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1. 世界と日本の温室効果ガスのいま気候変動のメカニズム

 地球は、太陽から放射するエネルギーを受けると暖められます。宇宙空間へエネルギーが放出されると冷えますが、宇宙空間へのエネルギー放出が妨げられると地表の温度は上昇します。このように宇宙へのエネルギー放出を妨げる効果をもつガスを温室効果ガスといいます。

 自然に存在する温室効果ガスには、水蒸気、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、オゾン等があり、このおかげで世界の平均地表面の温度は約14℃に保たれています。人為的に発生する温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン等がありますが、量で見ると二酸化炭素の量が極めて多く、地球温暖化に最も寄与しています。

 人間活動による二酸化炭素の排出量は、18世紀後半の産業革命以降、化石燃料の使用などにより、長期的に増加傾向を示しており、2000から2010年の間には、1年あたり2.2%のペースで増加しています。その結果、大気中の二酸化炭素の濃度は、産業革命以前の278ppmから増加し続け、2019年には410.5ppmに達し、少なくとも過去80万年の間において前例のない水準となっています。

 この二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの増加を主な要因に、地球温暖化が引き起こされ、近年の急激な気候変動につながっていると考えられています。

気候変動主な要因の図表

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