0.4 下 ( さ ) がると 予測 ( よそく ) されています。 一方 ( いっぽう ) 、 厳 ( きび ) しい 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) 対策 ( たいさく ) がとられた 場合 ( ばあい ) でも、 約 ( やく ) 0.05 下 ( さ ) がると 予測 ( よそく ) されています。

海洋 ( かいよう ) 酸性 ( さんせい ) 化 ( か ) が 進行 ( しんこう ) すると、プランクトンやサンゴ 等 ( など ) の 海洋 ( かいよう ) 生物 ( せいぶつ ) の 成長 ( せいちょう ) に 影響 ( えいきょう ) を 及 ( およ ) ぼすため、生態系(せいたいけい)への影響(えいきょう)の他(ほか)、 水産業 ( すいさんぎょう ) や 観光 ( かんこう ) 業 ( ぎょう ) 等 ( など ) への 影響 ( えいきょう ) も 心配 ( しんぱい ) されています。

海洋 ( かいよう ) pHの 将来 ( しょうらい ) 予測 ( よそく ) （ 世界 ( せかい ) ）

※出典：IPCC AR6 WG1 SPM Figure SPM.8から作成
※将来予測結果は、地球環境の将来をなるべく正しく予測するため、さまざまな工夫をして膨大な計算を行った結果ですが、確定した値ではなく、現在の計算技術の限界による不確実性を持っています。